ボトムズ予告編のアレ。

 やっぱり予告と言ったらこのアニメをおいてないでしょう。
 1983年から84年にかけて放映された往年のロボットアニメ、『装甲騎兵ボトムズ』でございます。
 アストラギウス銀河を二分する、ギルガメスとバララントの百年戦争。延々続く戦争にすっかり病み疲れちゃって、

 
おまえのどこが18歳やねん!

 と視聴者がいっせいにツッコミをいれたくなるような主人公、キリコちゃんと彼にインプリンティングされちゃった美女、フィアナさんの銀河の命運を分ける壮大な愛の物語であります!(←かなり大嘘ついてますので信じないように)
 そーいえば松井のよーにしつこい熱烈なファンが大勢いらっしゃるようで、色々本でてますよね。
 本屋で立ち読んで、予告が載ってないから買うのやめた(爆)。
 載せなきゃダメじゃん!(←てゆーか立ち読みすんな)
 いや、やっぱこの予告はかっこよいのですよ。とても80年代のアニメとは思えません。私が知ってる限りでは白眉です。
※ナレーション:銀河万丈(J・P・ロッチナ)

 

 第1話「終戦」

 アストラギウス銀河を真っぷたつに分けた、
 バララントとギルガメスの二つの星系が砲火を交えて、100年。
 両陣営の疲弊は極みに達し、ようやく終戦の燭光が見えはじめた大戦の末期。
 辺境の小惑星リドの漆黒の闇の中で、物語は始まった。
 「装甲騎兵ボトムズ」お楽しみに。

 
 第2話「ウド」

 ロッチナの手を逃れたキリコを待っていたのは、また地獄だった。
 破壊の後に住み着いた欲望と暴力。
 百年戦争が生み出したソドムの街。
 悪徳と野心、頽廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、
 ここは惑星メルキアのゴモラ。
 次回「ウド」。
 来週も、キリコと地獄に付きあってもらう。
 
 第3話「出会い」

 食う者と食われる者、そのおこぼれを狙う者。
 牙を持たぬ者は生きてゆかれぬ暴力の街。
 あらゆる悪徳が武装するウドの街。
 ここは百年戦争が産み落とした惑星メルキアのソドムの市。
 キリコの身体に染みついた硝煙の臭いに惹かれて、
 危険な奴らが集まってくる。
 次回「出会い」。
 キリコが飲むウドのコーヒーは、苦い。

 
 第4話「バトリング」

 かつて、あの重々しき歌に送られた戦士たち。
 故国を守る誇りを、厚い装甲に包んだアーマード・トルーパーの、ここは墓場。
 無数のカリギュラたちのギラつく欲望に晒されて、
 コロッセオに引き出されるウドの街の拳闘士。
 魂無きボトムズたちが、ただ己の生存を賭けて激突する。
 次回「バトリング」。
 回るターレットから、キリコに熱い視線が突き刺さる。
 
 第5話「罠」

 最も危険な罠、それは不発弾。
 企まずして仕掛けられた、地中の闇に眠る殺し屋。
 それは突然に目を覚まし、偽りの平穏をうち破る。
 ウドは巨大な罠の街。
 そこかしこで、信管をくわえた不発弾が目を覚ます。
 次回「罠」。
 キリコも、巨大な不発弾。
 自爆、誘爆、御用心。

 
 第6話「素体」

 人の運命を司るのは、神か、偶然か。
 それは時の回廊を巡る永遠の謎掛け。
 だが、キリコの運命を変えたのは、素体と呼ばれた、あの物体。
 小惑星リドの闇の中で走りぬけた戦慄が、今、ウドの街に蘇る。
 次回「素体」。
 ヂヂリウムのシャワーの中から、美女が微笑む。

 
 第7話「襲撃」

 ウドという汚れの海に、見え隠れする素体という氷塊。
 どうやら、水面下の謎の根は深く、重い。
 人の運命は、神が遊ぶ双六だとしても、
 上がりまでは一天地六の賽の目次第。
 鬼と出るか、蛇と出るか、謎に挑む敵中横断。
 次回「襲撃」。
 キリコ、敢えて火中の栗を拾うか。
 
