君を負かした1年生の出現に、
『まるで複製技術が芸術作品からアウラを奪い取ったようだ。』
そう言えば、君ならきっと解ってくれるかな。
だけどきっと、君なら
『そもそも不二にアウラなんてなかったんだよ』
そう言うんだろう。
「早くその気になってみろ」
風に乗った乾の声は、
『早くその気にさせてみろ』
そう僕に言ってるみたいに中で響いた。
04.03.11