履歴、雑感など 二年目
起 2003/12/31
更新 2004/12/30
☆ 2004/12/30 屋根や植木に昨日の積雪の残る快晴の夜明けです。赤い木の実に無数の露玉が宿り、それぞれが朝日を映しています…
二年目も今日で満二年、今年の目標は芭蕉生涯作句数にあやかって千句達成でしたが、後半に緩みが来て、まだ数十句不足しています。興味の方向が変わりつつあるのかも…
☆ 2004/12/29 雨の朝です。雪になるほど寒くないので一安心…
鶏鳴の待たるる闇や冬の雨 雌山
年末年始は低気圧が次々と来るとの予報で、暗い気持ちに…
午前8時30分、雨が雪に変わりました。ハマの初雪、ボタン雪… 正午、路面に積雪は無いものの、屋根や植木は雪化粧…
初雪や墨絵の街の忘れ花 雌山
タイのプーケット島で津波に被災した日本人観光客の体験談をテレビで放送していましたが、海が急に大きく引いて行った現象を見て、これの意味することを悟ってすぐに反応しなかった事実に慄然としました。 日本では地震は日常茶飯事であり、その震源が海の場合には必ず津波情報が放送されているというのに、肝心の津波の現象を理解していない者が多いという恐ろしい現実が浮き彫りに… 津波には引き波から始まる場合と寄せ波から始まる場合があります。セイロン島やインドを襲ったのは寄せ波でしたから、まさに破壊神の一撃、とうてい逃げる暇はなかったのでしょうが、マラヤ半島を襲ったのは引き波から始まったのですから、予備知識があれば高所に逃げる余裕は十分あったのに…神の与えた憐憫を無にした人間の悲劇なのかも… 地球に衝突する可能性のある小惑星が接近しているようですが、これが太平洋に落下した場合、巨大な津波が発生して沿岸を襲います。押し寄せる波高は数千m、当然日本全土は日本海に押し流されてしまいます。 富士山頂も水の下…
☆ 2004/12/28 今日は御用納、今年の年末年始の休みは短くて、残念… 明日は台湾坊主が関東南岸を通りそうで、雪になるかも… 申年は悪い年との俗説がありますが、相対的には当たっていたかも… 今年は浅間の噴火がありましたが、来年は富士が噴火する予定…すると、関東の水道は壊滅… 夏の晴れた日中に九十九里浜沖で断層地震が発生したら、津波による死者は数万から数十万人になること必定…
☆ 2004/12/27 山茶花の垣下はどこも華やかに染まっています。椿と違って花弁を一片一片落としますから…
山茶花の垣吹き抜くるあだし風 雌山
☆ 2004/12/26 陽光に誘われ、堤防工事のため通れなくなっていた鶴見川散歩コースに久しぶりで足を向けると、コース途中を遮っていた工事は終わっていて、新川向橋下から新羽橋までの散策を楽しめました。工事しているのは、鶴見川の氾濫防止のため、昨年サッカーワールドカップ決勝が行われた新横浜国際競技場を堤防で囲み、いざというときはそこに川水を引き入れて下流の水位が上がるのを防ぐという巨大な施設ですが、これが役立つような状況も見てみたいなどと罰当たりな妄想を抱いたりして…
災ひの歳の瀬流れ去る川に我が世の春と水鳥の来る 雌山 真っ向に川風受けて春を待つ 雌山
☆ 2004/12/25 冬至は過ぎても夜明けは日々遅くなっています。6時30分ですが、まだ晴れか曇りかよく分からぬ白々空です。一番遅くなるのは1月の中旬ごろ… ようやく暖房が欲しい気候となってきましたが、灯油が高値ですから、大量買いはできません。暖冬による値崩れ待ち…
夕べの街はコスプレ売り子が氾濫していました。でも、クリスマスケーキは見送り、パンケーキの予約をしてしまった亭主です。新品のレンズ購入はみっつ目かな…
手の内を確かめて見る年の暮れ 雌山
ところでパンケーキ、最短撮影距離が0.4mとのことで、先代の0.6mより相当短く、これなら文句無し… 樽や糸巻き収差も無いようですから、文書などの接写にも使えそう… また、絞り羽根9枚によるボケ、特に木漏れ日ボケが円形になるのが嬉しい点です。なにしろ先代はペンタボケですから… フィルターは専用フード先端に付けるなら30.5o、このサイズは、ケンコーのMCプロテクターなら特注扱いです。やはり、フードの後ろに49oデジタル用を装着かな…
☆ 2004/12/23 陽は出ているものの、少し雲の多い休日です。12月も下旬、年の瀬の緊張感に向かわねばと気合を入れたりして…
冬鳥の赤き実に来るしじまかな 雌山
PENTAXが*ist Dや*ist Ds用に40o/2.8の単焦点レンズ、俗称パンケーキタイプを発売することになりましたが、これはとてもよいコンセプトだと思います。デジタル一眼レフとしては他社の追随を許していない最小最軽量の機体が生きる組み合わせとなるでしょうから… 窓外で鴉がカウカウ…
☆ 2004/12/19 見慣れぬ姿や鳴声、馴染みのものの人を恐れぬ馴れ馴れしさなど、都市部に年々野鳥の数と種類が増しているのは気のせいでしょうか…陋屋の周囲については、それは顕著です。地球環境にとって良いことなのか、それとも…
昭和30年代のレンズシャッター機に手出ししはじめて2ヶ月になります。この間各社のものを分解してきましたが、その機構は多様で、常に驚きの連続です。メカニズムの傾向を見ると、その会社の技術者のレベルや考え方、発想力の傾向などが見て取れて、なかなかオモシロイ…
☆ 2004/12/15 ようやく灯油ファンヒーターを物置から取り出してきました。ガスFF暖房機にもこの冬初めて火を入れました。少し寒くて、とても暗い一日でした…
ようやくと言えば、レンジファインダーのハーフミラーが劣化して駄目なTaron君のために、ハーフミラーフィルムを入手して装着しました。透過率19%の品で、ファインダー内は相当に暗いのですが、二重像は薄くて見難いです。距離計窓部の反射鏡がプリズム式で小さく、光量が不足しているのが原因のようです。大きめの鏡と置き換えてみようかなどと画策開始…
手元にあるレンジファインダーカメラの中では、ファインダーはKonicaSVがピカイチです。明るいのに二重像もはっきりしていて、ピント合わせが楽です。次がOlympus 35-Sかな…
呑川の濁り厭はず群るる鵜の日向ぼこするをちこちの岸 雌山
☆ 2004/12/12 曇りの夜明けですが、日中は晴れそうです。12月も中旬ですが、例年11月初旬には出している暖房機を物置から出して来る気持ちになりません。暖冬極まれり…
故障したOLYMPUS 35-Sを再度入手したのですが、この機種も製造時期によって仕様に違いがあるようで、元からあったものとは大分異なっています。IDもこちらの方が大きいことから、この品の方が新しいようで、シャッターユニットも倍 数系列です。 外観の違いとして最大なのが、前板部にセルフタイマーレバーが無くなったことで、これはシャッターユニットが同じ精工舎ながらMXLからSLVへ変更 されたことによるものです。裏蓋の関式風な露出計も省略されたし… シャッターが作動しないということで安価にて入手できましたが、少し点検したところでは、シャッターユニットそのものには異状がなく、巻上部の異状のようです。外観はこの機種によくある欠陥であるメッキの劣化も少なく、まあまあの状態です。なんとかものに出来そう…
朝は晴れてくるかと思ったのですが、急に激しい雨になったりで、空模様はすぐれません。午後はなんとか回復してくれるといいのですが…
整備にとりかかったOLYMPUS 35-Sですが、故障の原因は巻上部の変形、それもフィルムカウンター部の変形でした。 手元に来たときに巻上レバー取付けビスが緩んでいたので、怪しいと睨んではいたのですが、ラチェットやバネなど結構いろいろと変形したり、外れていたりしていました。正常に作動する機体を所持していたので、見比べることで、どこがおかしいのかすぐに判別できましたが… 万全の作動をするように調整し、組み上がった雄姿です。
前に入手した品は、まだ革を剥かれた因幡の白兎状態なので、お見せ出来ませんのですじゃ…
OLYMPUSのファインダーはコニカと同じようにブルー系のハーフミラーなので見やすい二重像です。他社のようなグリーン系のハーフミラーだと、どれも劣化が著しくて駄目です… シャッターは1秒がほぼ正確ですから、問題は無いようです。ヘリコイドは若干重め… ところで、このシャッター、アイリスの子爵殿と同じものですが、子爵殿はこれを前後裏返しに装着しているので、絞りやシャッタースピード設定リングの選択方向が逆です。思うに、子爵殿、ヘリコイドの構造やら何やらを見ても、よほど臍曲がりな設計者の手になったものならむ…
☆ 2004/12/7 12月13日(月)13時30分から12月14日(火)7時00分まで、当ホームページの一部がサーバーのメンテナンスのために閲覧できなくなります。「亭主雌山の横顔紹介」の部分です…
☆ 2004/12/5 陋屋を揺する風音で目の覚めた未明、台風以上に猛烈な低気圧は、庭の八朔の10個しか生らなかった実の内の4個を地に落としました。 外壁には吹き千切られた木の葉が張り付き、湿った異様な外気温と夕べの低温を保存している屋内との温度差で窓ガラスは外側の結露で曇っています。 雲はぐんぐんと切れて行き、猛烈な速さで夏の青空が広がっています。日中の気温は夏日となる予報…
夏の日の迷子を連れて師走風 雌山
早朝の暴風により哀れ地に落とされし八朔4個、拾い来りて慈しみ洗い、半日置いてその内の1個食したところ、これまでに無き甘さとみずみずしさにあふれ、また香り高く、まっこと満足至極なり… 果物はおしなべてそうですが、もぎたてとりたてよりも、半日程度置いてからが美味であるものです。梨狩り、みかん狩りなどは、その真の味を賞味していないことになりまする…
☆ 2004/12/4 地平に近い西空までが帯状に赤く焼けた薄曇りの夜明けです。大荒れの午後を予言するものなのでしょうか…
足早に追い縋る影師走道 雌山
午前11時ごろ、小机城址横の鶴見川の水面に鵜の大群が羽根を休めていました。うじゃうじゃという感じでしたが、嵐を避ける知恵なのでしょうか…
午後5時すぎ、遅れていた雨がぽつぽつと降り出しました…
☆ 2004/12/3 季節外れの台風27号の影響で、明日の夜から明後日未明にかけて「爆弾」低気圧が関東南部を通過するとのことです。契約しているウェザー会社からの情報ですが、「爆弾」というのは初めて見ました…
子爵殿のレリーズボタン用にライカリングを入手しました。ぴったり合って、これでB開放保持が容易になります…
☆ 2004/11/30 早朝の庭にメジロの群れが訪れました。これまでのような番だけではなくて…
明日から師走、12月というのは、やはり特別な月…
小手翳し眼細めて木の葉雨 雌山 赤き実の艶艶艶の霜の朝 雌山 畠中に焚火衰へ入陽燃ゆ 雌山 夕千鳥二羽三羽四羽数へをり 雌山 水仙や球根を植ゑ忘れけり 雌山
☆ 2004/11/29 露出計の付いていないカメラが手元に増えたので、外部露出計が欲しくなりました。コシナのVCメーターUがいいかな、などと思案中…
☆ 2004/11/28 雲が多めの夜明けなので、言われていた放射冷却は起きず、結構暖かい朝です。それでも、明るくなって行く空を覆う欅並木も大分葉を落としていて、庭箒の逆立ち競争と化す日も遠くない…
去年のこと覚えをりしか旅の鳥 雌山 石の如雀落つるや霜の朝 雌山 城跡の木々の色にも國の穐 雌山 木洩れ日の朽葉小道に木の葉雨 雌山
☆ 2004/11/27 一晩早寝して体調も回復した快晴の空の下、整備万全快調至極のKonica SVをお供に休日の午前の散歩、小春日和を通り越して汗の流れる小夏の陽気… 冠雪の富士を背景に数羽の川鵜が羽根を広げ干す鶴見川の水面には、冬鳥の群れが戻っていました。コガモ、オナガガモ、マガモなどなど… でも、まだ都鳥、ユリカモメの姿はありません…
☆ 2004/11/26 今夜は満月、初冬の月、でも、小春日和が続いています…
望なれど小春日なれば朧月 雌山
風邪気味で体調不良につき、カメラ弄りに手が出ません。今夜も早く寝よおっと…
☆ 2004/11/23 新嘗祭、勤労感謝の日、快晴の朝です。小雪を過ぎて、ようやく冬の気が支配し始めました…
昨夜、子爵殿のヘリコイド固着と格闘しました。最初は、ベンジン浴槽に数時間入浴させましたが、まったく駄目… そこで、禁断のCRC5-56責めと相成り、たっぷりと浴びせ掛けて、ポリ袋に閉じ込めること1時間… 外筒のメインフレーム取付部に幾つか開いた穴にカニ目レンチを突っ込み、中筒はフィルター外しレンチで掴んで渾身の力を加えること十数度、左右に揺さぶるように行いました。 最初は保持力が足りずにフィルター外しレンチが滑ったのかと思いましたが、数ミリ、確かに動きました。反対方向に回すとやはり数ミリ… さしもの頑固な固着もしぶしぶ動き、ここは逆ネジですから右にぐいぐいと回し続けるとついに分離しました。固形化したグリースの残骸をネジ谷にこびり付かせながら… 今回の勝因は、フィルター外しレンチの存在に気づいたことです。これ無くば、薄いヘリコイド中筒を変形させずに保持して回すことはできなかったでしょう。仕事は道具というのが職人の世界の鉄則…まして素人なれば…
軍艦部を開けると、レンジファインダーの天井は黒い厚紙…貴族芝居の楽屋裏という風情… 接着が外れていた窓ガラスは厚化粧の金蒸着のハーフミラーのようですが、剥落が進んでいます。取り去ることも考えたのですが、今回は清掃に止めることにします… 距離計の構造は、採光窓付きとしては最もシンプルなものでした。45o用とコンバージョン80o用の二重のブライトフレームは有るものの、パララックス補正機構はありません。可動反射鏡の台座が固着していたのですが、注油で解決… ハーフミラーは薄くなっています。ファインダーは明るいのですが、二重像が薄くて確認し難い…
ヘリコイド分解の必然作業として無限遠調整と二重像調整を済ませ、とりあえずはこれにて完了… レリーズボタンがライカ式なので、通常のケーブルレリーズが使えません。ライカ用が使えるのか不明ですが、B開放が大変なので、適合するようなら、そのうちに入手しないと…
この二台も整備完了…
昭和30年代前半、この時代のカメラは、本当に個性豊かです。内部構造も様々で、どえりゃあおもろおて… ヤシカ35の方は社名を八洲光学工業からヤシカに変更して最初のモデルだそうですが、各部の作りはこの後の製品のように甘くありません。全体にきりっとしています。ファインダーはプリズムスプリッターですが、残念ながら少し濁っています… マミヤ35Vは本革ケースに入ってちょうど良い持ち具合です。これも至極真面目な作りです…
☆ 2004/11/22 飛び石の狭間の職場は休みの人が多く、その分仕事は多めでありました。
夕べ手を付けた子爵殿、とりあえずヘリコイドの固着でも治すべい…と向き合ったのですが、後ろからは手掛りが無い様なので、前から取り掛かりました。 すると、銘板リングとビスを外すだけでどんどんばらばらになり、シャッターユニットまで包み込む巨大なヘリコイドから前はすべて外れました。 ヘリコイドの固着は真鍮の内筒ではなく、中筒と外筒の間でした。中筒の真鍮に対してメインフレームへの取付部を兼ねた外筒がアルミ製のためだと思われます… この固着、注射器でのベンジン浴びせぐらいではびくともしません。当分どっぷりとベンジン漬にしておかねば駄目かも…
☆ 2004/11/21 昨日の植木職人雌山の成果は、軽トラック1台分ほどのゴミの山と筋肉痛です。普段はカメラより重いものは持たない報い… 切り落とした枝葉を切り刻んでゴミ袋に詰めるうんざりする作業に倦み、腰を伸ばして空を見上げると、南の空の雲間に上弦の月が浮いていました。早い日暮れが迫っています…
手入れ中のオリンパス35-S、裏蓋のLV式の露出早見表を残して擬似貼り革を総て除去しました。露出早見表は直径40oですから、代替の貼り革はサークルカッターで切り抜けば簡単そう…
小春日和の典型のような天気で、水仕事も冷たくありません。少し動くと汗ばみます…
雌山亭の庭の食べられる果樹は次郎柿と八朔だけですが、去年の暮れに超強剪定を施したため実りは僅かです。次郎柿など僅かに1個、それも鳥に取られました… でも、黄色くなり始めた八朔は、10個ほどぶら下がっています。数が少ないだけに、その大きさは例年の比ではありません。暮れか正月が食べ頃だと思いますが、今から楽しみ…
☆ 2004/11/20 雨はやみましたが、今朝も晴れていません。日の目を見ない三日目です…
手入れを続けていたオリンパス35-S、どうやら目途が立ちました。梨地クロームメッキ部の赤錆はほぼ除去して、真鍮の地金が段だら模様で金色に輝いています。羽根が粘っていたシャッターも、ベンジン洗浄により軽快に作動するようになりました。 でも、このカメラ、貼り革は実は貼ってあるのではなく、プラスチック状のものを地金の上にコーティングしてシボ模様を型押ししてあるシロモノなのです。この時期のカメラに多く見られるようですが… メインフレームの前板右にスリットがあり、この部分に銅箔テープを貼って、その上に擬似貼り革がモールドされていたのですが、整備中に銅箔部分が動いて擬似貼り革に亀裂が入ってしまいました。トホホ… これはもう全部剥がして、本革に貼り替えるしかありません。裏蓋にある露出早見表の扱いが焦点になりそう…
急速に雲が切れてきて、日が出てきました。午後は植木職人に変身するべい…
ヤシカ35とアイレス子爵が手元に来ましたが、ヤシカは後群レンズに黴があることと、ファインダーが暗い以外はほとんど問題の無い品でした。ヘリコイドが少し重いかも… 子爵の方は少しやつれていて、ヘリコイド固着であることと、特にファインダーは、念入りなお手入れが必要な状態…
☆ 2004/11/17 真っ赤になった夕日が落ちて行った西空には、4日の月が青龍刀の如くに懸かり、葉を落とし始めた欅の梢に鋭く斬り付けていました。 一夜明けて、今朝は冷え込みました。日中は小春日和となるそうですが…
社名ヤシカになって初代の35oと、アイレスの子爵を入手することになりました。国産カメラ草莽屈起期である昭和30年代初頭モデルが続々手に入ります。 この時代のカメラ、稚拙とはいえ、どれも真摯な手造り感に満ちていて、いじっていると癒されます。特に、今はその名を継ぐもの無きはことさらに…
小春野にいにしえの影追ひにけり 雌山
今夜は獅子座流星雨が見える(かもしれない)日なのだそうです…
☆ 2004/11/14 分厚く垂れ込めた曇り空で明けた朝です。昨日の朝は好天だったのに、移り変わりが速い… 昨日の散歩で見かけたのですが、近くの神社の扉が開けられていて、階前に椅子が並べられていました。七五三の宮参り用なのでしょうが、昨日から神無月、参られる当の神社の主は、今頃出雲に着いたころかも…
羽伸ばす心地もしたり神の留守 雌山
雌山亭のヤマノカミも、今日は留守…
夕べは、昨日届いた初代Canonet後期型をいじり始めたのですが、ファインダーがおかしい、ブライトフレームが傾いています。 セレンとメーターは生きているようで、明暗に応答しています。絞りは動かず、シャッターも単速でしか作動していません。 軍艦部を開けると、傾いていた窓ガラスが外れました。接着が剥がれていて、汚れが酷い… 距離計天井に貼り付けてあったブライトフレーム上部カバーが外れています。最初は何の部品なのかと首をひねりましたが、天井に貼り付け痕を見つけて納得… 距離計天井を外すと、ブライトフレームをハーフミラーに映す大きな中抜き反射鏡が台座から剥がれていました。先に手を着けたミノルタAL2と同じように接着剤が接着力を失っていたのでした。この時代の接着剤はみんなこの状態なのだろうと思われます。窓ガラス外れも同じ原因でした… 二重像が上下に大きくずれていたので、距離計窓部の反射鏡を点検すると、これも接着が一部剥がれ、それで反射像が傾いていたのでした。 ということで、ファインダー関係の再生が最初の作業となり、セメダインスーパーXクリアの活躍で全て元通りに復元しました。ハーフミラーはまだ大丈夫… 絞り・シャッターユニットの異常がありますから、前板から外しての完全整備となります。あとはゆっくりと…
☆ 2004/11/13 夕べは朔、朝からの雨雲の切れた夜空を明るくしているのは街の明かりのみ… 今朝は北風が強く、木枯らし1号となるやも知れぬ…
旅の無事祈り申さむ神無月 雌山 轟々と吹き荒ぶ吾木の葉髪 雌山
昭和30年といえば、亭主は小学校の2年生…この年に製造開始されたオリンパス35-Sを入手し、手入れを始めました。全体のフォルムは当時のトレンドそのもので、シャッターは精工舎MXL… この品、ファインダーはクリアで、二重像もはっきりしていて、当時としては最高スペックであるF1.8の明るいレンズもきれいなのですが、外装の梨地メッキ部分に多くの浮きがありました。それをドライバーの先端で軽く擦ると、その下から真っ赤な錆が… 真鍮の錆がこんなにも鮮やかに赤いとは知りませんでした。青黒く錆びるものとばかり思っていましたので… 銅の酸化物にも鉄と同じように、結び付いた酸素の数によって酸化第一銅と酸化第二銅があり、赤いのは酸化第二銅で、赤色ガラスの着色料や半導体として光電池の原料にもなるそうです。知らんかったで…
行き暮れて木枯し恨む谷戸小道 雌山
ほぼ同時代に作られた各社のレンズシャッターRF機を整備していて気付いたのは、レンズの互換性があるということです。後群はほとんど問題なく付きますし、前群も銘板やフィルター取付枠を工作すれば可能です。絞り・シャッターユニットは3社程度がほとんどのメーカーに供給していましたし、前群と後群のレンズ取付部寸法はどれも同じ ような…
古カメラ整備の愉しみは、完全に復旧させるというものもありますが、壊れてしまって部品の補給が困難なものを代替品で置き換えて使えるようにするというものもあります。 この場合、オリジナルなものとは離れてしまうこともありますが、これもまた楽しみのひとつ…
☆ 2004/11/11 昭和30年代前半に作られたレンズシャッターRF機を3台入手しています。どれも当然露出計は搭載していないのですが、シャッタースピードも1/50、1/25、1/10というように、今とは刻みが異なっています。 でも、どれも快調に作動していて、とても丁寧に作られていたことがわかります。
☆ 2004/11/10 ドウダンツツジも色付き始め、くろがねもちの実も鮮やかな赤になりました。空き家になっている隣の柿の実も熟れて小鳥たちを誘っています。陋屋の庭の八朔も黄味を増してきました…
実り得て腹の膨るる小春かな 雌山
特製代用電池を得たCanonet Sですが、どうも適正露出を指示しません。低照度で合わせると高照度の誤差が大きくなりすぎるし、高照度で合わせると低照度が使い物になりません。電池1個でも2個でもメーターの挙動傾向は同じです。CdS素子が劣化しいて、比例した抵抗を作り出せないのかも… 鏡筒先端フィルター取付枠の小さな打ち傷は、フィルター取付枠のアルマイト層を削り取り、磨き仕上げにしてほとんどわからない状態に… オート以外は完治したので、とりあえずはこのあたりで完了…
☆ 2004/11/9 Canonet S のために、消滅してしまった水銀電池の代替アダプターを製作しました。手軽に工作できる素材の最右翼は紙ですが、これで作りました。 板目紙という1oほどの厚紙で15o幅の短冊を作り、これを12o径のボールペンに二重に巻き付けて糊で貼り合わせただけです。巻き付けるのはゼンマイ状にするのではなく、2つのリング状にして、切り口を180度ずらして貼り付けるのです。外周にはメンディングテープを巻き、強化します。 これにLR44を2個直列に詰め、プラス側の隙間にアルミホイルをぎゅうぎゅうに詰めて、全長16oにして完成です。 Canonet S は1.35Vの電池で動く仕様になっていますが、亭主の整備した個体は、1.5VのLR44を1個ではメーターの針が適正値を指しません。 そこで、2個直列の3Vにしたのですが、これだと適正値に近い値を示します。CdS素子が劣化して感度が落ち、抵抗が減りにくくなっているのかもしれません。電圧を上げてやれば、電流計であるメーターに流れる電流も多くなる計算…
☆ 2004/11/8 今年は紅葉の始まりが早いです。南関東では11月下旬から12月上旬が公孫樹の黄葉の盛りなのですが、もうまっ黄色になった木が散見されます。 ちなみに、公孫樹の黄葉の美しいのは、よく晴れた早朝に西から見るときです。それが東西に並ぶ並木なら申し分ありません。朝日のハレーションの中に輝く黄金色の連なりは本当に素晴らしい…
紅葉して別れを迎ふときあらめ 雌山
☆ 2004/11/7 今日は今年の冬の始まりの日ですが、よく晴れて暖かい… でも、まだ陰暦9月ですから、小春日和とは言いません。今年の小春は13日から…
悠然と鷹の輪描く小春かな 雌山
電池が供給されなくなって持っているカメラが使えなくなる…何と悲しいことでしょう。成分が有毒だからという理由で廃止されるのは納得できますが、その形状で、他の素材で、過不足なく代替が可能なものの供給が続かないというのは、何とも理不尽… と、いうことで水銀電池を使っていたカメラたちのために、直径16ミリの管を入手して代替電池アダプターを作らなくてはならないのですが、使用する代替電池は、LR44以外には手頃な品が無いようです。容量に不満があるのですが…
ほとんどばらばらにしたミノルタ AL-2と格闘中なのですが、これのシャッターはシチズンなので、扱いが面倒です。やはりコパルが整備しやすい… 距離計窓の反射鏡が外れていたので、接着して復元しました。ハーフミラーは劣化が進んでいて、再生すべきか葛藤中… 鳥居型のファインダー窓枠、プラ製かと思っていたら、金属ダイキャストでした。結構高級な作りです。塗装の縁がはげちょろけだったので、磨いて地金を出してぴかぴかに… ヘリコイド内筒がアルミなので、外して完全清掃すべきか躊躇しています。真鍮の内筒は固着しにくいのですが、アルミは固着が多い…
ヤシカ ミニスターもいじったのですが、こんなもん作っているから倒産して京セラなんぞに世話になる羽目になったのだと悪態をつきながらの作業でした。巻き戻しレバーなんぞしょうもないところにえらい手間隙とコストをかけて、レンジファインダーの天井など肝心のところは紙張りの手抜き…メインフレームと前板に大きな段が出来て、その段差を誤魔化すために貼り革の下に厚紙を貼っている… LV方式の連動式シャッター&絞り設定リングにはちょっと引きます。ご苦労さんという感じ… セレン光電池は死んでいましたが、メーターは生きているので、シリコン太陽電池と置き換えれば再生可能… このカメラ、レリーズリンクは設計ミスとしか思えません。この構造だと、この個体もそうだったのですが、巻き上げ可能でレリーズ不能現象になっても不思議ではない…
☆ 2004/11/6 秋は今日まで、明日からは冬。とにかく暦の上ではそうなっています…
増えたるは白髪のみなり冬隣 雌山
Minolta AL-2 ですが、巻き上げ&レリーズ不能となっているシャッターユニットの速度設定カム板を外すと、セルフタイマー用リンク板が外れていました。 このリンク板が定位置にないと、シャッターが作動開始しないのです。このリンク板、置いてあるだけで、上にある速度設定カム板が押さえている作りなので、遊びが大きかったりすると外れやすそうです。シチズンシャッター共通の構造のようですが、このシャッターユニットを使ったカメラのレリーズ不能は、これが原因になっている公算大です。亭主は欠陥設計と断定します。その後、お決まりのベンジン攻撃をかけてからカメラ用オイルを施して快調に作動…
