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ピアチェンツァ編1年目


"Championship MANAGER 00/01"とは、イングランド製のフットボールクラブ経営SLGです。
プレイヤーはチームの監督に就任し、選手を獲得したり戦術を作ったりして試合に臨みます。
特徴的なのは膨大な量のデータ。
獲得可能な選手たちは万を軽く越える数だけ存在していますし、
彼らひとりひとりの能力も多岐に渡ってランク付けされています。
すべてのフットボールファンにお奨めするゲームです。
ここではその面白さを伝えるために、私のプレイ日記を公開していきます。
まあ、自己満足なんですけれども。

なお、"Championship MANAGER 00/01"についての詳細は、 WEB CM をご覧下さい。
数々の的確な解説と華麗なるCM日記があります。

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 8月〜11月 

昔は天才と呼ばれていたらしい。
・GK出身のイタリア人、ジノ・ヘルナンデス氏がセリエBのピアチェンツァの監督に就任。

イタリア良い国、強い国。
・ヘルナンデスコーチはピアチェンツァ伝統のイタリア人純血主義を継承することを表明。
「3年以内にセリエAで戦えるチームに仕上げるつもりです。
 外国籍選手? 彼らを使うつもりはありません。
 確かに現在のカルチョは彼らの活躍なしには語り得ませんが、
 私は多くのイタリア人ジョカトーレが、
 来訪者たちに劣らないクオリティを持っていることを知っています。」

恫喝に等しい要求。
・ピアチェンツァのGarilli会長はヘルナンデスコーチに昇格を要求。
「これだけの戦力があれば、セリエAに復帰することはたやすいことだと信じているぜよ」

褒めてないぞ、それ。
・コーチによる戦力分析。
「全体的に見れば、平均的な戦力でしょう。良くもないが、悪くもない。
 ストロッパの離脱は痛いが、致命的なものではありません。
 注目の選手ですが、
 Nicola Caccia (SC) …高さとテクニックを兼ね備えたベテランストライカー。
 Stefano Morrone (MRLC) …中盤のオールラウンダー。U−23代表。
 の2人には試合の流れを変える選手としての活躍を期待しています。
 練習施設とユースアカデミーについては何も言うことがない。パーフェクトな環境です。」

最初からやる気なかったくせに何を言うか。
・コッパ・イタリア開幕。
・対 Ascoli 0-2
・対 Crotone 1-0
・対 Ternana 0-0

・ピアチェンツァは予選落ち。AscoliとTernanaが勝ち抜け。
・ヘルナンデスコーチはいけしゃあしゃあと会見。
「選手のコンディションが整っていませんでした。
 しかし、これで私も選手たちもセリエA復帰という目的に専念できるというものです。」
・エースのCacciaが2週間の怪我。セリエB開幕には間に合わない。

移籍情報。主力はどうした。
・イン。
 Gianluca Marchesini (GK) …FREE。若いGK。第2GKとして起用か?
 Antonino Caruso (MC) …FREE。正確なパスを持つ若手。リザーブ。
 Massimo Susic (SW/DRLC) …9000万円でMonzaから獲得。便利なサブDF。年寄り。
 Micheli Padolecchia (SC) …セリエC2BのMacerateseからレンタル移籍のヘディンガー。
・アウト。
 Paolo Tramezzani (DL) …2億2000万円でブレッシアへ。サイドバック専門の選手はいらない。

足りないのは根性だ。
・セリエBが開幕。
・対 Cittadella (Away) 2-3。開幕戦は点を取っては追いつかれる展開。ロスタイムに轟沈。
・対 Cosenza (Home) 1-1。先制するも、試合終了直前に追いつかれてドロー。
・対 Ravenna (Away) 1-2。開始早々の先制点も後半に2点返されて逆転負け。

3-6-1オフェンシング。
・ヘルナンデスコーチは戦術の変更を指示。
Volp (MC) を中盤に下げ、トップ下には Rastelli (AM/FRLC) を入れます。
 この変更によって3-6-1システムが円滑に機能するようになるでしょう」

