「不二」
「うん」
「不二」
「うん」
「不二」
「うん」

君に伝えたいことがあって、でも上手く言葉にならなくて、何かを必死で考えるけど、ちっとも向上しなくって、君の名前を呼ぶしか出来なくて、何か言いたいのだけど、それすらままならなくて、

でも唯一分かってることは本当に簡単なことだから、

「大好きだよ」

これだけ言うよ。

「好きだよ不二」
「だから、それで?」

頭のいい不二は、こんな俺を時に責める。説明下手な俺は、いつもどもってうろたえる。

「それでって…それだけだけど…」

そうすると不二は5センチ下の距離から俺を見下したような目をつくって後姿になってしまった。

なんかすごい、悲しい。