オリンパス35-Sが手元に来ているのですが、まだ手を付けるには至っていません。昭和30年販売開始というモデルですが、なんとレンズはF1:1.8です。精工舎のシャッターは1/500までありますが、シャッターチャージしてからでは1/500にできません。これが仕様なのかも…羽根に油が回っているようなので、ベンジン浴が必要のようです。 外装は、打ち傷無しでまあまあですが、梨地メッキは質があまり良くなく、錆が多く発生しています。ファインダーやレンズはきれいなので驚きです。
ヤシカミニスター新旧とハイマチックF、オリンパス35EC2が訪ねて来ました…
☆ 2004/11/5 ここのところ1950年代後半から1960年代前半にかけて作られた国産各社のレンズシャッターRF機を幾つも分解整備しています。そのレンジファインダーですが、ひとつとして同じタイプのものはありません。二重像を合致させるという点では共通なのですが、それを実現するための方式はみな別なのです。 ファインダー内に画角を示すブライトフレームぐらいしか表示しないのであれば、ある程度方式は統一されたのでしょうが、絞り値や露出指針を表示するというようにエスカレートしていくと、さまざまな工夫がなされ、各社いろいろな方式が使われるようになったのだと思います。それにしても、よくも考えたもんだで…
昨夜少しいじったミノルタAL-2ですが、正直なところ、ミノルタという会社が嫌いになりそうです。ある時期のひとつの製品だけで即断してよいか躊躇いますが… 分解整備のことなど眼中にない、組み立ててしまえばそれでいいという思想が見て取れるのが悲しい… その点、キャノンは好きになりそうです。Canonet Sの中身を見ての感想ですが…
☆ 2004/11/4 昨日は手元に来たキャノネットSをいじったのですが、レンズは健康優良児ですが、シャッター設定リングが1/4までしか回らず、Bにできないのと、絞りが閉じたままで開かないという症状の品でした。鏡筒先端に小さな打ち傷もあるのですが、なにしろ、まあまあのハードケース付きでお代が0.81Kですから、こんなものかと…
一通り分解して絞り・シャッターユニットだけにして、ゆっくりベンジン浴をさせたのですが、症状はまったく改善なし。 しかし、あれこれいじっているうちに、シャッター設定リングが1/4までしか回らないのはストッパーがあるからで、解除レバーを押せばいいことを発見して解決。 また、閉じっぱなしの絞り羽根は、シャッターチャージをすれば開く仕掛けになっていることも発見して解決。 使用電池が今や入手不能の水銀電池H-Pなので、代替品を製造しなければならないのですが、LR44の場合、電圧はともかく、容量が足りるのか不安… レンジファインダーはハーフミラーと測距窓の反射鏡が少し劣化していて、二重像が少し不満… でも、このカメラ、内部の部品の品質はKonica SVと比べると数段上等です。比べてみると一目瞭然…
今夜ミノルタAL-2が訪ねてきました。巻き上げ&レリーズ不能で、見た目も相当ぼろです。とろけモルトをまとった後群レンズホルダーを外して石鹸でじゃぶじやぶ洗いましたが、 トリウムガラスらしくて、黄変しとるで…
☆ 2004/11/3 文化の日、暖かい朝です。薄曇りですが、日中は晴れるでしょう… 亭主が入手したいと思う個体は、外見に破綻が少ないものの、作動しないものです。このところはまっているレンズシャッターRF機の場合、シャッターは切れるがピント合わせができない、などというものは大好きです。シャッターや絞りが粘るなどというのも大好物です。その上本革ハードケースが付くなどとなったら、涎もの…
☆ 2004/11/1 11月最初の朝は滝のような雨音と轟々たる雷鳴で明けました。それでも、出勤のため家を出るまでには上がりましたが…
ここのところ、1955年から65年に作られたレンズシャッターRF機にはまっています。新たな泥沼なのかもしれません。今日はオリンパス35Sが手元に来ることに…
☆ 2004/10/31 10月も今日まで、今朝も雨で明けました。晩秋という言葉が身に沁みる朝です…
入手以来10日間ほど弄っていたKonica SVについて、分解整備の解説をきのう上梓しました。東京オリンピックが開催された前年、亭主が高校生の頃の品です。 ほとんど同時に入手したTaron VF2.8については、距離計のハーフミラー再生と代替貼り革の選択が課題になっていて、資材調達待ちですが、完成したらこれについても分解整備の解説を上梓する予定です。この品、昭和32年の発売開始ですから、当時の亭主は小学生… このふたつのカメラは製造開始時期が6年離れていますが、構造に大差はないものの、その内部の部品を比べると驚くほど変化しています。Taron VF2.8が作られた頃は経済高度成長が始まった頃、Konica SVが作られたのはその成長の加速が付いて世界に躍進していた頃です。 とにかくTaron VF2.8は手作業で機械加工しているという雰囲気に満ちています。真鍮を慎重に切削加工した部品を一つ一つ丁寧に組み上げたという雰囲気に充ちています。 ところが、Konica SVの方は、鉄板をざっとプレス成形した…という、見た目は荒っぽい部品がそこここに見られるのです… 必要な性能は確保しつつも見えないところではコストダウンする、そのことで製品を安価にし、このことによって国際競争力を確保する、という方向性が感じられます。この貪欲さが巨星ドイツカメラを国際市場から駆逐した大きな要素であったのだと納得しました。
道ばたにごろんと花梨雨上る 雌山 山茶花の垣の続きてはや二輪 雌山 柿色の柿麗しき入日かな 雌山
なんと、ミノルタALとキャノネットSも手元に来るそうな…
☆ 2004/10/30 どんよりとした空で明けた朝、時々小雨も降っています。冬の水鳥も川面に戻り始めました。今年は寒さの厳しい冬になりそう…
Konica SVには厚い本皮のハードケースが付いていました。アルコールで汚れを落とし、色落ちを靴クリームで補修して、保革クリームを塗って磨くと、なかなかの状態になりました。 このカメラの作られた時代は、どのカメラも当たり前のように立派な革ケースが付いていました。このことが傷の少ない、状態の良い個体を残す要因になっていたかも…
きのう入手したハーフミラーシートは、素材が厚すぎるのと反射率が不足していることで、ファインダー用としては不適でした。もっと透過率の少ないものでないと駄目です。 接着剤でしっかりと止まっているとばかり思っていたのですが、Taron VF2.8 の反射鏡はぽろりと外れました。これなら水貼りも簡単…
☆ 2004/10/29 夕べの月は満月、後の月というのは13日の月のことなのですが、生憎雲の中で見損ないました。今夜はいざよい、昨日に増して月は冴えて、夜気も身に刺さりまする…
レンジファインダー内のハーフミラーが駄目な Taron VF2.8 の救済のために、ハーフミラーシートを入手しました。携帯電話の液晶パネルに貼って化粧鏡にするための代物です。貼り直し可能の糊付きなのですが、ファインダーとして成立するのか不明です。 ガラス窓に水貼りするハーフミラーシートも東急ハンズで売っているのですが、カメラ数百台分も量があり、お代も2.1Kと今回入手の0.6Kより3.5倍なので、とりあえずパス… また、市販の貼り革のパターンは Taron VF2.8 のものより荒く、購入を躊躇…
☆ 2004/10/27 1963年12月発売開始のカメラ、43年前に作られたKonica SVをいじっていて感じるのですが、レンズシャッターカメラの良さは、レリーズ音の小ささ、ショックの少なさです。必然的にレンジファインダーとしなければならないのがマイナス点ですが… レンジファインダーは、ファインダー内に45度の角度で設置した二重像投影用ハーフミラーが命ですが、昔の中級機はこれを単なる鏡で作ってあるものがほとんどです。この場合、経年により蒸着した金属が酸化して曇り、視野が暗くなったり二重像が見難くなったりしているものがあります。これをプリズムで作り、蒸着金属を金にすれば、相当長期に渡って経年劣化は免れるのでしょうが… 亭主が整備中のKonica SVのファインダー視野は青っぽく、透明度も高くて見やすいので、蒸着金属は銀ではないかと思っています。 酸化したハーフミラーは代わりのものと置き換えることで再生が可能だと思います。ガラス製のハーフミラーも入手が可能ですが、酸化した蒸着金属を剥がし、ハーフミラーシートを貼ることでも再生できそうです。 亭主の手元にもう一台、1958年発売開始のTaron VF2.8があるのですが、これのレンジファインダーがハーフミラーの酸化で視野が非常に暗いのです。ハーフミラーは接着剤で取り付けてあるので置き換えも難しそうなので、ハーフミラーシート貼り付けでの再生を考えています。
Konica SVの無限遠調整を行いました。B開放でフィルム面にフォーカス板を置き、遠距離の目標に一番ピントが合うようにヘリコイドを調整して、その位置を無限遠としました。 フォーカス板は薄い透明プラ板に3Mのメンディングテープを貼り付けたものを使用しました。これが一番手軽です。 また、これをもとに距離計の調整を済ませました。縦ズレも少しあったので可動ミラー基部のアジャストネジで修正し、横ズレもアイピース横のアジャストネジで修正して、無限遠の二重像はぴったりになりました。 露出計は晴れの昼間の高照度から夜間室内の低照度まで亭主の基準機とほぼ同等で、ネガフィルムであればまったく問題のない精度のようです。シャッターも1秒は正確なので大丈夫そうです。試写が楽しみ…
Taron VF2.8の整備も進行中です。同じレンズシャッターRF機でもその構造はKonica SVとは大きく異なっており、いろいろと勉強になります。前後群のレンズ玉に汚れがありましたが、取り出して石鹸で洗ってきれいになりました。 ヘリコイドの固着があったので前板を外して整備しました。原因は油切れのようです。 シャッターの1秒が若干長いようですが、使えそうです。でも、ファインダーのハーフミラーはどうもだめです。再生が必要です。何とかしなくては…
☆ 2004/10/24 夕べの新潟県央地震、夜が明けると被害が甚大であったことが判明してきました。山の崩落がすさまじい状況です。夏以来連続して襲来した台風の雨で不安定になっていたのでしょうが… この群発地震、兵庫・淡路よりも揺れの加速度が強かったとのことです。強い上下動がおきる直下型地震の恐ろしさですね…
入手したRF機、昨日少しいじりました。露出計のメーターとセレンは生きているようですが、連動用の可変抵抗がだめのようです。実用になる程度に再生できるか微妙…
RF機、Konica SVなのですが、鏡筒をばらして連動露出計用可変抵抗を清掃調整したところ、なんとか実用範囲に再生しました。接触端子がすべる部分がすっかり錆びていたので研磨し、炭素皮膜部も清掃しました。接触端子自体も磨いて組み付け調整したところ、亭主の標準機とほぼ同等の露出を表示するようになりました。調整のためのからくりもすべて理解できました。 また、シャッターリングをB位置にしても開放状態を保てない症状があったのですが、動きの悪い部分を発見して注油したところ、快調に作動するようになりました。 二重像のずれがあるので、無限遠の調整をしてから距離計の調整をする必要があります。
ファインダー内も清掃し、モルトも張替えました。ほぼ完成です。結構美品…
☆ 2004/10/23 このホームページを置いているジオシティの更改に伴い、手続きを行いましたが、カウンターの継承がエラーになり、リセットされてしまいました。 また、ウインドウズXPのSP2をインストールし、ウイルス対策ソフトをシマンティックの2004試用版にしたら、カウンターが表示されなくなっていました。 試用期間が経過したのでシマンテックはアンインストールし、代わりにウイルスバスターをインストールしたらカウンターは正常に表示されるようになりました。犯人はシマンティックなのでした…
天気予報は外れて、あまり晴れません。雲が全天に広がってきました。明日もこんな具合なのでしょうか…
☆ 2004/10/22 後の月まであと数日、だいぶ太った姿が宵の空に上っています。この週末は天気が良さそう…
手元に来た巻上げ不可のRFレンズシャッター機、セレン光電池は生きているようですが、鏡筒の連動用可変抵抗の接触に不良があるようで、正常な動作には程遠いものがあります。 RFレンズシャッター機は初めての整備ですから、資料を収集し、慎重に作業するつもりです。外見美品ですから、完成が楽しみ…
☆ 2004/10/20 台風23号は今夜通過しそうです。次の台風24号も同じ道を通りそう…
セレン光電池を使用した露出計は、セレンの経年劣化で起電力が失われ、機能を失っているものがあるようです。現在新規に正常なセレン光電池を入手することはきわめて困難ですが、電卓に使われているシリコン光電池を流用することで露出計の機能を取り戻すことが可能のようです。 この場合、プラス側に半固定可変抵抗を繋ぐことで電圧の微調整を行えるようにすれば、十分実用になるものと思われます。このたび入手したRF機のセレンが劣化していたら、挑戦に値するかも…
☆ 2004/10/19 また台風が上陸しそうです。もううんざりです… 30年代後半のレンズシャッターRFカメラを落札しました。セレン光電池による定点式の露出計が組み込まれたマニュアル式です。分解整備が必要でしょうが、さて、どうなることやら…
☆ 2004/10/17 昭和30年代の中級カメラといえば、最高速1/500レンズシャッター・開放1:2の焦点距離45o前後レンズが組み込まれた距離計連動35oカメラでした。 この時代には、今は消えてしまったブランドがたくさんあり、味のある製品を造っていました。亭主が最初にカメラを手にしたのもこの時代で、トプコン35Sがそれでした。当時の価格が33,200円だそうですから、大卒の初任給より遥かに高いものでした。これを入手した父の、家電など新しいもの好きだったものの、写真を写すことにそれほど興味を持っていなかった亡父の思いがどのようなものだったのか、今では聞くことも叶いません… このカメラ、シャッターが故障して30年以上も前に廃棄してしまったのですが、今も残しておいたら、今の自分なら修理も可能だったのでは、と思うこの頃です…
☆ 2004/10/16 今日は秋の半値市に出撃、と言ってもカメラ関係ではなく、築地場外市場です。参加各店が一品だけ数量限定で半値で販売というだけですが、ものすごい人出です。戦利品は生鮮乾物様々で、帰りの荷物の重いこと重いこと…
☆ 2004/10/14 12から始まるIDの付いたMEを、M1.7/50付きで3.9Kで入手しました。これぐらいのIDになると晩期と言ってもよく、電子基板はMEsuperのものと近くなっています。 この品、ソフトケースに入れっぱなしにしてあったようで、ケースの人造皮革の溶けたものが軍艦部の角などにこびりついていました。それだけに傷は少なく、ファインダー内に汚れもなく、外見も全体に良好ですし、レンズにも取り立てて難点がなくて、モルト劣化以外の機能障害もないのですが、シャッターモードセレクターダイヤルのオート位置ロック解除ピンが、白いボタンともども欠品となっていました。 分解を試みて飛ばして紛失したのか、横っ腹の止め芋ネジが自然に緩んで黒プラリングが外れ、そのときに飛んでしまったのか、状況を見るとどうもこちらのような気がします。こうなると、普通なら部品取り素材となるところですが、そこは亭主の手元に来たのが幸いして、ロック解除ピンは銅棒の加工で代替品をでっちあげ、白いボタンは沼底に沈んでいるMEsuperのものを流用して、ここに完全復活が成りました。メデタシメデタシ… 白ボタンを供出したMEsuperのシャッターモードセレクターダイヤルは、ボタンを取り出した空洞にエポキシ粘土を詰め、オート位置ロック無し替えダイヤルとして再生を果たしたのでありました。これもメデタシメデタシ…だと…
シャッターモードセレクターダイヤルの黒プラリングを失ったMEを時々ネットオークションで見かけますが、これの再生法として、適当な部材でカバーを自作することが考えられます。この場合、オート位置ロック機構を諦めれば、比較的簡単に工作できます。手軽にエポキシ粘土で成型するのもありでしょうし、木を削り出してもなかなかのものでしょう。真鍮や銅、錫などの金属でも、旋盤が使えれば簡単な作業でしょうね…
ところで、廃品活用で作ったオート位置ロック無しダイヤル、早速常用MEsuperの一台に組み込みました。結果は、快適の一語に尽きます。ほかのMEsuperたちも改造したくなる衝動に襲われています…
☆ 2004/10/11 三連休最後の日の朝も雨です。がっかり… 有楽町交通会館へ行こうかと思っていましたが、二の足を踏んでいます…
今年の秋は35o銀塩カメラの新型の話題が幾つも出ました。SLRはニコンF6だけですが、OEMの雄コシナがらみのMマウントRFは幾つも… 35o銀塩カメラはライカで始まったと言えると思いますが、畢竟ライカマウントで終わるのかも… 亭主も大昔、ライツミノルタを新品で購入したことがありましたが、RFがSLRよりすぐれている点は見出せなかった…
Kマウントの1.8/55は、必ずと言ってよいほど中玉がバル切れしています。それより少し前のタクマーにはほとんど見られないというのに… 先日入手したK1.8/55も外周部から滲むようにバル切れしていたので、SMCタクマーの健全な中玉を取り出し、換装して問題のない状態にしました。 SMCタクマーの後玉はガラス成分のせいで黄変するという欠点があるのですが、Kマウント時代のものは黄変しません。従って、中玉だけを換装するのが正解なのですちゃ… また、レンズ玉の形状寸法は同一なのですが、レンズ玉を鏡胴に取り付ける部分は若干異なっているので、玉だけ取り出して換装する必要があります。
☆ 2004/10/10 昨日の台風は雨も風も猛烈に強かったのですが、幸い被害は無かったので、まずは一安心… 今朝は台風一過の快晴を期待したのですが、どんよりとした曇り空で、がっかり…
☆ 2004/10/9 いよいよ台風22号(国際名称「マーゴン」だそうです…なんだかなあ…)が接近します。強い雨の夜明けです。関東付近上陸台風としては10年来で一番強い勢力だそうです。陋屋雌山亭は台地上にあるので水害は受けないのですが、風は心配…
唄あれど癒されざりき秋汀 雌山
☆ 2004/10/8 台風22号が中部から関東あたりを狙っています。朝から曇り空で、秋雨前線を刺激しているのでしょう。中心気圧が低いので、風が強そう…
ワインダーMEU用のリモートスイッチは品薄で、なかなかの入手難なのですが、某ネットオークションで落札できました。珍しく競争相手がいない落札で、それにしても、0.5Kは安すぎかも…
☆ 2004/10/6 このホームページを置いているジオシティの仕組みが変更になり、URLの変更手続きをしました。従来のアドレスでもアクセスできるので、更新以外には不都合はありませんが…
☆ 2004/10/3 予報どおり、雨の朝です。前線の北の冷気は勢力が強いそうで、この雨が上がると秋が深まるのでしょう…
しゃんとして風向きを読む薄かな 雌山
☆ 2004/10/2 週末の天気は今日までが晴れで、明日は雨のようです。10月に入っても暑さは続いています…
栗毬の地に落ちて役終へにけり 雌山 団栗の居座るもあり石畳 雌山
☆ 2004/9/28 明日から明後日にかけて台風がまた来るようです。本州南岸を舐めて東進する可能性が高い… 中秋の月は雲の中で、その姿は拝めません。残念…
入手したニコン中古レンズが手元に来ました。ケースを含めて新品同様の完品でした。早速マウントを特製M42と交換しました。ニコンレンズの分解は初めてですが、5本のマウント取り付けネジにはロック剤が使われていました。夜なので、無限遠が出ているか暗くて確認できません…
雲の切れ間から中天近い月が見えました。新レンズ、無限遠もばっちりと出て、満足満足… ISO200で、F8・1/250秒です。満月って、明るいのですね… このM42マウント改造ニコンレンズ、昼間の光で、特有のボケを写すのが楽しみです…
☆ 2004/9/27 ようやく秋霖モードに入ったようで、昨日から涼しくなって、雨空が続いています。明日の満月、中秋の月は見えないのでしょうか…
新車原付スクーターの運動特性にはまだ馴れません。加速が鋭すぎるし、速度調整が難しいし、スロットルオフしても回転の落ちが悪いし、雨中のコーナリング特性にも違和感があるし、やれやれ…
ニコンの中古レンズを入手しました。まだ手元に来ませんが、現行のモデルです。M42マウントに改造して、PENTAXやBESSAFLEXで使うつもりです。これ、PENTAXには無いモデルです…
☆ 2004/9/25 12年間乗った駅まで片道2キロ通勤用原付スクーターも寄る年波には勝てず、スピードメーターやリアブレーキのケーブルが不具合になったことと、ショックアブソーバーがほとんど働かずにいつまでもバネが揺れているようになったことと、それに加速時の白煙が多くなってはた迷惑なもので、思い切って新車に入れ替えました。 これまでと同じぐらいの大きさと重さのものが欲しかったのですが、もう絶滅していました。それで、操縦性と加速特性を良くしたという触れ込みの新型を買いました。 確かにそれはそのとおりだと思うのですが、高回転で遠心クラッチが繋がる設定で、端っから高回転域を使うエンジン音は結構やかましく、サスペンションも硬くて、これまでのどっしりシートのふわふわサスとは違和感があります。すぐに慣れてしまうのでしょうが…
我が家の自動車のワイパーは、運転席側と助手席側とではプレートの長さが異なっています。それはいいのですが、運転席側の長さが700oという長大なもので、カー用品店には置いていなかったのが悩みの種でした。 ところが、先日暫く振りでカー用品に寄ると、なんと置いてあるのです。しかもシリコンゴム製の新型が… 買って帰って早速取り付けようとしましたが、パッケージを開いてみるとUアダプターが幅広の大型で我が家の車には合いません。どうもトヨタのエステマ用らしいのです… これまでのブレードからUアダプターを外して付け替えましたが、幅広のところに取り付けたので3ミリほど隙間が出来てしまい、これではガタが出てしまいます… そこで、隙間を埋めるワッシャーを工夫して、どうにか取り付けることが出来ました。これまで拭きムラで視界が悪く、雨の夜の運転が嫌だったのですが、嘘のように視界良好になりました。メデタシメデタシ…
☆ 20004/9/23 彼岸の中日だというのに暑い朝です。今日も真夏日になりそう… 秋分の日の夜明けは、雌山亭のあたりでは6時よりだいぶ前ですが、これが日々遅くなって6時を越すと寒さを感じるのかもしれません。
☆ 2004/9/22 全国的には冷涼な秋の空気に覆われているようですが、関東南部だけはまだ夏の湿気に支配されている暑い朝です。それにしても、今年の太平洋高気圧はしぶとい…
葉の艶も衰へにけり秋彼岸 雌山
庭木の実の色はまだ葉の色と紛れていますが、これが色付くと野鳥が戻ってきます。川面に鴨たちが群れる日が待ち遠しい…
☆ 2004/9/20 曇り空の夜明けですが、熱帯夜でした。庭に蜘蛛の巣が目立つようになりましたから、季節は進んでいるのでしょうが…
中古カメラ店の倒産・閉店が相次いでいるようです。中古カメラすなわち銀塩カメラに対する人気が減少したこともさることながら、ネット・オークションやウェブ・ショップの隆盛が大きな要素なのでしょう。 量販店にカメラ整備工具・用具類の売場が充実しつつあるのは、中古カメラ店の閉店と不可分ではないかも…
☆ 2004/9/19 湿った南風が強く、夏の朝です。光だけは中秋のそれですが…
コンパクト・デジは使っているものの、デジ一眼の所有は躊躇っているハイ・アマを結構見かけます。発展途上のものという思いが強いのでしょうが、それだから面白いという側面もあるのです。完全なものはつまらないものです…
明日こその心愉しむ十三夜 雌山
パソコンに撮影結果をリアルタイムで転送する機能が付いていると、それを見てライティングや絞りの調節などを行いながら次の撮影を続けられて、シャッターチャンスに依存しない接写撮影などの時には便利だろうと思うのです。次の*ist D では欲しい機能の一つです… ついでに、パソコン側から絞りやシャッタースピード、ホワイトバランス、シャープネス、カラーバランスなどを操作できるともっと嬉しい…
望月をもっと丸くと願ひけり 雌山
コシナ・フォクトレンダーから等倍レンジファインダーのオートシャッターMマウント銀塩機が発売されるようです。スナップに強いRFですから、オートシャッターは必需の機能です。等倍の視野も魅力的です。これも、趣味性の中だけでしか生きられないと覚悟した残照の美と言えるのでしょう…
☆ 2004/9/18 蒸し暑さが戻ってきました。今年は秋雨が無いようで、この先の季節が読めません。涼しい日が続かず、暑さ寒さも彼岸までという慣用句が使えるのかどうか…
ニコンの新型高級デジ一眼も、画素数は飛躍的に多くしましたがAPS-Cサイズのフォーマットのままです。広角系だけ専用レンズを用意することで対応し、デジ一眼の世界標準はこのサイズに落ち着くのでしょうか…
*ist Ds はフォーカシングスクリーンを他の二種類と交換できるそうですが、それは先輩*ist D でも使えるのでしょうか。MF用にマイクロスプリットマットも供給してくれると嬉しいのですが…
☆ 2004/9/16 涼しい朝でした。通勤電車には上着を着ている人が増えましたが、亭主はまだまだ…
各社からデジタル一眼の新製品が発表されていますが、ニコンが銀塩の新型高級機、F6を発表したのはちょっとした驚きです。もうありえないと思っていましたので… イタリア人デザイナーが行ったらしいデザインは変わり栄えのしないのっぺりとした今風のものです。高級な精密機械を所有しているのだという喜びは与えてくれぬ、説得力に欠ける風貌です。また、ファインダー倍率が低いのはどうにもいただけない… F5より随分と小型軽量になったようです。報道系やマスコミ系のプロはもう銀塩は使わないでしょうから、高齢化しているハイアマチアが主要なターゲットでしょうが、果たしてその評価と行動は…
☆ 2004/9/14 暑さが戻ってきました。なかなか秋らしくなりません。日没が早くなったのだけが秋らしいところです。路傍の彼岸花も満開なので、いいかげん涼しくなって欲しい…
いよいよペンタックス一眼デジ廉価版の「*ist Ds」が発売されるようです。100Kを切る実売価格らしいです。同時に、RAW現像ソフトなどのバージョンアップもされ、旧オーナーもダウンロードできるようです… また、9/28からのフォトキナにDA2.8/40Limitedなるパンケーキを出品するそうです。テッサータイプなのでしょうか…
今年の果物、特に梨はとっても甘く、猛暑の余慶です。いつもは水っぽい豊水でも、十二分に甘い…
☆ 2004/9/12 肌寒さで目が覚めた朝です。タオルケット一枚では足りない…
駅前の果物屋の店先に、今年最初の林檎が並びました。近年は貯蔵技術が発達して一年中売られていますが、取れたてのものは格別の色香です。 林檎の流通に使われ、貧乏世帯の文机に流用されもした林檎箱という物はなくなり、その言葉は死語になってしまいました。昭和20年代後半のことですが、母が箱で買ったそれの、籾殻の中に埋もれた紅玉や国光を掘り出すときの心のときめきは、幼少の日のきらめきでした。
