褪色した僕は稀に見る愚者

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僕の言葉に気付いて。
そして触って。
大丈夫だよって、暖かく声を掛けて。

色褪せた僕を誰か見付けて。
それだけでいいんだ。

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「おまえなんか嫌いだって。」

「別にいいよ、君に好かれる為に生まれたわけじゃないんだから。」


(侮蔑の視線を全身に浴びる。)


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惨めになりたくない。
独りになりたくない。
可哀想だと思われたくない。
でもその為に痴態なんか曝すのは死んでもイヤ。

僕は何になりたいんだろう。
それすらも見失うほどのメランコリックな情緒。


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「犬に喰われて死んじまえ。」

「ウン、そのつもり。」


(軽い舌打ちが痛い。)


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僕を支配するモノ、それは君。
君と離れたくない、置いてかれたくない。
君と同じモノを同じ目線でみていたい。

でも君は行っちゃった。
淡白な君はとても残酷だ。
僕を悪し様に罵る君はなんて素直。
そして居直りの他に、自分を正当化する術を知らない僕。


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「そこのゴミ箱ン中入れば死ねるかもよ?ハイキブツ。」

「もう少し小さかったら入ったんだけどね。」


(廃棄物処理場へ促す口許が、下品に歪んでる。)


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『何故』
そんな疑問はとうに捨てた。

『何故なら』
そんな答えはとうに明らめた。

叫びたい。


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「気持ち悪ィよオマエ。」

でも僕は君が好きだよ。」


(吐き出す言葉が全部真実だって知っているけど、それでも。)


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排出できない嗚咽が無理に嚥下されて燻ってる。
渦巻くセンチメント1歩手前の情緒が高揚するだけ。

僕は駄目な人間です。


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イイワケ
「友有限愛無限」の続き、といいますか・・・そんな感じな文デス。これが出来あがってから「友有限愛無限」を書きました(謎)やぁアタシ、なんかテキトーにパパパッと書くのが好きらしいんで勢いですね、ええ。なんかほんとにいっつも訳の分からん文ばかりでスイマセーン・・・(汗)

01.12.28