-爽やか学園-


爽やか学園 -序章-

おれの高校生活は華やかでもあり地味でもあった。
なぜならおれが複数のグループに属していたからである。

一つはアウトローグループ、そして賑やかグループ、最後に今回の話しのネタになる。

地味グループだ。

このグループの構成員は六名、A、B、C、D、Eそしておれだ。

*   *   *

ある日Aが言った。

「この前HATAといた女の子って友達なの?」

おれはこいつがこんなことを聞いてくるなんて、と疑問に思いつつ

「ちがうよ、友達の友達だよ。」

と答えた。
すると奴は恐れ多くもこう言いやがった

「彼氏いるのかなー?」

おれは戸惑った。
なぜならAに勝算はないと思ったからだ。

*   *   *

ここでメンバーの紹介をしておこう。

Aは真面目で勉強熱心、物事を狭い視野でみているため、おれの作る罠によくはまる
しかしおれの巧みなアフターケアのおかげでおれを怨むことはなかった。
見た目は30点といったところだ。

Bは田舎町の東神奈川にすむ地元を愛する勘違いやろー。
見た目は30点といったところだ。

C、D、Eはゲーセン仲間、見た目は50、50、65といったところだ。

このグループ実行犯はE君である。

彼の歴史に残る偉業は横須賀線のドアに足を挟み続け、電車を止めたり、おとなしいクラスメートにいきなりコーラをかけ、大笑いした後、 「なに髪染めてんだよー。」 といじめたりするのが好きなナイスガイ。ets...

*   *   *

さて本題に戻るとしよー。
だんだん書くのが面倒になったから、話を短くまとめます。

A君の質問におれはおもしろ半分で

「いないらしいよー。」

と答えると、 (本当はいる)Aは笑顔でメンバーに協力を求め てきた。

「どうしたらいいかなー。」

とモジモジしているAはとても気味が悪くおれの神経に触れてしまった。

(いじめたい、、、、、)

*   *   *

その日の内に他のメンバーに真実を告げ、作戦を考えた。

次の日。
何も知らないAはメンバーに助言を求めてきた。
打ち合せどうりメンバーみんなが彼を持ち上げた。

「自分を信じて告白すればきっとうまくいくよ。」

と爽やかな笑顔でEが言った。
おれは

(なんてひどい奴だ、Eめやるな!

と思いつつその腐った空間を2、3歩距離をおいてみていた。

みんなに持ち上げられたAは「負ける戦争」に旅立っていった。

*   *   *

次の日うなだれたAが事の失敗を告げたところでおれは慰めの言葉をかけた。

「自分を信じるなんて無理にきまってんだろーー。
客観的に自分を見てから考えようぜ!」

固まるAにむかいEがさらに言いやがった。

「他人のものをとろうとすんなよなー」

落ち込むAをこの後慰める奴はもちろんいない。
メンバーは早くも大貧民を始めだした。
孤立するAに声をかけたのはオレだった。

「そんなに落ち込むなよ、今度女紹介してやるよ。」
(ぷぷぷっ うぷーー )

腹の中で作戦の成功をよろこびつつもアフターケアを忘れない自分を褒めつつ次の作戦は動き出していた、、、、、。

 

 

to be continued

読んだらメール忘れずに。

MASATONのコメント:

いかがでしたか?
HATAさんにいただいた「爽やか学園」、お楽しみいただけましたでしょうか?

友達をダシにして高校生活をエンジョイするという、愛と友情の物語です。
ぜひ、読者の皆様の感想を掲示板にでも書いてやってください。

あと一応言っておきますが、この作品はいただいた本文を一切添削せずに載せましたので、誤字脱字は全部HATAさん本人の間違いです。

例:
> 打ち合せどうり (×どうり、○どおり)
> といじめたりするのが好きなナイスガイ。ets... (×ets...、○etc...)

狙ってるのかも知れませんが。


第1章

初出:1999/10/20
修正:2000/06/18


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