たたなづく林檎の赤の匂ひけり 雌山
先日程度の良い中古を安価(2K)で入手したベルボンの4段三脚、フィールド・チェイサーですが、脚の開度が3段階選べることは当然として、ラックギャ式エレベーターシャフトの下部にも雲台を取り付けることが出来ることから、カメラ倒立ですが地面すれすれのアングルも可能な優れものです。 しかし、脚軸部のフリクションが構造的に不足しているので、一旦セットしたものを移動のために持ち上げると、脚が自重で閉じてしまうのが欠点です。 そこで、脚軸穴部の両面にエポキシ接着剤を塗布し、これが完全に硬化してから組み立てると、必要なフリクションが得られて操作性が向上しました。これでも不足するようなら、本体側にも塗布しようと思っています… 三脚も1基だけでは不足する局面もありますが、新規に購入すると結構高価です。これは相当に儲けものでした…
☆ 2004/9/11 ここ数日、夕方から夜の雨です。雷も鳴って、季節が転換する苦しみでしょうか… また、きのうの朝の通勤電車も人身事故で立ち往生して、今週の被害は2回目です。季節の変わり目は心身の変わり目でもあり、鬱の昂進の時期でもあるのでしょうが、多くの人が迷惑します。往生どころか、後生は悪いことでしょう…
迂回する道も幾つも彼岸花 雌山
先日PENTAX純正の微動装置を安価で入手しました。使い込まれていて、二本の丸レールのうち、ストッパーで締め付ける側のクロームメッキが薄くなり、下地の銅メッキが出ているのですが、ラックギヤにガタは出ていません。マクロレンズやベローズユニットでの三脚撮影には使い易い品です。ローアングルに強いベルボンのフィールド・チェイサーも安価で入手したので、これに取り付けて使うつもりです…
色の名を忘れぬためぞ里の秋 雌山
今日の空気は涼しくて、秋の中に入ったという気分でした。曇りがちでしたが…
☆ 2004/9/5 昨日の局所的大雨は都内各所に被害を与えたようです。同じ武蔵の国ですが最南部である雌山亭周辺でも雷鳴が轟いて、一時豪雨になりました。鶴見川南岸台地上に立地していますから、洪水の被害だけは受けそうにありませんが…
M42マウントに改造するためのニコンレンズを物色しているのですが、後玉類の直径が38o以下で、非Aiで、マウントを5本ネジで止めてあるもので、と幾つも制約があるので、対象は限られてきます。それに、Ai化改造を受けているものが多いので、旧製品でも使えるものはあまりなさそう… レフ8/500なら現行品でも使えそうですが、フィルターが使えないのでは露出調整が出来ないので不適かも… なるべくならば、比較のためにもSMCタクマーと同等スペック、同時代のものが望ましいので、Q2/35あたりが狙い目かも…
☆ 2004/9/4 雨音で明けた土曜日、秋雨前線の北上によるものですが、涼しさは不十分…
宗教の罪の第一は、絶対的なもの、あるいは超越したものを人に受容させ、相対的に人を極小化もしくは無として賤しめる点にあります。その卑しさからの上昇を押し付け、嗾けるため、この世の不幸が始まるのです。 人間世界が円滑に機能するための望ましい感情として信仰心があります。ところが、これをある方向に向けようとする能動が働くと、宗教が発生します。このときに罪が生じるのです。己の正しいと信じる感情を他者も持つべきと伝道した瞬間に宗教は生まれ、堕落の第一歩を踏み出すのです。これも普遍の真理です。
MEsuperに限らず、オートでシャッターを作動させるためには、測光の機能が必要です。一眼レフの場合、TTL測光が売りで、そのことにより正確な測光が可能になるのですが、測光素子をどこに置くかによってシャッターの制御のための仕組みに違いがあるし、工夫があります。 LXのようにミラーボックス内に測光素子を置いているものは、ミラーアップ後も測光が継続してその値によってシャッターの制御を行えるのですが、MEsuperのようなアイピース内部に測光素子を置いているものは、ミラーアップ後の測光はシャッター制御に使わなくする仕組みが必要になります。そうでないと、ミラーアップして暗くなった状態でシャッターを制御することになります。 MEsuperの場合、ミラーボックス下に三路スイッチがあり、ミラーアップ時とミラーダウン時とで回路を切り替えています。このスイッチの切替え接触が不十分になると、記憶回路への入力の遮断と切替えがなされず、測光値はミラーアップ後の暗い状態ですから、シャッター後幕の走行を拘束している電磁ソレノイドを切断しません。 シャッター後幕を拘束する電磁ソレノイドを働かせるスイッチはシャッターユニット内にあり、これは先幕が作動開始すると入るようになっています。このことから、ミラーボックス下のスイッチが不具合だと、働いた電磁ソレノイドを止める働きが生じないため、シャッターが開いた状態で作動が止まってしまうのです。 電気的に制御している機構は、スイッチなどの接触部が経年の罠に囚われる元凶です。その真の原因は酸化による錆ですが…
数日前に、台所のシンクや食器洗浄器に給湯している大型ガス瞬間湯沸機が突然死んだのですが、原因は、予想どおりガスを制御するソレノイドの不作動でした。エネスタの青年が新しいアッセンブリーを持参してきて、15分ほどで手際よく交換して、湯沸機は生き返りました。5年保障の内だったので、お代は無料… 故障は、電磁石自体の異常ではなく、バルブ部分の不具合のようでした。カメラのシャッターも電磁石で制御していますが、電磁石自体が原因の故障は少なく、大体その先の機械部分にごみなどが挟まったり、使わなくて錆びたりするのが原因であることの方が圧倒的に多いと思います。故障したアッセンブリーは持ち帰ってしまいましたが、分解してみたかった…
☆ 2004/9/3 人間の生み出した最大級の罪業の一つに宗教があります。人間の弱さに付け込んだ、悪鬼羅刹、悪魔とも言うべき存在です。その母体は、何かに縋るという感情、不可思議なものに頼ろうとする弱さであり、集団でいることが本能である種としての欠陥が生じさせた醜悪極まる存在… 結局、人類を滅ぼすのは宗教かもしれません。宗教は人の穢れから生じて人に取り憑き、寄生主の人そのものを破壊するのです。甘言をもってして…それは、地球上のどの宗教にも普遍する真理です。
☆ 2004/9/2 浅間山が噴火しました。よりによって防災の日に、地震だけじゃないんだぞと嘯くように… 浅間社ご本尊富士山が噴火すると、北西風だと横浜や東京は灰の下です。浄水場が機能を失うでしょうから、水道が止まって水飢饉…
☆ 2004/9/1 月が替わって防災の日、どんなものでも訓練はするに越したことはありません。イメージを持つことが本番に役立ちます。火と水、これさえあれば数日はしのげます。火は古新聞で十分ですから、水を貯蔵しませふ…
☆ 2004/8/31 月末というのはいつも特別の気持ちになります。こせこせと月単位の仕事をしているせいでしょうか… 台風の置き土産の蒸し暑さが、夏バテの心身には堪えられません。残暑はもううんざり…
☆ 2004/8/30 今日は満月ですが、満足には見られそうもない空です。台風は今夜中に日本海を駆け抜けるでしょう。明朝には津軽半島に上陸かも… 昨日の肌寒さとは一転、ひどく蒸し暑い一日でした。体調の維持が難しい…
☆ 2004/8/29 一眼レフカメラの大きな利点として、様々なレンズと交換して使用できるということがあります。レンズとカメラ本体を結合する装置としてマウントがありますが、これが各社ばらばらであることから、互換性が失われているという現実があります。 我がPENTAXのマウントは、その開発の目標がコンタックスにあったことから、プラクチカM42を採用しました。ところが、自動絞りや開放測光の機能が求められるようになり、何よりレンズ交換の迅速性や口径の拡大も要求されるようになって、バヨネットKマウントに移行しました。この際に、国際標準ともなっていた旧マウントのレンズを、簡単なアダプター経由で新マウントのカメラでも使用できるように、フランジバックを同一にしました。45.5oがそれです。 フランジバックが長いレンズを短いカメラに取り付けるのは、マウントアダプターさえ成立していれば問題がありませんが、その逆は無限遠が出せないので実用にはなりません。我がPENTAXのKマウントより長いフランジバックを採用しているマウントは、35oSLRではニコンぐらいです。 ニコンのFマウントとPENTAXのKマウントは口径・形状が近いことと、フランジバックの差が1oしかないので、マウントアダプターは成立しません。しかし、ニコンのレンズマウントをKマウントに改造してしまえば成立しそうです。 さらに言えば、自動絞りの機構はカメラ側との整合性が困難なので諦めるとすると、プラクチカM42に改造すれば汎用性が拡大します。改造用のマウントの製作もバヨネットより簡単ですし…やってみるか…
8月の最後の週末は台風の余波で鬱陶しい空でした。気温も肌寒いほどに低く、台風が秋を連れて来るという亭主の仮説は、着々と補強されつつあります。明日は旧の盂蘭盆会、土用ごろに行った「盆には寒くなる」との雌山天気予想は見事的中…ちょっと違うか…
非Aiニコン、同時代のTakumarとどのように違うのか、ひとつ調達してみるとしますか…接写用にですがね…
☆ 2004/8/28 秋雨前線が南下してオホーツク高気圧からの北東気流の中に入り、涼しい朝です。でも、重苦しい曇り空… オリンピックも残り少なくなり、日本の選手たちの帰国が続いています。閉会式まで滞在させてあげればいいのに…
梨の実を有りの実と言ふ無粋かな 雌山
雨が降り出して、肌寒いぐらいになりました。秋は食べ物を追いかけて深まっていくのです…
☆ 2004/8/27 初秋の気候に介入し、転換させるのは台風です。列島に蟠踞する盛強な夏の太平洋高気圧を掻き乱し、冷涼なオホーツク高気圧の南下を誘います。かっては女性名が付けられましたが、そのコンセプトは正しかった… ぱっちり目の台風16号は、その勢力の強さもですが、速度の遅さでも脅威となりそうです。まるで虎視眈々二百十日を待っているかのよう… また、30日が旧盆の7月15日満月ですから、その前後は潮も高くなります。悪条件が重なりますが、無事を願うばかりです…
恵み乞ひ中稲平伏す風祭 雌山
最後の夏休みを取った今日ですが、繁忙を控えているので心楽しみません。空模様も同じです…
☆ 2004/8/26 台風の影響でしようが、蒸々します。今年はまだ椿や山茶花に茶毒蛾の発生を見ていません。例年2回乃至3回はあるのですが…
一時はSMC Takumar1.4/50のカビありが安価で数多く出回っていたのですが、このごろはとんと見かけなくなりました。あっても10Kを超えていたりして結構高価です。分解整備が簡単で、カビはほとんどの場合きれいに取れることが知れ渡ってしまったせいなのでしょうか… それに、貼合せ中玉を、絶望的に多いKやMのバル切れものに流用置き換えする素材になることも、品薄の原因だったりして…
☆ 2004/8/25 今年の風の盆は、日本海を台風またはそれのなれの果ての低気圧が通過する最中になるかもしれません。当然町流しはお流れ…
☆ 2004/8/24 台風16号は九州に向かうようです。関東は最小の影響で済みそうです。
K1.8/55レンズが一つ手元に来ました。外見は目立つ傷無くまずまず、絞り、ヘリコイドなど機械部分まったく問題無し。でも、光学系はこの時代のレンズの共通欠点である貼合せ玉の接着剤劣化による曇り(バル切れ)が周囲から始まっています。そのつもりで強い光を当てて斜めから見なければ分かりませんが… リヤはAシリーズ以降用の現行品でしたが、フロントはオリジナルの希少52oレンズキャップが付いていて、それでお代が1.6Kですから、Kマウント鏡胴を利用するための素材としては御の字の成果でした。完全な品にするには、タクマー時代の玉を入れ替えてやればいいのですから… 1.8/55は公称開放値より実質は明るく、M1.7/50より速いシャッタースピードを選択します。MEsuperや*ist Dに取り付けた場合にファインダーがほぼ等倍になるので、自然さの点でスナップ用標準レンズとしては最も適している品だと思います。鏡胴が大きめでおおらかですし…
☆ 2004/8/22 秋雨前線がかかってきたので曇りがちです。二つ玉台風が北上の気配を見せているのが不気味です。明日からしばらく天気がぐずつくのだとか… 台風は東にある16号の方が影響が大きそうな予想コースです。17号を追いかける形ですし…
今夜の七夕、雲の向こうの逢瀬になりそうです…
☆ 2004/8/21 昨日の暑さとは一転、曇りがちで涼しい朝です。窓のカーテンを揺らす風が高原のそれのように爽やかです。こうして秋が進んでいくのでしょう… 今年はまだアキアカネを見ません。まだ山や高原で優雅な避暑生活を送っているのでしょうか… 夜、蝉時雨が静まると、蟲の声が聞こえはじめました。これからが良い季節の始まりです… 明日は旧暦の七夕です。月もだいぶ太りました。その月が夜半に西の地平へ隠れてからが天の川の時間です。牽牛織女の逢瀬時…
今夜は家族で横浜中華街で食事したのですが、土曜日の夜だというのに人出はあまり多くなく、地下鉄の開通があっても昔の繁盛は戻ってこないようです。オリンピックのせいかもしれませんが…
☆ 2004/8/20 このところディスクワークしかしていなかったのに、朝から昼過ぎまで、仕事でピーカンの街を訪ね歩きました。37度の気温だったそうですが、風があったことと、それが乾いていたことでそれほど辛くはありませんでした。酷暑でも空の色は秋です… 人生の秋、というよりも晩秋から玄冬を迎えている人たちを訪れる仕事でしたが、実りを得られなかった、もしくは得る努力が足りなかった人と様々です。省みる事多少…
☆ 2004/8/18 暑さが戻ってきてしまいました。台風の北上がその元凶のようです。個人的理由で金曜日には涼しくなって欲しい…
☆ 2004/8/16 昨日はクーラー不要の肌寒いほどの一日でしたが、今朝も秋の空気の中にいるようです。夏と秋の境目がこのようにはっきりとしていることも珍しいというか、異常な感じです。涼しいのは歓迎ですが…
牛飼の妻問ふ夜半の汀はれ 雌山
☆ 2004/8/15 雨音で明けた朝、北東の風は冷たいと感じるほどです。秋の本隊第一陣…
渡るのは夜半と決まれリ天の川 雌山
☆ 2004/8/14 真夏日の連続記録を塗り替えてしまった今年、米は去年の冷夏による不作から一転、大豊作となることでしょう。山では杉花粉も… 真夏日といっても、30度を越えたぐらいと、ここのところのように34度前後とではまったく違います。今年はそれがきつい…
稲妻の乱れるほどに実るなり 雌山
昨日入手した Pentax Bellows Unit は、屋外に持ち出して、レンズをリバース装着して等倍以上の接写をするのには持って来いの品です。2倍程度までが可能です。Bellows Takumar 4/100 を無限遠で使えますし… この品、後継者のようには Bessaflex のおでこに干渉しないので、無改造で正常に取り付けることができますし、このようにマウントアダプターK経由で MEsuper で使えます。 一番畳んだ状態はオートベローズより薄いので、引伸機用レンズも70oぐらいまでは無限遠が出せます。ヘリコイドリングよりも繰出量が大きいので、操作性は段違いです… また、このプリセットタクマー、絞りをピントリングのように無段階に回して被写界深度を連続的に変え、一番いい感じと思ったところでシャッターを切れますから、絞り優先オートでの三脚撮影には向いています。 この Pentax Bellows Unit は、昔の説明書を見ると定価が4,000円となっていました。オートベローズが14,900円の時代です。後継者はXレールになって三脚座が付き、ごっつくなってしまいました…
秋雨前線が東北地方にまで下りてきましたから、実際の秋はもうすぐです。七夕のころにはなんとか…
☆ 2004/8/13 13日の金曜日である今日は、朝から縁起でもない、乗った電車が川崎駅で立ち往生です。遠く大宮駅で発生した車両故障が伝播しての待ちぼうけ十数分…
空耳と疑ひにけり秋の声 雌山
M42ですが、とても程度の良いBELLOWSUNITを安く入手しました。丸レールもアルミ製ですし、全体に小作りで非常に軽量です。カメラ側マウントもアルミで、全体で203gしかありません。これは良品…
☆ 2004/8/12 今日の電車はようやく空いたという感覚がありました。帰省…あっしには縁の無い言葉でござりまする… 昨日の俳句は、季節外れの季語を使ってしまいました。たとえリアルタイムでも、使ってはいけないのでした。字余りですし…反省…
秋立てよ居座る夏を蹴散らさむ 雌山
今年の夏は旧暦と新暦のずれがだいぶ大きくなっていて、七夕は8月22日ですし、お盆も8月30日です。これでは越中八尾の「風の盆」と重なってしまふのでありまする。でも、月明かりの下での町流し、ええやろなあ…
夕焼けの空、久しぶりに東の空まで茜色…
話は変わって、ペンタックスのホームページに今日アップされたものに「手術用偏向ルーペ」があります。これ、カメラの手術用にも具合が良さそうで、とっても欲しひ…
☆ 2004/8/11 亭主の通勤時間帯の同乗者には、民族大移動とは関わりのない輩が揃っているようで、電車はあまり空きません。ぽつぽつと大荷物携帯の姿が混じりますが…
するほうもされるも難儀の帰省かな 雌山
ペンタックスのデジタル一眼用新レンズがなぜ等倍マクロなのでしょうか。これは*ist Dを医療の現場、特に歯科医に売り込むための方策なのではないかと推察します。リングライトとコンビで売り込めば、相当の需要が見込めるとか…
☆ 2004/8/10 今日の通勤電車は幾分空いてきた感じです。いよいよ民族大移動の効果があらわれ始めたようで、明日がたのしみ…
食欲はまだ湧いて来ぬ残暑かな 雌山
ペンタックスのホームページに新マクロレンズ2種が今日載りました。50oと100oのいずれも等倍まで可能な軽量小型AFだそうです。*ist D用だけど、イメージサークルが大きいので35oSLRにも使えるとのことです。絞り操作リングも付いていますし… これは近い将来の35oフォーマット新デジカメ登場を見据えたシリーズの創設と考えるべきなのか、銀塩でまだ粘るためと考えるべきなのか、やはり前者である可能性が高いのでせふ…ふふふふっ…
☆ 2004/8/9 帰省ラッシュ報道の割には通勤電車は空いていません。大きな荷物を持っている人が仰山混ざっている分乗り難い…
☆ 2004/8/8 昨日から早くも帰省ラッシュが始まったそうです。車にクーラーなどまだ贅沢である三昔ほど前の夏、90km足らずの行程で延々11時間のノロノロ渋滞を経験してから、それがトラウマになって、人出が予想される場所には行けなくなりました。毎年のようにラッシュの中に入って行く人の精神力に脱帽… また、それ以来クラッチペダル付の車に対して憎悪の感情を抱いていて、いまそれを好んで選ぶ人の精神構造は理解の外です…
吾が穐の玉砕瓦全何れなる 雌山
世界一のお祭りといえば、今はサッカーのワールドカップなのだそうですが、その予選の行方を占う位置づけのアジアカップに日本チームは連続優勝しました。最大の敵とされる韓国と対戦がなかったのが吉なのか凶なのか現時点では不明ですが、難敵中東諸国との死闘は良い経験であったようです。特に、キーパー川口にオーラが戻ったのは最大の収穫…
☆ 2004/8/7 立秋とは名ばかり、残暑と名を変えたものの、猛暑は依然として続いていて、真夏日の連続記録を塗り替えるのは必至なのだそうです。先に下した気象予想師・雌山の託宣は大外れの兆しならむ…
靴音の軽く聞へて今朝の秋 雌山
「冬ソナ現象」というものがあるそうですが、そのことで連想するのが古代から中世におけるこの国と大陸・半島との関係であります。 大陸・半島との関係に関しては、遣隋使、遣唐使の事跡がこの島国に文化や政治体制の確立をもたらした大きな要素であることは論を待たないことです。遣唐使は百済滅亡に絡む唐・新羅連合との関係悪化による中断やその後の渡航経路の変更による海難多発を経て、後の野宰相・小野篁の副使就任拒否事件や菅原道真の渡航忌避建白による廃止に至るまで、様々な歴史的事件の舞台になった重要な制度でした。その壮大重厚な歴史を縦糸に使った大河小説が存在しないことが不思議なくらいです… 当時の船と航海術で三角波の立つ東シナ海を渡るのは、これは非常に危険なことでした。正使や副使は殿上貴族級の高級官人が任命されましたが、実務を担うのは判官や録事など有能な中級以下の官人でした。そんな中の一人に、亭主の好きな山上憶良がいたのです。 中年にさしかかっていた憶良が録事に任命されたこのときの遣唐使は、この国が百済を救済するために唐・新羅連合軍と白村江で戦って敗れたことにより生じた危機で中断されていた後の再開第一回目のものでした。 その山上憶良が、帰国後に位階を上げられて任じられた皇太子の教育係などを経て晩年近くに任命されたのが筑紫の国司です。筑紫には大陸・半島と軍事的に対峙する司令部、外交の窓口、そして九州全体の総督府としての大宰府があり、その長官(帥)として赴任してきたのがこれも晩年に近い大伴旅人で、古代以来の有力豪族・大伴氏の氏長の立場にありました。 そのときの大宰府には小野妹子の孫の小野老が少弐としており、笠朝臣麻呂が右大弁から出家した筑紫観世音寺別当の満誓などと、いわゆる筑紫歌壇を形成したのでした。 大伴旅人は、その残した歌や続日本紀の記述から推量するに、陽気ではあるが心細やかな情の濃い人であったようです。山上憶良は内省的な人であったことは、これも残した歌からして疑うべくもないことですが、上司としての旅人と部下の憶良の関係が良好かつ親密なものであったことは、旅人の子である家持の作った万葉集におけるやりとりで明白です。 大伴氏の興亡は、この国の半島経営と不可分なものでした。軍事集団である大伴氏が、その軍事力が必要である半島経営に大きく関与していたことは当然なことではありますが… 新羅に圧迫された友好国百済に請われ、当時の朝廷を支配していた大伴氏は、半島南部に確保していたこの国の権益を百済に割譲しました。ところが、そのことを咎めた同じく軍事集団である物部氏によって政権内部から逐われてしまい、その物部氏を逐った蘇我氏の時代を経て、長く中流官人の地位に甘んじていました。 この雌伏する大伴氏を政権の中枢に返り咲かせたのが壬申の乱です。天武天皇の挙兵に呼応し、大和盆地を制圧死守した功績により、一族は顕職に取り立てられました。旅人の父の安麻呂もその一人です。 その後の大伴氏にとって不幸だったのは、同時代に藤原不比等という稀代の怪物がいたことでした。壬申の乱当時はまだ子供だったため、父鎌足の属した近江朝大友皇子方であったことによるダメージも少なく、成人して後、天武帝の后である持統天皇に取り入ることでその政治的地歩を固めた不比等は、有能無比な内務官僚として政権中枢を掌握し、姻戚関係を結ぶことで天皇家と密着し、ただ天皇家を忠実に補佐する武人であることを誇ることにこだわった愚直な大伴一族を巧妙に政権から退けたのでした。 なお、山上憶良が任命された再開第一回遣唐使の派遣を具申し、実現させたのはこの不比等です。その孫の清河は後に正史として入唐したものの、帰路難破して唐に戻り、ついに帰朝できなかったことで有名です。 思うに、旅人は政権を担うためには善人すぎたようです。その子家持にしても、権謀術策の中心にいられる気質ではなく、かえってその術中に嵌って幾度も政変に連座左遷されるなど、不安定な時代の激流に翻弄された存在であったようです。 ところで、山上憶良ですが、彼の出自はこの国の土着人ではなく、百済か高句麗からの渡来人、いや亡命者の子弟なのかもしれません。万葉集に残る歌中に示したその学識・見識の尋常ならざる点や、史文に現れる土着豪族の系譜に山上姓が見られないこともその可能性を強く示しています。遣唐使の一員として渡海したものの海難で帰国を果たせず、異国である唐の有能官僚として生涯を終えた阿倍仲麻呂と同じように、彼もまた国の統治に必要なテクノクラートとして異国の政権に受け入れられた孤高の存在だったのでしょう… 壬申の乱を勝利した大伴氏の中興から応天門の変における大納言伴善男の失脚に至る衰亡史、これはこの国の古代から中世にかけての主要な政治の流れだと思うのですが、藤原氏中心史観が主力である中では、歴史小説などでも正しく取り上げられることの少ないことは残念です。
今日は休日でもあることで、思いつくままに、いつになく饒舌になってしまいました。これも秋のせい…
☆ 2004/8/6 暦の上では、夏は今日までです。暑中見舞いも今日まで… イスラムのように純粋に太陰暦であると、太陽の運行が生み出す季節と月の運行による暦はどんどんずれてしまうのですが、支那が起源の旧暦は太陽太陰暦ですから、30日のある大の月や29日までの小の月、またおよそ三年ごとにずれの大きなところに閏月を入れたりして、太陽の運行に合わせて調節する機能を持っています。農本の思想でせうか… なお、暦の中でも二十四節季は太陽の運行をもとに定められますから、毎年同じ時期になります。その一つである立秋(太陽の黄経が一三五度に達する時)は明日…
明日からに備へ寂寥土用干 雌山
俳句には季語があります。その季語に関する約束にはいろいろとあるようですが、その一つに「作る季節に使う」というものがあります。季節にさきがけて使うというのは許されるようですが、後れは顰蹙の対象なのだそうです。江戸っ子の発想かも… 数多の季語の中には、その日にしか使えないもの、その日のことを指すものがあります。そんなピンポイント季語を、その日ならではの感慨にシンクロさせて使う…明るい中望遠の開放で主題を捉え得たときにも似た、得難い醍醐味の一つであります…
醍醐味とは、梵語ではサルピスと言うのだそうです。このことから、醍醐すなわち牛の乳から製された至上の美味ということから転じて仏の教法の形容ともなったその言葉を、新案のヨーグルト飲料に対して、当時流行っていたカルシウムと合成して「カルピス」と命名したという逸話を、その命名者である浄土宗高僧(名は忘れた…)の弟子である校長(名だけは憶えている)の自慢話を週一の朝礼で聞かされている中学生である自分を思い出しています。はあ、長い話…
☆ 2004/8/5 長居した台風10号の置き土産である土佐沖の空気の攪乱から生じた熱帯低気圧は、台風11号になったと思ったら、すぐに熱帯低気圧に逆戻りです。黒潮の蛇行といい、異常現象の連続に、げんなり…
湧き水に群がり集ふ蝶の避暑 雌山
☆ 2004/8/4 朝の地平を覆う入道雲の山脈を眺めつつ行く通勤電車は大分すいてきました。世間は夏休みなのですね…
夕立のあるやも知れぬ今朝の空 雌山
☆ 2004/8/3 帰りの車窓から見る今日の夕空は雲が綺麗でした。高層の羊雲、筋雲を背景として、中層、低層の千切れ雲、はぐれ雲がそれぞれ違う速度で流れて行くのが夕日を浴びて立体的に見えました。秋が近いのですね…
少年の日の手にせしは氷水 雌山
☆ 2004/8/2 長い台風騒ぎの間に、いつの間にか満月が過ぎていて今日は18日の月、また、二回目の土用の丑の日でもあるのですが、駅前の鰻屋の意気はあまり上がっていません。雌山亭の厨房でも噂にも上らない… 今年は旧暦が新暦より1ヵ月半ほどずれているので、旧暦の七夕は8月の下旬です。中秋の月も9月末ですから、あとふた月もあるし、その頃は肌寒いかも…
喘ぎ来て御花畑に息を呑み 雌山
