不 規 則 な 肯 定 音
手塚は僕に一瞥をくれると、窓辺に目をやった。僕の瞳の中には手塚の横顔がおさまってる。
「睫長いよね」
呟くと、艶やかな黒い髪が揺れて、整った顔が正面を向いた。眼鏡の奥の瞳が黒く光る。そしてその綺麗な眼球は、僕で満ちている。
「でも下睫は長くないよね」
ふい、詰らなさそうな顔をして、今度は机に面を向けた。椅子を前に引いて、姿勢を正す。背筋がピンと伸びて、座っていても長身だって一目で分かる。
「越前にキスしたってほんと?」
伸びた背筋が一瞬跳ねた、ように見えた。見間違いかな。俯いた表情は、やっぱり無だと容易に想像出来る。
「ねぇ、嘘なんだよね?」
手は黙々と動いているのに、唇は微動だにしてない。こんな時でも平常だなんて、凄いを通りすぎて可笑しいよ。
「違うよね?」
カリカリカリカリカリ。日誌に文字を埋めていくシャーペンの音が、鼓膜を刺激する。規則的な音を生む君なのに、音声は不定期だよね。
「ねぇ」
僕は一体誰に話しかけているんだろ。こんな感情なんか与えて欲しくないのに。どうして君ってそんなに残酷なんだろう。どうして僕ってこんなに哀れなんだろう。
「・・・・」
無言は肯定だって、誰が決めたんだろ。
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イイワケ
切ない、というか、成立してない二人を書きたかったんですー。
(ユエさんに影響されたとも言う/笑)
塚←不二(一方的☆)が好きなんだァーー!
そうなると、必然的に不二さん黒くなるしーーッ☆(笑)
ま、友達同士の会話だと思って下さい(それにしては濃いけど/笑)
ぶっちゃけ「無言は肯定」ってフレーズが使いたかっただけなんですけどね☆
だってすぐ出来たしねぇコレ。10分・・・かかったのか?ぐらいですもの(笑)
書きたい!と思ったら早いんですね、アタシって。
01.10.31