限りなく3-4-3に近い3-6-1。 *スタ―ティングメンバー*

 Padolecchi (SC) …ヘディング野郎。
 Plovani (F/AMRL) …オフザボール高い。
 Gautieri (F/AMR) …頼りになるベテラン。
 Rastelli (F/AMRLC) …まとまった選手。
 Cristallini (MLC) …名前はカッコいい。
 Volpi (MC) …正確なパスでチャンス演出。
 Statuto (MRLC) …労働者タイプ。
 Boselli (DLC) …左が守れる。それだけ。
 Lucarelli (SW/DC) …素質はある。
 Savioni (DRC) …18歳。
 Roma (GK) …身体能力低いが技術確か。

 *ベンチ要員*

 Caccia (SC) …不動のエース。負傷中。
 Morrone (MRLC) …五輪に出かけている。
 Sacchetti (D/DMRC) …スタメンありうる。
 Lamacchi (D/DMRC) …並みのボランチ。
 Susic (SW/DRLC) …高さに欠ける。
 Delli Carri (DC) …安定している。
 Bagnacani (GK) …U-21代表。

 パスはMixed。メンタリティは攻撃的。
 プレス有り。オフサイドトラップ有り。
 ワントップはポストプレイ。
 両サイドに展開して決定的チャンスを狙う。
 ボランチは攻撃に参加しない。

 

それでもダメか。やっぱりダメか。
・対 Siena (H) 3-0。最下位の相手に対して面目を保つ。
・対 Empoli (A) 0-2。とりあえず前線の選手が足りないことがわかってきた。困った。

・オリンピックでイタリアは3位に入る。
 我らがピアチェンツァ所属のMorrone君は4試合にキャプテンとして出場。
・ちなみに1位は決勝でスペインを下した日本。主力の高原・稲本らを怪我で欠いての勝利。

さらば10番を背負う男。
・高さがないため冷遇されていたPalmieri (SC) のジェノア移籍が決定。1億4千万円也。

みなさんのおかげです。
・セリエAのクラブからサブでくすぶっている選手をレンタルで獲得。
 Marco Cassetti (MR) …ベローナ所属。クロッサー。
 Martino Melis (MRLC) …ベローナ所属。ゲームメーカー。使いまわしの利く便利な選手。
 マッシモ・マルジョッタ (SC) …ウディネーゼ所属。いらなかったかも知れない。

・対 カリアリ  (H) 4-1。Melisの2アシストなどで完全勝利。
・対 Crotone (A) 0-2。本来負けるはずのない相手。アウェイの試合に弱すぎる。
・対 トリノ (H) 3-1。しかし、ホームゲームでは異常に強い。サポーターが怖いのか?
・対 Salernitana (A) 1-0。試合のペースは掴めなかったものの、アウェイ初勝利。
・対 Ternana (H) 2-1。そろそろ戦術が浸透してきた模様。

・安堵した顔のヘルナンデスコーチ。
「スタートダッシュには失敗したものの、チームはやっと本来の力を見せ始めました。
 現在10節を戦い、5勝4敗1引き分けで8位です。首位のEmpoliとの勝ち点差は5。
 戦力も整いましたし、もはやビハインドはないと言ってよいと思います。
 あ、それからアジアカップで日本が3位になったようですね。
 絶賛されているソニー・ホーを獲得する意志はあるかって?
 彼は確かに悪くないですが、私はイタリア人選手しか使わないつもりですから…」

敵はローマに在り。
・対 Pescara (A) 1-1。Cassettiのゴールで何とか追いつく展開。
・対 Monza (A) 1-0。終始優勢。CKからセンターバックのLucarelliが得点。

・好調の若手MorroneにトルコのBesiktasから9億円のオファー
 これに対しヘルナンデスコーチは15億円をふっかけ、諦めさせた模様。
「開幕前から言っているように、彼は中盤の要となる選手です。
 今シーズンは彼を放出する気はありません。
 シーズン終了後の移籍ですか?
 条件次第ではありえますが、彼は将来アッズーリを支えるほどの才能を持つ選手。
 イタリア国内でプレーさせてあげたい、というのが本音ですね。」
・12月にキャプテントッティを65億(!)円でレアル・マドリッドに放出するローマが動く。
 ビチェンツァのザウリに15億円のオファー。移籍成立。
 憤懣顔のヘルナンデスコーチ。
「センシとカッペロは非常に優れたトップ下の選手を獲得することになります。
 チームにはナカータという有能なトップ下が既にいるにも関わらず、ね。
 ザウリには来シーズン、ピアチェンツァの中心選手として活躍してもらうプランがありました。
 彼の代理人とも交渉は進んでいたんです。
 フロントの資金力がそのままチームの強さになるカルチョの現状は、
 必ずしも良い状態とは言えないと思いますね。」