 第8話「取引」

 ファウストは、メフィストフェレスに心を売って明日を得た。
 マクベスは、三人の魔女の予言にのって地獄に堕ちた。
 キリコは素体に、己の運命を占う。
 ここ、ウドの街で明日を買うのに必要なのは、ヂヂリウムと少々の危険。
 次回「取引」。
 ウドの商売には死の臭い。

 
 第9話「救出」

 昨日の夜、全てを失くして酸の雨に濡れていた。
 今日の昼、命を的に夢買う銭を追っていた。
 明日の朝、ちゃちな信義とちっぽけな良心が、瓦礫の街に金を蒔く。
 ウドは百年戦争が作ったパンドラの箱。
 質を問わなきゃ何でもある。
 次回「救出」。
 明後日、そんな先のことはわからない。

 
 第10話「レッドショルダー」

 敵の血潮で濡れた肩、地獄の部隊と人の言う。
 ウドの街に、百年戦争の亡霊が蘇る。
 パルミスの高原、ミヨイテの宇宙に、
 無敵と謳われたメルキア装甲特殊部隊。
 情無用、命無用の鉄騎兵。
 この命、金30億ギルダン也。
 最も高価なワンマンアーミー。
 次回「レッドショルダー」。
 キリコ、危険に向かうが本能か。
 
 第11話「逆襲」

 鉄の騎兵が疾る、跳ぶ、吼える。
 機銃が唸り、ミサイルが弾ける。
 鉄の腕が秘密の扉をこじ開ける。
 炎の向こうに待ちうける、ゆらめく影は何だ。
 今、解きあかされる、小惑星リドの謀略。
 今、その正体を見せる素体の謎。
 次回「逆襲」。
 キリコ、牙城を撃て。

 
 第12話「絆」

 百年戦争とリド、素体、キリコ、ウド、パーフェクトソルジャー。
 縺れた糸を縫って、神の手になる運命のシャトルが飛び交う。
 アストラギウス銀河に織りなされる、神の企んだ紋様は何。
 巨大なタペストリーに描かれた壮大なるドラマ。
 その時、キリコは叫んだ。
 フィアナ、と。
 次回「絆」。
 いよいよキャスティング完了。

 
 第13話「脱出」

 降り注ぐ火玉。
 舞い降りる鉄騎兵。
 欲望と秘密と暴力の街、ウドが燃える。
 圧倒的、ひたすら圧倒的パワーが蹂躪しつくす。
 ささやかな望み、芽生えた愛、絆、健気な野心、
 老いも若きも、男も女も、昨日も明日も呑み込んで、疾る、炎、炎。
 音をたててウドが沈む。
 次回「脱出」。
 不死鳥は、炎を浴びて蘇る。
 
 第14話「アッセンブルEX−10」

 何もかもが、炎の中に沈んだ。
 微笑みかけた友情も、芽生えかけた愛も、秘密も。
 そして、あらゆる悪徳も同じだ。
 全てが振り出しにもどった。
 兵士は死んだ魂を疲れた身体に包んで、泥濘と、硝煙の地に向かった。
 次回「アッセンブルEX−10」。
 傭兵は、誰も愛を見ない。

 
 第15話「疑惑」

 遙かな宇宙の闇を走り、破壊の街に曲折し、
 動乱の泥濘に揉まれてもなお、キラリと光る一筋の光。
 だが、この糸は何のために。
 手繰り手繰られ、相寄る運命。
 だが、この運命は何のために。
 炎熱のクメンに第二幕が開く。
 次回「疑惑」。
 まだ黒子は姿を見せない。

 
 第16話「掃討」

 回る弾倉、起きる撃鉄。
 こわばった指がトリガーを引く。
 撃針が、空の薬室を撃ち、虚しい音を立てたとき、
 皮肉にも、生の充足が魂を震わせ肉体に溢れる。
 ロシアンルーレット。
 この危険な遊戯が、これこそがこの世に似合うのか。
 次回「掃討」。
 弾倉が回れば、リスクが上がる。
 