☆ 2004/8/1 台風の影響圏からは外れて、今日は晴れて炎暑になるようです。暑さが続くのは土用の内だけにしてほしい…
人溶かす炎暑の街のアスファルト 雌山
MEシリーズの電池蓋は、同じLR44やSR44を使用するLXのものより一回り大きいので、互換性がありません。LX用のものの方がLR44用の標準サイズのようで、他社のもので互換性のあるものが存在するのでしょうか…
MEシリーズ用の外装小物の中では、脱落や欠損を見かけるのが外部X接点キャップやワインダー接続口蓋、巻上レバー飾りボルトなどです。これらのうち、巻上レバー飾りボルト以外については最近まで新品購入が可能だったのですが、飾りボルトだけはどうにもなりません。500万台以上は作られたシリーズだと思いますので、故障品からの部品取り以外になんとか供給が受けられると嬉しいのですが…だって、手に入る故障品はみんな治ってしまうのだもの、きりがない…
今日は日中良く晴れて気温も上がったのですが、風の通る家の中はここ数日より随分と涼しく、階下はクーラーを動かさなくても汗が出ません…湿度が低いせいでせふ…
☆ 2004/7/31 台風はようやく関東から遠ざかりましたが、後を追う北東の風が吹き込んでいるので曇りがちです。紀州の山地は降り始めからの雨量が500ミリを超えているとか… 太平洋岸は時化が長いこと続いているので、沿岸漁業や釣船の営業に大きな影響が出ているのでしょうね。お盆前の書き入れ時だっちゅうに…
片時も離せぬ今日の団扇かな 雌山
売りに出ている隣の空き家の庭の夏草も一段と茂りました。一向に売れる様子がありません。A化成が先ごろテレビで自社製品住宅の価値が長持ちするという宣伝をしたときの外観などのロケに使った家ですが、テレビ映りと現実は、はっきり言ってまったく別…
俄雨と強い日照りが交互にやって来て、時雨のような天気です。蝉時雨も負けずに盛況…
☆ 2004/7/30 毎日蒸し暑くて閉口です。今日もおまじないに傘を持って出ました。ご利益あってか、使わずに済みましたが…ブーッ…
ミンミンと朝寝を謗る蝉の群れ 雌山
今朝この夏初めてミンミン蝉を聞きました。夕刻の油蝉の斉唱も暑苦しいものですが、ミンミン蝉はまた格別不愉快です。朝っぱらからやかましいやい…
☆ 2004/7/29 今日は朝から、降っているのはせいぜい10分間ぐらいの驟雨が何度も襲ってきました。停滞している台風10号の影響でしょうが… しかし、この雨、ほとんど瞬間的に土砂降りになるので、手にしている傘をさす間にずぶ濡れになるありさまです…
遠花火一つ二つが興の内 雌山
☆ 2004/7/28 台風10号は太平洋岸を舐めながら、ゆっくりと5日ほどかけて九州へ向かうようです。先駆けの驟雨が帰宅の電車の窓を叩きました。山の東側の斜面は降雨量が多くなりそうですから、方々で洪水が起きそう…
遠き日の吾に勧めむ西瓜切る 雌山
☆ 2004/7/27 台風10号の動向が心配です。夏台風の習いで迷走するのか、太平洋高気圧に遮られてしぶしぶ西に、九州か四国に向かうのか、それとも東西高圧部の隙を突いて中部地方を足早に直撃するのか、いずれにしても海水温が高いために勢力を保ったままの本土接近となることでしょう。先の湿舌豪雨で被害を受けた地方への追い打ちが最も厳しい…
炎天や平伏すのみで策も無し 雌山
この国の山河を作り育ててきたのは台風ですが、それはまたこの国の季節を切り替える大きなきっかけとなることが多いようです。今度の台風もこの猛暑を終わらせて秋を引き寄せることになるのかどうか…
☆ 2004/7/26 今朝、出勤のために家を出ようとしたら、雷鳴が至近で一発轟いて、土砂降りの始まり…数日来落雷による死亡事故が頻発していることが脳裏をよぎり、出発を躊躇しました。 でも、10分ほど様子を見ているうちに小降りになりました。ほとんど濡れずに出社でき、「朝雨は女の腕捲り」とは、言い得て妙…
黒雲の繰り出す技の白雨かな 雌山
☆ 2004/7/25 熱帯夜が続きますが、こういう時は空調の有難さを思います。今朝のように湿度の高いときは殊更に…
朝虹の儚くてあり夢もまた 雌山
これまであまり意識したことがなかったのですが、MEシリーズの電池蓋に開いている換気穴の数が、溝の両側に開いているものと、真ん中に1個だけ開いているものの二種類あることに気付きました。 そこで、手持ちの個体を改めて見てみたところ、MEには2個穴のもの、MV1とMEsuperには1個穴のものが付いていました。そして、MEsuperの怪しいIDのものには2個穴のものが… このことから、怪しいものはやはりMEの底蓋を二個一しているとの確信が高まりました。と、いうお話…
住所に郡の付くディープな田舎に居を構え、2時間余の通勤に耐えている同僚の話だと、今年の稲の色はことのほか力強いそうです。熱帯原産の植物ですから、この暑さは嬉しいのでしょう…
一年以上前に入手したものの、陋屋の改造などもあって手を付けずにしまい込んであった銀のMEを取り出してきて、軍艦部を開けてみました。すると、とんでもない電子基板が出てきました。左右の基板がフレキで繋がっておらず、数本の配線で繋げているのです。IDは954で始まるものですが、これが最も古いタイプなのかもしれません。最近入手したIDが980で始まるものの電子基板は可変抵抗器5個タイプですが、左右はフレキで繋がっていますから…
こんどは儲けた話。 撃墜戦利品のおまけで付いてきたAF200S、電池を入れてもうんともすんとも言わない。電池室の端子に接点復活剤を塗布してもだめ。コンデンサー感電を心配しながら恐る恐る分解してみたのですが、どこにも断線らしき様子はない。それ以上は手に余るので、えらくごちゃごちゃの基板3枚を元通りに組み直しました。それが昨日の事… 一晩置いての今日、業腹なので明日のごみ回収に出そうと思って手に取ったものの、接点復活剤がスライド接点用であることが頭に浮かび、電源スライドスイッチに向けて外から一吹きして、試しに電池を入れてスイッチを入れると、ピーと充電音が鳴り響きました。なぬ… しかし、テストボタンを押しても発光しないし、充電ネオン管も点灯しない。ところが、MEsuperに装着するとネオン管が点灯し、シャッターを切ると発光…どうなっているの… 現在は単体でも充電ネオン管も点灯するし、テスト発光もできる。接点復活剤の威力の絶大さと、経年による接点の錆び、その錆びによる導通不良の恐ろしさをあらためて思い知らされました。「接点復活王」、万歳… MV1、MEsuper、ME-Fの制式ストロボであることから、オートでもMモードでも充電完了すると自動的に1/125Xに切り替わる便利な逸品、同様な機能を有するAF160は所持しているものの、いつかは入手したいと思っていた品でしたから、棚ぼたで、ごっつぁんです…
☆ 2004/7/24 夜明けの朝は曇っていますが、日中は陽射しが厳しくなるようです。猛暑は続く…
地を覆ふ同胞を見ず槿咲く 雌山
デジカメにはホワイトバランスの機能がありますが、光源ごとに手動で切り替える機能とオートで調整する機能が搭載されているものが多いようです。我が*ist Dにも組み込まれているのですが、オートの場合、色温度の変化を追いきれないことがあります。日陰朝晩晴れ曇り、蛍光灯照明ぐらいは問題なくカバーするのですが、シャンデリヤなどフィラメントが露出した裸電球の照明下では相当に赤っぽくなってしまいます。この場合は手動選択で電球モードを選択すると自然な色調が確保できます。下の写真は電球モードでの撮影で実際に近い色ですが、オートだと背景は枯草色です…
昼前に、撃墜したMV1黒がやってきたので、早速弄りました。レンズは手擦れもほとんど無い、マウント部にも擦れのまったく無い品でしたが、レンズには透明なタイプのカビが繁茂していました。 本体のほうはケースに入れて使っていたらしく、肩にケース擦れが少しあるものの、あとは裏蓋に汗錆びが少しあるぐらいで、25年前のカメラとは思えぬほど程度の良い外見です。 ところが、電池蓋穴周囲に薄く粉が噴いているのを見て、ぴんときました。電池蓋の溝にはまったく傷がなく、一度も電池交換をしなかった可能性があります。500円硬貨をあてがって回そうとしましたが、回りません。もう確実です… 電池蓋を開けるためには、現在のところ、500円硬貨より優れた道具は見当たりません。直径が大きいので力が入れやすく、溝とびったりなので傷を付けません。渾身の力を加えると回りだしました… 蓋を外すと、中には電池が入っていました。取り出そうとしましたが出てきません。傷の無い底蓋を傷付けてはいけないので、底蓋を外しました。 プライヤーで電池を掴んで引き出すと、二つがくっついて出てきました。こんなふうになった電池は初めて見ました。叩いても分離しません… 新しい電池を入れてレリーズボタンを押しましたが、LEDは点灯しません。一瞬嫌な予感がしましたが、外見が程度の良いもので内部が駄目だったものに出会っていませんから、まず電池蓋の錆びによる導通不良を疑いました。 電池蓋を清掃し、本体の捩込み部と電池室端子に接点回復剤を一吹きして電池を入れ直すと、見事点灯… 亭主の基準機より半絞りほどオーバーな露出特性のようですが、作動に異常はないことを確認しました。モルトが全滅ですから、完全分解整備が必要ではありますが… レンズは慎重に分解して、水洗でカビは取れました。同じものを持っていますが、こちらのほうが程度がはるかに良い状態です。レンズの相場価格以下で撃墜したので、これは大儲け…
MV1は発売時には黒しか無く、後になって銀が追加されたそうですが、この品は発売後3ヶ月目の昭和54年12月製造でした。MEsuperが発売されたころです… 軍艦部の固定方法も銀とは少し異なっています。こちらはMEsuperと同じ方法です。ASAHIの彫り込みのある黒と無い銀とでは、まったく違う金型のようです…
☆ 2004/7/23 じっとしていても暑いのと、蝉が五月蝿いのとで、気分は最低です。熱中症が怖くて日中は屋外に出られません…というのは単なる口実…
風を待つ軒叩き来て蝉時雨 雌山
ネジが潰れたりぶち切れてしまった巻上レバーの飾りボルトを再生する方法ですが、その下に取り付ける溝付ナットと一体化させるやり方もあります。金属補修用のエポキシ粘土を使い、相互の間隙に充填して両者を貼り合せるのです。そうして作ったものをしっかりと取り付けるのには、専用工具(円形ハンドプライヤー)が必要になりますが… ジェル状瞬間接着剤のスポット接合で両者を固定してから、間隙にエポキシ粘土を充填しました。相互の位置決めには治具(と言っても…(^^;ゞ)を使いました…
☆ 2004/7/22 本日は大暑、ここのところ連日炎暑ですが、暦の上では夏はあと半月を残すのみ…
耐へる日を指折りしをる大暑かな 雌山
撃墜したオートベローズが手元に来ました。程度の良い品でした。M42ですが、マウントアダプターを使用すればほとんどのメーカーのカメラに使え、リバースアダプターを使ってリバース取付をすれば、ステップアップリング経由でこれも全世界のほとんどのレンズが使えます。接写をしたい人にはこれは絶対に有効な名品ですが、とても安価なのはなぜ…
☆ 2004/7/21 やっぱり今夜は鰻です。別に名店の名品ではなく、身分相応に名ばかりの…
黒々と遠富士の朝今日炎暑 雌山
昨日の記録破りの高温は、北に上がった高気圧の縁に吹く北西風がもたらしたフェーン現象で、箱根、丹沢、奥多摩、奥秩父の山塊を越えた乾いた風が犯人でした。それだもんで湿度は記録的に低かった由…
今日は甲府盆地が40度超とか、去年の冷夏のおつりはたっぷりたぷたぷです。山々の杉の木に花芽がどっさり付くのが目に見えるようです。おお怖…
空蝉を数多見る朝影黒し 雌山
先週入手したMEsuperの黒、底蓋のIDが12で始まるのが不審だったのですが、軍艦部を開けようと巻上レバーの飾りボルトを専用工具で回そうとしたら、これが回らない。この工具を使う以上、そんなはずはないので、すぐにぴんと来ました。 がっちりと専用工具で掴み、大きく力を加えると回りだしました。抜き取ると、やはりエポキシ接着剤で貼り付けてありました。飾りボルトのネジ山が潰れていますから、恐らく組立時に逆ネジであることを忘れて右に捻じ込もうとしたのだと思います。外すときに逆に回したのでは捻じ切れますから、この推理は当たっている自信があります。 ネジ山を失ったボルトの再生法にエポキシを使うのは、この品のように力がかからないものには有効なのですが、使い方が間違っています。ボルトのネジ部分だけにエポキシを薄くまんべんなく塗り付けたら、手に付かなくなる程度に硬化するまで待たなくてはなりません。完全に硬化する前にボルトを捻じ込みます。そしてすぐに抜き取ります。これでネジ山は再生されました。その状態で完全に硬化してから捻じ込めば、十分止まっているはずです。必要なら外すこともできます。 メインフレームに押された製造日付は55年11月ですし、ファインダー表示のLEDも前期型のものですから、12で始まるIDは不自然です。軍艦部の分解が試みられたことは明白ですから、底蓋をMEのものと二個一した疑いが濃厚です。黒のMEには、IDが12で始まる品があるのですから… 軍艦部は外したものの、それ以上の分解に手を付ける事はできなかったようです。飾りボルト以外は傷も少ない良品ですから、MV1superなどへの改造の母体として使うか、他の個体からボルトを移植して完成させるかの選択になることでしょう…
☆ 2004/7/20 連休明けの鈍った頭には、今日の暑さは応えました。パソコン打つ手にも団扇が手放せない、まさにまさに左団扇…違うか…
ぱたぱたと土用の風に弄られて 雌山
明日は丑の日、朝昼晩三食鰻でんな…げっぷ…失礼…
お、撃墜!…また撃墜!!…
☆ 2004/7/19 連休の最後の朝、雌山亭のコンクリートブロック塀に空蝉がありました。昨夜羽化したのでしょう。そんな季節になったのです。土用ですもの…
風鈴を嘲笑ひけり油蝉 雌山
その必要もなかったので、これまでホットシューの分解というのはやったことがなかったのです。でも、MEの中にMEsuperの機能を盛り込むという改造計画のためには、ホットシューの換装も視野に入れねばつまりません。そこで沼の底からMEsuperの軍艦部を引き上げ、腑分けをしてホットシューの構造を勉強することにしました。 軍艦部の裏側から眺めると、真ん中に端子がネジ止めされていて、その周囲に3箇所、回り止めを塗布した切り欠きのある円形ナット状のものがあります。これを外すのだと判断し、まず中心の端子を外しました。 ネジが押さえているのは腕状の重なった板2枚で、その相互は絶縁リングで縁を切り、下側の板は止めネジとも縁を切っています。その止めネジは中心電極に捻じ込まれています。腕状端子は軍艦部に開いた小穴に差し込まれている黒い細い絶縁体の棒を押さえています。シューにストロボが挿入されることにより黒い棒が押され、それに押されて曲がった上の腕状板が下の腕状板と接触する、つまり、プラスの電気は中央電極から上の腕状板を経て下の腕状板に伝わり、下の腕状板に接しているカメラ内の回路に繋がるという経路です。これはシューに差し込まれいてないときは中央電極に電気が流れないようにする仕掛けで、X接点を使用してストロボを使うときに誤って感電しないようにする仕組みだったのです。なんと巧妙な… 電極の構造は理解できましたが、アクセサリーシュー本体の分解ができていません。3箇所のナットをプライヤーで外しましたが、アクセサリーシューは動きません。接着しているのかと疑い、シューの下に精密マイナスドライバーを軽くあてがいましたが、貼り合わせではないようです。と、そのとき、シューの内側の板がすべり出ました。この板は裏側の腕状端子を押す炭素棒を押し込むためのすべり板バネでした。 板の下からは4本のブラス皿ネジが現れました。これでシュー自体を軍艦部に取り付けていたのでした… MEのホットシューの構造と取付部寸法をまだ確認していないので移植が可能なのか不明ですが、MEの場合は炭素棒が両側の2本ありますから、内部端子の構造が違っているのかもしれません。やれやれ…
MEの軍艦部を外してみて発見したことですが、ASA設定用の可変抵抗がMV1以降に使われている単純な炭素皮膜のものではなく、絞り位置検出用可変抵抗と同形式のものだったことです。金メッキのスライド面を持っていますから、経年劣化による障害も出難い優れものと見ました。これは相当にコストがかかっているだべ… このASA設定用可変抵抗器、相当初期のMEにしか組み込まれていないようです。亭主所蔵の他の個体にはMV1以降の炭素皮膜形式のものが組み込まれていました。 電子基板に調整用の半固定可変抵抗が5個も乗っているのも、初期のものである可能性を示しています。左側基板の一番左手前のものがASA設定可変抵抗に繋がっていますから、露出レベル補正用、その右上の2個が2個あるGPDの感度調整用であろう、右側基板の2個はシャッタースピード調整用というのが亭主の睨んだところですが、果たして正解かどうか… この個体は、底板のID番号が98で始まるのが解せぬ点ですが、全体に作りが丁寧で、発売当時は大卒の初任給程度の価格であったことが肯けますのじゃ…
そうそう、MEの特徴として、巻上レバーを出した状態と格納した状態でLEDの表示に変化があることをご存知ですか…格納していると、オートモードでも半押ししているときだけLEDが点灯し、出した状態だと半押しを止めても点灯が続くのです。なかなか凝った作りでんな…
2004/7/18 慣れぬ肉体労働の報い、背筋や大腿筋の筋肉痛で明けた朝、庭の槿から昨日の花が落ちるのを見ました。たった一日を華やかに生き、翌朝花芯を萎れた花びらで包み地に落ちる…盛者必衰の理…
雲の峰数ふそばからそそり立ち 雌山
MEには無く、MV1以降の製品に設けられた機能として、専用ストロボを使用したときにストロボのチャージが完了すると自動的に1/100とか1/125にシャッタースピードが変更されるというものがあります。これは結構便利な機能です… なお、ダイヤルにより手動で選択する1/100Xとか1/125Xは機械式のシャッタースピードですが、自動でのものは電子式のものです。電子式シャッタースピードは電子基板の半固定可変抵抗で調整することができます。電子的に比例制御をしているはずですから、確認し易い1秒とか2秒とかの遅いスピードで合わせれば、高速まで合うはずです。正しい速度になるように調整しませふ…
電脳オークションで撃墜したME、送られてきた箱から取り出すと左の吊金具が無い。出品写真には写っていた… これは違う品を送られたかと疑ったが、箱の中を漁ると脱落した吊金具が出てきました。取付穴の中を覗くと、アルミテープらしきものが見えます。これで貼り付けてあっただけなんだなと納得…これまでが先週の月曜日のこと… 巻上レバーは途中までフリー状態で、シャッター後幕は途中で止まっている。シャッターボタンは押せない。溜息を一つついてドライバーに手を伸ばす…MEはまだ完全分解したことがありません。まずは吊金具を復元せねば… 軍艦部の分解は、巻上レバーの取り外しから始めます。これはMEsuperと同じなので簡単…次にASA設定ダイヤルを外します。これもMEsuperと同じなので簡単… 次は小ネジを外す、のではありません。シャッターモード選択ダイヤルの分解が必要です。これはMEsuperと違い、少し面倒です。と言っても、黒いリングの右側側面にあるマイナス芋ネジを緩めるだけですが…その下のアルミ部分の2本の芋ネジには触れなくても良いのだよ… B位置にしてから黒いリングの芋ネジを緩め、そちら側を持ち上げるようにすれば黒リング部は外れます。このときクリック解除用の白いボタンとその下のピンを飛ばして失わないように気をつけましょう。そして、B位置以外で黒リングを外そうとしては絶対にいけません。理由は、そら恐ろしいことになるからずらよ… 小ネジはアルミのダイヤル部の穴の底に隠れています。オート位置でないと見つかりませんよ… 軍艦部を抜き取りましたが、その下に吊金具取付ネジは転がっていません。フム… MEの電子基板にはたくさんのバリエーションがあるそうですが、この個体の電子基板には調整用の半固定可変抵抗が5個も付いています。どれが何を調整するためのものか、特定に苦労しそう… 止めネジが出てこなかったので、とりあえず沼の底から取り出した在庫のネジで吊金具を固定して、軍艦部は閉じました。このときシャッターモード選択ダイヤルをオートからBにまで回すのはMEsuperの場合と同じですが、クリックを解除するためにダイヤルのクリックピン穴に細いドライバーを差し込んでクリックをキャンセルする必要があります。ムフ… 次に、底蓋を開けます。最初にこちらをやればよかったと思ったのは、吊金具止めネジが転がり出てきた瞬間です。付け直すのも億劫ですし、同じサイズなのでこれを沼の底に沈めました… 故障の症状から予想していたとおり、巻上軸下部の逆行止めラチエットに爪が噛んでいました。ドライバーの先でつんつんと突っつくと固着はあっけなく解除、機械部分はすべて異常なしです。電池を装着すると何もかもまったく正常… ME系はこの故障が多いようです。治すのも簡単ですが、どのような操作で発生し易いのか、研究の対象になりそう… 外観はほとんど傷や劣化が見られないきれいな個体なので、非常に得をした気分になりました。でも、内部のモルトは全部だめですから、完全分解整備が必要ではありますが…
☆ 2004/7/17 炎暑の中、早朝から庭に敷石を敷設する土木工事に従事し、穴掘り地均しなど実働2時間で汗だくになりました。発汗量はおよそ2リットル…普段箸より重いものは持たないでもよい安逸な生活を送っているので息が切れます…
昼下り静まり沈む夏座敷 雌山
数日来弄り回しているMV1のことです。ネットオークションに登場する黒のMV1は、ペンタ前部のPENTAXのネームの上にASAHIの彫り込みがあるようですが、亭主の入手した銀のもの( 昭和55年12月製造の押印あり )にはありません。黒と銀では鋳型が違うのか、作られた時期によって違うのか、謎が一つ生まれました。トリビア級の謎ですが… 軍艦部を外すのは、MEsuperとほとんど同様な作業でよいのですが、唯一異なっているのが、左肩に角穴があり、そこにフレームに取り付けてあるフック金具がはまっているので、それを精密ドライバーなどで押し込みながら持ち上げる必要があることです。 MV1のファインダー内LED表示は、はっきり言って「頂けない」の一語です。シャッタースピードを意識させない、露出オーバーと手振れだけを警告する、というコンセプトなのでしょうが、シャッタースピード感覚と先入観に首までどっぷり浸かっている亭主としては、どの速さで切れているのかわからないのでは、不安と不満のフラストレーションが溜まります。これは改造するしかないか…
午後からはTデパートの別棟開催バーゲンにつき合わされ、荷物運びに使われて、今日は散々な一日でした。肉体労働から二日目の明日からは、筋肉痛が待っています…
☆ 2004/7/16 今日から個人的に4連休です。猛暑の砌というのに家事を仰せ付かりそうで、恐々の朝です…
同床の夢比べけり通し鴨 雌山
庭の敷石を仕入れに動員され、「ドイト」からとてつもなく重い巨大コンクリート平板を10枚も運ばされました。200sは超えていたはず…
5時近くなって、今日もどんからどんがら始まりました。すぐに終わりましたが、雷三日と言うので、しゃあないがな… その間に初物MV1の軽分解をして、構造の点検をしていました。巻き戻しハンドルが壊れ易いとの話がありますが、これならすぐに壊れて当然の構造でした。コストダウンというのはこういうことなのだと納得させられる事例です。 メインフレームはME以来のもの、ミラーボックス回りはMEsuperと同形式ですから、軍艦部以外はMEsuperと置き換えることも可能なようです。大昔流行った「羊の皮を着た狼(初代ブルーバードSSSのことですよ (^_^)v )」を気取るのも面白いかも…
☆ 2004/7/15 今日は暑かった、という話題以外には脳裏に浮かびません。明日もそうかも…
葦戸開けただ待つ風の便りかな 雌山
4時過ぎに始まったどんがら付きの夕立は、退社時にはあがっていました。暑気払いに参加したので、傘は持って出ましたが…
☆ 2004/7/14 撃墜したMEたちに付いていたカビ玉を清掃しました。M1.7/50は絞りのすぐ後ろの面を石鹸と水洗で綺麗に、M2.8-4/40-80は前群3枚目両面と後群最後部両面に盛大に繁茂していたものを、これも石鹸と水洗で綺麗にしました。カビ取りにはこれが一番… 初めてのズーム鏡胴を分解するのは、試行錯誤、疑心暗鬼の連続です。洞察力と推理力が求められる…
謎染の一重帯解く宵の闇 雌山
☆ 2004/7/13 関東以西も梅雨明けして、猛烈猛暑の一日でした。空調があまり利かず、室内でも額に汗の出る職場でした。
一年以上ご無沙汰だったME眷属の撃墜、二日で4機の大戦果ですが、さて、どうしたものか…
夜濯ぎの襟足白く裾乱る 雌山
夕方までに4機すべて手元に来たのですが、その中のひとつ、外見良好な黒のMEsuperの底蓋IDが12で始まるのです。これは訳が分かりません。LEDは後期型のものなのですが、もしかすると底蓋だけMEのものと交換されているのかも… 初めてのMV1は珍しい銀です。シャッターユニットなど中身はMEと同じのもののようですが、軍艦部の形状はMEsupeと同じ形式で、6本の小ネジで止めるものです。分解整備が楽しみ…
☆ 2004/7/12 西日本では昨日梅雨明け宣言が出ましたが、南関東ではもうだいぶ前から実質的梅雨明けでした。昨日の午後の雷雨もその証拠です…
霹靂神尻端折りして走り出し 雌山
昨夜遅く、と言うより今朝未明に帰宅してパソコンを覗くと、銀のMV1を撃墜していました。まだ入手したことがなかったので、一つは持ちたいと思っていたものです。MEの廉価版として作られたこの型は、販売された大部分が黒塗りで、銀は少量だったようです。あとはMGを一つ…
☆ 2004/7/11 昨日は午後少し降りましたが、雌山亭近辺はお湿り程度で終わってしまいました。今朝は雲の多いものの青い夏空です。気象予報士の出した雨の予報は当たるかどうか…
風死すと便りもなきにそれと知り 雌山
昨夜は久しぶりにMEsuperやMEの電脳オークションに参加して、格闘戦の結果、数機撃墜の戦果を得ました。これは一年ぶり以上のことです… このごろの傾向として、なぜかMEの落札額が高く、MEsuperは一時の超高値より落ちていますが、亭主の落札価格はどれも相場よりかなり低額で、仕掛けた心理戦の成果であると自負しています。撃墜王・雌山…なんちゃって (^_^)v 高値になるのは作動しているとの出品説明のあるものですが、亭主にとってそれは何ら意味を持ちません。今作動していても、近い将来に必ず作動しなくなるのですから、そんな品に福沢さんや新渡戸さんを差し向ける気は起きません… 亭主が狙いをつけるのは、外見は並以上でもシャッターが切れないとか、巻上げができないとかの説明がある品です。これは治る故障ですから、夏目さん数人分の価値は十分あるのぢゃて…
昼を回ったころ、一天俄かに掻き曇り、どんがらどんから始まりました。陋屋からも数多の昇竜が視認でき、あわててPCの電源を切りました。桑原、桑原…
2004/7/10 今朝も雲のない夏空が広がっていて、猛暑が約束されています。個人的理由で、明日は何とか雨に、それも日中だけの大雨になってほしい…無理かな、無理だろうな…
長き道辿りし後の一夜酒 雌山 川風が一の馳走ぞ床涼み 雌山
