2004年10月31日(日)に、目黒区役所総合庁舎のお茶室にて、同窓生の茶会(その3)を開催しました。今回も、皆様のご協力によりまして、無事終了致しました。ありがとうございました。
今回初めて、目黒区役所総合庁舎のお茶室を使い、懐石への第一歩として、八寸とお酒にもトライしました。亭主は私(栗山)、半東と水屋は、室賀さん(今回は八寸を作り、お点前もしてもらいました)です。
お客様は、正客に田熊久実さん(カトレアの帯が粋です)、連客に芹沢さん(おニューの綸子の着物が素敵です)、竹内君(ドライバと掃除手伝いありがとう)、広瀬君(茶杓師デビューです)でした。
今回は広瀬君の茶杓師デビューを祝して、お茶会のテーマを「竹を愉しむ」としまして、竹に因んだ道具組としました。さらに広瀬君の手作りの茶杓を全員にプレゼント、という豪華なお土産でした。
掛軸は、竹の禅語を選びまして、相国寺・有馬頼底和尚の「竹有上下節(竹に上下の節有り)」としました。古希記念のおめでたいものです。香合は、竹の節を用いたものです。お点前で使います、広瀬君の茶杓「Rain」も荘りました。
最初は、懐石のミニミニ版ということで、八寸とお酒をお出ししました。八寸は、いくら醤油漬柚子釜と銀杏塩煎で、室賀さんが作りました。にごり酒・東力士と一緒に、とても美味しくいただきました。
・八寸・お酒の様子1
・八寸・お酒の様子2
・八寸・お酒の様子3
・八寸・お酒の様子4
・八寸・お酒の様子5
・八寸・お酒の様子6
八寸・お酒の後は、縁高に見立てた弁当箱にて、主菓子をお出しして、中立ちとしました。
・縁高
・主菓子「三世の里」
中立ち後、お薄を一服・・茶杓は、広瀬君作の「Rain」で、茶杓作りを始めて数ヶ月とは思えないように、樋がぴしりときまっています。水指は、末田恵さんの備前の種壺で、小振りで景色がとてもきれいです。
竹に因みまして、薄茶器は、周りと蓋に竹を張りました胡麻竹張大雪吹を使い、蓋置、建水とも竹で作られた道具としました。
後座ということで、床には、秋らしく多めの五種の花を入れました。
室賀さんは、半東役の後に点前も行い、お点前デビューとなりました。
・お干菓子「吹き寄せ」
・室賀さんのお点前(その一)
・室賀さんのお点前(その二)
・室賀さんの半東
・栗山の点前
広瀬君は、自作の茶杓にビートルズの曲名を付けまして、今回持参していただいた茶杓は次の5本です。
「Rain」は栗山へ、他は、室賀さんと連客の方へプレゼントされました。
・「Rain」・・(栗山)黒竹、「雨の雫が舞い降りる景色」から名付けました、お点前で使わせていただきました
・「Good Day Sunshine」・・(竹内)晒竹、「煌く日差しの景色」から名付けました
・「Here Comes The Sun」・・(田熊)晒竹、「昇る朝日の景色」から名付けました
・「All Things Must Pass」・・(室賀)黒竹、「眺めれば諸行無常」から名付けました
・「With A Little Help From My Friends」・・(芹沢)、晒竹 「友人が花博会場から持ち出してくれた竹」から名付けました
お茶をいただいたあと、別室にて広瀬君から一人ずつお茶杓をいただき、皆、感激の様子。
楽しかったことを思い出しつつ、お茶杓を手に、第四回目のお茶会の開催を期して、散会しました。
掛物 | 有馬頼底和尚「竹有上下節」古希記念 | |
花入 | 唐銅・曾呂利 | 大西清右衛門 |
曾呂利盆 | ||
花 | 水引・藤袴・ほととぎす・山茶花・野紺菊 | |
香合 | 竹節香合 | 相馬栄子 |
釜 | 丸釜 | 常什 |
風炉 | 常什 | |
水指 | 種壺 | 末田 恵 |
蓋 | ヘギ目一閑張 | 岩渕祐二 |
薄器 | 胡麻竹張大雪吹 | 中村宗尹 |
茶碗 | 仁清写金砂子色紙草花絵 | 中村秋峰 |
替 絵唐津 | 細川護煕 | |
替 赤楽 | 吉向祥平 | |
茶杓 | 「Rain」 | 広瀬典弘 |
建水 | 竹エフゴ | 黒田正玄 |
蓋置 | 竹蓋置 | 松長剛山書付 |
菓子器 | 長寛菊一閑塗縁高 | 鈴木表朔 |
菓子 | 三世の里 | ちもと |
干菓子器 | 一閑溜塗四方盆 | 岩渕祐二 |
干菓子 | 吹寄 | 塩芳軒 |
茶 | 雲門の昔 | 一保堂 |
八寸 | いくら醤油漬柚子釜・銀杏塩煎 | 室賀弘子 |
折敷・高盃・盃台 | 道場宗廣 | |
銚子 | 敬典工房 | |
酒 | にごり酒・東力士 |