然 に 非
ず  斯
に 非 ず







僕の前からいなくならないんだろうか。
僕は本気でそう思い始めた。考えても詮無きこと、解ってるけど、自然と思考は君に向き、あまつさえ、視界まで君に向いている。こればかりはどうしようもなかった。だけど仕方ないとも思えず僕は、

僕は、1番認める人と、1番認めたくない人の、
僕は、1番思いたい人と、1番思いたくない人の、
僕は、1番見ていたい人と、1番見たくはない人の、
僕は、1番見られたい人と、1番見られたくない人の、

容量を等しく抱えている為、何だか酷く曖昧で不安的だ。

(撞着しているじゃありませんか。煩わしい。)

そして君は、僕を酷く凶悪的に、そして短絡的にさせる。


「 越 前 く ん 」


1番僕を見て欲しいと思う人は何故か彼を見、
1番僕を見てくれるなと思う人は僕を見、


「 気 に 障 る か ら 見 な い で く れ る 」


不条理を知る、いらないほど。

だけど君は僕を許さずに、その光化学スモークを迎えそうな眼差しをやめない。僕は確実に害しながらも、だけど安堵している。

(撞着しているじゃありませんか。煩わしい。)


「 ね 、 越 前 く ん 」


君と距離を保ちたいという思いもある、
僕に繋ぎとめていたいという思いがある、
その眼差しを、彼に向けて欲しくないから、

だから、


「 そ ん な に 僕 を 見 て い た い の 」


挑戦的な君に、兆発的な目で返す。

(撞着しているじゃありませんか。煩わしい。)


「 先 輩 は 、 可 愛 い で す ね 」


口の端で笑う君は、低い位置から高いとこから僕を見た。


安定しない僕だけど、害されているのは確かだよ。








イイワケ
できれば続かせたいな〜とほんのり思ふ。やっぱリョ不二はこーでないと☆気のせいか?
タイトルは、「そうじゃない、こうじゃない」って意味で読んでもらえたらな〜と。
03.08.24