第七日目


2000年1月29日(土) 28.4k

 7時半出発 〜 第二十二番 平等寺 〜 第二十三番 薬王寺 〜 薬師会館 17時到着


                                  第二十三番にて

 いつもの通り朝は足が痛く目覚める。しかしテーピングをはれば、それなりに大丈夫である。朝は7時半に出発。昨晩一緒になった親子たちとおじいさんと一緒に写真を撮る。出発後予定通りおじいさんと一緒に歩くが、なかなか良いペースである。少し無理しているのかなと思っていたら、案の定そのようだったようである。しかし80歳の割には元気な足取りである。休憩が多いが、歩く速度は速い。話がらの歩きも楽しい。趣味の話しから、国家主義の話まで話題が豊富であった。下りはおじいさんが速いぐらいガンガン飛ばしている。第二十二番に順調に到着。

 ここからが試練の始まりであった。店がない県道,国道が続き、なおかつ暑い。畑で作業しているおばさんが、「春の訪れの音」と、金剛杖の鈴をこう評した。国道55号に入るとおじいさんが足を痛め苦しんでいる。しかし、私は叱咤激励し、気を使っていない。苦しんでいる割には歩く速度は変わらずに早い。

 最後の2.3kは朦朧として歩いており、今日のお参りは止めようと言い出した。僕としては今日中にお納経し、お参りを目標にここまで頑張ってきたので止めたくなかった。おじいさんを励まし,頑張る。僕もなにげに苦しかったが、無事28.4k到着。あまりに嬉しく涙が出そうになった。

 目の前の宿坊が立派なホテルのような建物であり、そこで宿をとる。夕食後,一杯のビールをともにしながら歓談。ウマブトウの話など、おじいさんは良い感じ。僕は実際のおじいさんに会ったことがないので、なんとなく嬉しくなる。今日の距離はそれほどでもなかったのに、疲れた。おじいさんが原因ではなく、自分の体力のなさかな。明日はおじいさんと別れていけるところまで行こうと思う。

 ・ 自作の俳句  「杖の鈴 四国に春を もたらす音」
 ・ みかんの接待を頂いた。

   20時40分記



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