夏の蝶といえば揚羽ですが、アオスジアゲハの飛翔は高速俊敏で、蝶のひらひらよたよたなよなよしたイメージとは程遠いものがあります。まるで戦闘ヘリ「エアコブラ」のような獰猛ささえ感じます。幼虫は楠や椨を食草としていますから、高いところを飛びます。 雌山亭の庭には八朔の木や山椒の木がありますが、揚羽や黄揚羽、紋黄揚羽などが訪れます。近くの寺の森から迷い込むアオスジアゲハも…
去年の槿は受け口のようにすぼんだ弱々しい小さな花しか付けなかったのですが、去年の暮れに超々強剪定したせいか、春になって勢い良く伸びた枝には花芽をたくさん付けていて、開いた花はどれも反り返るほどに全開して花芯をこれでもかと突き出した大輪ばかりです。まるで仏桑華顔負けの勢いです。槿はアフリカ原産オクラの仲間ですから、草に近いのかもしれません。それも雑草に…
カメラの、特にレンズの能力の一つに、肉眼では見えないものを見せてくれるというものがあります。超望遠が作る遠近感の消滅した絵、超広角、魚眼が作る変形した世界…中でも、リバースしてベローズで繰り出した超接写で見る素材の表面の美しさや醜悪さは新鮮な驚きです。これらを気軽に楽しむことができるのがデジ一眼の利点です。ただのデジカメでは逆立ちをしてもできないことです。のめり込みそう…
除草剤というものが園芸店などで売られていますが、この効果、はなはだ絶大です。顆粒状の薬剤を家の周囲、主として裏側の半周ほどの湿った土にまばらに撒いて一ヶ月あまり、そこには今は荒涼とした景色が広がっています。あの強靭なドクダミや羊歯、しつこい山芋のつるも枯れた残骸をさらしています。あな恐ろし…
☆ 2004/7/9 連日連夜の猛暑で青息吐息状態です。この反動は必ず来るのですぞ…
唇で触れて躊躇ふ忍冬 雌山 幾度か逢瀬あるらし釣忍 雌山
☆ 2004/7/8 今日もばてばてぼてぼての猛暑でした。数日後には梅雨が戻ってくるとの気象予報士の宣旨が出ていますが、気象予想師・雌山の綸旨は「もうとっくに梅雨はあけてまっせ…」でっせ…
厭はれて去る人のあり蛇の衣 雌山 鈴蘭や心強きも可憐なり 雌山
新宿へ出張するたびに巨大量販店で店頭にあるだけ買い占めて貯め込んでいるアイピースシャッター兼用ホットシューカバーですが、この方法ではすべての必要とする手持ちカメラに配るのにはだいぶ時間がかかりそうな状況なので、思い切って必要数を発注して入手しました。この品、いつまで供給が続くのかは知りませんが、そんなにたくさんどうするのですかとは聞かれませんでした…
☆ 2004/7/7 二十四節季の一つ、小暑である今日はとんでも猛暑、七夕だけど天の川が見えるほどには晴れそうもない雲行き…ベガとアルタイルは見えるかもしれぬが…
ちひさきと侮られるも小暑かな 雌山 相槌を巧く打つなり青葉梟 雌山 技のみが頼りよすがの袴能 雌山 白昼の惰眠を覚まし麦の笛 雌山
☆ 2004/7/6 朝からじっとりしっかり暑い日でした。今年最高の暑さだそうです。この分だと、昼下り額に汗して早帰りした気象予想師・雌山の託宣が当たりそう… 夏は光が強いので、蔭が記憶に残ります。遠い日の日陰の中の出来事など…
夢の中背戸の井戸中麦湯吊る 雌山 焼き付くは少年の日の葭簀蔭 雌山 ラムネ玉取り出した日の吾うつし 雌山
☆ 2004/7/5 曇り勝ちで蒸し暑さが戻って来た一日でした。でも、夕方、陽が落ちてからは幾分涼しいようです。
木の間風吹き抜く庵の風炉手前 雌山
記録している俳句が900句になりました。今年中に1,000句達成が目標です。毎日1句づつ作れば10月中に達成できる計算ですが、このところ夏枯れ状態で、季語を見てもなかなか構想がまとまりません。スランプ気味です。心境の変化か生活態度の更新が必要なのかも…
真っ先に箸の向かふは冷奴 雌山
☆ 2004/7/4 ここ数日、SMC Takumar 1.8/55を幾つも分解整備しているのですが、その中であるスキルを獲得しました。 それは、マイナス小ネジを奥まった場所に止め付けるスキルです。以前は、それは大の苦手でした。そのためTakumarの整備はあまりやりたくなかったのです。中でも、ヘリコイドにピント環を止め付けるのはぞっとしない作業でした。 亭主が取得したスキルの根幹は、マイナス溝より薄い精密ドライバーを使用するということです。これまではマイナス溝幅とぴったりのドライバーを使用するようにしていましたが、幾らぴったりに調整しても、ドライバー先端でマイナス小ネジをプラス小ネジのようにしっかり保持することは困難で、奥まった所にあるネジ穴にドライバーの先で保持した小ネジをあてがって回すのは至難の業でした。回す段階でネジが倒れてしまうのです… その点、溝より小さいドライバーは軸も細く、ピンセット等であらかじめネジ穴の付近に置いた小ネジを扱い易く、溝に先端を入れるのも簡単でそのとき小ネジが動きにくく、狭い場所での作業もやり易い利点があります。もちろん締め付けの時点では溝にぴったりのドライバーと取り替えるのですが、小ネジを操ってネジ穴に導入するために回すのには溝幅より相当小さくても十分です。これまでは何度も失敗するイライラする肩の凝る作業でしたが、今ではほとんど一発で止め付けることが出来るようになりました… (^_^)v
飢ゑしは何時何処なる日向水 雌山
本日のレンズ整備の成果は、Super Macro Takumar 4/50の分解整備でした。 このレンズの特徴は、レンズの小ささの割には巨大とも言うべき鏡胴であります。光学系はテッサー型で、シンプルです。分解の最初はステップアップリングのような形状の先端部を掴み、左に回せばフードを兼ねた漏斗状の部品が外せます。 この段階でピントリングの周囲に3本ある芋ネジを緩めれば、ピントリングは前方に抜き取れます。次に指標リングの周囲にある3本の芋ネジを緩めれば抜き取れます。他の標準系Takumarと異なり、この段階でピントリングの回転止めネジを抜き取らないと、絞りリングが抜き取れません。絞りリングの下にクリック用鋼球が潜んでいるのは他と同様です。 マウント部を取り外すためには鏡胴周囲の3本の皿ネジを取り外すのもTakumar共通です。絞りリンクは相当大げさな代物です… そうそう、銘板は漏斗状部品に直接掘り込んであるのかとおもっていたのですが、他のTakumarと同様、リングを捻じ込んである構造でした。結構手が込んでいるものです…
葦雀や仰々しいと宣へり 雌山
☆ 2004/7/3 今朝、庭の槿が今年最初の底紅花を開きました。白の紫陽花は薄い青みを帯びた時期を過ぎて、薄緑に変化してしまいました。花の色は移りにけりないたづらに…
誰にでも媚びる哀れや仏桑華 雌山 振り向けば荊一輪微笑めり 雌山
昨日今日と、朝の乾いた涼しさは秋を感じます。台風8号の呼び込む北東気流の中にいるせいでしょうが…
ところで、徒然なるままに、愛機*ist Dに手持ちの色々な標準系レンズを取り付け、絞りとシャッタースピードの関係をテストしてみました。結果として、1種類のレンズ以外は、同一光源に対しての絞込み測光で、同一絞り位置に対して同一シャッタースピードが選択されました。そして、唯一違っていたのが新旧すべての1.8/55でした。 これは前から疑問に思っていたのですが、このレンズをMEsuperに取り付けると、選択されるシャッタースピードが1段速いことがあったのです。今回比較した結果としては、このレンズは同一絞り表示時において、他のものより半絞り分ほど明るいということです。後継レンズである1.7/50の開放時のシャッタースピードと比べましたが、1.8/55の開放の方が速いようです。焦点距離が他のものはすべて50oでこれだけが56.5oであることから差が出てくる可能性は否定しませんし、先入観かもしれませんが体感的にも明るい印象です。
ででむしや囃され出でて後の無し 雌山
☆ 2004/7/2 昨日が半夏生で、今日は陰暦5月15日、満月です。梅雨の季節に月が見えるのは僥倖です。ましてやそれが満月ならば…
行く日々の疾きを嘆く半夏生 雌山 一点の曇りを傷に夏の月 雌山
イラクではフセイン現大統領を法廷にひきづり出しての茶番劇が開幕しました。役者の台詞も「茶番ムニャムニャ…」…
イラクなぞなぜ行ったのだ虎が雨 雌山
中東の民にアメリカ流、西ヨーロッパ流の民主主義を布教しようというのは無駄な、無理なことです。いなとよ、中東に限らず、一神絶対教義の毒に骨の髄まで冒されている人たちに、多数決少数尊重などという衆愚政治の価値を語っても、それは馬の耳に念仏…なんの、この国だってそうですら…
竹植うる日に仰天の嘆きかな 雌山
今夜の月です。ゴーストが写っています。ファインダーでは見えていません。どうなっているの…
☆ 2004/7/1 今年の梅雨明けは早そうです。そして秋の来るのも… 台風8号が行過ぎると一気に明けて、7月いっぱいが猛暑で、8月に入るとすぐに秋風が吹き、月遅れの盆のころには少し寒くなる…気象予想師・雌山の太鼓判…
今宵又懇ろになる竹夫人 雌山
☆ 2004/6/30 今日で一年の半分が過ぎます。速いとしか言えません…
空豆の望み高けれ吾如何に 雌山
2004/6/29 今日も暑い一日でした。去年の冷夏による凶作から一転、今年の米の豊作は決まったようなものでしょう… でも、その反面、来年の春のことが思いやられます。そう、凄まじい杉花粉、檜花粉の嵐のことですよ…
行った気になるが信心富士詣 雌山
☆ 2004/6/28 やはり陽が出ると蒸し暑くなります。でも、上空に寒気が入っていますから、夜になってから豪雨の惧れもあるとか…レベル2だと… 南の海上には二つ玉の台風がいますが、東にいる方の8号の動向が危ない…
捩花の分を知りての高みかな 雌山
空シャッターの是非論議がありますが、MEsuperの場合、レンズを装着しないでの空シャッターは、確実にカメラにダメージを与える構造になっています。 ところが、マウントアダプターを取り付けてタクマーなどのM42マウントのレンズを取り付けた場合、レンズを取り付けないで空シャッターを切っているのと同じ状態で使用することになり、まったく不都合であることに気づきました。 Kマウントレンズを取り付けている場合は、カメラ側の絞り込みレバーの復帰はレンズ側の絞込みレバーによって規制されているためストッパーに激突しないのですが、レンズを取り付けていないときには激突してしまうのです。ストッパーには諸悪の根源ゴムダンパーが装着されており、絞り込みレバーが激突すると、交換してもすぐに痛んでしまうのです。マウントアダプター使用でレンズを取り付けた場合、絞込みレバーはフリーで作動するので支障があるのです。何とも困ったものですちゃ…
☆ 2004/6/27 陽の出た昨日は蒸し暑かったのですが、小雨の今朝は涼しい。日中も気温があがらないようです…
射干群れし道の向かふは五大堂 雌山
山寺立石寺、瑞巌寺など関東から東北各地の巨刹・名刹には多くの五大堂がありますが、これは遣唐使に従って入唐修行した台密の祖・三世天台座主・慈覚大師円仁の足跡伝説の地でもあります。関東以西で「お大師さま」というと弘法大師空海を指しますが、北日本では、大師のうち最初に諡号された慈覚大師円仁を指します。生誕の地が下野国であることと、平安初期、天台宗の弘法のために4年ほどかけて東国巡行をしたことがその伝説の起源なのでしょう…
踏締めて一歩づつ来て岩鏡 雌山
標準レンズは故障品などの古カメラを入手すると付いてくることが多く、同じものが幾つも手元に溜まります。標準レンズをカメラ本体とセットで販売された焦点距離40〜60oのものと定義すると、歴史の長い旭光学ペンタックスの場合、35oSLR用だけでも多くのシリーズが造られました。 アサヒフレックスM37マウント時代のクリック絞りタクマー3.5/50、プリセット式タクマー2.4/58を皮切りに、プラクチカM42マウントを採用したペンタ初代AP用で始まったプリセット式のタクマー3.5/50、2.2/55、2/55、1.8/55、2.4/58、2/58、次のKから始まった半自動のオートタクマー2.2/55、2/55、1.8/55、S3用から始まった全自動のオートタクマー1.8/55、スーパータクマー1.4/50、2/55、1.8/55、SMCタクマー1.4/50、2/55、1.8/55、Kマウントに変更されてからはPK1.4/50、1.2/50、2/55、1.8/55、M2.8/40、1.7/50、1.4/50、カメラ側から絞り開度を制御するA2/50、1.7/50、1.4/50と続き、F、FAとオートフォーカス化されてからはFA1.9/43が最新モデルです。 現在は残っていない焦点距離である55oは、5群5枚構成のものと、プリセットタクマーから始まったF1:2とF1:1.8のある5群6枚構成のものがあり、後者はKマウント初期にまで引き継がれた息の長いものでした。 また、1.4/50は、プラクチカM42マウント時代には最も明るいレンズでしたが、全自動となったスーパータクマーから始まっています。初期には6群8枚の構成でしたが、ほどなく6群7枚構成になり、現在のFAシリーズにまで続く最も息の長いものです。
標準レンズを集めるというのも、趣味としてはなかなか奥の深いものだと思います。長期間に渡ってたくさん造られただけに、同じ形式名でも造られた時期によって仕様が異なっているからです。これを網羅しようというのもなかなか困難なことでしょう…
クリック絞りタクマー3.5/50というのが旭光学の35oSLRの最初の標準レンズですが、標準レンズの主流であるガウス型ではなく、テッサー型のレンズ設計で3群4枚構成です。この形式のレンズ設計はマクロタクマー4/50に引き継がれ、Mシリーズまで造り続けられました。 発売当時の価格よりも現在の中古価格のほうがはるかに高いM2.8/40もテッサー型であり、マクロタクマー4/50の光学系を前後逆にして一番前に凸レンズを追加したようなレンズ構成になっています。
☆ 2004/6/26 今年の梅雨は陽性型のようで、日照時間が多く、降水量も多いとのことです。陰性型だと晴れが少ないのに降水量も少ないのだそうです。今朝は梅雨曇りですが、日中は晴れ間もありそう…
睡蓮の泥より浮いて媚びにけり 雌山
2004/6/25 文字通りの梅雨空の一日でした。南風が入っていたので、湿気がひどい…
言はずとも自づと知れて葦茂る 雌山
鏡胴はとっても綺麗なものの、前玉に引っ掻き傷のあるのが玉に瑕の「プロダクトナンバー7104」、つまり人気のアルミピントリングSMCタクマー1.8/55をジャンクとして入手したので、鏡胴の破損した不人気ゴムピントリングのものから取り出しておいた掌中の前玉と交換して、程度良好の個体が完成しました。ジャンクもとっても役に立つ…
☆ 2004/6/24 蒸し暑い中、久しぶりで新宿に出張して、その帰りに巨大量販店に寄り道しました。隅の緑袋売場にアイピースシャッター兼用ホットシューカバーが数個ぶら下がっているのを発見して、また即買占め…まだまだ全部に行き渡らない…指皿アダプターは見かけなくなりました。ME用X接点カバーも…
梔子や甘さ謗らるそれもよし 雌山
☆ 2004/6/23 台風の置き土産だという高温多湿が続きます。真夏の風情ですが、慣れていない体にはこたえます。朝バリウム呑んで、腹具合すこぶる悪し…下剤のせいかも…
赤錆の鉄路の沈む草いきれ 雌山
毎年夏には俳句を作る気力と才能が減衰します。心引かれ、想いと共鳴する季語が少ないせいかしらん…でも、駄作は少ない…完璧に自己満足の世界…
☆ 2004/6/22 台風一過の見本のような晴天、そして猛暑、夏至の翌日の太陽の直射を受けて、朝からこげそうでした。朝の通勤から、蔭を拾って歩いていました…
梅の實の熟しきっての朝かな 雌山
☆ 2004/6/21 台風は遠くを通っているので、雨風はあまり強くありません。明日は台風一過の快晴か…
☆ 2004/6/20 大型台風の北上に伴い、昨日より南風が強くなっています。おかげで30度を超す気温や湿気の割りに凌ぎやすく感じます。 300ミリなど超望遠レンズの前玉を外すためには、きつく締まった切り欠き付銘板リングを外さなければなりませんが、この切り欠きを痛めないように作業するためには、市販のカニ目回しでは力を加えると変形してしまって役不足です。変形量の少ない専用工具が必要なので、なんとか自作で…
☆ 2004/6/19 台風の影響で梅雨前線が北に押し上げられているせいか、南風が強く吹いていますが、気温が高く、湿気が多くて蒸し暑い… 体調が少し悪いので、外出は控えています…
☆ 2004/6/18 大型台風6号の動向が気になります。週明けぐらいが危ないのカモ… 空気はすっかり湿ってしまって、数日前の爽やか乾燥が嘘のようです。レンズがカビるゾ〜…
異世代間移植レンズで写した写真です…この黄色いのが服に付くと、なかなか取れないのでありまする…
☆ 2004/6/17 今日は曇り勝ちでしたが、少し蒸々しました。窓から入る夕方の風は涼しいのですが… 機材が増えると、普段見えるところに並べて置きたくなるのは人情なのでしょうか、飾り棚の設置などを目論んでいます。残念ながらまっとうな空間が確保できないので、階段室の吹き抜けに鎮座している大黒柱の側面を狙って、設計図カキカキ…
☆ 2004/6/16 乾いて爽やかな天気が続いています。気温が高くなっても不快ではありません。前線が下がって梅雨の中休みなのでしょうが、大陸は乾燥しているのがよくわかります…
菖蒲田の畦に三脚並びけり 雌山
☆ 2004/6/14 パソコンの再インストールをするので週末は潰れてしまいました。でも、苦労と努力の甲斐があって、とても快適な状態を取り戻しました。 去年からプロバイダーにメールのサーバーを変更するよう求められていましたが、ついでに更新しました。こちらだといろいろなGUIも使えるようなので、メインのホームページもそちらに引っ越そうかと思案中です…
あぢさゐや数へるそばから忘れけり 雌山
☆ 2004/6/13 インターネット接続したまま作業したら、システムの再インストールの最中にブラスター・ウィルスに汚染されてしまい、60秒経つとリブートされてしまう。インターネットとは切り離して再度インストールをしたのに、インターネット接続したとたんにまた汚染…とほほ… ネットワーク接続のプロパティ設定で「ファイアーウオール」をオンにしてようやくブラスターの攻撃から逃れ、アンチウィルスソフトを設定して駆除に成功…ふう… それにしても、PCの再インストールはまっことしんどい…
パソコンの病癒して梅雨晴れ間 雌山
三脚の雲台をボールヘッドに換装してから、使い勝手がとてもよくなりました。水準器付クイックシューなのも大いに寄与していますが…
☆ 2004/6/10 PCの具合が悪くなって、どうやってもSSLのページが開けません。ウィルス汚染のせいかもしれませんので、今週末にハードディスクをフォーマットしてシステムを入れ直そうと思っています。退避させるデータファイルやメールアドレス、メモる各種設定などが五万とあるのですが、全部拾いきれるか自信がありません。なにしろ根気と記憶力が年毎に減衰していますから…
夕菅や闇を迷って迷わせて 雌山
☆ 2004/6/7 蒸し蒸しとした一日で、早朝から間歇的な驟雨もあって、梅雨の到来そのものといった感じでした。明けたら明けたで暑くて嫌なのですが、梅雨が始まると早く明けないかと毎年願うのです…
煩悩を洗ひ流さむ白き雨 雌山
☆ 2004/6/6 雨で明けた日曜日、今日は恐らく梅雨入り宣言が出ることでしょう。去年の暮れ近くに強剪定した庭木、ヤマモモ、キンモクセイ、シラカシ、ツバキなどの胴吹きが一段と目立ちます… 湿気が多くなるこの季節は、移植、接木、挿木に好適な時期です。レンズ内に黴が繁茂する季節でもあり、換気通風には注意が必要です… Mシリーズなど80年代のレンズ接着に使用されていた接着剤は、それ以前の接着剤より経年による劣化・変性が著しいので、バルサム切れの発生が頻発しています。50/1.4が有名・顕著ですが、これは、タクマーなどのより古い時代のレンズから移植することで対処しませう。玉の外形が同一なので可能なのですじゃ…
薫風や襟寛げて目を閉ぢて 雌山
☆ 2004/6/5 爽やかな好天が続いています。湿度が低いので空の色が綺麗です。丹沢山塊の向こうに見える富士も、頂上付近の沢筋に数本雪が残るだけの夏姿になりました。
あぢさゐや白き中にも色を持ち 雌山
これは、先日バル切れのあるPK1:1.8/55oの貼り合せ玉だけを取り去り、その代わりにスーパータクマー1:1.8/55oの貼り合せ玉だけを入れ替えたものの試写です。1枚目が絞り開放で2枚目は全閉です。ぼけも色も自然に出るので、まあ、これくらいなら使い物になるかも…
紫陽花も集合花であり、四弁の花びらのようにみえるものは咢が発達したもので、その中心にある花そのものは雄しべ・雌しべが退化し、種子を生じなくなっている中性花なのだそうです。この写真は鉢花を挿木したものを地植えして幾星霜のハイドランジャーですが、ウルトラセブンとは何の拘わりもありやせんぞなもし…
☆ 2004/6/4 *ist Dの弟分がこの秋に発売されるとのことです。Kiss DやD70の価格帯になるのでしょうか…
百合ゆらり漏れる吐息のいと甘き 雌山
☆ 2004/6/3 今日明日と記録的な低湿度状態のようです。気温の高い割りに爽やかなのはそのお蔭とか…これならレンズも黴ないですむし… 今夜は満月、梅雨時に月見が出来るなんて、ちと不思議…
紫陽花や汝何色に染まるなる 雌山
☆ 2004/6/2 涼しくていい塩梅ですが、夏風邪がなかなか抜けません。気管の炎症が続いています。鬱陶しい…
力瘤誇るが如し夏の富士 雌山
☆ 2004/6/1 夕べ遅く降り出した雨、これで入梅するのでしょうか…今朝は涼しさが戻り、やれやれです。
素麺や手繰る手のいともどかしき 雌山
☆ 2004/5/31 月末で忙しく、その上五月としては記録的に暑かった一日が終わりましたが、天気予報は外れ癖が付いているようで、まだ梅雨は始まりません。今夜は雨になり、明日は寒くなるとのことですが…
老鶯の聞こゆる森の葉擦れかな 雌山
玉の入れ替え癖が付いてしまったようで、バル切れのあるPK1:1.8/55oの貼り合せ玉を取り去り、スーパータクマー1:1.8/55oの貼り合せ玉と入れ替えてしまいました。ファインダー内の視界が滲むほどのバル切れだったのですが、見た目はすっかりクリアーになりました。成否の評価は試写をしてからですが…
☆ 2004/5/30 雨になる予定が晴れ、それも二番目の記録の高温になりましたが、数日来の風邪がぶり返してしまって大いに体調不良の亭主は、一日ダウンしていました。明日は入梅しそうです…
井戸替へや浚ひ尽くせぬ塵芥 雌山
☆ 2004/5/29 週の初めでは天気が悪くなると予報されていた週末ですが、今朝はよく晴れています。風が少し強いようですが…
縹して野太くありき夏の川 雌山
詩歌における「オノマトペ」即ち擬音語・擬態語の魅力について今日のNHK歌壇で取り上げていたが、亭主の俳句にはあまり無いことに気付かされた。旧作を繰ってみたが、極めて少ない。その理由を自問してみたが、句作の態度に原因があると思い当たった。 亭主の句は写生のものが殆ど無い。言霊のちからに頼って、心理描写や心象の表現として作ったものが大部分である。二重、三重の意味を持たせ得たと思っている作品が多いが、縁語や掛詞を使うのが大いに好みであるのはそのためであろうか… 構えたものでなくて心理描写ができるとするなら、「オノマトペ」これから大いに使ってみようか…
さわさわり並木を渡る風薫 雌山 どくだみの花一輪と馴染みけり 雌山
これは、SMCタクマー1:1.4/50oの黄変玉(後から2枚目)を取り去り、そのあとにM1:1.4/50oのものを移植したものを、*ist Dに装着して三脚撮影した写真です。トリミングなどの加工はしていなくて、1枚目は絞り開放で2枚目は全閉です。立体感やボケ方の違いがよく分かりますが、開放ではどこもきりっとしたところがありません。一段絞ると随分きりっとします。でも、このぐらいならいいかも… SMCタクマー1:1.4/50oはどれもこれも後から2枚目だけが見事に黄変しています。コーティングによるものではないことは、妻側も同色ですから明確です。高屈折率を得るためにガラス素材に放射性同位元素のトリウムを配合しているのだとの噂もありまして、放射線を出して崩壊しつつあるのだそうです。なんでもガイガーカウンターに反応するとか…ほんとかなあ…
ところで、どくだみの花というのは、一輪と見えるものは実はたくさんの花の集合体で、四弁の花びらと見えるものは花包というものだそうです。花は中心の黄色い筒状のもので、よく見ると小さな花が寄せ集まっているのが分かります。 この植物、薬効が著しいだけあって触ると強烈な匂いを放つのが難点で、それさえなければ丈夫で日陰でも繁茂することから樹下のアンダーカバーに向いているのですが…
☆ 2004/5/28 どうやら快方に向かっているようです。軽く済んでよかった…
かこつけて胸に触れたり蛍狩 雌山
☆ 2004/5/27 喉は依然として痛いのですが、気管に落ちて行くのは免れています。でも、今夜が危ないかも…
戯れの草矢に射らる胸の中 雌山
☆ 2004/5/26 夕刻、喉が痛いのに気付く。風邪かも…
草笛に紛らす想ひ風の如 雌山
☆ 2004/5/25 どうやら梅雨の中休み模様で、週末までは晴れが続くようです。でも、土日は悪くなるとか…みなとみらいの日本丸総帆展帆を見に行こうと思ったのになあ…
通し矢の数積む毎のしじまかな 雌山
☆ 2004/5/24 夕方、夕立というか、雷雨の警戒情報が契約しているウェザー会社から職場に来ていましたが、どうもたいしたことはないようです。何でも、レベル2ですと…
夏めくや選挙の風を嗅ぎてをり 雌山
☆ 2004/5/23 今朝も曇天と肌寒さは続いていて、ストーブに火を入れてしまいました。この週末に掃除して仕舞う予定だったのに…
鴻毛の身と嘆じけり若葉雨 雌山
M1:1.4/50oは幾つか所有しているのですが、どれも絞りのすぐ後の貼り合わせ中玉がバル切れを始めていて、いささか気分がよろしくありません。まだ写りに支障があるという程ではないのですが… ところが、これより二世代前のSMCタクマー1:1.4/50oには、これも幾つも所持している中にバル切れしたものが一つもありません。しかし、どれにも後群の中に黄色く変色した玉があるのです… 以前、完全にバル剥離したM1:1.4/50oの鏡筒にSMCタクマー1:1.4/50oの光学系をそっくり移植したものをでっち上げましたが、これだと、黄変玉も移植したためファインダー視界は黄色くなってしまいます… そこで、バル切れ玉だけをSMCタクマー1:1.4/50oからM1:1.4/50oへ移植することを思い立ち、昨日の夜実行してしまいました。なにぶん夜のことなので遠景でする無限遠の調節もまだで、仮組みしてファインダー内だけでの近接物での確認ですが、視界が歪むとか、ピントが来ないとか、四隅が流れるとかの現象は見えません。これから組み立て調整して、実写して確認せねば… おそらくMレンズを製造していた時期のレンズ接着剤とタクマー時代のレンズ接着剤は異なっていたのだろうと思います。でも、新しいものの方が劣っているというのは悲しい… また、タクマー時代の明るいレンズは黄色く変色しているものがあります。SMCタクマー1:2/35oが有名ですが、SMCタクマー1:1.4/50oも後群の一枚が必ず黄変しています。適当な屈折率を得るためだったのでしょうが、レンズ用ガラスの成分も時代によって変わってきたのだと実感する現象です… 結果が良ければ、タクマーの黄変玉をMのものと置き換える方も試してみようと思っています。ゴム巻きでない鏡筒のうちの程度の良いものを選んで…
