いつも僕を満たしていて下さい。
それが僕の唯一のお願いです。

       


自分の性格は誰よりも自分が知ってる。
だからね、簡単に想像できるんだ。
近い未来なんて。


「 不 二 」


君の呼ぶ声、少し掠れてきた。
前兆の表れだ。


                  I still love you .....? 


手塚、部活終わったら一緒に帰るでしょ?
いや、今日は大石と少し寄るから不二、おまえは先に帰っていろ。
ン、分った。じゃあね手塚。


どこに行くの?何で大石となの?僕も一緒に行っちゃダメ?


以前は縋るように引き止めてたのに。
あーあ、淡白になっちゃった。
だから君を手放しても平気になっちゃった。
それは多分、もう君は気付いているね。
だったら話は早い、よ。


                You still love me .....? 


最初は言うだけでくすぐったかった。


「 好 き だ よ 」


触れる度に気恥ずかしくて、嬉しかった。
一目を盗んでするキスも、交わす会話も何もかも。
陶酔してた。
中学生の恋心。


              I interested in your face. 



君は笑わなかった。
それどころか何が起きても表情を変えなかった。
これほど無表情な人を今まで見たことがなかった。
僕がどれほどの笑顔で君を迎えても、君は1つも返さなかった。
そんなの始めてだった。
でも、だからこそ。
君は君であったんだ。


僕は君のその無表情という名の仮面を剥そうと躍起になっていた。
相手にしてもらいたいもんだから、右往左往ばかりしていた。
少しやりすぎたなと思い始めたのは、No2と呼ばれ始めた頃だった。
いつの間にか、僕は君の真後ろまで迫っていた。
もう抜けそう、いや、もう抜ける、抜いてる―――
駄目だ、それじゃ駄目なんだ。
君は前にいてくれなきゃ困るんだ。


「 不 二 」


僕に笑いかけちゃ駄目なんだ。
君はもっと遠い人でいなくちゃ。


「 好 き だ 」


そんなセリフを軽々と言っちゃ駄目だ。
僕のセリフに答えなくていい。
丁寧に答えないで。
笑わないで。
弱みを見せないで。

腕の怪我って、ナニ――?

僕を失望させないで。

               My interest languished . 


マラソンのゴールのような。
ゴールした時の達成感を味わってしまったから。
やり終えた充実感。
君は僕のものになってしまったから。
やり終えた充実感。


「 不 二 」


くすぐったさも、甘酸っぱさも、切なさも。
恋心でさえも。
蒸発して空気の中へとけてしまった。


                    And end came. 



君もただの人。
オルガスムスはすぐに冷める。

































イイワケ
は〜なんかこうゆうタイプ書くの久々〜最近短いやつしか書いてなかったからねー(コレもじゃん!)
不二は飽きっぽかろうなぁと思いまして、飽不二子を書いてみました☆
塚不二は雰囲気重視系(短いやつね)が好きだ!書いてて楽しいのさ。
ちなみにオルガスムスとは性的絶頂とか激情とかそういう意味。
01.07.10