2007年6月27日(水)、今日は、株式会社芸映に渡辺龍男君の取材にお伺いしました。
芸能関係のオフィスを訪ねるのは初めてで、取材陣一同、わくわく緊張しています。
ひょっとしたら、どなたか芸能人にお会いできるのでは、と淡い期待を持ちつつ・・
芸映ビルの入口で、渡辺君が迎えてくれました。 「芸映グループ」とありますのは、このビルに、芸映のグループ会社もあるためです。 華やかな想像は外れて、普通のマンションのようです。
渡辺君に社内を案内してもらいました。
4階は、芸映のグループ会社である、(株)ワイズプランニング、芸映タレントアカデミー、レッスンスタジオ、芸映タレントステーションがあります。
ここはワイズプランニングのオフィスで、イベントの手配・運営等を中心に行っています。社員の方はほとんど外出中でした。
同じ階にある、芸映タレントアカデミーやレッスンスタジオは、これから活躍する新人の発掘やレッスンを行っています。
→4階の様子
2階は、芸映と芸映音楽出版(株)があり、渡辺君の勤務先になります。
こちらが渡辺君のデスクで、書類が積んでありました。同じフロアには社員の方が忙しそうに電話を取っており、ポスターが沢山貼ってありました。
→2階の様子
この後、3階の応接室で、渡辺君に話を伺いました。
○(48net)芸映とはどのような会社ですか。
◎(渡辺君)芸能プロダクションとしては歴史は古く、1959年の発足で、私たちとほぼ同年ですね。
伴淳三郎さんが社長をされたこともあり、所属タレントは、主な方で、いしだあゆみ、西城秀樹、浅田美代子、篠ひろ子、岩崎宏美、相本久美子、角川博、河合奈保子、神野美伽、安奈淳、西村知美、今井美樹、広末涼子といった方々です。
この中には、芸映を離れた方もいまして、詳しくはホームページ(http://www.geiei.co.jp/)をご覧ください。
○私たちの世代でよく知っていて、現役で活躍されている方も多いですね。
○入社のきっかけは?
◎1981年、大学四年のときに、就職活動をしていて、最初は大手の企業に内定していました。
でも、小さな営業所に配属になると聞いて、大手で末端にいるのではなく、小さい会社でトップになろうと思い、内定を断りました。
○それがなぜ、芸能プロダクションに就職したのですか。
◎芸能関係に父の知り合いがいて、最初はレコード会社に入ろうと思っていましたが、芸能プロダクションの方が力関係が強くて・・結局、1982年に芸映に入社して、今まで続いています。
○入社して、最初のどのような仕事をしていましたか。
◎最初は、相本久美子さんのマネージャをしました。自分とは同年ですが、相本さんはその時すでに芸能歴7年の大先輩で、いろいろ教えてもらいました。同年ということもあって話しやすく、新人として助かりました。
○相本さんのマネージャは何年くらいですか。
◎1〜2年ほどです。芸映は、同じタレントのマネージャーは、1〜2年で交代する場合が多いです。
あまり長くなると関係が近くなりすぎるかも知れないですね。
○その次は・・
◎角川博さんのマネージャーを担当しました。
○今度は演歌歌手で、がらりと変わりましたね。
◎はい、演歌には縁がなかったもので・・一番驚いたのは、キャバレー回りでした。
何しろまだ若くてキャバレーに入ったこともなく、入ったら綺麗なお姉様方ときらきらしていて、カルチャーショックを受けました。
○演歌の方ですと地方巡業が多いのでは。
◎そうですね、地方の大都市ではなく、ちょっと小さめの市や町の公民館等が多く、あちこち行きました。
逆に大都市でないため、どこも歓迎してくださって、美味しいものを沢山ごちそうになりました。
北海道では、楽屋にトウモロコシやアスパラガスを差し入れてくださったこともありました。
○角川さんの次はどなたのマネージャーになりましたか。
◎西村知美さん、河合奈保子さん、石川秀美さん、神野美伽さん等のマネージャーをしました。
○現在はどのような・・
