2000年 10月上旬の有意義な日々

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10月15日(日)    

 「高瀬彼方さんって女性かと思ってました」、というご意見を最近web上でいくつか見かけることがありました。確かに、何の先入観もなしにぱっと名前だけ見たら、性別不詳っぽいペンネームかもしれないですね。

 実際には、執筆が男、お話作りが女、という二人一組の作家だったりします。労働量が圧倒的に多い執筆担当(つまりこのHPを作っているワタクシ)が表向き「高瀬彼方」を名乗っておりますが、「魔女たちの邂逅」や「カラミティナイト」では執筆に関しても一部、彼女に手伝ってもらってます。彼女の仕事の都合上でコンビを解消していた時期があり、「女王様」の執筆が事実上不可能となり、ほぼ独力で書き上げたのが「天魔の羅刹兵」だったんですが、やっぱり作風の変化は隠せませんでしたねえ。いや、変化が隠せないのは分かり切ってたんで、開き直ってまるっきり別の方向で勝負してみたんですが、あまりの違いに驚かれた方もいらっしゃるのではないかと思います。
 「カラミティナイト」でのコンビ復活を機に、再び二人で仕事をしていけそうなので、「以前の作風の方が好き!」という方は楽しみに待っていて下さいね。



 ……というのはもちろん全部ウソであり、本当はどの本もむさい男が一人で黙々と書き上げたものだったりするんですが、それだけに「女性かと思ってました」とか言われると何だかおかしかったので思わず日記のネタにしちゃいました。

 一瞬本気にしちゃった人、います?



10月12日(木)    

  bk1のコラム、とりあえず送信。あとは本が入荷するの待つばかり。どうか売れてくれますように。何だか、自分の本とはまた違ったプレッシャーがありますね……。

 それにしても、お仕事でコラムを書くというのを、実は生まれて初めて経験いたしました。短い文章枠の中で必要なことをまとめるっていうのは難しいものですね。普段は枚数なんか全然気にしないで書きまくってますから――とか言ってると、担当氏から「次からは気にして下さい」とか言われそうな気もしないではないですが、恐らく幻聴でしょう。

 ともあれ、本来の仕事もきちんと進めなければ。「女王様」も書き進めないと、「ガンパレード・マーチ」をプレイする余裕がなくなってしまいますからね。芳野先生のために頑張って原稿書きます!<最低



10月8日(日)    実は密かに燃えている

 数日前から当HPの掲示板をご覧になっていらっしゃった方々はすでにご存じでしょうが、実は私、近々オンラインブックストア bk1でコラムを書くことになりました。まだ詳細な打ち合わせなどは全然やってないのですが、とりあえずbk1のSF書籍コーナー担当の森山和道さんがご自身の日記で「企画をやる」と明言された以上、本当にやるんでしょう。やるらしいです。……マジで?<Yes!

 いまならまだ、その企画が如何にして生まれ、どのように進行してるのかが私の掲示板のログに残ってますので興味のある方はどうぞご覧になって下さいませ。売れっ子作家への道はまだまだ遠い私ではありますが、どうやら近い内に売り子作家にはなれそうな感じです。字面は似てますが実状はえらく違いますネ! これで売る本が野尻抱介さんの新刊だったら、「ピニェルの売り子」とかってオチまで着いちゃうところでしたが、今回の企画で私が売るのは五代ゆうさんの「〈骨牌使い(フォーチュン・テラー)〉の鏡」です。ノルマは30冊。bk1にこの本が入荷次第、企画がスタートすると思われますので、この企画に興味をお持ち頂いた皆様は、どうかそれまで、この本を買わないように。<極悪 

 しかしこの企画、アクセス数が非常に多い森山さんの日記で紹介されてしまったため、すでに話題になっているサイトもちらほらと。そしてその中に、「あー、私は五代さんの本、もう持ってるから……」というご意見がいくつか見受けられます。大丈夫! そういう皆さんは代わりに 私の本を買って下さい。<露骨な便乗商法

 ただ、「カラミティナイト」以外の私の著作をお求めの方は、 bk1よりはクロネコヤマトのブックサービスで注文して下さった方が確実で、配達も速いです。1利用者として率直な意見を言わせて頂けば、bk1は新刊の発送が物凄く早い反面、旧刊の取り寄せは少々遅いのが難点でして。

 しかし、逆に言えば、新刊の発送は極めて速いのがbk1。現在ネットで「カラミティナイト」を買おうと思えば、bk1よりも速く届けてくれるオンライン書店はありません。これは非常に重要なポイント。

 そうなんです、この「在庫を有する書籍の、迅速な発送」というのはbk1が他のオンライン書店を圧倒的に凌駕しているセールスポイントなわけですから、もっとそれを活かした企画をやって欲しい、と森山さんにお願いした訳なのです。そして、そのような企画を提言したからには私も一定のリスクは負いましょう。具体的には、私がコラムで紹介した本を、森山さんが仕入れ、24時間以内に発送可能な状態にしてもらい、一ヶ月それを在庫として持つ。そして一ヶ月後、もし売れ残った本があれば、それを私が自腹で買い取ります。「失敗したらライターの自腹が痛いシステム」、名付けて「ジバライター・システム」!!

