アミの一周忌

あれから一年・・・・
私の手に、
あの豊かな毛の感触が残っているうちに
アミのお顔を描きたいと思っていた。
春ごろに描き始めて、
どうしても進まなかったアミのお顔
目を描こうとすると涙が出て
お鼻を描こうとすると涙が出て
お耳を描こうとすると涙が出て
いつまで経ってもデッサンのまま・・

どうしても一周忌に仕上げたい・・・・
顔をグチャグチャにしながら描いていると
何回描いても子犬になってしまうアミ
童顔のままの老犬・・・あどけなく、ノーテンキで・・・
そんな思いが形になってしまう

記憶をたどって
旅立つ前のアミの笑顔を描いていく
若いころのように美しくないかもしれない
でも、あのいとおしい笑顔
目も少しくぼみ
頬も少しやせて
お顔も白い物を入れて
お鼻も色がピンク色で・・・

やっと、やっと描きあがった。
旅立つ少し前のアミ・・・
私にとって最高の笑顔

壁に掛けると、
こちらを向いて笑っているようだ。
最後の日々が思い出される
辛かったけどいとおしい時間。
そして最後まで見せてくれた笑顔
いつまでも、いつまでも最高の笑顔・・・
私の中でいつまでも笑い続けている

たくさんのお花に囲まれて
写真の中のアミも笑っている
バナナマフィンは届いたかな・・・
この絵を見て『アタシはもっと美人だよ!』って言っているかな。
笑顔で終えた一周忌