◎今は、マネージャーは行っておらず、社員やタレントの管理や営業活動等をして、時折現場へ行って様子を見たり、激励したりしています。
○仕事で悩みはありますか。
◎マネージャーのなり手が少ないということと、教えても、昔と比べてすぐに転職してしまうことが多いのが、一番の悩みですね。
○二十数年間を振り返っていかがですか。
◎自分は人と話をするのが好きで、この職業はいろいろな方とお会いできて、結果的に自分に向いているのかなと思います。
個人ではお会いできない、大企業の社長さんや安倍総理にお会いしたことがあります。
○今からトライしたい仕事はありますか。
◎舞台やイベント、それも大イベントの演出家になってみたいですね。演出家も自分に向いているのでは、と思います。夢のまた夢という感じですけど・・・
渡辺君と取材陣(左から、室賀さん、渡辺君、芹沢さん、栗山)→
○仕事でのエピソードを幾つか教えてもらえますか。
◎最初の大失敗は、マネージャーを始めたころ、寝坊してしまいまして、なんと担当のタレントさんに電話で起こしてもらったことでした。
その日は、新幹線で岡山に移動しなければならないのですが、電車に間に合わず・・
とっさに飛行機なら間に合うかもと思いついて、タレントさんと一緒に飛行機で岡山まで移動し、間に合いました。
タレントさんは、だいぶ機嫌が悪くなり、帰るまで口をきいてもらえませんでした。
この時から、特に遅刻に気をつけるようになりました。
◎移動が大変で・・島根か鳥取で公演があり、次の日山形へ移動する用事がありまして、このときが苦労しました。
夜に公演が終わって、すぐ姫路までタクシーで移動し、夜行列車で東京を移動する途中で電車が止まってしまい・・そのままでは間に合わないので、熱海から朝5時にこだまに乗って東京まで移動し、その後、無事間に合いました。
なにしろ昔は携帯電話がなく、途中で連絡するのも一苦労でした。
◎このように苦労して移動しても、雨でイベントが中止となることもあり、がっかりしたこともあります。
◎辛かったのは・・自分が体調不良のときもありましたが、タレントさんは体調が悪くても、皆が待っていますので、休ませてあげられないことがとても辛かったです。
◎面白かったことは、石川秀美さんのマネージャーをしていたとき、クイズドレミファドンのマネージャー大会に出場したことがあります。
←渡辺君の愛犬「ミミちゃん」
○ご家族について教えてもらえますか。
◎家内とは、大学のサークルが一緒で、それからの付き合いになります。
◎子供は、働き始めた21歳の長女と高校三年生の次女がいます。
◎あとポメラニアンとパピヨンの雑種の犬を飼っています。
◎それから、自由が丘の私の実家に、芸映の宇田ひろこさんを、今年の3月からあずかっています。
彼女は女優のたまごです。
私の母と宇田さんとの二人住まいで、母は孫の面倒をみているようで、だいぶ元気を取り戻しました。
○最後に同窓生へ一言お願いします。
◎はい、皆さまのお子様、お知り合いの中で、タレントや歌手になってみたい方がいらっしゃいましたら、ぜひ、芸映までご一報ください。
精一杯、お世話させていただきますので・・お待ちしております。
○それでは、お待ちかねのそして久々の48netからのプレゼントです。
○今回は、西村知美さんが書かれた絵本「ぐるぐるまわる」を、渡辺君に提供していただきました。
○応募していただいた中から、抽選で一名の方に、西村知美さんのサイン入りでお贈り致します。
締め切りは7月末日、応募先は栗山としまして、発表は、発送を持って代えさせていただきます。
皆さま、奮ってご応募くださるようお願い申し上げます。
おまけ写真
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大スター神野美伽さんのポスター
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今売り出し中、名古屋のピンクフラミンゴのポスター