2000年9月9日に、新潟県で開催されていた越後妻有トリエンナーレを訪問し、牛島君の作品を見学してきました。
牛島君に作品を説明してもらい、菱田さん、室賀さん、長澤さん(ご一家で参加されました)、船山さん、杉谷さん、芹沢さん、小林君、梶君、広瀬君、栗山が参加しました。
まず牛島君の作品(左写真)を牛島君から説明してもらいましょう。
「観測所は、水田のなか、水面から1mほどの高さに設置された小さなベースの上に人の立ち姿を包み込むような身体的スケールのリングが垂直に連なったフレームと、それに固定され、上方と下方それぞれに伸びた2本のチューブからなる。
観測者(体験者)は、畔(あぜ)より階段を数段登ってこのフレームに入ることが出来る。そこに立つと両耳にそれぞれ、上向きのパイプ、下向きのパイプが、あてがわれるようになっている。
上向きのパイプは、まっすぐ空に向かって伸び、いっぽう下向きのパイプは田の水面近くまでで終わっている。
この装置は、人が関わることによって、積極的になにかを提案してくれない。むろん、特別な音響効果を提供するための装置でない。
風邪の音、鉄道の音、遠くの犬の鳴き声、トラックの音、雪の音、稲穂の揺れる音、水面を吹き抜ける風の声、ひばりのさえずりなど、どこにでもある音が聞こえてくる。
これらは、みな日常の中に氾濫しているノイズに他ならないが、これらも特別な音であったり、特別な体験と成りえる可能性を持っている。
この作品は、おそらく人それぞれ違うであろう何かをよびさます為の装置である。
私にとってこの装置は、「自分の内側の領域−内的日常」の「出島」の様なものだと考える。
文化、風土、地理、どれも私の生活と直接結びついてはいなかった場所に対し、関わりを持とうと思ったとき、まず、基点となる場所の構築を、物、心両方の意味合いで定義する事から始めようと考えた。そして、そこから思考を進めて行くと、「出島」は、やがて「内的飛び地」や「テレポーテーション基地」、「タイムマシーン」等、様々な物語として展開された。
実際に、こうして設けられた場所に立つことで、妻有に着地し、雑多な知覚を経ることで何が観測され、そのあと、ここからどう展開して行くか楽しみである。
観測所は、田園風景の稲穂の海の中で、大きな案山子の如く在り、それに登った人もまた案山子になる。しかし、その時その人自身は、観測者となっているはずである。 牛島達治」
9日に東京から梶君の運転するバスで移動し、松之山温泉で一泊しました。
ところが往きは、関越自動車道路で大渋滞に巻き込まれ、到着予定が大幅に遅れてしまいました。
・渋滞で遊ぶ室賀さんと芹沢さん・・その1とその2
やっとの思いで、ホテルに到着し、ささっと温泉に入って、宴会を楽しみました。
・にこやかな牛島ご夫妻
・浴衣姿も艶やかな芹沢さん、梶君、室賀さん
・家族で登場、長澤さんご一家
・可愛い!長澤さんの娘さん
・広瀬君と杉谷さん
・花火をする小林君と長澤さんの娘さん
・右の写真はホテルの前で記念写真
明けて10日は、やっと牛島君の作品を見学。山を少し登って、田圃の中に作品がありました。稲刈りの真っ最中でした。(上の作品の写真は春に撮影したものです)訪問当日の牛島君作品
皆、交代で作品に登り、耳を澄まして風の音・地面の音を聞き、それぞれの感想を胸に秘めて降りました。
・別の作者による作品(西洋料理店 山猫軒)と芹沢さん
・別の作者による作品(雪国の杉の下で)と杉谷さんと室賀さん
・階段の途中にある別の作者による作品(あたかも時を光合成するように降りてきた)と一行
・牛島君の作品のネームプレート
・牛島君の作品と船山さん
・牛島君の作品と菱田さん
・妻有のステージで記念写真
前列左から、広瀬君、長澤の娘さん、芹沢さん、船山さん、室賀さん、
後列左から、小林君、長澤さん、長澤のご主人、杉谷さん、栗山、菱田さん、牛島君、梶君
帰りは渋滞もなく、みな無事に帰ってきました。
お疲れさまでした。
・バスの前で記念写真(一日目)
前列左から、芹沢さん、長澤さんと娘さん
後列左から、長澤さんのご主人、梶君、船山さん、室賀さん、栗山、菱田さん、杉谷さん、牛島君
・バスの前で記念写真(二日目)
前列左から、広瀬君、芹沢さん、梶君、長澤さんの娘さん、栗山
後列左から、長澤さんのご主人、牛島君、室賀さん、菱田さん、長澤さん、杉谷さん、船山さん、小林君