ノンタック
NHK教育放送の児童向け番組って、すごくセンスあると思うよ。たとえば「それいけノンタック」って知ってるよね?妙に頭でっかちな人形(ノンタック)が「おでこのメガネでデコデコデコリーン」とかいうと「ど根性ガエル」のヒロシみたいにおでこにかけたメガネが落ちてきて、いろんなモノと喋れるようになるってヤツなんだけど。
「手紙ってどうやってみんなの家に届いているのかな?そうだ郵便ポストさんに聞いてみよう! おでこのメガネでデコデコデコリーン!」ほわほわほわほわ…
「(間延びした声で)やぁ〜、のんたっく〜」
「郵便ポストさん、あのね、聞きたいことがあるんだけど…」
子供の頃は何の疑いもなく見てたけど、あれってオカシイよね?想像して見ろよ。道を歩いていたら郵便ポストの前にぐるぐるメガネをかけた頭のでかい坊やがいて、なにやら必死に郵便ポストとか電信柱とかに語りかけてるわけよ。「郵便ポストさん、あのね、聞きたいことがあるんだけど…。」思わず歩道を大きくよけて歩いちゃうよオレ。通りすぎた後も「そうやって手紙は届いていたのか!ありがとう郵便箱さん!」とか、納得顔でのたまい続けてる。おいおい、会話成立してるよ…!
大体、主題歌からしておかしい。「僕の隣はだーれ?隣の隣はだーれ?」という問いかけには、自分の両隣にいる2人と、そのさらに隣(隣の隣)の2人、つまり合計4人しか返事が無いはずだ。しかし、実際の主題歌中では「はい、はい、はい、ははーい、はい」などと、5.5回(「ははーい」を1.5回とカウント)もの返事。ラリってるとしか思えない。
もっとも、無機物が動き出す幻覚が見えるという時点ですでに薬物中毒であることは必至だ。さらにそれらの声が聞こえるという事から、薬物の及ぼしている精神的障害はかなりの重度である。そのような妄想に取りつかれるのは「あなたは、メガネを通して物質と会話ができる選ばれた人間なのです」とかいう洗脳を受けてたのかも。
どっちにしても、この事はすべてノンタックの保護者らしい「おばあさん」の差し金ではないか。「おばあさん」は世界征服をたくらむ秘密結社のボスか、怪しげなカルト教団の教祖なのだろう。いたいけな少年をヤク漬けにし、両腕に針金をつけたり、下唇しか動かなくなるような改造を施したのである。
さらに、「このメガネをかけると、全ての物質との意思伝達が可能になります、最高ですかー!」とか言いながら、法外なほど高額なメガネを売りつけているに違いない!
そんな「それゆけノンタック」の対象学年はなんと「小学校1年」!右も左も分からないようなガキどもに、現代を取り巻く数々の社会問題を、哀れな少年の姿に重ね、現実の厳しさを叩きつける。
まさに「キング・オブ・教育番組」!
やっぱり、NHK教育ってセンスあるよなー。
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