旧海軍2年式無線機

海軍では1901(明治34)年に34式火花式送信機を開発し、欧米の視察などで改良した36式無線電信機とした。
これは当初は数浬の距離であったが、その後80浬まで到達できるようになり、日本海海戦での信濃丸の通報に役立っている。
その後に進歩の大きな欧米製品を導入することになり、ドイツ テレフンケン社製品をT式送信機として海軍内部で製造することになった。
1913(大正2)年に次の3種類の送信機が制定された。
・2号送信機:軍艦搭載用 12kVA/6kVA
・3号送信機:駆逐艦搭載用、3kVA/1.5kVA
・4号送信機:潜水艦搭載用、1.25kVA

T式送信機の模倣の瞬滅火花放電式であり、以下に2式2号無線機を示す。


石川氏:軍用無線機による。原典は電波監理委員会編「日本無線史」