人を切って、切って、切って、切って切って切って切って。
肉を喰らえば、鬼になれるのか。



命の遣り取りをしているとき、生き生きとしている。
鮮やかな赤を浴びて、浅葱色に染みをつくる。
軌道上を走るような髪の束が、するりと鳴るような線を描く。
身軽な動き、無駄のない動き、生きている動き。

誰かの生を奪って、生きている人。

涙が出る。
その疑わぬ姿勢、強さ、ひたむき、子どもが笑う顔。

刻んで、刻んで、また刻んで、
信じて、信じて、真っ直ぐ見据える優しい目。


「土方さんみたく、鬼の子になりたいな」


俺なんかより、ずっと強い、
総司に憧れる。




2005.2.23