改造M1:1.4/50oですが、遠景を使って無限遠の調整を済まし、*ist Dに装着して試写した結果は、80cm.程度の近接撮影でしたが、開放でもピントの状態は中心部と周辺部で特に異変は感じられず、色味も変化なく写っていました。F16まで絞った状態では、極めてくっきりと写ります…
☆ 2004/5/22 今朝はどんよりとした空に戻ってしまいました。北東気流のせいで肌寒い…
新緑の街路に影を数へをり 雌山
MEsuperのスローシャッターは、ファインダー内表示は4秒までですが、オートの場合30秒ぐらいまでは制御しているとの話があります。 亭主が分解整備したものについて、F2絞りで1/8秒でシャッターが切れる環境下で最小絞りまで7段絞ると、必ず約30秒で切れます。同一環境下において幾つかの個体で確認しましたから、これは確実性の高い話だと感じました。最小絞りで45秒ぐらいで切れる環境でも、一段開けると22秒ぐらいで切れますから、MEsuperのシャッター制御精度は低速に強い…
☆ 2004/5/21 接近が心配されていた台風2号は、当地にはさしたる悪影響を与えずに、それどころか、若葉萌える大地に結構な恵みをもたらし、東南海上遥か沖を足早に去りました。有難や有難や… 午前中は塵が洗い流されて抜けるような青空でしたが、午後にははや雲の群れが…
さざなみの打ち寄せ来たり麦の秋 雌山
☆ 2004/5/20 今朝も梅雨空、北東気流で梅雨寒気味…
交差点急ぐ傘のみ走り梅雨 雌山
シャンデリヤなどフィラメントが直接見える完全な素通し裸電球の照明下では、*ist Dのオートバランスモードでは補正が不足するようです。デイライトタイプのフィルムで白熱灯照明下の撮影のように赤くなります。
☆ 2004/5/18 梅雨空のような政治状況で、鬱陶しいこと夥しい。それにしても我らが丞相小泉の醜悪なこと…
有象めら木の下闇に群れ溢る 雌山
☆ 2004/5/16 昨日は甥の結婚式に招ばれ、外装ストロボを装着した*istDを初めて披露宴に持ち込みました。照明が白熱灯のみだったのですが、ストロボを使わないときの画像は、ホワイトバランスをオートにしての撮影では相当に赤っぽくなってしまいました。画像ソフトを使っても補正できません。トホホ…
銀ヤンマ羽化した羽根の伸びる待つ 雌山
気圧配置は梅雨そのものです。停滞前線が日本列島に張り付いてしまいました。湿度も高まり、黴の季節の始まりです。レンズ置き場の換気に気を付けなくては…
ようやくフィルムスキャナーを導入しました。ブローニーも取り込める高級品を目指していたのですが、考えを変えて一番安価なディマージュ・デュアルWにしました。この程度に取り込めればいいかと…
☆ 2004/5/10 去年と同じく、はや梅雨模様です。記憶では、このところ何年も同様な状況ですが、気象庁は6月になるまで頑なに入梅を宣言しません。もしかすると、今年も冷夏かも…
☆ 2004/5/9 超大型連休の最後の日の朝は曇りで明けました。日中は雨になるようです…
掲示板でTRYさんのお尋ねがありました「アイピースシャッター兼用ホットシューカバー」はこれです… 安価ですが、指皿と並ぶ決めアイテムかも…(^_^)v
☆ 2004/5/8 鯉ヘルペスによる浮き鯉は、多摩川でも、碑文谷公園など都内の池でも確認されているようです。やはりウィルス伝播の犯人は、川鵜などの水鳥以外にはないと思います。ほかに考えられるのは、不届きな釣人…
これは今常用している絶好調後期型MEsuperです。底板が剥げチョロケで雲台( おそらく自由雲台… )取付痕が丸く付いていたものです。巻上レバー飾りボルトも剥げチョロケだったので、どちらも黒塗装を水研ぎペーパーで剥がし、真鍮の地肌を出して、研磨料で顔が映るぐらいに磨き上げたものです。 黒に真鍮色は結構決まるアクセントだと思っています。飽きたら再塗装も簡単だし…
竜の鬚踏み付けて行く蟻の群れ 雌山
☆ 2004/5/7 鶴見川の大量の浮き鯉は、やはり鯉ヘルペスとのことです。ウィルスを運んで感染させた犯人は「川鵜」、というのが亭主の推測・持論ですが、さて真実は…
☆ 2004/5/5 連休の最終日は雨の朝です。風は昨日のように強くありません。しとしとと、梅雨のような降りです。今日は日本丸の総帆展帆を見に行くつもりでしたが、これでは駄目ですね…
嫋々と雨煙ぶりけり今朝の夏 雌山
連休の初日に亭主も目撃した鶴見川の浮き鯉のことが、昨日の朝日新聞地域版に載りました。20q以上の流域に渡って千数百の骸を回収したとのことです。5ヶ所で採取した水質に特段の異常は無いとのことですが、さて…
☆ 2004/5/4 国民の休日と名づけられた日の朝は、強い南風が陋屋の窓を叩いています。まだ予報された雨にはなりませんが、窓外では、新緑の欅は激しく吹き弄られています。晩春の嵐は目前…
雉笛の遠く鳴きけり木間道 雌山
晩春と言えば、明日は立夏、暦の上では夏です。つまり今日までが春なのですが、少し肌寒く、夜具は冬から抜け出せんのですじゃ…
苦き肝奥歯で噛みて春惜しむ 雌山
☆ 2004/5/3 連休の中日、憲法記念日( もう誰もそんなことは認識しない… )の今日、朝から小雨模様の中を九十九里海岸へ出かけました。現地は曇り空でしたが、一足ごとに足元から砂の飛ぶ浜は、風が南に変わり始めていました…
鮑焼く香の流れ磯さんざめく 雌山
例によって浦安から新木場まで少し渋滞した深夜の湾岸高速、明後日の満月を前にした明るい月が、中天に眩しく輝いていました。昼間の雨雲は、強くなった風に吹き飛ばされていました…
☆ 2004/5/2 前半は良く晴れると予報されていたこの5連休ですが、二日目の朝は曇り空です。でも、雲は低くないので、日中は晴れるかも…
光撥ね命の撥ねて上り簗 雌山
陽の出ない午前、MEsuperを首からぶら下げて、横浜のベイエリアを散策しました。休日でも人出は少なく、大桟橋にも大型客船の姿はありません。海上に事件・事故のきざしはないらしく、海上保安庁のヘリ搭載大型艦「しきしま」も岸壁に係留しています。外装を工事していたクイーンの塔も綺麗になりました。フリーマーケットの古着に取り囲まれた日本丸は、4月29日に総帆展帆した総ての帆を外したヤードだけの姿でした。5月5日にも総帆展帆する予定なのに…
☆ 2004/5/1 5連休の初日、日差しはありますが少し雲が多い朝です。暑くも寒くもない、新緑の艶が美しい季節…
物色の胸に思惑苗木市 雌山
☆ 2004/4/30 飛び石連休の狭間は出勤です。朝の通勤電車はすいていて、乗客はいつもの半分ぐらい…
頑固なる根に接木せし夢幾つ 雌山
☆ 2004/4/29 連休の初日の少し寒い朝は快晴で始まりました。5月9日までの飛び石を含んだ連休の前半は好天が続くようです。今日はMEsuperを持ち出してみようかな…
小手翳し目を細めけり雲雀笛 雌山
休日の午後の散歩で見たものは、鶴見川の土手で鴨居の空を気儘に泳ぐ鯉のぼりと川面に浮いた巨大な鯉の骸… 先に問題になった鯉ヘルペスのことが脳裏を過ぎりました。冬の間は鯉の骸をまったく見なかったのですが、今日は幾つも目撃しました。何か変です… コガモの群れもまだ居残っています。本当にここでこのまま夏を過ごしてしまうのでしょうか… 昨日羽田空港に強盗した車で突入して走り回り、搭乗客や航空会社に大きな迷惑をかけて、挙句の果てに入水自殺した馬鹿者がいましたが、木の芽時、五月前後は狂気に支配される人間が多くなるようです。桑原桑原…
2004/4/27 午後から春の嵐で、勤めからの帰り道は吹き降りの雨でした。台風並みに強い風が家を揺らしています。
配る宛て胸算用する干蕨 雌山 初摘みと確かめてする嗅茶かな 雌山 筍のゑぐみを愛でる夕べかな 雌山
暫くぶりで整備済MEsuperの何台かに電池を入れ、巻き上げとリレーズを繰り返しました。どれも露出表示は揃っています。オートでもMでも、1秒から4秒の各スローシャッターは時計と同等に作動していて、すべて至極快調…
☆ 2004/4/25 今朝も寒い朝です。良く晴れていますが、もう冬の空の色ではありません。花粉は飛ばなくなったので、屋外作業には絶好…
MEsuperなどの整備待ち在庫がたくさん(二桁)あるのですが、整備環境の再構築が不十分で、着手する気力も不足しています。去年のリホームがまだ祟っているのでおじゃる…
☆ 2004/4/24 暑いぐらいの日が続いていましたが、一転今朝は寒い朝です。若葉を広げ始めた欅並木も、冷たく強い北風に梢を震わせています…
若葉とて世間の風は容赦なし 雌山
一昨日の東海道筋で燕たちに多く出会いましたが、その独特の飛び方は和ましいものです。特に、何かに止まろうとする一瞬の柔らかな身のこなしは…
炊きたての飯ではじける櫻鯛 雌山
☆ 2004/4/23 何かと気忙しい一週間が終わり、やっと週末になりました。五月の連休はカレンダーどおりになりそうです…
昨日は車で保土ヶ谷の宿から東海道を下り、小田原の宿から箱根へ登りました。東海道には、まだ松が残っている場所があります。40年ほど前に新調の「旅行用自転車」で下った道筋を辿ったのですが、見覚えのある並木や家並みがありました。年のせいか、昨今のことはすぐに忘れますが、昔のことは良く覚えているのが不思議です… 良く晴れていましたが、芦ノ湖スカイラインからの駿河の眺望は、霞のせいで「×」です。雪の残る富士も、季節はずれの真夏のような気温の中で見ると違和感がありました。やはり冬でなければ駄目か…
薄物を幾重に纏ふ春の富士 雌山
☆ 2004/4/19 蒸し暑い一日でしたが、家に帰り着くまで予報されていた雨にはならずに済みました。夜来風雨声、花落知多少…
晩春の雨に打たれるいのちかな 雌山
新宿の巨大量販店に寄道して、また緑袋を漁ってしまいました。MEシリーズ用アイピースシャッター兼用ホットシューカバーが入荷していたので、当然買占め…でも全部に装備するにはまだまだ不足…
☆ 2004/4/18 昨日は暑いくらいの陽気でしたが、今日も相当に気温が上がっています。休日の午前の散歩でも一汗かいてしまいました… 河原の散歩道で出会った燕たちは元気良く飛び回っていますが、まだコガモや尾長鴨が残っているのは気になります。北に帰らずに、ここで繁殖期を過ごすつもりなのでしょうか… ユリカモメやセグロカモメは見なくなりました。イソシギ、セグロセキレイはたくさんいますが、カワセミにはまだ会えません…
芽吹きたる欅並木に風甘し 雌山
鶴見川の川岸、橋の欄干下のあたりに警官が立って番をしていました。その足元には立入りを制する黄色い幅広テープが三角に張られ、その中心には赤いしみがあります。橋から転落か、それとも突き落とされたか…
☆ 2004/4/17 この一週間、何かと多忙で、更新する気力がなくなっていました。やっと休日の朝が来て、一息ついています… 心配していた燕たちも、飛び回るのをようやく目にすることが出来ました。例年より半月以上遅れていました…
この時期、亡くなる方が多いようで、身内でも数人、職場でも訃報の回覧が目立ちます。金剛合掌、おんあぼきゃべいろしゃのうまかぼたらまにはんどまじんばらはらばりたやうん…
盛りなる春に包まれ死出の旅 雌山
☆ 2004/4/11 昨日に続いての好天に突き動かされて、鎌倉行きの電車に乗っていました。北鎌倉に10時に降り立ち、円覚寺から建長寺を回って鶴ヶ岡八幡宮のコースを歩きました。休日でもあまり人出は多くなく、特に建長寺は静かでした… 八幡宮石段下の舞台上では、結婚式を執り行っていました。下で別の組も待っています。ようやるのうという感じ…
燕と目が合って胸晴れにけり 雌山
☆ 2004/4/10 毎日はとても速く過ぎるのですが、長い一週間でした。カメラを手にすることも、俳句を作ることもままならない…
針桐や芽を摘む指を刺しにけり 雌山
早起きした休日、気になっていた裏庭の手入れをしました。鳥の糞から自生したらしい七竈を数本と、針桐や欅などを切り倒したのです…大げさな… (^^;;ゞ 根ごと引き抜いてしまえばよいのですが、フェンスの基礎や垣根に近くて、とても掘りに入れないのです。毎年根株から2メーター近く伸びるのですが、葉の落ちた冬に根元から切ってきました。夏はジャングル状態で、蚊がひどくて近寄れないので… 絶えていたと思っていた蕗も復活していて、その花も盛りを過ぎていました。二十数年前に亡父が植えたものの、亭主が手入れをしないのと、他の植木が大きくなったので押しやられていたのですが、植木の少ない場所に移って生き長らえていたようです。来年は蕗味噌にして食べてやる…
好天に誘われ、昼過ぎに散歩に出たのですが、いつもと違うコースを辿ると、途中の小川にはコガモの夫婦が何組か残っていました。まだシベリヤに渡らなくてもいいんかい… そういえば、今年はまだ燕を見ません。いつもなら3月の下旬には飛び回っているのに…もしかして、鶏インフルエンザにやられて全滅したとか…
☆ 2004/4/7 とても暖かい一日だったことと、夕方から風が強くなってきたことで、櫻はあと数日でお終いになるようです。樹齢の行かない染井吉野のつんと伸びた若い枝は、もう薄緑に包まれ始めていますし…
地に落つは仕舞ひの椿明日虚子忌 雌山
☆ 2004/4/6 今年の櫻は一斉に咲かないせいでか、随分と花持ちが良いようです。雨は降っても花散らしの嵐とまではならず、まだまだ盛りの風情で、花祭りまで持ちそう…
吾のみの天上天下花祭り 雌山
☆ 2004/4/5 今朝は良く晴れて、駅へ下る道から丹沢が大きく見えました。昨日の雨は山では雪だったようで、真冬並みに雪化粧した姿でした。
久しぶりに仕事で新宿に出たので、帰りに巨大量販店を覗くと、またMEシリーズの必需品アイピースシャッター兼用ホットシューカバーがありました。当然全数買い占めました。 この店、同じ新宿のY量販店と違って、ペンタックスの緑袋を通路の棚にぶら下げているので、商品知識の希薄な店員に声をかけて在庫の有無を聞かなくても選べてしまうのが良い点です。他には台形吊環(買占め)とX接点カバーを精進…
衰へを隠す化粧や名残雪 雌山
その巨大量販店で見かけたのが、銀色MEを持った今時派手め風俗の二十歳前後女性です。それに装着したレンズのための保護フィルターを求めに来たようでした。自分の年より古いカメラを使おうという人がいるのだと、フムフムという心境になりました…
☆ 2004/4/4 春の習いで晴れは続かず、今朝はもう花曇り、そして櫻雨です。気温も低く、肌寒い日になるとか…
花弁の川面を覆ひ淀みけり 雌山 琴線に触れて震へて春の音 雌山
一眼レフなどレンズ交換式デジカメの最大メリットの一つは、多様なレンズや接写装置などを取り付けてその性能を楽しむことにあります。その点で一眼レフにはフランジバックが長いという制約があって、他規格のマウントのレンズ等をアダプター経由で取り付ける上での制限が生じてしまいます。 一眼レフ用のレンズ等ということに限定して考えても、最も種類が多いのがM42マウントのものだろうと思いますが、これよりフランジバックが短いか同等のマウントならば、アダプター経由でも無限遠までの使用が可能になります。 この点で考えると、ニコンのマウントはM42マウントよりフランジバックが長いので、補正レンズの付加など本来の光学的性能に影響を与えることでしか無限遠までの使用ができないという大きな欠点があります。それなのにニコンD70が売れるということは、一眼レフデジカメの真の存在価値を十分には理解していない人が多いということなのでしょうか… ただし、この論で行くと、最もフランジバックの短いマウント以外の一眼レフデジカメは全部ダメということになってしまうので、ただの暴論かも… 主要なメーカーであるミノルタαやキャノンEOSのマウントはM42マウントより短いので、より多くの他規格マウントレンズを装着することが可能であり、これは大きなアドバンテージとなるでしょう。オリンパスのものもその点では… 我がペンタックスに望むことは、現マウントにPマウントの自動絞りピンを押す機構を追加して、タクマーは当然として、数多のM42自動絞りレンズを開放の明るさで使えるようにすることと、さらにはフォーカスエイドを働かすことができるようにすることです。これが成ったならば、世の「写真機好き」を引き付けること請け合いです。市中に膨大にあるオールドタクマーたちも、その価値が高騰することでしょう…
☆ 2004/4/3 今朝は花見に絶好の天気になりました。ここ数日は心身ともに多忙だったので、疲労困憊状態を癒す週末にしたい…
踏青や老ひを思はず後も見ず 雌山 花吹雪惜しまれ去るを見送りぬ 雌山
昨今の景気が回復している状況を扱ったテレビ番組で取り上げていましたが、中高年の世代に先月後半に新発売されたニコンのD70が売れて、巨大量販店では品切れ状態となるほどなのだそうです。スペック的には、我が *ist D も遜色は無いのですが、ブランドイメージに差があるのでしょうか…
☆ 2004/4/2 近所の櫻も満開になりましたが、夜明け前から強い雨音です。花散らしの雨にならねばよいのですが… 人事異動の季節で、去った人あり、新たに配属された人ありで、当分戦力ダウンです。気力だけで持っています…
夜櫻を照らして明し上り月 雌山
☆ 2004/4/1 職場の引越し荷解きに疲れ果て、今日もお休み、早寝です…
☆ 2004/3/31 年度末のどたばたと、職場の引越しの荷造り、立会いで、体力も気力も使い果たしました。句作する気力が残っていない…
☆ 2004/3/30 今日も暑いくらいの陽気の中、引越し荷造りに精を出したので、とても疲れて、もう駄目です。明日も、荷解きの明後日もあるのに…
別れあり出会ひもありて櫻雨 雌山
☆ 2004/3/29 ワイシャツ姿の袖まくりでも暑い中、職場のレイアウト変更のため、山のような文書などを移動したので、とっても疲れました。まだ半分ほど残っていますが…
湧き水の角組む葦を漬しけり 雌山
☆ 2004/3/28 暖かな日差しに誘われて、櫻を見に行きました。でも、まだ少し早く、満開は3日後ぐらいかなという様子でした。そのかわり、満開の菜の花の強い香りに包まれて、目の中はまっ黄色… 辛夷と雪柳は満開…
菜の花や蜂めらと香を分け合へり 雌山
新調のクイック・シューを装着した一脚のデビューは快適、満足そのものでした。ケーブルスイッチも必需品です…
2004/3/27 今朝の空は久しぶりの快晴です。冷え込みましたが、湿気が少ないので光眩しく、深い青空です。どうやら櫻は明日が良いらしい…
蛤や小足走りで海丸し 雌山
明日も今日のように晴れるのなら、櫻狩りに行きたいものです。いろんなフィルターを抱えて…
☆ 2004/3/26 朝のうちの雨も午後から晴れてきて、この週末の花見は保障されたようです。でも夕方の風が少し強い…
頬染めて蜘蛛の振舞見詰めけり 雌山 鶺鴒の州浜に遊ぶ今宵かな 雌山
クイック・シューの使い心地は、やはり優れています。三脚でもそうですが、特に一脚にボール・ヘッドと組み合わせると、これは快適そのものです。散歩の必携になりそうです…
☆ 2004/3/25 今日は少し暖かいのですが、やはり気圧配置は菜種梅雨のようです。今朝も雨、そして夜も…
花弁の散るその様を酌みてをり 雌山 甘ちゃんと謗らるもよし灌仏会 雌山
上記の俳句で、記録しているものとしてはちょうど八百句となりました。空恐ろしいほど多作の井原西鶴には及びも無いのですが、せめて寡作の松尾芭蕉にだけは勝ちたいという野望を抱くこの頃です。ともかくも数だけは… (^^;ゞ
花の宴嘘八百の駄句並べ 雌山
☆ 2004/3/24 今日も昼から雨、菜種梅雨モードに入ったのかしらん… ぽつぽつと降り出した三河島の駅から、常磐線と明治通りに挟まれた街を荒川区役所方向に歩きましたが、これがどの道も見事に42条2項道路(業界ではこれで通じる。)ばっかりで、消防車もろくに入れない、うらぶれた、取り残されたような町並みでした。区役所前庭の櫻は綺麗でしたが…
ボール・ヘッドに換装するために、三脚から3ウエイ雲台を取り外そうと格闘、と言うほどのこともなくて外れました。クイック・シューのシステムにするということは、常用のどのカメラにも、三脚台座付レンズにも、オート・ベローズにもシューを取り付けなければならないということで、えらい物入りであることに気付きました。便利の代償で、しゃあない…
花衣決めかねてゐる古女房 雌山 其々の夢を画ひて花筵 雌山
☆ 2004/3/23 今日もとても寒い一日でした。彼岸も過ぎたというのに… 勤め人の常で、年度末は人事異動の季節です。さてはて、自分の異動の有無を問わず、来年度は気持ち良く仕事が出来そうだと感じる年はあっただろうか…
息長く励むほかなし金盞花 雌山 花軍討たれ散るとも嬉々として 雌山
人事異動がらみの鬱屈を晴らすべく、途中下車してヨドバシ川崎店に寄りました。ケンコーのOMリングを見つけてしまったので精進しました。いずれ何かに役立つべい… ベルボンのクイック・シュー付ボール・ヘッド(PH-263QL)も精進してしまいましたが、これは家へ持って帰って箱から取り出して見ると、クイック・シューに二つ取り付いている水準器の一つが液無しで駄目でした。交換してもらわなくては…
☆ 2004/3/22 日替わりの天気で、もう今日は冷たい雨… 朝乗った通勤電車が新横浜駅にさしかかると、ホーム端から飛び込んだ男があり、電車はホーム途中で急停車、そのまま20分以上満員の車内に閉じ込められました。経験では、月曜の朝は人身事故での電車の遅れが多い…ブルーマンデー…皆さん、鬱病には気をつけましょうね…
淡雪や今日発つはずを延しをり 雌山 糸遊や捕まへ兼ねて舌打ちし 雌山
☆ 2004/3/21 「フォトエキスポ2004」に行って来ました。あまり人出はなく、りんかい線の乗客は同一会場で開かれているコミック・シティの客ばかりです… いよいよ「銀塩」は終章に入った感があります。用品メーカーにしても、デジタルでなくば人にあらずの勢いが感じられます。 エプソンの顔料インクA2プラスサイズのプリンターが定価228Kですから、作品造りを目指している人でも手軽になってきました。暗室も不要ですし… 話題のエプソンのR-D1にも触ってきました。シャッター音は軽く小さく、等倍ファインダーの見易さは素晴らしいものでした。質感もグー…ライカマウントの中古レンズが高騰しそうな予感… 距離計連動の各社一眼レンズ用マウントアダプターが近江屋から発売されていますが、これも売れる予感…
壷焼の香に誘はれて海を見に 雌山 田楽や味より先に香の聞ゆ 雌山
三脚メーカー・ベルボンのコーナーで、マグネシュウム自由雲台の分解方法を親切丁寧に教わりました。これは自分で分解清掃が手軽に出来るのがコンセプトなのだそうです。三脚の雲台も、クイックシュー自由雲台に換装する欲望が俄かに募ってきました… 一脚、三脚ともすべての部品の個別注文に応じているそうで、どの型のどの部分と指定すれば購入できるそうです。風のある砂浜で使ったときなど、分解清掃が必至ですから、いいことを教わりました。 また、清掃には無水エタノールが良いそうです。ベンジンも可ですが、あまり薦めないそうです。もちろんシンナーはダメダメ… 総じてどのコーナーも、質問には積極的に答える姿勢で、対応する人数も多く出ていました。去年より数段ヨカッタ…
☆ 2004/3/20 朝から雨なので、お出かけは躊躇しています。ビックサイトが遠く感じまする…
待ち兼ねた風吹きにけり貝寄する 雌山 白子乾し鼻で笑はれ意地になる 雌山
春分の日、昼と夜の時間が同じとなる日、明日からは昼が長くなる… 気温が低めなので、開花宣言の出た櫻も、満開への道の途中で足踏みしていることでしょう。来週末が満開かも…
☆ 2004/3/19 今夜は職場の仲間と中華街で食事会をしましたが、随分と人出が少なくなっています。このごろは昼間しか行かなくて、夜の状況は知らなかったのですが、10年前の賑わいが嘘のようです。地下鉄みなとみらい線の開通も、そんなに役立っていない様子です。で、料理の方は、豪華なメニューで満足、満腹…
蒸し鰈陰に置かれて味を出し 雌山 小綬鶏や無駄に呼ばれて膨れ面 雌山
今日から始まったフォトエキスポ2004に、明日か明後日に行きたいのですが…
☆ 2004/3/18 雨の降り出しは3時間ほど遅れ、正午ごろ降り始めました。途端に急激に気温が下がりました。 その昼過ぎ、PENTAXからメールが届いていて、PENTAX REMOTE Assistantの提供と*ist Dのファームウェアの1.11へのバージョンアップの知らせでした。夕刻早速インストールして、フムフムといじりまわしています。老眼世代としては、カスタムファンクションの設定が眼鏡無しで出来るのは、まっこと有難いことですじゃ…
一椀に野の風を盛る菜飯かな 雌山 蕗味噌や一難去って息を吐き 雌山
☆ 2004/3/17 PENTAX REMOTE Assistantを入手することになると、当然それ用の小型ノートパソコンが欲しくなりまする… でも、本当の意味の遠隔操作ということになると、次のモデルではモニターでのファインダー機能も、機体から操作するパワーズーム機能もと、欲は限りなく膨らみます。フレーミングのための電動雲台も… しかし、こうなると汎用機という性格を離れて、使いもしない機能満載のガラクタと化す惧れが大なり…
賑はひに依怙地の背向け名残霜 雌山 垣毀ち受け容れてをり夢見月 雌山
エプソン・コシナのR-D1は、ストロボ用X接点以外の外部端子をまったく持たない仕様のようです。撮影データはSDメモリーを取り出して、外部のリーダーから取り出すしかないようですし、電源は内蔵する小型の専用リチウム二次電池のみですから、これくらい徹底したコンセプトは感嘆ものです。モニターを裏返しておけば、、知らない人は銀塩のレンズ交換式レンジファインダーカメラと思うことでしょう…
昨夜、前日に入手した材料で*ist D 用外部電源1セット用配線を制作したのですが、カメラに取り付けると内部電源しか認識しません。確認しましたが電池は正しく装填してあります。あわててテスターで調べましたが、端子部に電気が来ていません。5本の電池はどれも正常電圧です。絶縁テープを剥がして調べた半田付部の接合は正常でした。断線を疑ってテスターで各部の導通を調べましたが正常です。 狐につままれた気分でありましたが、半田付部に再度絶縁テープを巻き、タイバンドで絞めてから電池を正しく装填してカメラに接続すると、今度はしっかり認識していました。 原因の推理ですが、最初の半田付部絶縁のテープの巻きが少なく、これを二本重ねてタイバンドできつく締め付けたことによって絶縁不良が生じていたものと思われます。半田の硬い角が絶縁テープを突き破ってリークしていたのかもしれません。何事もあまりきっちりすると、思わぬ弊害が現れるということでしょうか…
2月20日に1.10にバージョンアップしたPENTAX PHOTO Browserですが、亭主も困っていたレンズ名データがないとき主画像が開けないというバグを修正して3月8日に再度バージョンアップし、1.11になっているのに今日気付きました。 2月20日のときはペンタックスからメールが来ていたのですが、今回は無しですし、プレスリリースもしていません。意図的に内緒にしたのかどうかは不明ですが、正常に使えるようになって、まずはよかった…プン!!
