ニーナヘ
3月20日
貴方が旅立って半年が過ぎたよ。
まだ、たったの半年・・・・・、
もう半年が経ってしまったね。
9月20日の6時35分、今でも昨日のことのような、
夢の中の出来事のような・・・・。
でも、貴方がいないことだけは現実だね。
悲しくて、せつなくて、自分を責めて、泣いてばかりいた日々から、
やっと穏やかな時間が過ぎて行くようになってきたよ。
貴方の写真はたくさん飾ってあるのに、
目の前に浮かぶ貴方は、最後の半年間の姿です。
おぼつかない足取りでも、気丈に最後まで歩こうとした貴方、
動けなくなってもボスの帰りにシッポでお帰りなさいをしていた貴方
お口が腫れても、いつも笑顔で答えてくれた貴方
私を頼って穏やかな瞳で、いつも私を追っていた貴方
そして、旅立つ4日前に行った葉山の海での嬉しそうな笑顔を見せてくれた貴方
綺麗だったね。
とっても優しい穏やかな笑顔だったね。
貴方との介護の日々の中でたくさんのことを教えてもらいました。
介護するという喜びを、
介護できると言うことは生きているという証なのだということを、
ワンの無心な生きるという気持ちを、
何冊の本を読むより、貴方の目が答えなのだということを、
そして命というものの尊さを、
愛するものを失う悲しみも
その悲しみを乗り越えなければいけないということも
みんなみんな貴方が教えてくれたね。
そして今でも、貴方から教えられているよ。
たくさんの楽しい日々と
数え切れないほどの思い出があるけど
最後の一年間、貴方がヘルニアになり、癌という病気と戦ってきた日々は
私にとって一番の宝物だよ。
今日は、あの海に行ったよ。
青い海に貴方の笑顔が映っていたよ。
お家に帰ると、貴方がお気に入りだったソファーの横に
貴方の姿がみえるようだっったよ。
『今日は楽しかったね』とニコニコ笑って・・・・。
淋しくないですか?
お友達は出来ましたか?
貴方はとても良い子だったから、おすわりして私達をじっと待っているのかな?
一人で思いっきり走って遊んでいていいんだよ。
私達がそちらに行ったらきっと観つけてあげるから。
そして、今度はずっと一緒にいようね。。