文句なら、放出前に言ってくれ。
・対 Ancona (H) 3-0。絶好調のCassettiの2ゴールなどで快勝。
・対 ベネツィア (A) 1-3。昨季までピアチェンツァ所属だったDi Napoliのハットトリックに沈む。

・試合後のヘルナンデスコーチの会見。
「我々は最大限の努力をしたが、Di Napoliはそれ以上のことをした、ということです。」
・この試合にティフォージが激昂。ネット上でヘルナンデスコーチへの非難が飛び交う。

 12月〜5月 

やばいって。弱いって。
・対 ジェノア (H) 1-1。Cacciaの爆裂ヘッドで先制もPaimieriの古巣への恩返しゴールでドロー。
・対 Chievo (H) 3-3。守護神Romaが3ヶ月の怪我。Bagnacaniを初出場させるがふるわず。
・対 Sampdolia (A) 0-1。GKにはMarchesiniを抜擢。しかし耐え切れない。
・対 Pistoiese (H) 1-1。エースCacciaを怪我で欠き、決定力不足が露呈。
・対 Treviso (A) 2-1。MargiottaがCacciaの穴を埋める活躍を見せ始める。

・ついにフロントからもヘルナンデスコーチに対する不信が噴出し始める。
・選手の中からもチームが低調であることに不満の声を上げる者が出始める。
・憔悴した表情のヘルナンデスコーチ。
「確かに、我々を取り囲む状況は芳しくないと思います。。
 半期19試合を終えての成績は8勝5敗6引き分けで勝ち点29の6位。
 首位のSampdoliaとの勝ち点差は9、
 昇格ボーダーである4位にいるベネツィアとの勝ち点差は5あります。
 正直に言って、今から首位奪回を狙うのは厳しい。
 これからは昇格を確実にする戦いに入ります。
 現在、チームの懸念は左ウィングにあります。
 Plovaniはスタミナと技術に欠け、CristalliniとMelisは本来中盤の選手です。
 攻撃に厚みを持たせるため、
 現在、レンタルで獲得する選手をリストアップしています。」

グレートウィング獲得だ。
Mattia Collauto (AMRL) …バーリからレンタル加入。ピンポイントクロスは得点源に。

はっちゃけたのかね、ヘルナンデス。
・吹っ切れた顔のヘルナンデスコーチが緊急会見。
「開幕以来トップ下を努めるRastelliは平均評点が7.37と高い水準のプレイを見せています。
 が、数字に結びついたのは僅かに2ゴール1アシスト。攻撃の要となれずにいます。
 ここで、私は新たなシステムをご紹介します。
 トップ下を中盤まで下げ、中盤のフォローを厚くするのです。
 また、左ウィングも素晴らしい補強ができました。
 勝てない要素は既にありません。詳しくは下記の図をご覧下さい」

結局、ワントップの能力に頼りきりなんですがね。

それでもやっぱりダメなのか。
・対 Cittadella (H) 5-1。Collauto→マルジョッタのラインが開通。プラン通りの快勝。
・対 Cosenza (A) 0-1。互角の展開を制せず。
・対 Ravenna (H) 2-0。右サイドに復活のGautieriが2得点。
・対 Siena (A) 1-1。Sienaから主導権を奪えないままドロー。

・試合後、フロントはため息をついて帰った模様。
・ピアチェンツァティフォージは練習グラウンドに集結し、ヘルナンデスコーチ解任を要求。
・これを受けたGarilli会長は「まだ少し様子を見るぜよ」と解任要求を保留した。
・この問題に関し、ヘルナンデスコーチは「結果を出すだけです」とコメント。