 第17話「再会」

 愛を見たのが幻想なのか。
 心の渇きが幻想を生むのか。
 戦いの果てに理想を見るのが幻想に過ぎないことは、兵士の誰もが知っている。
 だが、あの瞳の光が、唇の震えが幻だとしたら。
 そんなはずはない。
 ならば、この世の全ては幻想に過ぎぬ。
 では、目の前にいるのは誰だ。
 次回「再会」。
 劇的なるものが牙をむく。
 
 第18話「急変」

 変わる、変わる、変わる。
 この世の舞台をまわす巨獣が、奈落の底でまた動きはじめた。
 天が軋み、人々は呻く。
 舞台が回れば吹く風も変わる。
 昨日も、今日も、明日も、硝煙に閉ざされて見えない。
 だからこそ、切れぬ絆を求めて、褪せぬ愛を信じて求めて。
 次回「急変」。
 変わらぬ愛などあるのか。
 
 第19話「思惑」

 再戦のための停戦。
 破壊のための建設。
 歴史の果てから、連綿と続くこの愚かな行為。
 ある者は悩み、ある者は傷つき、ある者は自らに絶望する。
 だが、営みは絶えることなく続き、また誰かが呟く。
 たまには火薬の臭いを嗅ぐのも悪くない。
 次回「思惑」。
 神も、ピリオドをうたない。
 
 第20話「フィアナ」

 さだめ、絆、縁。
 人間的な、余りにも人間的な、そんな響きはそぐわない。
 火薬の臭いに導かれ、地獄の炎に照らされて、
 アストラギウス銀河の星屑の一つで出会った、
 60億年目のアダムとイブ。
 これは、単なる偶然か。
 次回「フィアナ」。
 衝撃のあの日からをトレスする。
 
 第21話「遡行」

 人は、戦場に何を求める。
 ある者は、ただその日の糧のため、引き金を引く。
 ある者は、理想のために己の手を血潮に染める。
 また、ある者は、実りなき野心のために、硝煙と死臭にまみれる。
 雨は汚れた大地を禊ぎ、流れとなり、河となって常に大海をめざす。
 次回「遡行」。
 人は流れに逆らい、そして力尽きて流される。
 
 第22話「触発」

 大いなる偶然が全ての始まり。
 芽生えた意識は行動を、行動は情熱を生み、情熱は理想を求める。
 理想はやがて、愛に行き着く。
 愛は全てに呵責なく干渉し、創造の嵐を育む。
 そして、放たれた雷は誰を撃つ。
 次回「触発」。
 必然たりえない偶然はない。
 
 第23話「錯綜」

 炎熱のジャングルが、狂気を孕む。
 それぞれの望み、それぞれの運命。
 せめぎあう欲望と、絡みあう縁。
 弾幕をくぐり抜けたとき、突然現れた一刻の安らぎ。
 沈みゆく夕陽に、ふたつの影が重なる。
 だが想いは、切なくすれ違う。
 次回「錯綜」。
 夜の闇が茶番を隠す。
 
 第24話「横断」

 嵐が吹かねば、太陽が輝かぬとするなら、
 大地を走る無謀な風となろう。
 戦いの果てにしか安らぎは来ないものなら、
 己の血のたぎりに身をまかせよう。
 それぞれの運命を担い、男たちが昂然と顔を上げる。
 次回「横断」。
 放たれた矢は、標的を射るか。
 地に落ちるか。
 
 第25話「潜入」

 崩れ去る信義、裏切られる愛、断ち切られる絆。
 そのとき、呻きを伴って流される血。
 人は、何故。
 理想も愛も牙を呑み、涙を隠している。
 血塗られた過去を、見通せぬ明日を、切り開くのは力のみか。
 次回「潜入」。
 キリコは、心臓に向かう折れた針。
 
 第26話「肉迫」

 時代は撓みに撓み、そして、放たれた。
 怒濤とはまさにこれ。
 疾風とはまさにこれ。
 奥クメンを荒れ狂う狂気と殺戮。
 因習も伝統も火に焼かれ、波に飲まれ、過去へと流される土砂流。
 悲劇は堆積され、歴史となり、神話となる。
 次回「肉迫」。
 キリコは、歴史の裂け目に打ち込まれた楔。
 
