監督:キャロル・リード Carol Reed
原作:グレアム・グリーン<作家> Graham Greene
脚本:グレアム・グリーン<作家> Graham Greene
撮影:ロバート・クラスカー Robert Krasker
音楽:アントン・カラス Anton Karas
出演 Cast:
ジョセフ・コットン Joseph Cotten
オーソン・ウェルズ Orson Welles
アリダ・ヴァリ Alida Valli
トレヴァー・ハワード Trevor Howard
バーナード・リー Bernard Lee

第二次大戦後のウィーン。親友のハリー・ライムの招きでこの街を訪れた作家のホリー・マーチンは、到着早々、ハリーが死亡したことを知らされる。ハリーの死には三人の男が立ち会っていたと言うのだが、その三番目の男の正体を追って、ホリーは独自の調査を開始し、ハリーの恋人だったアンナに出会う。
キャロル・リード監督の抑制が効いた演出によるサスペンス・スリラー映画の傑作、敗戦直後のウイーンの街をロバート・クラスカーが陰影に富んだカメラワークで見せてくれる。
猫の鳴きでアパートの住民が電気をつける・・その明かりに映し出されたハリーの横顔・・大空高く弧を描く観覧車、枯れ葉散る冬枯れの墓地の道で待ち受けるホリーを悲しみを押し殺して無視して立ち去るアンナ、いつまでも心に残るラスト・シーン・・・・そして哀愁をおびたアントン・カラスのツィターの調べ・・・・この映画の想い出を辿るためウイーンに来たようなものです。

映画「第三の男」のあとを尋ねて・・・・・・

A giant wheel in the movie

The Central Cemetery, ending scene of "The Third man"

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