-2001/05-


2001/05/27 北海道はでっかいどう
◆北の国から2001

高校の頃の友達で、帯広の畜産大学に進学した奴がいて。
この間、久々に地元に帰ってくるということで飲み会をやる事になりました。
となれば話題はやはり、彼の北海道での生活の事に集中するわけで。

彼の話を聞いていると、北海道は大変良いところみたいです。
少年のように瞳を輝かせながら、彼はこう言いました。

「オレ、やっと牧場にいる30頭の羊の区別がつくようになったよ」

え? なんですか、それ?
キミはムツゴロウさんですか?
あの、それって、畜産大学生としては100点満点な答えだとは思うんですけど、下界に暮らす僕らには何が凄いんだか全然わかんないんですけど。
比較するものが無いじゃないですか。
例えば「オレは5頭見分けるのが限界なのに、30頭ってすごいな」とか、そういうレべルじゃないでしょ?
つーか、2頭でもムリだから。
僕らには全部「羊」にしか見えないから。

彼に意見によれば、北海道は大変良いところだそうです。
すっかり出来上がり頬を赤らめながら、彼は熱弁しはじめました。

「やっぱ北海道は食べ物が美味しいよ。向こうに慣れたらこっちの料理は食べられないよ」

え? なんていったんですか、今?
キミが今猛然と食ってる和民のコーンバターはなんですか?
しかも彼は、コーンバターをお替りまでしました。

「大自然に囲まれた山奥に湧き出る秘境の温泉に行ったら、野犬に襲われそうになったよ」

え、だれですか、キミは?
C.W.ニコルさんですか?
そのうえ彼は、“身近にある意外なものを使って超簡単に野犬を追っ払う裏技!(伊東家)”を伝授してくれたりしました。

北海道は大変良いところだそうです・・・彼に意見によれば。
そんな彼に、北海道のダメな所を聞いてみました。

「う〜ん、交通事故が多い事かな?」

あーなるほど、確かに北海道って交通事故多いって聞くよね。
実際、そいつも事故りそうになったんだって。
・・・しかも鹿と。(ダジャレではない)
道路を横断中の鹿を轢きそうになったんだって。
「鹿にも自動車保険が適用されるようになりさえすれば、北海道は完璧なんだけどなぁ・・・」

北海道は、“鹿保険”があれば完璧だそうです。・・・あくまで彼の意見ですが。


2001/05/22 ネガティブ接頭語
◆一人(ひとり)

「一人芝居」とか「一人相撲」とかいう言葉ありますよね。
「芝居」も「相撲」も、それ自体には悪い意味は全然ないのに、頭に「一人」がつく事で悪い意味になっちゃうような言葉。

なんかね、この言葉を見てて思ったんです。
「一人」って言うのは、負の属性をもつ接頭語なんだなって。
言ってみれば“ネガティブ接頭語”ってワケです。

この「一人」の持っているネガティブさって言うのが結構スゴくて。
殆ど全ての言葉を、一瞬にしてネガティブにしてしまう力がある事が最近の調査でわかってきました。

例えば、もう終わっちゃいましたけど、今月は「ゴールデン・ウィーク」がありましたよね。
この言葉って一般的に見ても、かなりポジティブな言葉だとおもうんですけど。
でも、これにネガティブ接頭語である「一人」をつけてみるとどうなるか?

「一人ゴールデン・ウィーク」

このザマです。
みんなを喜ばせる大型連休「ゴールデンウィーク」でさえ、主婦連中の井戸端会議において「○○さんの御主人、いま『一人ゴールデン・ウィーク』らしいわよ」などと「リストラされて無職よ」同然の言葉に早変わりしてしまいます。

例えば、「二人羽織」ってあるじゃないですか。
これって、二人で一つの羽織に入ってうどんを食べる、宴会では引っ張りダコの芸ですよね。
でも、これにネガティブ接頭語である「一人」をつけてみると、このザマです。

「一人二人羽織」

コレだと、アツアツの鍋焼きうどんを前にして一人で「わわ〜!もっと左!そう、そこで挟んで、そのまま持ち上げて、もっと左!いや逆だよ逆!わわっあっち〜!」と苦戦してる、単なるアホに早変わりしてしまいます。
もちろん「“一人”二人羽織」だけに観客もいない一人っきりの芸なワケで。
というか誰も近寄れないワケで。

恐るべし、ネガティブ接頭語「一人」の威力!