 第27話「暗転」

 クメンでの旅が終わる。
 振りかえれば遠ざかる緑の地獄。
 友よさらば。
 薄れゆく意識の底に、仁王立つ数々の修羅像。
 耳に残る叫喚、耳に灼きつく炎。
 次の旅が始まる。
 旅と呼ぶにはあまりに厳しく、あまりに哀しい。
 過去に向かってのオデッセイ。
 次回「暗転」。
 キリコは次の巡礼地に向かう。
 
 第28話「運命」

 全ては、リドの闇の中から始まった。
 人は生まれ、人は死ぬ。
 天に軌道があれば、人には運命がある。
 炎に追われ、閃光に導かれ、辿りゆく果ては何処。
 だがこの命、求めるべきは何。
 目指すべきは何。
 撃つべきは何。
 そして、我は何。
 次回「運命」。
 目も眩む破壊の中を、キリコが走る。
 
 第29話「二人」

 宇宙の闇を、ただ行く。
 巨大な鉄の箱が乗せているのは、夢か、地獄か。
 男の愛が、女の希望が、巨大な鉄の箱の中で育まれる。
 二人はゆだねた、姿現さぬ支配者に。
 やがて破られるであろう、しばしの安息を。
 次回「二人」。
 スペースオデッセイの幕が開く。
 
 第30話「幻影」

 過去からの銃弾が、魂を射抜く。
 傷ついた魂は、敵を求め暗闇を彷徨う。
 レッドショルダーの光、レッドショルダーの影、レッドショルダーの痛み。
 砕けたはずの過去、死んだはずの過去が、キリコの新たな謎を発掘する。
 次回「幻影」。
 病んだ魂は、戦いに安息を求める。
 
 第31話「不可侵宙域」

 この、果てしなく広がる闇は、輝く星のためにあるとしたら。
 今日という日が、明日のためにあるとしたら。
 天国はこの地獄の隣にあるはずだ。
 ここはもう充分に見た、充分に。
 たとえそこが禁断の地であろうとも。
 次回「不可侵宙域」。
 だが、今日という日が、昨日のためにあるのだとしたら。
 
 第32話「イプシロン」

 何故にと問う。
 故にと答える。
 だが、人が言葉を得てより以来、問いにみあう答えなどないのだ。
 問いが剣か、答えが盾か。
 果てしないうちあいに散る火花。
 その瞬間に刻まれる影にこそ、真実が潜む。
 次回「イプシロン」。
 飢えたる者は常に問い、答えの中にはいつも罠。
 
 第33話「対決」

 愛の究極に、憎しみの究極に、ともに潜むのは殺意。
 完全なる殺意は、最早感情ではなく、冷徹なる意志。
 人は、神に似せて創られたという。
 それでは、神の意志に潜みしものは、愛か、憎悪か。
 次回「対決」。
 キリコは、神を挑発する。
 
 第34話「惑星サンサ」

 赤い空、赤い土。
 かつて流された夥しい血がこびりついた、不吉な星。
 ここには、メルキア装甲騎兵団特殊任務班X−1、
 レッドショルダーの鋭い爪痕が刻まれている。
 次回「惑星サンサ」。
 かつてこの星には、赤い肩をした鉄の悪魔が蠢いていた。
 
 第35話「死線」

 たとえそれが夢の中の出来事であろうと、
 思い出すのもおぞましい事がある。
 ましてこの身、この身体に染みついた火薬の臭いが、
 逃れられぬ過去を引き寄せる。
 目に灼きつく炎、耳にこびりつく叫喚。
 赤い星、惑星サンサが呻く。
 次回「死線」。
 復讐するは、我にあり。
 
 第36話「恩讐」

 家族、望み、笑い、涙。
 かつてこの星に息づき、溢れていたもの。
 それらは、ある日灼かれて、ひと握りの砂となった。
 砂はまかれて地表を覆い、砂漠となった。
 いま、嵐が砂をまきあげる。
 怒りと悲しみの星の素顔が、荒れた空気に晒される。
 次回「恩讐」。
 吹きつける砂粒が、心に刺さる。
 
