夕日をバックに怪しげな6人の影、迫り来る悪の企みを輝く友情できりぬけろー。
悪の軍団の罠にAがはまってしまい、戸惑う仲良し5人組。
悪の軍団の非人道的な攻撃にAの顔が歪む。
Aを救うため練りに練った作戦が今動き出す。若者の熱い友情ドラマ第2章が今始まる。
(上に書いた前回のあらすじがどうも違うと感じた方は「わき毛が何を守っているのか」の答えを正しく明記した上で 文句を言うこと。)
* * *
次の作戦を土、日の間ずっと考えていたにもかかわらず、なかなかきわどい作戦が頭に浮かばなかった。
(どうもあいつがかわいそすぎて、殺る気が出ない、、)
と思いつつこのサイコな考えを洗い流そうと洗面所に向かった。
鏡に写ったオレは死んだfishの目、鏡のようにギラギラした顔、春のタケノコのような髭をたくわえていた。(み、醜いぃぃぃぃぃぃぃぃ。
このオレがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
ゆるさーーーーーん。)こうしてA君は、またまたオレを怒らせたのです。
およそ0、2秒程で作戦は完了し、その次の週に決行されることになりました。* * *
mission 1 (月曜日)
「おーいAくーん」
月曜日らしい爽やかな笑顔とともにオレが声をかけた。
いまだ傷の癒えぬAはオレとは対称的なテンションで月曜日をむかえていたらしく、オレの呼びかけも軽くあしらわれた。
Aはもくもくとジャンプを読んでいたので、没収。借りたジャンプをオレとEが読んだ後、月曜日の作戦を始めた。
「明日さー3人連れてくるからその中から選んでねーー。」
金魚鉢に浮かんでしまっている出店の金魚の目をしていたAがうんこを踏んだと思ったらガムだった時のうれしいのか悲しいのか解らない時の目に変わった。
「ブスばっかじゃないのーーー?」
と言うAに水浴びを終えた後のdogのように首を振るオレとE。
するとAはかすかに微笑みを取り戻し明日みんなで遊びに行くことに合意した。(かかったーーーーー。
ふぃーーーしゅ おーーーん(fish on) )オレとEはAの思っているような爽やかな笑顔とは遠く遠くかけ離れた笑みをうっすらと浮かべ、「はたから見れば仲良しグループ」の空間は時を刻んでいった。
* * *
mission 2 (火曜日)
月曜日とは対称的な軽い足取り、光る汗、満面の笑みとともにAがきた。
(きゃっほーー。ナイステンション、疑うそぶりはまるでなーーし。)
オレとEもナイステンションで火曜日の朝が始まり、みんなにこにこ状態で放課後を迎えた。
「13分の電車に乗るから急ぐよーん」
オレとE、DそしてAはそれぞれの思いを胸に北K倉の駅まで、「そこまでやるなら走れよ!」と言われるような不自然な程の高速歩きで動き出した。
待ち合わせのO船で待つこと20分、いつもの電車にすればよかったと思いつつも口に出さずみんなで待った。
「あ、ひょっとして待っちゃったーー」
かわいらしさを前面に押し出しながら堂々と遅刻してくる女の子に「いや全然」とお決まりの言葉をそろって言って計画どうり笑いをとる。
実に爽やか、実にすばらしい場面だ。(、、、、、仕組まれてなきゃな)
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ここで恒例のメンバー紹介をしよう。
女の子はF、G、Hの3人。
Fはオレの小学校からの友達、見た目は70といったところだ。
今回の主役。
目立ちたがりやで、おしゃべり、のりもいい。G、Hは単なる引立て役、見た目は30、35といったところだ。
言うなれば刺身を際だてる大根。
(足も大根)
今回の作戦の真の目的は知らない。3人、いやFを見てAは心の中で歓喜の叫びをあげただろう。
(後に悪魔のようにFは変貌するのに、、、)
ヤックに行く途中で握手を求めるAに快く応じるオレ、まだ物語は始まったばかり。
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AとFの楽しいトークに花が咲く。
明るく、爽やか、そんなFにAの思いは届くのか?
次章ラブコメモードに急展開?
次章こう御期待。
読んだらメール忘れずに。
いかがでしたか?
HATA様にいただいた「爽やか学園」、お楽しみいただけましたでしょうか?
A君を一度はめただけでは飽き足らず、次なる作戦を発動させた鬼畜、HATA!
次号急展開? 絶対見てくれよな!
というわけで、ぜひ読者の皆様の感想を掲示板にでも書いてやってください。
ところで、前回のあらすじのところで
> 前回のあらすじがどうも違うと感じた方は…(以下略)…
と書いてありますが、本人は「要するに、文句は言わせないぞ!っていう意思の現れ」といっていたので、ぜひ”「わき毛が何を守っているのか」の答えを正しく明記した上で”ランスさんに文句を言って見てください。
→ 第2章
初出:1999/10/20
修正:1999/10/27