個人墓とは 従来の日本の墓は「家」の存続を前提としていた。その為子供当の継承者がいない場合には、新たに墓を購入することが出来ませんでした。 この「家」システムの崩壊を前提として、継承者を前提としない墓のシステムを個人墓と言い、これを選択した人と契約した寺院・霊園など墓の管理者が継続する限り存続するものを指す。(ただし基本的には33年後に個々の墓所から合祀廟に移行するかたちを採ることが多い) 個々バラバラになった日本人 私たち日本人は、「戦わずして戦いを収める」日本の知恵 に述べたとおり、古来自然の中に意思を感じ、これを敬い大切にして来た。 生きとし生けるもの全てとの交流を感じ、生命に満ちた環境を創った。また人間同士では地縁、血縁と言われる絆が強く張り巡らされてた。 経済が国境を無くして行く時代、都市部では、こうした絆から離れ自由に振舞う人々で溢れ、個々バラバラのこの傾向は今後ますます強くなるだろう。 今、お寺や神社に行って見よう お寺は様々な「講」を始めとする、地域社会保全の集会場だったし、神社は鎮守の森で知られるように聖地であり、地域環境保全の象徴の場だった。 また実際にはこの寺や神社が一体となった場も一般的だった。 そんな観点から考えると、現代こそなんとかきっかけを創ってでも、改めてお寺や神社に行く意味がある筈だ。 個人墓からの寺社へ参加 以上の観点から、個人墓こそが、死後の世界のことではなく、バラバラになってしまった現代の我々が、本来あるべき姿に戻る場として寺社を捉え、そこへ参加するにふさわしい形として浮上する。 まだまだこれに気付いている人は少ないかもしれないが、こうした観点から、個人墓(一般的には永代供養墓と呼ばれている)を捉える人々が増えている。 |
個人墓の例 トップページへ 引用等でお使いいただく場合には、その旨メールにてお知らせ下さい。 禁無断転載 ©Copyright 2004 Shiro Ikeda All rights reserved |