☆ 2004/3/16 19日からのフォトエキスポ2004に、smc PENTAX-DA14mmF2.8 ED(IF)が参考出品されるそうです。 焦点距離14mm(35mm判換算時21.5mm相当)の超広角レンズで、EDガラス(特殊低分散ガラス)などを使用した11群12枚のレンズ構成、最短撮影距離0.17mを達成して、シームレスなAF→MF切り替えが可能なクイックシフト・フォーカス・システム採用し、77mmサイズのフィルターが装着可能だとのことです。素材には金属を使用した高級感のある外観とのことですから、楽しみであります。大きさ83.5mm(最大径)×69mm(長さ)、重さは未定だと…
あの人に驕りありけり落椿 雌山 八重霞透けて艶めく五百重山 雌山
☆ 2004/3/15 夕方仕事帰りに東急ハンズに寄り、*ist D 用外部電源に使う端子付ケーブルなどを入手しました。2セット並列用と3セット並列用は既に作ってあるのですが、1セット用は作っていなかったので… ついでに、ミニミニステレオプラグ付ケーブルとミニステレオプラグの雌・雄を入手しました。工作に備えて在庫して置くためです…
満ち足りた睡りの覚めて山笑ふ 雌山 腰伸ばす田夫ありけり夕霞 雌山
PENTAX REMOTE Assistantを18日から無料ダウンロード出来るとアナウンスされています。これをパソコンにインストールすると、USB経由で*ist D をコントロールできるようになるそうです。 主な機能としては、 ○パソコン操作による、カメラの遠隔レリーズやインターバル撮影が可能。 だそうです。ムフフ… ☆ 2004/3/14 *ist D で使えるケーブルスイッチをあれこれと漁っているのですが、ミニミニステレオプラグが付いているものならどれでも、付いていなくても半押しの使える二段スイッチ構造なら端子付ケーブルを交換改造して、現在四種類入手しています。 このうち、一番押した感触がすぐれているのが、昨日安価にて入手したContaxケーブルスイッチLA-50です。最も小型で細身で薄く、分解して確認しましたが、スイッチ部自体もマイクロスイッチを使用して相当に凝った構造です。嬉しいことに、改造しなくてもそのまま使えます… 二番目に良いのはPentaxケーブルスイッチFですが、これもスイッチ部に凝った二階建てマイクロスイッチを使用しています。端子付ケーブルの改造が必要ですし、残念ながらハンドリングはいまいち… Canonリモートスイッチ60T3とPentaxワンタッチケーブルスイッチCS−105は、構造がほとんど同じ単なる板3枚重ねただけのスイッチ部で、いずれも押し心地が良くありません。また、いずれも端子付ケーブルの改造が必要です。ハンドリングはキャノンのほうが角型のため少し良い…
若菰や盧生の夢を儚むか 雌山 取り立てて言うこともなし霞草 雌山
それで、亭主独断の結論としては、旧来のケーブルレリーズを使用するのが一番好ましい感触で、これを変換アダプター経由で使うのがベストということになりました… PentaxケーブルスイッチFは、その構造上、オートベローズの使用に必要なケーブルレリーズ変換アダプターに容易に改造する素材として使えますから、「ペンタ使い」としては、入手すべき品の一つです。中古も多く流通していますし、定価でも安価ですから…
☆ 2004/3/13 等倍ファインダーの魅力は、違和感なく両眼で対象を追えることで、Pentax MEsuper や *ist D 、Bessaflex TM では、55oのレンズを取り付けるとほぼ等倍になります。F値も1:1.8と明るいので、スナップには向いています… エプソン・コシナ連合のライカMマウント互換デジカメは、等倍ファインダーだそうです。28oのレンズまでカバーするようですから、一眼デジより広角系でのスナップに有利なのかも…
畦塗りや策を廻らし待つは何 雌山 棘立てて守るは何ぞ汝薊 雌山
ライカM・Lマウントレンズに限らず、M42マウントレンズも、Kマウントレンズもと、アダプター経由でいろいろ装着できますから、遊びのベースとして魅力的です。お代は300Kだそうですが、食指が動いてしまうのを押さえられるかどうか…
☆ 2004/3/12 暑くなったり寒くなったり、天気の変化が早くなってきました。これが春の証拠その一です…
数多なるともしび掲げ白木蓮 雌山 同胞の末路見据えて葱坊主 雌山
☆ 2004/3/11 彼岸も近づいているのですが、今日の暖かさはもう彼岸を過ぎた陽気でした。勤め帰りには、薄いコートですが暑くて脱いでしまいました。これなら櫻開花も予報どおりになりそう…
長き道歩みて見ゆる彼岸かな 雌山
手持ちのケーブルスイッチFをケーブルレリーズ用に改造してしまったので、安価なものを漁って代わりを入手しました。これに限らず、他社のものも漁っています。当然安価な場合だけですが…
虎杖や役に立ちけり見掛けより 雌山
☆ 2004/3/10 今日はとても暖かくなりました。いよいよ本物の春ですね。桃も咲いて避寒桜も盛りです。染井吉野の蕾も順調にふくらんでいるのでしょうか…
片隅で疼くものあり桜餅 雌山 押さば引く阿吽の呼吸磯菜摘み 雌山
☆ 2004/3/9 このごろは、カメラ本体やレンズより、小物に興味が向いています。使いもしないものをあれこれと物色…
蕨手や胸の痼に触れてみる 雌山 磯竈逃した獲物論ふ 雌山
☆ 2004/3/8 いまとても興味があるのがRCR-V3です。この二次電池の出力特性がどのようなものであるのか、高価ですが、投資に値する性能であるのか、注目しています。
菜種河豚企む心育ちけり 雌山 蛤鍋や風の変るを読みながら 雌山 覚悟でき奥歯噛みけり山葵漬 雌山 辛夷咲く決別の情新たなり 雌山
☆ 2004/3/7 今朝は良く晴れていますが、冬の寒さです。二月が暖かかったので薄着になっていましたが、厚着に戻さねば…
板屋貝杓子定規を旨として 雌山
休日の定番散歩の途中、晴れていた空が俄に曇って、突然吹雪になりました。正午ごろのことです。丁度河原でコガモの群れを写していたのですが、手が凍えました…
一脚を使って160枚ほど写しましたが、ピントの改善は特に見られません。手持ちとたいして差が出ないのは、一脚に習熟していないせいなのか、手持ちが上手であるのか、まだ判別できません。ナンチャッテ… 自作外部電源はまだ健全です。いったい何時まで使えるのか、驚き以外のなにものでもない…
☆ 2004/3/6 未明の強い雨音も止んで、晴れてきそうな夜明けです。春の跫急ぎ足…
引鴨の跡を濁さず発ちにけり 雌山 小手毬や手玉に取らる自覚無し 雌山
入手した一脚の操作習熟に励んでいるのですが、カメラ自体を持たず、一脚上部を持ってケーブルスイッチを使用するのが一番ブレが少ないようです。これも常時携帯しなくては… 自由雲台は初めて使いますが、一脚との相性は良いと思います。
夜明けの朝を覆っていた雲は、強い風に逐われて足早に去りました。明るい光の中、ヒノキの仲間である庭のコノデカシワ達の枝先に、何時の間にか花が咲いています。突風に翻弄されているこれも、迷惑花粉を撒き散らすのでしょうか…
☆ 2004/3/5 三月になって寒さが続きますが、光が強くなっているのでさほどには感じません。仕事帰りの駅を降りると、東の空に満月が浮かんでいました。
重き腰いかにすべきか春炬燵 雌山 労りの情の溢れて蜆汁 雌山
☆ 2004/3/4 午後3時ごろ、一天にわかにかき曇り、突風とともに雨が窓を叩きました。春らしい、典型的な寒冷前線の通過…
一眼デジの *ist D はボケが顕著に出るので、明るい広角レンズで絞りを開き、思い切り寄って撮るのがその特徴を活用する方法のひとつだと納得しました。被写界深度が銀塩より1絞りほど狭いので、立体感がより明確に出ます。DA14o/F2.8の6月投入が取り沙汰されていますが、食指が蠢いています…
連翹や我も我もと競ひけり 雌山
*ist D の場合、ISO200が最低設定感度なので、ボケを得るために屋外で明るいレンズの開放付近を使う場合には、最高シャッタースピード1/4000では不足する場合が出てきます。そんなときにはNDフィルターが必要になりますが、吾が自作外部電源ポーチには入れる余地がありますから、常時携帯できます…
昨日ヨドバシで各社の一眼デジの持ち比べをしましたが、*ist D の軽さと小ささが際立ちます。縦位置グリップ兼用追加バッテリーケースを付けない状態では、グリップから指が余ってしまいますが…
電源の話ですが、カメラ側の要求電圧を4.4V以下にできないのなら、ニッケル水素二次電池を4本直列で使うことは諦めた方が良いと思います。定格1.5Vのアルカリ一次電池やリチウム一次電池と同一条件で使用することが、どだい無理な話なのですから… 「リチウムイオン二次電池のRCR-V3は、電圧特性上、使用をおすすめいたしません」とペンタックスは自社HPのQ&Aでアナウンスしています。これの場合、フル充電時に高電圧のため誤作動をするとの体験談もネット上にありますが、何らかの対策を施して、これを使用可とするのが正しい方向性だと考えます。ニッケル水素二次電池4本直列使用時の実質撮影可能枚数の少なさは、まったく実用的ではないと断言します…
☆ 2004/3/3 仕事帰りに、今日移転開店したヨドバシ川崎店に寄りました。JR駅から近くなって便利になり、カメラ売場も前より広くなっていますがデジが主力で、一眼デジでは *ist D の展示数が一番多い… 念願のカーボン一脚とマグネシウム自由雲台を精進したので、これも念願の発電式電波腕時計は見ただけで後回し…
潮干狩欲に溺れて裾濡らし 雌山
☆ 2004/3/2 明日は雛祭、ヨドバシ川崎店の場所が変わります。広くなるそうですが、行ってみっかな…
風軽し浅葱膾供へけり 雌山
☆ 2004/3/1 月の初めの日は、やはり特別の思いがあります。月次の仕事も重なっていますが…
ささやかな想ひの集ひ雪柳 雌山
ようやく飾りリングがはずせるようになって嬉しい「SMCTakumar28/3.5」ですが、何時の間にか幾つも溜まっているこれを分解清掃したいとは思っています。しかし、時間が取れない… 「SMCTakumar50/1.4アルミピントリング」は清掃完了ですが、無限遠調整は外が明るくないとできないので、組立は途中休止状態です。このレンズの鏡筒は工作精度が高く、分解組立が簡単なので助かります…
☆ 2004/2/29 今日は四年に一度しかない日です。得であるのか損なのか、それはそれぞれ…
風吹くな吾の居る間は竹の秋 雌山
夜明けの空は明るかったのですが、すぐに暗雲に覆われてしまいました。雨になるのももうすぐ… と思ったのですが、雨はほんの少しぱらついただけで、天気はすぐに回復しました。風は少し強く吹きましたが… 夕方「SMCTakumar50/1.4アルミピントリング」が手元に来ましたが、外観は傷少なく、まあ良好、ヘリコイド問題無し、心配したレンズ面のカビの状態は、数枚内面にあるものの軽微で、自動絞りの戻りが悪いのも、お決まりリンク部の油切れによる特有のものだけですから、分解清掃調整することで実用品となる儲けものでした。オリジナル両キャップ付のこれを販売時定価の1/10以下で入手したのでは申し訳ないかも…
レンズの分解のことですが、「SMCTakumar28/3.5」の飾りリングは、手持ちの飾りリング回しでは、レンズ玉の縁より奥まっていて回らなかったのですが、マウント部キャップを利用して作った新しい飾りリング回しで見事に外せました。 また、ネジが固着している飾りリングについては、サンハヤトの「接点復活王」を施すと回せるようになります。この接点復活剤の成分は、ゴムやプラスチックを侵さないので安心して使えます。 「SMCTakumar50/1.4アルミピントリング」は、試しに一番前のレンズエレメントを外して石鹸とぬるま湯で洗浄したら、珊瑚の枝状に繁茂していたカビは綺麗に取れました。このタイプのカビは、跡形なく取れる良性のカビです…
☆ 2004/2/28 今朝は少し冷えましたが、すっかり夜明けの早くなった早朝の庭には沈丁花の香が強く流れています。去年より半月は早い状況です。 この花が盛りを迎えると、あの悪役杉の花も盛んに花粉を放出しているはずです。去年の冷夏のせいで花芽が例年の数割であるとのことですが、暖冬でいっぺんに開花したのではないかと思われます。 したがって、一時期あたりの花粉の量はさほど少なくならず、患者を悩ます状況は変わらないのかもしれません。 でも、花の総数は少ないのですから、花粉を放出している時期は短くなり、回復は早くなると予想しています。よっ、花粉予報士、ナンチャッテ…
これでまああと半年は二日灸 雌山
風邪がやっと治ったばかりの体調と相談して短めの散歩コースを選び、その間 *ist D で100枚ほどの写真を写しました。先月から使い続けているニッケル水素二次電池5本直列式自作外部電源はまだ1本あたり1.3V(合計6.5V)を維持しています。定格の1.2Vにまでも落ちていません。もう優に1000枚以上の撮影をしたというのに… 電池交換無しに高画質で4GB分以上の撮影が可能であるというのは、旅行などにおいては何よりなことです。この方式の優越性を確信します。
梅は今が盛りですし、菜の花やその他、野の花の種類も多くなってきました。暖冬傾向ですから、去年と同じく三月中に櫻が終わってしまうかもしれません…
☆ 2004/2/27 また「SMCTakumar50/1.4アルミピントリング」を入手できることになりました。オリジナル両キャップ付なのに亭主の好きな安価物ですが、カビなど多少難点もあるようです。さて、どんなもんでしょうか…
けぶる野に目を細め入る菜種梅雨 雌山
ここ数日、身辺の杉花粉病み達に症状が現れていますが、風邪の癒えた亭主の症状は軽微で、服用している甜茶製剤の効果が去年と同様に出ているようです。ありがたや…
☆ 2004/2/26 毎年の事ながら、一月はなかなか終わらない感じなのに、二月はすぐに終わってしまいます。来週はもう三月。日数が少ないせいだけではない…
啓蟄や曇りなれども仕方無し 雌山
☆ 2004/2/25 どうも、体調が悪いのと年度末を迎えて繁忙なのとで、句作もカメラ弄りも不活発です。何もかも、まあいいか、の心境です。苦しひ…
料峭や夢が遠のき見える朝 雌山
☆ 2004/2/24 鼻風邪はますます進行して、咳きも出るようになりました。やはり花粉症ではないようです。これも先月下旬から服用している甜茶製剤の副作用かもしれない…
実り無き努力なれども沈丁花 雌山
☆ 2004/2/23 このままもう寒さは戻らないのでしょうか。職場では一日中上着を脱いで過ごしました。 でも、土曜から始まった鼻風邪と頭の重苦しさが抜けません。お馴染みの花粉症とはちょっと違う症状です…
鬱屈を祓ひ除けたし御水取り 雌山
☆ 2004/2/22 今朝もとても暖かい夜明けです。薄曇の空ですが、だんだん悪くなって行きそう… 春二番の予報もされていますが、風邪も抜けません。頭が重い…
老ひ迫る跫を背に乾蕨 雌山
☆ 2004/2/21 暖かい朝ですが、風邪気味でいまいち体調がすぐれません。花粉も飛んでいそうで、休日の定番散歩に出る気力がでない…
適当にあしらひ兼ねる上り鮎 雌山
☆ 2004/2/20 今夜帰宅すると、ペンタックスからメールが来ていて、*ist D用ユーティリテイ・ソフトのバージョンアップのお知らせでした。インストールしましたが、何が変わったのかヨクワカリマセン…
目論見を手繰り寄せむと潮招き 雌山 残る鴨朋の離れて行くを泣く 雌山
☆ 2004/2/19 今夜は晩くまで、仕事の関係で某集会にゲスト出席して、その参加者たちの境遇を選ばなかった自分を褒めてあげたくなりました。エライ、どえりゃあ…
高み見て地に足付けて雲雀笛 雌山 雛霰並べて数ふ孫の数 雌山
☆ 2004/2/18 ワールドカップ・サッカーの予選、始まりましたが、ドイツに行けるのだろうか…
愛しといふ言葉愛し雛祭 雌山
☆ 2004/2/17 久しぶりで中央線中野駅に降り立ったのですが、仕事でなのでFには寄れませんでした。無念…
雛流し穢れ忌むその心こそ 雌山
☆ 2004/2/16 勤め帰りの電車に乗っても、しばらくは外の景色が見えているようになりました。まだ何度か寒さは戻って来るのでしょうが、昼間の時間は長くなる一方です…
明日からは気が楽になる捨頭巾 雌山
*ist D用の「smc PENTAX-DA 14mm F2.8 ED(IF)」がPMA2004に参考出品されたようです。価格は未定で、6月頃に発売される予定とか。きっと3月のフォトエキスポ2004にも出てくる…
☆ 2004/2/15 昨日は春一番が吹きました。夜に入ってからは家が揺れるほどの強風で、ここ何年もこのようにきっぱりとした春一番はなかったので、竜巻でも起きないかと心配しました。一夜明けた今日は冬に戻るようですが…
襟開き春一番を受けにけり 雌山
*ist D の電源ですが、縦位置グリップ内や本体内に装填するものとしては、ニッケル水素二次電池は適当でないと見切りを付けました。カメラが要求する電圧でいられる時間があまりにも短かすぎるのです。使い切る遥か前にカメラは電池切れと認識してしまうのです。いくら大容量でも定格電圧1.2V×4では低すぎる… 他の良い方法が見つかるまで、高価ですがカメラ内には二つで定格6Vを実現できるリチウム一次電池(定格3V・初期は3.6V)を一組だけ装填することに決めました。そして、メインの電源としては、自作の外部電源装置から供給することにし、内蔵電源は予備用と位置づけることにします。5本直列にして定格6Vを確保したニッケル水素二次電池なら、あきれるほど長く使えるのですから…
亭主は各メーカーに声高に提言・要求したいと思います。たとえ単四にしたとしても、5本直列装填式にすることが高容量なニッケル水素二次電池の有効な使用法であると、高価なリチウムイオン二次電池を使わずとも十分有効な電源になると…
☆ 2004/2/14 Mマウント(ライカマウント)レンズを使用できる距離計連動レンズ交換式デジタルカメラは、ライカとエプソンから出るようです。エプソンのものは、幾つかの企業の合作のようで、機体はOEMの雄、コシナのもののようです。異能の地方豪族たちを糾合し、ついに風林火山の旗の下、諏訪法性が動くのか… 速報では、機械式シャッターのチャージは巻上レバーを使用するという、至極由緒正しい全手動のようです。デジタル機構だけで使用するなら電池の持ちが良いかも… 優秀な、あるいは面白いレンズがあるからそれを使うためのものを作るというコンセプトは、まさしく正しい方向性だと思います。にわとりか、たまごか、の関係が生じれば、それもまた重畳…
啓蟄や伸びする指の届きけり 雌山 鳥曇り旅立つときはこんなもの 雌山
出遅れていたコニカミノルタも、レンズ交換式デジタルSLRを投入するようです。αシリーズのAF交換レンズ群を装着できるとのことですが、まずは重畳…
今年のフォトエキスポも、足を運ぶ価値がありそうです。みんながんばれ…
亭主本業???のMEsuperですが、分解整備待ちの個体が山積み状態 (^^;;;ゞ です。Takumar や *ist D などに気を奪われているせいか、なんだか着手するためのエネルギーが溜まりません。程度は美品級からレストア必至の顔顰め級まで千差万別ですが… はげちょろけの塗り物は他の色に塗り直すかとか、底蓋などいっそぴかぴかの磨き仕上げにしてしまうなどというのも遊び心をそそる妄想であります。巻上レバー部の飾りボルトは既に実行して、とても気に入っていますので… 本皮貼りはまだ試みていないことですが、それをするなら使わない裏蓋のメモ枠は取り去ったままにするつもりです。タイマーも使わないのですが、さて…
下の写真を見ただけで、おおっ!とか、なぬっ!とか思う人は、モノスゴイ…と思う… 昨日や以前の随想を読んでくれはったお人なら、こりゃただの下手な写真だっぺ、というのが正しい受け取り方ですが…自慢たらたら、タラノ芽天麩羅 (^_^)v 実を言うと、このようにする方法としては、SとK以降のオートベローズを49oフィルター枠を介在させて合体させるものなどもあるのですが、コストがかかったり、100o/F4ベローズで無限遠が出ないことが弱点になります。かにかくに、遊びは楽しい…
☆ 2004/2/13 オートベローズのM42マウント用カメラ取付リングの試作が、M用とS用の2種類完成してきました。マウントアダプターKがマウント面まできっちりと捻じ込めるようになっています。フランジ外径をKマウントと同じく58oとしましたから、*ist D などAF機体でフォーカスエイドも働きます。便利、便利… また、他社の機体のほとんどがアダプター経由で取付可能になりました。まだ地金のままなので、反射防止に艶消し塗装を施さなくてはなりませんが…
リクルートスーツ向かふは踏絵なり 雌山 二の午や確と足元踏締めて 雌山
☆ 2004/2/12 写真には、ありのままを描写するという機能がありますが、それが肉眼で得る情報と同一であるとは限りません。人間の目というものは、自分の都合の良いように見えるという厄介なものですから、できた写真が見たものと違うという現象や不満が生じるのです。 肉眼と違う世界を切り取るという機能を利用するとき、新鮮な驚きや感動が生まれるのだと思います。望遠や広角、魚眼などの交換レンズを使用する理由がそこにあります。 亭主はこのごろますます、写真と俳句は等質であると思うようになりました。いずれも見た目と違う世界を切り取ることに大きな歓びを感じています。見た目と同じ感動を再現できればそれも魅力的なことですが…
暝き世と言ふは易けり積塔会 雌山 御影供やその人の名を言ふてみる 雌山
MEシリーズ用のワインダーも外部電源にしたら随分と軽く使えるのでは、というのがこの頃の妄想の一つです。コネクターを工夫すれば簡単なのでは、などと思案しています…
☆ 2004/2/11 紀元節のお休み…雲の多い夜明けですが、だんだん晴れて行きそうな…
春雷やあの穏やかな人にして 雌山 鶯の鳴き損ねたる静寂かな 雌山
Mマウント(ライカマウント)デジタルカメラの話題があります。このマウントも、アダプター経由で使えるLマウントのものを含めて膨大な種類と数のレンズ資産等がありますから、先日レンズ交換式一眼レフデジタルカメラが世の中に受け入れられるものであるとした亭主の論と整合したものであり、距離計連動ファインダーを使える中望遠以下のものや、特に超広角のものを使用するときにメリットのあるものだと考えます。無論フォーマットがどうなるのかも関係しますが… モニター上で精密なピント合わせをするのは困難でしょうが、超広角のパンフォーカスならビューファインダーよりパララックスが無いメリットもありそうです。一眼レフより広い範囲を等倍で見えるようにした光学ファインダーも有力な武器になることでしょう。軽快なスナップシューターとしてならば…
☆ 2004/2/10 今日は俳句だけです。疲れました…
敵の顔懐かしき日や凍て緩む 雌山 何思ひ何を求めて遍路かな 雌山
☆ 2004/2/9 交換レンズについては、マウント部に外傷がないのに絞りが動かないとか動きが変であるというものは、技能の劣る「手」によって分解整備を受けている可能性が高いものです。分解して壊さない限り、通常の使用の中で壊れる可能性は低いものです。羽根の中に油が回って粘るというのも、整備時に注油場所と量と油種を誤ったケースがほとんどです。 ただし、Takumar の場合、自動絞りの戻りが遅いのは、羽根に油が回ってのものより、マウント部のリンクが油切れで抵抗が多くなっている場合がほとんどです。これは分解整備を受けていないものでも多発します。 この場合、分解してリンク部に適切な注油をすれば、絞り機構そのものには手を付けなくても回復します。
高き目で見渡しにけり薄霞 雌山 強東風や咲くを躊躇ふ心地かな 雌山
今年のフォトエキスポは3月19日から21日までです。去年と同じく事前登録で入場させる仕組みです。亭主的には去年の目玉は *ist D と Bessaflex でしたが、今年は?…
