sakura & ichiro

同窓生のお宅、お店、縁の地、お勧めのスポットetc
どこかで見たような「さくら」と「一郎」が皆さんをご案内します

第十話

=青春のユニホームIN春日部=

登場人物(注意:さくらと一郎は実在の人物ではありません)
さくら----目黒区緑が丘出身。11中を卒業後、何をしていたかはよく判らないが、 ステキなだんな様と巡り合い、カワイイ二人の子供達に囲まれて幸せな日々をおくる。

一郎----目黒区自由が丘出身。11中を卒業後、自分を磨くため職を転々とし、22歳からは遠洋マグロ漁船の乗組員として世界の海でマグロを追う。生活のほとんどを船の上で過ごすこと15年。その後、手にした資金を元手に事業を起こし、今は目黒に住む。


物語(注意:さくらと一郎はフィクションですが、同窓生との話はノンフィクションです)

2月の日曜日、一郎は自宅の書斎で今年の年賀状を熱心に見直していた。お年玉付きの当選番号を調べていたのである。意外に几帳面な一郎である。
「おっと、当たってるじゃないのこれ。切手シートだよ。やったね〜」
その差し出し人は太田晴也であった。
賀状には「一郎君、ご無沙汰してます。マグロ船を下りたと風の噂で聞きました。中学時代を懐かしく思い出しています。いつか昔話でもしましょう」とあった
律義な一郎は太田君にお礼の電話をかける。
一郎「もしもし」
「ハイ、太田です」電話口からは元気な男の子の声。
一郎「一郎と申します。太田晴也さんをお願いします」
男の子「お父さ〜ん。一郎って人からだよ〜」
突然の電話に少し驚きながら太田君は受話器を受取った。
一郎は切手シートが当たったお礼だと話す。
太田「そうか、それはおめでとう。どう元気にしてる?」
一郎「まあ、そこそこ元気だよ。ところで今電話に出てくれたのは息子さんかい?」
太田「ああ、小学校4年生でね、サッカーをやってるんだ。俺、休日には息子も入っている少年サッカーチームのコーチをしてて、今日は試合だったんだ」
一郎「それはいいね、親子のふれあいは大切だ。晴也は中学時代サッカー部だったよな」
太田「そうだ一郎、今度の土曜日に遊びに来ないかい?春日部は少し遠いけど、ちょうど息子の誕生日だし」
一郎「え、いいのかい?誕生日の日にお邪魔したりして?」
太田「いいさ、お客さんがいた方が楽しいよ。さくらさんも誘ってよ」
一郎「あれ?最近さくらさんとは良く会ってけど、何で知ってるの?」
太田「さくらと一郎が同窓生を訪ね歩いてるって、結構有名じゃない」
一郎「そ、そうなの、ハハハ」


そんな訳で、3月の土曜日、一郎は春日部の駅に降り立った。もちろんさくらも一緒である。

春日部駅看板

迎えに来てくれた太田君 間もなく、太田君が車で迎えに来てくれた。
一郎「やぁ、晴也、今日は誘ってくれてありがとう」
さくら「太田君、こんにちは」
太田「二人ともようこそ。さくらは横須賀からだね。遠かったでしょう?」
さくら「うん、2時間半くらいかな。でもたまに電車に乗るのは楽しいよ」
車に乗り込む三人。
太田「自宅は春日部駅からだと車で10分くらいのところなんだけど、今日はこれから少年サッカーの練習だから夕方まで付き合ってもらうよ」

さくらと一郎は、太田君の運転する車で息子さんの通う小学校へ。
学校には、クラブ員の少年達がたくさん集まっている。

校庭 さくら「なんて広い校庭だぁ〜11中の第二グラウンドの倍はありそう」
太田「この豊春小学校に一度集合して、車に分乗して別のグラウンドまで行くんだよ。ここの校庭は改修工事が終わって4月から使わせてもらう事になっているんだ」
車中では話が弾む。
さくら「太田君は、いつから少年サッカーチームのコーチになったの?」
太田「『春日部豊春サッカークラブ』っていう名のクラブなんだけど、息子が1年生のときにここに入って、今は4年、もうすぐ5年だから丸々4年になるかな。息子の練習を見に行ってるうちに審判員の資格を持っていたので誘われたんだ」
一郎「えー?審判員の資格?」
太田「うん。そう」
太田「リンテックに就職して社会人サッカークラブができる時にサッカーをまた始めたんだ。そしたらチームに一人の審判員有資格者が必要、という事で4級審判員の資格をとったんだ。これを持ってると少年サッカーチームでは重宝がられるよ。コーチになってからスポーツ少年団認定員の資格もとったよ」

