1.2.ドン
昔NHK教育でやってた音楽の教育番組、1.2.ドン。子供の頃は何の疑いもなく歌と踊りを交えた音楽の教育番組だなって思ってたけど、やっぱりこれも"ノンタック"とおんなじくらいおかしいよね。だって、考えてもみろ。
まずハイテンションなサル、どん君。「イエーイ!どん君でーす!」というダサさ満点のセリフをはきがら登場!当時でも高嶋忠夫しか使っていなかったぞ、イエーイ!は…。さらに「どん君でーす!」の所で、どん君の目がギョロッと寄り目になりめちゃくちゃ怖い。
それからやたらニコニコしてて胡散臭いバックバンド。とくにドラマーのヒゲ親父が妙に馴れ馴れしいのでイヤ度満点だ。
そして、歌に踊りに大活躍の少年少女達は、某ジャ○ーズ事務所のやつらよりも口パクがヘタクソ。北○鮮の愛国歌のように甲高い声で「アイスクリームパラダイス」を歌うのはいだだけない。そして特に圧巻なのは"宇宙の言葉はテレパシー"だ!
『宇宙の言葉はテレパシー♪テテテテテテテテテレパシー♪』
人差し指を空高く指差し小刻みにその場足踏みでクルクルまわりだす少年少女たち!お前らどこの宗教だ!?しかも曲調はテクノポップス風!当時テクノポップスといえばYMOが流行らせ、C-C-Bが廃れさせた代物。なのに当時のパワープレイぶりはすごかった!
と、ここまで書くと"1.2.ドン"!がただの時代遅れのダサダサ教育番組と思うかも知れないが、これはすべて視聴者の児童に厳しい現実と正しい知識を与えるために計算し尽くされたことなのだ!
例えばドン君の目がギョロッとなるのは、ラリって目の筋肉が弛緩してしまった患者を連想させ、薬物乱用の恐怖を物語っているのだ。
胡散臭いバックバンドは明らかに元ヒッピーであったに違いない。ヒッピーといえば、まさしく"反戦"のシンボル的存在。つまり世界平和を願うNHK教育の意志の表れといえる。
また、子供たちの女8男2という男女比は、まさに武富士のCMそのもの。彼らのダサい踊りを見て「消費者金融=ダサい」というイメージを植え付けその利用を避けるべきだと警告している。
さらに"口パク"はジャーニー喜○川の児童虐待を厳しく糾弾し、"妙に甲高い歌声"は北○鮮の愛国歌を連想させ、社会主義への警鐘を鳴らしているのだ!
しかも“〜テレパシー”では、アメリカ政府が頑なに否定している宇宙人の存在を言及し、彼らとテレパシーによるコミュニケーションをとることに成功した、というのだからモルダーもびっくりだ!
以上のように「1.2.ドン」は音楽を通して社会に蔓延するさまざまな問題を浮き彫りにしているのだ!しかもドン君はサルじゃなくビーバーだったという事実には、戦慄を禁じえない!
すばらしいぞ!「キング・オブ・教育番組」!
やっぱり、NHK教育ってセンスあるよなー。
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