2005年3月21日(祝)に、目黒区役所総合庁舎のお茶室にて、同窓生の茶会(その4)を開催しました。今回も、皆様のご協力によりまして、無事終了致しました。ありがとうございました。
今回も、目黒区役所総合庁舎のお茶室を使い、懐石への第二歩として、八寸とお酒に加えまして、椀物にもトライしました。
お客様は、正客に田熊久実さん、連客に芹沢さん、榎本さん、竹内君、広瀬君でした。
榎本さんは、以前お茶を習われていて、久しぶりのお茶会とのことです。
今回は、春ということで、お茶会のテーマを「花の茶会」としまして、花に因んだ道具組としました。
桜満開を期待しましたところ、残念ながら未だ咲いていませんでした。
掛軸は、良寛さんの漢詩「花無心にして蝶を招き、蝶無心にして花を尋ねる・・」からの言葉で、新潟の真島一保氏に揮毫していただきました。
香合は、林美木子氏の貝合せ「花の宴」です。
源氏物語から一シーンを貝に描いたもので、とても綺麗で、とても可愛いです。
床には、海田曲巷氏の「胡蝶」と広瀬君の「Lucy in the Sky with Diamonds」の両茶杓も荘りました。
花一杯ということで花を省略し、花入のみを置きました。
席入り(席入り1、席入り2)の後、最初に、椀物と点心(お弁当を取りました)、お酒をお出ししました。
椀物は海老しんじょと春野菜で、室賀さんが作りまして、美味しくいただきました。
その後、八寸は、金山寺味噌アンティーブのせとからすみで、アンティーブを春の小川を流れる舟に見立てまして、栗山が作りました(切っただけ・・)。
(本来八寸は亭主がお客様にお取りするところ、セルフサービスにしてしまいました・・失礼しました)
・点心・八寸の様子1
・点心・八寸の様子2
・点心・八寸の様子3
・点心・八寸の様子4
・点心・八寸の様子5
・点心・八寸の様子6
・点心・八寸の様子7
点心・八寸の後は、主菓子と濃茶をお出ししました。一碗を皆でいただき、心は一つに・・
茶杓は、海田曲巷氏の「胡蝶」で、花尽くしの中を舞う姿をイメージしました。
このお茶会も胡蝶の夢のように、一場の夢のような気がします。
・主菓子(気がついたら一個だけに・・)
・濃茶点前
・濃茶をお出ししたところ
お薄を一服・・茶杓は、広瀬君作の「Lucy in the Sky with Diamonds」で、煤竹の「妖しげなセロハンの花」ということで、このお茶会のために作っていただきました。
薄茶器は、根来塗の金輪寺で、名前の元になりました、金輪寺が桜の名所の吉野山にありまして、使うこととしました。お点前は室賀さんです。
・干菓子・・桜と団子がキュートです
・薄茶点前
・薄茶をいただいているところ
そして、今回は、広瀬君から煤竹の菓子切り、田熊さんから古帛紗、芹沢さんから茶杓筒の仕覆と、手作りの作品を持ち寄りまして、お土産としました。
春の陽射しの中、第五回目のお茶会の開催を期して、散会しました。
掛物 | 真島一保「花無心」 | |
花入 | 唐銅・曾呂利 | 大西清右衛門 |
曾呂利盆 | ||
香合 | 貝合せ「花の宴」 | 林美木子 |
釜 | 常什 | |
炉縁 | 真塗 | 常什 |
棚 | 豊祥棚 | 河瀬一敬 |
水指 | 祥瑞写捻水指西村徳泉 | |
蓋 | 真塗 | 岩渕祐二 |
茶入 | 備前・肩衝 | 伊勢崎競造 |
仕覆 | オランダイチゴ | |
薄器 | 根来塗金輪寺 | 村瀬治兵衛 |
(濃茶)茶碗 | 萩・井戸 | 波多野善蔵 |
(薄茶)茶碗 | 仁清写金砂子色紙草花絵 | 中村秋峰 |
替 | 赤志野 | 利茶土ミルグリム |
(濃茶)茶杓 | 「胡蝶」 | 海田曲巷 |
(薄茶)茶杓 | 「Lucy in the Sky with Diamonds」 | 広瀬典弘 |
建水 | 竹エフゴ | 黒田正玄 |
蓋置 | 緑釉蓋置 | 樂吉左衞門 |
菓子器 | 御本手雲錦菓子器 | 原平窯 昌山造 |
菓子 | 花くれない | ちもと |
干菓子器 | 一閑溜塗四方盆 | 岩渕祐二 |
干菓子 | 桜・団子 | 塩芳軒 |
濃茶 | 閑松の昔 | 福寿園 |
薄茶 | 青雲 | 一保堂 |
点心 | 桜弁当 | |
椀物 | 海老しんじょ・菜の花・人参・舞茸 | 室賀弘子 |
八寸 | 金山寺味噌アンティーブのせ・からすみ | 栗山 |
椀 | 日月椀 | 村瀬治兵衛 |
うすで盃・盃台 | 村瀬治庵造 | |
折敷・通い盆 | 道場宗廣 | |
銚子 | 敬典工房 | |
酒 | はつはな四季桜 | 宇都宮酒造 |