もちろん他の言葉でも、頭に「一人」をつけることによりネガティブになるわけなんですけど。
その一部を以下に羅列してみます。

サラリと読み進めずに、一つ一つの言葉に関してその状況をじっくり想像すると、そこはかとなくどんよりとしたネガティブさが味わえます。

 

*   *   *

 

「一人合コン」

 

「一人モーニング娘。」

 

「一人花いちもんめ」

 

「一人DA PUMP」

 

「一人ファイトクラブ」

 

「一人癒し系」

 

「一人出会い系サイト」

 

「一人ジャニーズJr.」

 

「一人ダムゼロ宣言」

 

「一人23試合連続安打」

 

「一人多重人格」

 

「一人オリコン初登場第1位」

 

「一人教科書を作る会」

 

「一人クエンティン・タランティーノ監督主演作品」

 

「一人トップブリーダーも推奨!」

 

「一人猫まっしぐら!」

 

「一人30人31脚」(?)

 

「一人独り言」(???)

 

「一人でできるもん」

 

*   *   *

 

ああ、あと、いま思いついたんですけど。

「一人デジカメ」。

デジカメ買ったのは良いけど、被写体が自分しかいなくて、結局自分の写真をHPに掲載したりする感じ。

つーか、だれか被写体になってください、 マジで。

(※ MP3のトップを飾りたい方は今すぐメールを!)


2001/05/17 更新遅レテ御免ナサイ
◆デジカメ購入記念

被写体が自分しかいないんですよ。
サボってた更新は、ぼちぼち開始しますです。はい。


2001/05/02 警察密着24時
◆地元

「警察密着24時」みたいな番組って、やってるとついつい見ちゃいます。
やってることは大体いつも一緒なんですけどね。
やれ「列車スリ逮捕の瞬間!」だとか、やれ「暴走族を一網打尽!」だとか、やれ「轢き逃げ犯を追え!」だとか。
でも、そうと知ってても、また見ちゃうんですよね。
不思議な魔力を持ってるっていうか。

で、その魔力によって先日も「警察密着24時」を見てたワケなんですけど。
覆面白バイ隊員の活躍のVTRが終わった後、なんかえらい見覚えのあるなぁ、って風景がTVに映ってたんですよ。

ナレーター「神奈川県の北部に位置するN警察署では、今日も近隣の住民の安全を守るため・・・」

・・・ん?・・・N警察署?
N署って言ったら、めちゃめちゃ地元の警察署じゃないですか!
すげぇ!地元の警察署が「密着24時」にでるなんて!
なんかちょっと、かなり感激です。

そのときです!
深夜のN署に緊張が走った!!
付近の小学校から「侵入者アリ」との緊急通報だ!!
パトカーが現場に直行した!!
深夜の学校に一体何者が侵入したのか!

しかし、到着した警察官が校舎内を捜索したものの、侵入者らしき者は見つからなかった。
セキュリティーの誤報だったのか、と諦めて帰ろうとしたそのとき!
物陰に隠れてうごめく男の姿が!(期待感を煽るSE)

「まてこらー!」
走って逃亡を図る男!響き渡る警察官の怒号!交錯する懐中電灯の光!大揺れのカメラの映像!そして
「確保ォ!確保ォーーッ!!」
カメラが捕らえた犯人逮捕の瞬間!!
我らがN署の活躍が、TVの電波に乗って全国のお茶の間に放映された瞬間!!

身柄を拘束された犯人だが、侵入の動機を問いただされても一向に口を開こうとしない。
業を煮やした警官が手荷物検査を求めると、ポケットの中身を必死に隠そうとする犯人。
まさか、爆発物・薬物などの危険物か!?
周囲に緊張が走る。

「ポケットの中身を出せ」
「何も持ってない」
「何も無いわけ無いだろう」

警官と侵入者が押し問答をしているとき、犯人のポケットから「それ」はこぼれ落ちた。

・・・ブルマーだった。
こぼれ落ちた「それ」は、まぎれもなくブルマーだった。
しかも、ポケットの中から次から次から出てくるものも、すべてブルマーだった。
変態ブルマ泥。

さんざんあれだけ盛り上げておいて、なんのこたぁない、結局ブルマ泥逮捕劇を流しただけだった警察密着24時。
そして、自分の所轄にブルマ泥がいることを、全国ネットで高らかに宣言してしまったN署。
そして、そんなN署に己が住む町の治安をゆだねていた、僕、Masaton。

悲しいよ、僕の地元。
悲しすぎるよ、僕の地元。

 


2001/04


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