やっと波が来たというべきか、尻に火が着いたというべきか。
・対 Empoli (H) 2-0。シュートを一本も打たせない完全勝利。
・対 カリアリ (A) 1-1。押し切れず、惜しくも勝ちを落とす。
・対 Crotone (H) 1-0。決定力に不足するも、完勝。
・対 トリノ (A) 1-1。首位トリノとの対戦。終始押し気味に試合を展開し、ドローに持ち込む。
・対 Salernitana (H) 2-0。危なげなく勝利。
・対 Ternana (A) 2-0。守護神Romaがスーパーセーブを連発しMOM。暫定3位に浮上。
・対 Pescara (H) 2-0。双方退場で1人を失う壮絶な展開。CacciaとMorroneの得点で勝利。

・リーグ戦も残り8節。トリノが頭ひとつ抜け出している。
 2位〜6位が勝ち点4の中で争う大混戦。セリエAに昇格できるのは上位4チームだけ。
・ご機嫌麗しゅうヘルナンデスコーチ。
「アウェイではドローでも勝ち点を拾い、ホームでは確実に勝つ。
 この基本が実践できるようになったのが大きいと思います。
 特にトリノ戦のドローとTernana戦の勝ちが重要でした。
 リーグ終盤はタフな戦いになるでしょうが、我々はそれを勝ち抜く実力を持っています。」

これは試練なのか。耐えればAに行けるのか。
・対 Monza (H) 1-2。最下位の相手に対してまさかのホーム初敗戦
・対 Ancona (A) 2-2。Gautieriが負傷退場。幸い軽傷。

・期限付きレンタル移籍をしていた選手が軒並み離脱。チーム力は一気に低下。
・渋い顔のヘルナンデスコーチ。
「Monza戦は気持ちの上で油断がありました。
 内容で言えば我々の方が優れていたのは明らかな試合でしたが、
 Monzaのジョカトーレたちは、
 カルチョがどういったスポーツなのかということを我々に思い出させたのです。
 レンタル移籍の選手たちを失ったことは大きな痛手ではありません。
 それは前からわかっていたことですし、エースのCacciaは最高の状態にあります。
 残り試合、全て勝つつもりで戦います。」

残されし者たちの戦い。
・対 ベネツィア (H) 0-0。どうもこのクラブには歯が立たない。
・対 Chievo (A) 2-1。Sacchettiが攻守に渡る大活躍。
・対 ジェノア (A) 1-0。Cacciaの開始早々の先制点を手堅く守りきる。
・対 Pistoiese (A) 3-0。スーパーサブのPlovaniが12分間で2得点。

・トリノ、サンプドリア、カリアリの3チームが昇格を決める。
 残された昇格枠は僅かにひとつ。
 現在4位のピアチェンツァ。勝ち点64。残り試合数2。
 5位のAncona。勝ち点62。残り試合数1。
 6位ベネツィア、7位Ternanaは勝ち点61。残り試合数1。
 ピアチェンツァは2引き分け以上で自力昇格が決まる。
・ちなみに、セリエAではインテルがスクデットを獲得。
 降格はベローナ、ペルージャ、アタランタ、ブレッシア。
・ボスマン宣言をしていたエースストライカーのCacciaがそのペルージャとの契約に合意。
 セリエBを出たくないのか?

ホイッスル。
・対 Sampdolia (H) 1-1。この時点でプレイオフ以上は確定。
・対 Treviso (H) 1-0。開始10分、Volpiのシュートがネットを揺らす。結局これが決勝点。

・というわけで、セリエA昇格決定!
・チーム得点王は15点を叩き込んだエースのCaccia。
・ホクホク顔のヘルナンデスコーチ。
「非常にタフでハードなシーズンでした。
 選手たちはお互いを補いながら、特に後半戦は優れたゲームを展開したと思います。
 Cacciaを始め数人の主力選手の離脱が決まっていますが、
 選手たちがフォアザチームの志を忘れない限り、補って行けると信じています。
 とにかく今は、ピアチェンツァを愛する全ての人々とこの喜びを分かち合いたい。
 来季はセリエAです。今季以上に厳しい戦いになるでしょう。」

 

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