去る2003年3月9日(日)に、八雲住区センターにて同窓生の初茶会を開催しました。初亭主で至らぬ点は多いものの、皆様の協力を得まして、なんとか無事終了致しました。深く感謝致します。
場所は、3年前に和田典子さんにお茶を点ててもらった、八雲住区センターです。亭主は私(栗山)、半東と水屋は、室賀さんと室賀さんの次女の紅緒さんにお願いしました。
お客様は、着物を着慣れた正客の田熊久実さん、着物初挑戦の芹沢さん、菱田さん、小林君、竹内君、広瀬君でした。
お茶会のテーマは、「初茶会 まずは一服、お茶をどうぞ(鶴の恩返し編)」としました。「鶴の恩返し」とあるのは、茶道を知るきっかけを作ってくれました、和田典子さんに参加してもらおうと思ったためです。(今回は残念ながらご都合が合わず、和田さんは欠席されました)
床は、「お茶を一服どうぞ」ということで、大徳寺三玄院・長谷川寛州和尚の「喫茶去」としました。花入は、大西清右衛門ご当代の曾呂利で、花は朴伴椿(ぼくはんつばき)と瑠璃びょうたんを入れました。香合は「鶴」に合わせた、大西清右衛門美術館の向鶴です。
最初は、主菓子を出して、濃茶を錬りました。水指と茶入は、高取貴恵作の高取焼です。茶杓は、長谷川寛州和尚の「吉祥」で、初茶会の喜びを表現し、主茶碗は細川護煕元首相の絵唐津としました。
濃茶は初めて飲む人が多く、「意外と美味しい」と言う人や、四苦八苦していた人もいました。
濃茶の取り合わせ
次は、干菓子を出して、薄茶を点てました。薄器は、「鶴」ということで、堀内宗心宗匠書付の松喰鶴大棗としました。茶杓は、同窓生仲良くと堀内宗心宗匠の「和敬」とし、主茶碗は鶴を正面に描いた、華やかな仁清写です。
緊張感のある濃茶席から、少し和んだ薄茶席となりました。
最後に、第二回目のお茶会の開催を期して、終了しました。
掛物 | 「喫茶去」 | 長谷川寛州(大徳寺三玄院) |
花入 | 唐銅・曾呂利 | 大西清右衛門 |
花 | 朴伴椿(ぼくはんつばき)・瑠璃びょうたん | |
香合 | 唐銅・向鶴 | 大西清右衛門美術館 |
釜 | 筒釜 | 常什 |
炉縁 | 真塗 | 常什 |
水指 | 高取焼・一重口 | 高取喜恵 |
茶入 | 高取焼・肩衝 | 高取喜恵 |
仕覆 | 亀甲鴛鴦紋 | |
薄器 | 松喰鶴大棗 | 奥野美峰 堀内宗心書付 |
茶碗 | (濃茶)絵唐津 | 不東庵・細川護煕 |
(替え)赤楽 | 吉向十三軒窯・吉向翔平 | |
(薄茶)仁清写金砂子色紙草花絵 | 中村秋峰 | |
(替え)萩焼・井戸 | 指月窯・波多野善蔵 | |
(替え)唐津 | 隆太窯・中里太亀 | |
(替え)からくさ | 見立て茶碗・バリ島 | |
茶杓 | (濃茶)「吉祥」 | 長谷川寛州書付 |
(薄茶)「和敬」 | 堀内宗心書付 | |
建水 | 唐草彫建水 | 金森龍泉 |
蓋置 | (濃茶)竹 | 松長剛山(大徳寺高桐院)書付 |
(薄茶)楽・宝尽 | 吉向十三軒 | |
菓子器 | 南鐐銘々皿 | 大西清右衛門 |
古伊万里五彩花鳥風月 | 時代 | |
染付菊唐草文様 | 時代 | |
菓子 | 菜の花きんとん・稚児さくら | (左下一番目と二番目)ちもと |
干菓子器 | 吹上盆 | 象彦 |
青海盆・唐松 | ||
干菓子 | 蝶とわらび | 塩芳軒 |
茶 | (濃茶)青雲 | 一保堂 |
(薄茶)小桜 | 柳桜園 |
おまけ写真:
参加者一同(前列左から小林、室賀、芹沢、栗山、紅緒、菱田、田熊、後列左から広瀬、竹内)
薄茶を点てているところ