会話5:兄弟日常編



「オレのケーキ・・・食べたろ」
「タルトのヤツ?」
「そう、イチゴとか色々のってるヤツ」
「食べたよ」
「またオマエかー!」
「だって賞味期限今日で切れちゃうから、食べないと勿体無いじゃない?」
「・・・ッ、今日までとっといたんだよバカ兄貴!」
「そうだったの?僕てっきりもういらないものだとばっかり思ってたよ?」
「オマッ、よくそうゆーことがヌケヌケと言えるよなー!!オレがパステルのフルーツタルト好きだって知ってんだろ!?」
「そういえば、そうだったかな?」
「嘘吐けー!オマエ覚えてんだろ!?知ってんだろ!?知っててオレのケー・・・キ」
「・・・・」
「ンだよその顔・・・」
「・・・だって、本当に僕、忘れちゃってて、なのに裕太、こんなに怒るんだもん・・・」
「な、泣いてんのかよ」
「・・・ごめん、裕太」
「オ、オレは別にそんな、怒ってねえ、よ・・・」
「ほんと?」
「だからホラ、泣くなよ」
「・・・ごめんね裕太?」
「もーいいよ別に」
「うん、ありがと裕太」
「あ、もう飯だってよ、今行くー!オレ先下行ってる、早く降りてこいよ」
「ん、すぐ行くよ――――――フフ、扱いやすい弟ってね〜」









イイワケ
翻弄される弟。何なんでしょうねコレは。まあいいか、突発的だから。
02.04.10