 第37話「虜」

 求めても、求め得ぬもの。
 望んでも、望み得ぬもの。
 狂おしいまでの渇きが、叶わぬ想いが、殺意と闘志を生む。
 心に地獄を持つ者同士の、不可思議なる合意が、壮絶なる対決を生む。
 次回「虜」。
 流される己の血潮で、渇きを癒す。
 
 第38話「暗闇」

 何故、どうして戦う。
 何故銃を向けあう。
 ともに落ちた地の底で、互いの心の中を覗く。
 そこには荒涼たる砂漠の中、
 闇夜に銃を求めて立ち尽くす、孤独な己の姿が在った。
 次回「暗闇」。
 死が、互いをわかつまで。
 
 第39話「パーフェクトソルジャー」
 己の放った銃弾が、鏡の中の己を撃ちぬく。
 飛び散る破片とともに、見えなくなる自分。
 遙かな宇宙の彼方、もうひとりの自分を映しだす鏡を求めて、クエントへ。
 次回「パーフェクトソルジャー」。
 この身体の中に潜むものは、何だ。
 第40話「仲間」

 はじめから感じていた、心のどこかで。
 強い憎しみの裏にある渇きを。
 激しい闘志の底に潜む哀しみを。
 似た者同士。
 自分が自分であるために、捨ててきたものの数を数える。
 声にならない声が聞こえてくる。
 次回「仲間」。
 一足先に自由になった兵士のために。
 
 第41話「クエント」

 地表を覆う砂の一粒一粒に、無限の謎を秘めた星。
 ここに全てがある。
 PSが、百年戦争が、ギルガメスが、バララントが。
 すべてのものがここに収斂される。
 照りつける太陽、吹きわたる風。
 静寂の中に、歴史が眠る。
 次回「クエント」。
 キリコは自分の過去に出会えるか。
 
 第42話「砂漠」

 文明を見捨てたのか、文明に見捨てられたのか。
 悠久の時の流れを遡り、谷の底に行き着いた、謎の民クエント人。
 彼らが目指したものは何か。
 彼らが恐れたものは何か。
 アストラギウス銀河の秘密が、この星に眠る。
 次回「砂漠」。
 3000年ぶりに稲妻が走る。
 
 第43話「遺産」

 クエントとは、谷の底のこと。
 数千年を経て地の底に姿を隠した超文明を追って、キリコが走る。
 クエントの神の子とは。
 神の子の野望とは。
 全てを包んで煙る谷底に己のルーツを求めて、キリコが彷徨う。
 次回「遺産」。
 キリコは追い、そして追われる。
 
 第44話「禁断」

 時空がねじれ、地層が断裂する。
 惑星クエントの腸が抉られる。
 垣間見えた古代超文明の輝きが、野望をそそる。
 アストラギウス銀河の暗闇に、巨大な鼓動が響きはじめた。
 禁じられた扉を開くのは誰だ。
 次回「禁断」。
 神の目覚めが始まる。
 
 第45話「遭遇」

 クエントへ。
 あらゆる権力が、あらゆる野心が、
 大いなる謎を秘めた辺境の惑星へと向かう。
 クエントの地底に住まうは、神か、悪魔か。
 謎は歴史を遡り、閃光は欲望を映しだす。
 次回「遭遇」。
 戦慄が、核心へと誘う。
 
 第46話「予感」

 クエントが発する、暗く巨大な引力が、
 アストラギウス銀河のきな臭い火種を吸いよせる。
 錯綜する権謀と術策。
 目に見えぬ無数の導火線に火が走る。
 忌まわしくも懐かしい、あの臭い、あの音が蘇る。
 次回「予感」。
 クエントの大地が震える。
 
 第47話「異変」

 膨大な、あまりにも膨大なエネルギーの放出。
 巨艦を突き抜ける火玉。
 塵も残さず消え去る艦隊。
 3000年の歴史の彼方から、古代のエネルギーが爆発する。
 戦闘か、欲望か、キリコか。
 未知なる意志を触発したのは何か。
 次回「異変」。
 クエントの空が燃える。
 
