「不二くん」 なに、その甘い声。 「キスしようか」 気安く触るな。 「俺たぶん、ずっと考えてたよ」 了承を得る前に、勝手に触れるな。 「不二くんて、どんなキスすんのか」 触れるだけのそれは、果たしてそれと呼べるのか甚だ疑問。 「柔らかさは、予想以上」 やらしい顔、唇が笑ってみえる。 「・・・・・不二くんて、結構、積極的?」 せがむから、合わせたんだよ。 「・・・ふうん、そうなんだ」 意外って、口にすればいい。 「じゃ、遠慮しなくたって、いいんだよね?」 僕は笑って口をぬぐった。 イイワケ 何年ぶりなんだろう千不二!「きみはすき」の続きだと思って下さい。 相変わらず不二は千石の理想でいようと思っているという話。かわいそー。 2006.1.18 |