送信管


3C24
短波帯に使用できる3極送信管。
小型ではあるがタンタル製の陽極は放射冷却で25Wの損失に耐え、C級で100Wの出力が可能。最大定格では陽極は桜色に赤熱する。

VT228(8012)
やや旧式(1942開発)である超短波帯用の3極送信管。
陽極はタンタル製。両側面に引き出されたプレートとグリッドは外部のレッヘル線共振回路に接続される。
外径24mm、高さ85mm、直熱管で6.3V、1.92A。500MHzまで動作可能と推定される。
陽極損失30W、グリッド損失1.6W、最大グリッド電流14mA

2T25
VT-228(8012)相当の国産名。規格はほぼ同等。

832A
UHF帯に使用された双ビーム管。スクリーングリッド、カソードは内部接続し、引き出し線の影響を少なくしてある。プレート、グリッドはレッヘル線に直結する。
829Bを小規模にした構造。日本名は2B32。後により進化した構造の6252に代わられる。

6939(9pinMT)
UHF帯に使用された双ビーム管。
同用途の6360よりやや小型であるが、構造はより高い周波数帯向けとなっている。

1B15
UHF帯に使用された双ビーム管。
マグノーバル管であり、6939よりも大出力の用途に使用される。

5763(9pinMT)
短波帯用の小型ビーム送信管。
小型の送信機出力用、または励振段に使用された。

6146
短波帯でポピュラーな送信管。
以前の807に置き換えられてVHF帯まで使用できる出力管、または大型送信機の励振段に使用された。

2B46
6146の日本名である。規格は同等。

6442
2500MHzまで使用できる3極の板極管(いわゆるロケット管)。空洞共振回路に直結しての伝導冷却。
上はヒータ・カソード、中間の円盤がグリッド、下がプレート。陽極許容損失8W。

3CX100A5
3極の板極管。UHF帯の上の方で使用される。空洞共振回路に直結して強制空冷冷却。
同系統には旧来の2C39などがある。上がプレート、下がグリッド帯、最下部がヒータ・カソード。

4F16R
6816相当。UHF帯用の板極管型ビーム出力管。空洞共振回路に直結して強制空冷冷却で陽極損失115W。
1215MHzまで使用できる。下がプレート、以下各電極が同軸状に引き出されている。