太田君がお勤めのリンテック(株)のホームページは<こちら>

一郎「リンテック社会人チームで今も試合に出るの?」
太田「今はもう無理だね〜、ハーフ35分はとても走れないよ」
さくら「少年サッカーの練習は土曜日なの?」
太田「毎週土曜日。2時から6時まで練習だよ。日曜日にはよく試合が入る。審判もするよ。うちのクラブは結構試合が多くて『休みてぇ〜』と思っていると監督から、『太田コーチ試合決まりましたから』と電話が入る。明日も11時に集合して試合しに蕨までいくんだ。市の大会なんかの審判も頼まれるから日曜日もほとんど休み無しだね」
一郎「じゃーさー、ほとんど土日全てサッカーって事?」
太田「そうなるね」
一郎「・・・・!!!」一郎は口が閉まらず太田君を見つめている。
さくら「毎週となるとスゴク大変だと思うけど、コーチになってどう?」
太田「子供達を身近に感じられるよ。それに、地域の人と知り合いになる事ができて、たまには飲みに行くこともあるから、いろんな職業を持った人と話ができて面白いし楽しいよ。困った時には助けてくれるしね。さ、グランドに着いたよ」

グラウンドに着くと太田君は早速ミニゴールを組立ては始める
今にも雨が落ちてきそうな空模様
太田君は4年生の担当だ
ミニゴールを組み立てる太田君 コーチする太田君
太田コーチ「ヨーシ!!  じゃ、こっちに並んで・・・そう、じゃ、よく見てろよ」
コーチする太田君 コーチする太田君 コーチする太田君
コーチする太田君 太田コーチ「ちがうったら・・・そうじゃないだろー太田・・」
(グランドでは、親子ではない太田親子)
コーチする太田君
まるで、トルシエのような太田君?岡田前日本代表監督に似ている?
コーチする太田君 太田君と一輝君 やっぱり親子
Vサインする一輝君と

練習が終わる頃、あたりは暗くなっていた
集合写真
豊春サッカークラブの皆さん

余談ではあるが、ジャニーズ事務所のV6の森田剛はこの豊春サッカークラブの先輩である



練習終了後、さくらと一郎は太田宅へ図々しくもおじゃまする。
さくら「おじゃまします」
一郎「あ、こりゃ奥さん、こんにちは」
奥様「どうぞ、お気楽になさってね」

くつろぐ太田君 くつろぐ太田君。
奥様「家ではいつもジャージなんですよ」
テーブルにはご馳走が並んでいる。
奥様の手料理に感激するさくらと一郎。
おりしも一輝君の誕生日。
さくらと一郎も「ハッピーバースデイ」を歌ってお祝いに参加。

太田「懐かしい物、お宝を見せてあげよう」
一郎「お宝?何だろう?」
太田「これだよ。11中サッカー部のユニフォーム!!」

11中ユニフォーム
    
さくら「うっわ〜〜、よくとってあったね。30年も大事に・・・青春のユニホームだね!!一郎さんも、11中の水泳部時代はいていた゛海パン゛無いの?」
一郎「海パンは〜〜、そんな30年も前の海パンなんて無いよ〜」
太田「そういえば、一郎は小学校の頃から学校指定の海パンじゃないのを履いてたよなぁ・・・」

太田「これはさ、中学時代のアルバムだよ・・・ふふはは」

太田君とさくら アルバムを見る太田君とさくら。
 


  サッカー部の雄姿(写真をクリックすると大きくなります)
 
      
大学時代の太田君 太田「こっちのは卒業してからのだ」
さくら「剣道をしている写真があるね」
太田「高校の時は剣道をやってたんだ」
さくら「だんだん太田君が大人っぽくなっていく様子がわかる。これはいつ頃の写真?」
太田「それは大学時代だね。『ドイツ語会話研究会』に在籍してた。学生の時には『学友会副委員長』だったんだぜ」



話は尽きませんがこのへんで・・・

太田君ご一家と 太田君ご一家と
奥様の京子さん、11中のユニホームを着る太田君と一輝君、お嬢さんの菜津子ちゃん

オマケの写真1
オマケの写真2
  

快く取材に応じてくれた太田君。美味しい手料理をご馳走してくれた京子さん。変なおじさんとおばさんを歓迎してくれた一輝君、菜津子ちゃん、ありがとうございました。


太田君がコーチをしている『豊春サッカークラブ』では練習試合の相手チームを募集中です。お心当たりのある方は太田君にメールしてください。

太田君へのメールはこちら


さて、お待ちかね、太田君から読者の皆さんにプレゼントです。
プレゼントのお知らせはこちら


第十一話に続く・・(はず)

シリーズ<さくらと一郎の「遊びに行こう!」>では、 さくらさんと一郎さんが皆様をお訪ねします。どうぞよろしく。

さくら役は芹沢啓子(A組)・一郎役は梶誠一郎(A組)でした
企画・取材・出演・撮影・執筆のスタッフ一同(グラウンドにて)でした


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