 第48話「後継者」

 暗黒の宇宙から届いた、支配者からの招待。
 謎の香りに包まれた、絶対権力の甘い味。
 そこには、欲望を満たす全てがある。
 神の誘惑に、あらゆる野心が魅せられる。
 次回「後継者」。
 神の意を受けるのは誰か。
 
 第49話「異能者」

 人の世の喜びも悲しみも、一瞬の星の瞬き。
 万物流転。
 全てが宇宙に仕組まれた、巨大なイルミネーションだとしたら。
 底知れぬ闇の中にしつらえられたただひとつの椅子に座り、
 いつ果てるとも知れぬ、無数の光の象徴を見続ける者。
 それは誰か。
 次回「異能者」。
 それが、我が宿命なら。
 
 第50話「乱雲」

 宇宙でたったひとりその資格を持つ男が、座標を定めて走り始めた。
 生まれながらのPS、異能者、神の子。
 バララント、ギルガメス、アストラギウスの絶対支配。
 壮烈な決意が、自らを加速させる。
 全てをこの手に。
 次回「乱雲」。
 もう止められる者はいない。
 
 第51話「修羅」

 死にかけた神が呼んでいる。
 全宇宙を敵にしても、我がもとに来たるべし。
 我は与えん、無限なる力を。
 我は伝えん、3000年の愉悦を。
 神なる者の壮大なる誘惑。
 人たる者の壮絶なる決意。
 いまクエントに、最後の戦いが始まる。
 次回「修羅」。
 全てを得るか、地獄に墜ちるか。
 
 最終話「流星」

 ひとりの男と、ひとりの女が、銀河の闇を星となって流れた。
 一瞬のその光の中に、人々が見たものは、愛、戦い、運命。
 いま、全てが終わり、駆けぬける悲しみ。
 いま、全てが始まり、きらめきの中に望みが生まれる。
 最終回「流星」。
 遙かな時に、全てを賭けて。
 

 

おまけ・「赫奕たる異端」予告

 第1話「回帰」

 眠りは質量のない砂糖菓子。
 脆くも崩れて再びの地獄。
 懐かしやこの臭い、この痛み。
 我はまた生きてあり。
 炎に灼かれて、煙にむせて、鉄の軋みに身を任せ、
 ここで生きるが宿命であれば、せめて望みはギラつく孤独。
 『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』、第1話「回帰」。
 鉄の棺の蓋が開く。
 
 第2話「アレギウム」

 荘重たる欺瞞。
 絢爛たる虚無。
 武を謳い、秩序を司って7000年。
 不可侵宙域にあって銀河を睥睨する大伽藍が、新たなる主を求める。
 ドゥ・オステ・オワグーラ・クレ・ヤシディーロ。
 グラッツィ・ミト・モメンダーリ。
 『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』、第2話「アレギウム」。
 黄金の脳髄が、脈動する。
 
 第3話「巡礼」

 巡る、巡る、全てが巡る。
 巡る、巡る、誰もが巡る。
 求めるものを知らず、すがるべきを知らず、
 数千年の虚妄のうちに、幾千万の餓えたる魂が群をなす。
 我も行く、宿命のままに。
 焼けた大地に孤影を踏んで。
 『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』、第3話「巡礼」。
 我が求むるは、ただひとつ。
 
 第4話「臨界」

 誰が仕組むのか、誰が望むのか。
 満ちるものが満ち、撓むものが撓む。
 溜められたエネルギーが出口を求めて沸騰する。
 欲望と野心、策謀と疑惑、誇りと意地。
 舞台が整い、役者がそろえば暴走が始まる。
 そして先頭を走るのは、いつもあいつ。
 『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』、第4話「臨界」。
 メルトダウン、始まる。
 
 最終話「触れ得ざる者」

 敢えて問うなら答えもしよう。
 望むることはささやかなりし。
 この腕にかき抱けるだけの夢でいい。
 この胸に収まるだけの真実でいい。
 例えて言うなら、その名はフィアナ。
 フィアナこそ我が命。
 フィアナこそ我が宿命。
 『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』、最終回「触れ得ざる者」。
 ああ、まさにその名の如くに。