 これは、そんな実験的企画の第一弾です。まだ準備段階ではありますが、今後の成り行きを注目して頂きたいと思います。実際に企画がスタートしたらまたアナウンスしますね。

 絶対に売り切ってみせる――!



10月7日(土)  当HPにはそれに関するコンテンツはございませんが

 DragonAsh ファンの皆さん、こんばんは!

 私は高瀬彼方っていいます! 講談社ノベルスやハルキ文庫で小説を書いたりしてます! DragonAshの曲だと、「Let yourself go, Let myself go」なんかが好きです! 駆け抜けろ〜♪ 時代を〜♪

 ……あ、いえ、別に妙な電波を受信してるわけじゃありません、心配しないで下さい、まだ正気です。クスリも必要ありません。いまのところは。たぶん。
 えーと、じゃあ何で唐突にDragonAshの話題を持ち出したかと言いますと、実はいま、インフォシークで「DragonAsh」って検索すると、何故か私のサイトが一番上に表示されるんですね。オフィシャルサイトよりも上。熱心なファンサイトよりも上。DragonAshファンの方々がインフォシークを利用して情報を調べようとすると、988件ヒットする情報の中から一番最初に目にするのが私のサイト。

 そんな訳で、インフォシークが何を意図して皆様をここに導いたのかはよく分かりませんが、とりあえずいらっしゃいませ。>DragonAshファンの皆様

※ ※ ※

 追記:その後、もう一度「DragonAsh」で検索をやり直してみたら、今度は別の児童文学作家さんの公式サイトがトップにきてました。DragonAshファンを無意味に翻弄するインフォシーク。その真意は何処に……?



10月4日(水)  

 日記の方のアクセス解析を調べてみたら、検索エンジンで「生まれてすみません」というキーワードを入力してこのHPに辿り着いた方がいらっしゃったみたいです(注:ここがヒットしたようです)。い、いったい、何を調べたくて、どんな気持ちでそんなキーワードを検索なさったんでしょう……? 

 …………(想像中)。

 …………。

 …………。

 な、何だか考えれば考えるほど怖い方向 に想像が働いちゃいますね……。「べつに謝らなくてもいいからしっかり生きてて欲しいなー」とか思うのですが、そもそも私が日記でそんなことを書いちゃってるから検索エンジンでヒットするわけで、言葉に全然重みがなかったり。

 あと、それ以外にも「マリベル 画像」というキーワードで検索をかけた方もいらっしゃるようで、こちらはその意図が大変分かりやすいですね(注:一応補足しておきますと、マリベルというのは、ドラクエZに出てくる女の子です)。残念ながら当HPにはマリベルの画像はございませんので、そういうのをお求めの方はこちらのHPに行かれるのがよろしいんじゃないかなー、と思います。

 検索エンジンでヒットしたのも何かのご縁、マリベルの画像を求めてwebをさすらっている人たちに、少しでもお役に立てたらいいなー、と思いつつ、さ、仕事仕事。



10月2日(月)  女王様のひと

 昼頃に、ハルキ文庫の担当氏から、夕方には講談社の担当氏からTELあり。どちらからも「女王様」の進行状況について聞かれ、電話の前で縮こまりながら冴えない返事をする私。あーうー、頑張ってはいるんですが……。

 よく見れば掲示板に寄せられる新刊の感想も、そのほとんどが「女王様を早く」というご要望とワンセット。仕事絡みで人に会う時にもまずは「女王様は?」と訊かれるという近ごろの私。高瀬彼方=「女王様の人」という扱い。このままでは人から あらぬ誤解を受けてしまいそうで何だかとても不安です。うう、デビュー作のタイトルはもうちょっと考えればよかった……!

 ……しかしながらいくら悔やんだところでもはや手遅れなので、少しでも早くこの状況から逃れるために、頑張って原稿を仕上げたいと思います……。



10月1日(日)  

 今日は近所の神社でお祭りをやっていたので、立ち寄ってみることに。

 その結果、たこ焼きとイカ焼きと串焼きとビールを入手し、かつそれらの摂取を終えて現在非常に気分がよくてもう日記なんてたらたら書いてらんないやあはははという感じなのでおやすみなさい。

 ……と、昨年の同じ日の記述をそのままコピーしてみましたが、今日は本当にそんな一日でした。


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