8月6日 (火曜日) 「山旅スクール:北岳 1日目」

今回は「甲府液に8時半集合」という設定。  
八王子7:29、甲府8:28着の特急列車あずさ1号の指定券を購入し、山旅仲間6人一緒に乗り込んだ。
集合時間ぎりぎりの到着だけれど、これより早い特急が無いので仕方なく。

甲府から広河原へタクシーで移動し、歩き始めた。


やはり、体力が落ちていた。 
雨模様の天気で雨具を付けて歩き始めたものの、暑くて暑くて・・・・息が切れて仕方がなかった。
雨は霧雨程度で収まっていたので途中で雨具を脱いだ。 
少し楽になったものの、やはり息が苦しくて・・・・だんだん貧血の様な症状に。 
遂にガイドに訴えて、ガイド直後の位置を歩かせてもらうことになった。
ガイドはそんな私に合わせて、何度も何度も休み、ゆっくりゆっくり歩いてくれた。

やはりガイドの直後は歩きやすく、言葉を交わす余裕も出た。
やっとの思いで、今日の予定の「白根尾池小屋」に到着した。


小屋に到着し、少し休憩したら、もう元気。 さっきの青息吐息は何だったのかと思うほど。
明日山頂に向かう行程の方が、今日より大変だと思う。 標高も高いし、こんな状態でついて行けるのか不安でたまらなかった。
いつもなら、真っ先に飲みたいと思うビールも、今日は明日のことが不安で飲むことができなかった。

山旅スクールも9月に初めて1年になる。 一緒に登る山のメンバーも顔見知りが増えた。 そんな皆とワイワイやって、元気が出た。


夕食は4時から。
食後は部屋に入って雑魚寝。布団2枚で3人寝る計算。

気持ちが高ぶって、はしゃいでいて、何だかたわいのない事で笑い転げていた。

8時消灯。
身体が疲れていて、それよりかなり前に眠りに落ちていた。
夜中に何度か目を覚ましたけれど・・。

8月7日 (水曜日) 「山旅スクール:北岳 2日目」

4時半朝食、5時半集合、6時出発。 白根御池を通り過ぎて、草すべりへ。

高山植物が色とりどりに咲き誇って美しい。 坂は急だけど、花たちに目を奪われて疲れを忘れていた。



8時、小休止。


8時半、小休止。 富士山がきれいに見えていた。   甲斐駒が岳。


9時、小休止。  仙丈ケ岳。


今日は、初めからガイド直後の位置をキープして登った。 おかげで無事にここまで来ることができた。 
天気最高で爽快! 眺望最高! 

肩の小屋に到着。

亀ちゃんと。


登ってきた道を振り返ると仙丈ケ岳と甲斐駒が岳が横たわっていた


肩の小屋と、北岳山頂へ登っていく道。


肩の小屋に要らない荷物を預け、お汁粉を食べて休憩した。 お汁粉が美味しかった

そして山頂へ。 昨日は山頂へ行けないのではないかと不安なほどバテバテだった。 だけど今日は快適に歩くことができた。
嬉しくて嬉しくて、何度も何度も皆とハイタッチ。 その度に涙がにじんだ。 


肩の小屋に降りて食べたラーメン、美味しくておつゆまで全部飲みほした。
ヘリコプターが何度も何度も往復して、物資を運んでいた。


昼寝してしまうと高山病にかかるので、寝てはいけない。 山頂に立てた事が嬉しくて、4時の夕食までずっと騒いでいた。 


今夜は新月で流星群が来るという噂。 8時くらいまで寒さに震えながら空を見上げたりしていたけれど、雲が出たり出なかったりでよく見えなかった。
夜中の1時、トイレに行こうとすると、一緒について来てくれる人がいた。 一緒に空を見上げると、天の川も見える満天の星空。 流れ星も見ることができた。

8月8日 (木曜日) 「山旅スクール:北岳 3日目」

3時半起床。4時には小屋から出て日の出を待ち構えた。太陽の色が下界と違うような気がした。


雲の中から太陽が顔を出すと、富士山のシルエットが浮かび上がった。



6時半、肩の小屋を出発して下山開始。 

7時近くなるともう、肩の小屋へヘリコプターの物資運びが始まった。
これからのハイシーズン、肩の小屋も混雑に備えている様子だった。





肩の小屋から小太郎尾根分岐まで下り、右俣コースを下って大樺沢二股へ出た。

この辺りから、疲労が溜まって来て、写真を撮る余裕は無くなった。
下りだから大丈夫と思ったのは甘かった。

思考に体の動きが追い付かず、岩に足を引っかけてバランスが崩れたり木の枝にひっかかったりして2度も転倒してしまった。
何処も怪我しなかったのが不思議なくらいだ。
3日前に歩き始めた「広河原」に自力で下山することが出来た時は本当に嬉しかった。


予定よりも30分程早く、全員が下山することができた。 
待っていたタクシーに乗り込み、さらにバスに乗り換えて、入浴施設へ。
3日分の汗をゆっくり洗い流せるように、入浴時間がいつもより長く設定された。

入浴後に食べた「冷やし中華」と「生ビール」は最高だった! 
今回は参加者が40人と大勢。 だから、付添いのガイドも4人。 そして添乗員の亀ちゃん。 全部で45人の団体だった。

その後、亀ちゃんの計らいで特別にワインセラーへ寄り、ワインの試飲までして、帰りのバスに乗り込んだ。  
身体は疲労しまくっているのに、皆興奮していて、眠り込んでしまう人も無く、バスの中はず~っと賑やかだった。


【山旅スクールのHPに掲載された集合写真】