僕がここにいるのは、
 僕が誰かの仇になるのは、
 僕が隠れて咳をしているのは、
 僕が生まれたわけすらも、
 あなたの為だったらいいと思う。

 僕の生むもの全てが、あなたにとって益となれば。

 あなたのために死んでいけたら。
 あなたの身を守って、
 この生を使いきれたら。

 僕は僕を初めて誇らしく思えます。

 「僕はあなたの楯でありたい」

 あなたがあなたでいられるのであれば。
 惜しむものなんてあるだろうか。