デジタルカメラには電源が必要です。それも結構大食いですから、ランニングコストの上から充電式の電池を使うことが一般的です。 電池というものは、低温下においては著しく能力が落ち、必要な電圧を保持できないことがあります。 そこで、外部電源の必要性が出てきます。電池をカメラの外部に置き、これから電線で電気を供給することにより、低温障害を克服することが可能です。外装電池ケースを使い捨てカイロで包むなどすれば、電池の能力低下を防ぐことが可能です。零下の環境で使うためには必需品と言えるでしょう。 亭主の作成した外部電源装置はポシェットに入れて使いますから、このポシェットに使い捨てカイロを入れればよいのです。寒い日でも腹は温々とするし、ニッケル水素二次電池5本直列方式と相まって電池切れの心配から開放されて、極めて快適に使っています。これぞ亭主雌山の自画自賛…
☆ 2004/2/8 今朝も霜柱の上がる寒さでした。でも、夜明けは日毎に早くなっています。光の強さも増しているのを感じます。まさに光の春です…
悩みしは昨日の事か山笑ふ 雌山 木の芽風夢をひかりを配りけり 雌山
今日も散歩に*ist Dを連れ出して、2時間で120枚ほど写しましたが、自作の外部電源装置、撮影後の端子電圧測定で6.6Vあります。合計撮影枚数はもうすぐ1000枚を超えるというのに… 本体と縦位置グリップに内蔵のニッケル水素二次電池(合計8本)では200枚写すことも困難ですが、外部電源装置(合計10本)ならこの性能です。やはり、5本直列にすることが、ニッケル水素二次電池の性能を使い切るためには必要なのです…
デジタル・カメラだとシャッターを押すことに抵抗感がまったくありませんから撮影枚数が多くなります。これが銀塩カメラだと、亭主のような貧乏人としては、コストの心理的圧迫で指が動きません。結果的に、面白い映像を得る機会が増えたかも…
「デジタルカメラではレンズ交換式一眼レフであることがはたして必要なのか」という考えというか、葛藤をしている向きがあるようです。これは考えが逆であると考えます。 レンズ交換式銀塩一眼レフというものが現に存在し、これを愛好してきて交換レンズや接写装置などいわゆるシステムが膨大な規模で存在していて、これを使うことの出来るデジタル機体が手に入ることにより、これら所持するシステムが、交換レンズがそれで使うことが出来るようになることに意味があるのです。その点で、ペンタックスは方向性を少し誤ったと言えます。最大限の努力で少し軌道修正はしましたが… このことから、オリンパスのレンズ交換式デジタル一眼のコンセプトは、まさに先の葛藤を惹起するものと言えるのですが、ニコン、キャノン、ペンタックス、シグマのレンズ交換式デジタル一眼については、当てはまらない考え、葛藤なのです。 ズームレンズが主体である現在の新規需要に関しては、レンズ交換式のメリットはそんなに多くはありません。機体とレンズが合体したものの方が合理性が高いと考えます。しかし、人間の嗜好というものは、「カメラ」を趣味としようとする人間の嗜好の本質から言うと、合理性はあまり重要な側面ではないのです。 一方、写真を趣味とする立場から考えると、「デジタル」は、作品としての「写真」を作り出すというプロセスのすべてを手軽に手中にすることが出来るというメリットがあります。従来の銀塩では業者の手を借りなければ実現が難しいことも、自分の手で容易に出来てしまうのです。そこに大きな喜びと新鮮な驚きがあります。パソコンを操れるという前提はありますが… 銀塩墨守派の人の論では、作品の質を忖度するものがあります。正論ではありますが、作品というものはTPOがあり、満足の度合いというものがあるのも事実なのです。それでよしとする者を納得させる論ではありません。 この日本では、新しい技術が旧来の技術を恐ろしいほどの速さで駆逐してきました。この国民性、嗜好性に目を塞いだ企業は生き残れないのが常です。 「レンズ交換式デジタル一眼レフ」というものは、あるいは過渡期の存在なのかもしれません。一部の好事家の愛玩物でしかないのかも知れません。しかし、現在の時点では、旧来の膨大な資産を「ニュータイプ」の中に受け継ぐものとして、手を出さざるを得ない魅力的な存在なのです…
☆ 2004/2/7 先週の雨で土が湿っているせいで、立春寒波の今朝は、庭の霜柱が高く上がっています。といっても、南関東のこのあたりでは、最長でも1p強ですが… 庭の沈丁花もちらほらと開き始めています。この花が咲くと、強くて甘い匂いが流れると、嫌なスギ花粉症の季節となります。20年以上のキャリアを誇る( そんなん誇れないって (>_<)\ペシ… )亭主の観察では、沈丁花の開花は発症時期の指標になります。去年効果があった甜茶の製剤カプセルを今年も1月下旬から日に3回服用していますが、効果があるといいのですが…
散々に踏み付けにされ麦青む 雌山 滔々と大河行きけり蓬餅 雌山
張り合わせの中玉がバル切れしたM50/1.4の鏡筒に鏡筒が腐食して見苦しいSMCTakumar50/1.4のレンズエレメントをそっくり移植したことは前に書きましたが、亭主の未熟な慧眼?では支障が見えません。このように問題なく使えてしまいます。 この写真のLXですが、K50/1.2との組み合わせでファインダーを覗けば、これを写した*ist Dと改造SMCTakumar50/1.4の組み合わせと見比べると、おおっと驚くほどの明るさです。改めてLXのファインダー性能の優秀さを実感しました…
単なる絞りメカだけ残したがらんどう鏡筒に装着したクローズアップレンズ(f=100o)だけで写すと、F16まで絞ってもこのようになります。 それが、フツーのズーム・レンズだとこうです。 むふふ…
☆ 2004/2/6 今日は特段のカメラねたは無いのですが、強いて言えば、レリーズスイッチの延長コード(ただのステレオミニプラグ・ジャック付の延長コード)長さ3mを入手して正常な作動を確認しました。何本も繋げば相当遠距離でカメラを操作できることになります。臆病な鳥などの待ち受け撮影にもってこいです… 同時にステレオミニプラグからミニミニプラグへの変換ジャックも入手したのですが、これは*ist Dのジャックゴムカバーが邪魔で使えず、一応失敗なり…
初午や羽目を外すも良きものぞ 雌山 歯応への無きが歯痒き蕨餅 雌山
自己流で俳句を作り始めて4年 ? ぐらいですが、記録してあるものだけで700句を超えました。散歩の途中などでよく浮かぶのですが、帰宅したときには忘れてしまい、記録できなかったものがあるのがちと心残りです。なにしろこの頃は物忘れが激しく、三歩歩くとみな忘れてしまうもので…
悪戯で、バル切れの中玉を抜いたM50/1.4の写りを試してみました。物凄い各種収差です。無限遠が来ないのは勿論のこと、相当近接でないとピントが来ません… ヘリコイド一番縮めて開放です。あなおそろし…
☆ 2004/2/5 俳句とカメラ、付随して写真も趣味とするようになって、季節の移ろい、光の変化に敏感になったように思います。月の満ち欠けも意識の中にしっかりと居を占めています。
ひかり満ち末黒川原角ぐめり 雌山 日陰では生きて行かれぬ土筆かな 雌山
35o銀塩フィルムを使用する高級カメラの新型出現を期待する声がまだありますが、亭主としては、可能性は無いと思っています。売れるはずもないものに大金をかけて開発できるほど余裕のある企業は存在しないでしょう。もしこれを行う企業が出たとするなら、その企業の命運は尽きていると言い切っておきます… それより、デジタル一眼のフォーマット拡張に精力を注いだ方が有益なことです。35o銀塩一眼が培った膨大な交換レンズ資産を活用することが成功の道だと考えます。 デジタルカメラの最大の弱点は電源です。これの軽量化と高容量化も優先すべき課題だと思います。過渡期的には、電源をカメラ本体と分離するシステムを採用することも考慮すべきであると考えます。
☆ 2004/2/4 今日は立春です。ということは昨日は節分でしたが、レストアに気を取られて豆撒きを忘れました。鬼が来るかも…
早春や頬の緩むを戒めぬ 雌山 一仕事終へて腰押す日永かな 雌山
今日の夕日はとても綺麗な赤でした。空気が春になり、湿り気が増えたせいでしょうが… それと入れ替わりに上った月はもうすぐ満月です。しばらく明るい宵が続きます…
☆ 2004/2/3 本当に久しぶりで故障品MEsuperを入手しました。このごろは高騰していて、とても手が出ない状態でしたが、基準価格(3K台前半)内で入手できました。 (^_^)v ざっと検分したところ、お決まり緩衝ゴム劣化が原因の故障だけで、電気系統は生きていますから、完治するジャンクです。全体に汚れや錆、小傷がありますから、レストアしても実用品程度にしかならないでしょうが… 底蓋のIDは18*****ですし、LEDも暗いし、押しボタンの反応も鈍い(必ず燐青銅端子が錆びてる。)ので、初期型です。電子基板が古い形式の最初期タイプだと面白いのですが…
また、SMC Takumar 55/1.8 のアルミピントリング仕様も入手しました。ゴムピントリング仕様は幾つか持っていますが、アルミリング仕様は初めてです。 この品、送料よりも安く入手できたのですが、鏡筒に手ずれが少しあり、絞りの戻りが少し遅いというだけで、光学系はカビやカビ跡は勿論のこと、ちりもほとんど入っていない綺麗な状態です。分解痕もありませんから、保存環境が良かったのだと思われます。
気の迷ひ捌きかねをり春浅し 雌山 道外れ青きを踏むを試しけり 雌山
☆ 2004/2/2 きのうの新線の開業により便利になった各観光スポットにおける集客効果は、やはり絶大なものがあったようです。これほどの人出は、めずらし物好きのなせる一過性のものだとは思いますが、まずは重畳…
春寒や頼るは己臍固む 雌山
軽量とはいえ300o付近を手持ちで使うとなると、手ぶれを防止することは困難です。かと言って三脚を担いでの散歩も腰が引けます… そこで、一脚を手に入れて使ってみようかと考えています。マグネシュウム製自由雲台と組み合わせても、カーボン製なら軽量です。一度も使ったことがないので、効果があるのか不安ではありますが…
☆ 2004/2/1 横浜市営地下鉄の横浜と元町中華街間の路線が今日開通しました。東急電鉄東横線と相互乗り入れしますから、渋谷から元町・中華街が35分程で直通運転になります。東京からのアクセスが多様になり、みなとみらい21地区・ワールドポーターズ・レンガ倉庫・山下公園・元町商店街・港の見える丘公園などの沿海商業観光施設への集客力が向上するのでしょう… この路線、従来の横浜市営地下鉄とは接続していない独立した路線ですから、横浜市の郊外在来路線沿線住人にはあまりメリットがないものです。
拘りを解き放ちけり鬼やらひ 雌山
今日も川岸を歩いて、水鳥などを100枚以上写しました。自作電源はまだまだ健在です。サギの足が黄色いのは初めて知りました。脛は黒いのに… 掃き溜めにサギ…
☆ 2004/1/31 今日で一月も終わります。春の近づく足音が聞こえますが、あのスギ花粉の季節でもあります… 予報では、去年の冷夏のせいで花芽が少なく、飛散する花粉は少ないとのことです。そのとおりであれば良いと願うばかりです… 去年実施した花粉症対策で、甜茶製剤(カプセル)の服用がありました。これの効果か馬齢を重ねたせいなのか不明ですが、症状は非常に軽く過ごせました。そのかわり、この時期には花粉症発病後20数年一度も罹ったことのない重い風邪(インフルエンザ?)を引いてしまいましたが… 今年も10日ほど前から服用を開始しましたが、効果の程と副作用?の惧れと、どうなりますことやら…
初午や欲の祟りか花粉症 雌山 春泥やああだこうだと捏ねくって 雌山
麗らかな陽光に誘われていつもの川岸を2時間ほど歩き、150枚ほど写しました。自作の外部電源装置はコネクター部測定でまだ6.5Vを保っています。もう通算500枚以上は写しているのに… 内蔵電池だけでは150枚も写せばもう電池切れ表示になっているのが現実ですから、これは驚異的な性能です。 シンクロナイズ… 梅がちらほら…
☆ 2004/1/30 今日もとても暖かい日中でした。でも、このまま春になるとも思えませんが…
輪が生まれ広がり満ちて水の春 雌山 綿雪や打ち重なりて被ひけり 雌山
オートベローズのM42マウント用カメラ取付リングの試作がM用とS用の2種類出来てきたのですが、マウントネジを最後まで捻じ込めないという状態です。指示を失念したのが原因ですが、マウント面からネジが立ち上がっている部分を幅、深さとも1.5oほどすくい取ってやらないと、最後までは捻じ込めないようです。来週修正に出しますが、マウントアダプターKを付けてやり、それがマウント面まできっちりと捻じ込めるようにしてもらわねば…
☆ 2004/1/29 立春も来週というこの時期、云わば春隣というわけですが、今日の日中はえらく暖かで、職場の事務室ではワイシャツ姿が目立ちました。
積もるとも藉くに由無し斑雪 雌山 蓬莱の亀鳴く聞くは哀しけり 雌山
M 50/1.4に光学系を譲り渡して空っぽになったSMC Takumer 50/1.4の鏡筒は、クローズアップレンズNo10(f=100o)のベースとしてぴったりでした。絞りはそのまま使えますし、間にUVフィルターを1枚挟んで無限遠も出ます。廃仏毀釈…もとい、廃品活用…
☆ 2004/1/28 カメラをいじり始めると、機体に装着する各種アダプター類に目が向くようになり、あれもこれもと欲しくなるものです。たいして使いもしないのに…反省…
物憂さを懐に詰め鐘朧 雌山 芽を包み蕾を覆ひ名残雪 雌山
キャノンのリモートスイッチ60T3がようやく手元に来ました。ペンタックスのワンタッチケーブルスイッチCS-105との構造及び操作性の違いを検証するために入手したものです。とても安価だったので… 構造は似たり寄ったりです。マイクロスイッチなどは使っておらず、ただの金属のバネ板が3枚絶縁して重なっていて、ボタンを押すことで順番に接触するシンプルな構造です。 操作性はキャノンの方が好きです。手で持った感じもキャノンは角型なのでよい感じです。角が丸いペンタックスは手の中で納まりが悪い感じです。ボタンのタッチもキャノンの方が好みです。 メイン用のスイッチ部はこの60T3を採用することにして、ケーブルだけ自作ジョイントシステムに交換することにしました。
光学系は健全なものの、薬品の付いた手で操作してそのままにしておいたらしい、鏡筒に酷く腐食のあるSMC Takumar 50/1.4 が手元にあり、また、バルサム劣化のとくに激しいM50/1.4もあるので、これを合体できないものだろうかなどと妄想を抱いて、とうとう実行してしまいました。分解して両者の光学系をすべて取り外し、交換したのです… レンズエレメントの外径や納まりはすべて同一でした。しかし、レンズの色は微妙に異なっています。特に後から2枚目のレンズは、タクマーのものは明らかに黄変しています。でも、張り合わせたレンズエレメントにはバルサムの劣化がまったくありません。 Mレンズが作られた時代の接着剤は劣化が著しいのだと思われます。それより何年も前のタクマーの時代の接着剤の方が優秀だったようです。亭主の所有するタクマーには、バルサム劣化は一つもない… これでタクマーとKマウントの光学系互換が可能であることがわかりました。レンズエレメントの一部だけ交換するとどうなるのか…やってみたくなりました…
☆ 2004/1/27 亭主はオートベローズを新旧幾つか所持しているのですが、これのカメラ本体との接合部について、少し考えていることがあります。 リング状の金具をカメラに取り付けてからベローズに装着するという仕組みなのですが、このリング状金具マウントをM42にすることで、それに各社用M42アダプターを併用することで、オートベローズが各社のカメラに装着可能となるはずです。 オートベローズSは元々M42ですが、外形もSマウントなので、KマウントのAFカメラで使う場合にフォーカスエイドが働かない不便さがあります。そこで、これを解決したリング状金具とオートベローズM用のM42リング状金具を制作すべく画策しています。純粋にお遊びですが、結果のほどはお楽しみ状態です…
地を舐めて目を皿にして草摘めり 雌山 謗る声澎湃と沸き鐘霞む 雌山
☆ 2004/1/26 安物漁りを旨とする亭主の手元にまたまたやって来たSMC Takumar 55o/F1.8(ゴムリングタイプ)の黴を除去しました。前群の一番前内側と後群の一番後ろ内側の外周部に繁茂していただけなので、それぞれ押えリングを外してレンズを取り出して、石鹸を付けて水洗いしただけですぐに綺麗になり、鏡筒の若干の手ずれ以外には何の問題もない品になりました。
このレンズ、国産銀塩35o一眼カメラの最も新しい製品であるコシナのBessaflex TMで使用するのにぴったりの標準レンズです。小型軽量ですし、これを付けるとファインダー倍率がほとんど等倍になり、それにこのカメラ、アクセサリー・シューが付いていないので、夜間も室内照明だけで手持ち撮影が十分可能なレンズの明るさは重要です…
輪を浮かべ煌めき流す水温む 雌山 健やかに育むための焼野かな 雌山
☆ 2004/1/25 俳句のたのしみとしては、季節の中で季節どおりの季語を使って作るもののほかに、先回りした季語を使うものがあります。とくに季節の変わり目が近づくとそれをしたくなる気持ちが強くなります。待ちかねているせいですかね…
勝鶏や負けん気だけが生き残り 雌山
写真というものも嘘吐き名人、法螺吹き大将ですから、四角四面な、生真面目な人向きではありません…
カワウソ亭主としては、乱獲した獺祭魚の整頓をしなければという気持ちはあるのですが、踏み出す強さが足りません。掛け声が必要です…
鞦韆や踏出す時が来にけらし 雌山
今日はよく晴れて暖かだったので、昼前後は川岸を歩きました。途中の住宅の庭では梅が咲き始めています。100枚以上撮りましたが、自作の外部電源装置、まだまだ電圧が落ちていません。もう延べで400枚以上は撮っていますが… 尾長鴨くん、昼食中でした…失礼…
☆ 2004/1/24 へんてこりんな春の季語に「獺祭(だっさい)」という詞があります。「獺」とはカワウソのことで、次々と捕えた獲物の魚を並べて置く様子を、カワウソが供え物をしている、神を祭っていると見ての意味だそうです。 これを転じて蒐めたものを乱雑に並べる、取り散らかしておくというイメージに捉えている向きもあるようでが、すると、亭主などは前世はカワウソかも…
獺祭やあれもこれもと食ひ散らし 雌山 従兄弟煮は紛ふかたなく御事汁 雌山 懐を温とくせむと稲荷講 雌山 天が下歓び満てり磯菜摘み 雌山
「獺祭」をウェブ検索すると、出てくるのは某酒造の銘柄のことばかりです。「獺祭書屋主人」となると子規ですが…
またもやカワウソ亭主の歯牙にかかった獲物があります。祭るのは後刻…
☆ 2004/1/23 645NUやMZ-S用であるワンタッチケーブルスイッチCS−105を入手しましたが、この押しボタンの操作感触がすこぶる悪いのにはがっかりしました。 分解して構造を見たことでその理由は頷けましたが、これより前のモデルで使用していたケーブルスイッチFに比べてスイッチ部のクオリティに雲泥の差があるのにはびっくりです。端子の構造が複雑でコストが嵩むのは分かりますが、価格は倍以上するのですから… それにしても、こんなに複雑な端子は必要のないものだというのが率直な思いです。キャノンの廉価版カメラと同様に単純な3Pジャックを採用したMZ-Lや*ist シリーズは賢明な選択であると思います。 なお、他社の同様な平形スイッチ部もどんな構造なのか知りたくなり、キャノンの60T3に手を出しました。当然中古で、まだ手元に来ていませんが、1Kしませんでした。本当は60E3がよかったのですが… 当然ジョイント・プラグ取付加工をして使うつもりです。
いかにせむ萎え行く心雪催ひ 雌山 節分や追はれるほどにならむばや 雌山
☆ 2004/1/22 朝のうちはそれ程寒くはなかったのですが、勤め帰りの電車の駅で震え上がりました。風が強くて猛烈に寒いのです。寒波襲来のようですが、日本海側では吹雪なのでしょうね…
寒き日の踏み止まれど春隣 雌山 待ち侘びるほどのものかは切山椒 雌山
MZ-S用ワンタッチケーブルスイッチCS-105を中古で入手しました。ジョイント・プラグの加工はまだですが…
☆ 2004/1/21 今日は大寒です。でも、それほど寒くはない…
鷽替や手にせしものを慈しむ 雌山 目出度さを分かち尽くせり飾り取る 雌山
☆ 2004/1/20 最初に作ったキャノンのケーブルレリーズアダプターT3を使った方の改造アダプターについては、当初は2.5o径3Pプラグで端子部分と繋いでいたのですが、これも3.5o径3Pプラグを付け直して、他の端子との互換性を確保しました。あとはCS-105を入手して工作するだけです。楽しみ…
枝末の木の実は本へ春近し 雌山 背戸の垣今日より日向日脚延ぶ 雌山
☆ 2004/1/19 晴れは昨日のみで今朝は雨、午後は晴れとめまぐるしく変わります。まだ大寒にならないというのに、まるで春先のような…
革羽織悪賢さに重ねけり 雌山 餓ゑるのは訳のありけり川涸るる 雌山 笹鳴きや聞き違へたり鼠鳴 雌山
電池というものは端子との押し付けが不足すると抵抗が増え、その能力を十分には発揮できないのだそうです。また、端子の素材によっても差が出るそうです。 そこで、電池を端子に万力で挟むようにネジでセットする、並列2本を5組直列にする電池ホルダーの構想を練っています。 材料は5.5o厚ベニヤ80×40o2枚、4o径70o長ボルトと蝶ナット・ワッシャー2組、薄いゴム板80×40o2枚、端子用銅板31×63o2枚、両面接着テープ、DC9V用汎用コネクター付電線、絶縁用シリコンコーキング材(バスコーク)、厚紙、糊、ビニールテープなどです。設計図や工作手順は出来ました。必要な工具もすべて揃っています。不足している資材を調達したら制作ですが、それはいつになることやら…
☆ 2004/1/18 昨日の雪は大事にならずにまずは安心…
田遊びや四角四面を絵に描ひて 雌山 黒雲に圧し掛かられて達磨市 雌山 宝籤重ねて仕舞ふ貘の札 雌山
Aシリーズのレンズは殆ど所有しておらず、これまで分解の経験がなかったのですが、勉強のためと、ある疑問を晴らすためにマウント部を解体してみました。 疑問に対する答えは得られたのですが、Aレンズを所有したいという欲望は消し飛んでしまいました。便利さと引き換えに失ったものの方がはるかに大きい…
デジカメの電源のことですが、電池を数個直列にする場合、どれか一つでも駄目電池が混ざっているとこれが足枷となって、全体の性能を下げてしまうことがあるようです。 亭主が以前経験したことですが、買いたての充電したての電池を装填したのに数枚撮ったところで電池切れになって、予備のセットと交換したのですがこれも同じように数枚で電池切れになり、それが親戚の結婚式だったこともあって、あわててアルカリ電池を買いに走ったことがあります。
ニッケル水素二次電池の電圧としては、FULL充電時には1.4Vぐらいありますが、使用するとすぐに1.25V近くにまで下降し、その後少しずつ下降して1.15Vぐらいになるとまた急激に0Vに向かって下降するという特性があるようです。 カメラが電池の残量を検知するのは電圧によっているようなので、その設定がどのくらいかによって電池の容量のどのあたりになるのかが決まってくるのだと思います。そこで、ニッケル水素二次電池の出力特性とこのこととを合わせて考えると、容量の消費とともにごくなだらかな下降線で電圧降下するある地点で電池切れとカメラは判断し、警告と遮断をすることになります。 でも、電池そのものとしてはまだ容量の相当部分を残していて、使い切った状態ではないのです。このことから、この状態で再充電をすると継ぎ足し充電ということになり、メモリー効果が発生してしまうことになります。 メモリー効果を解消するために放電機能の付いた充電器が売られていますが、カメラが電池切れとした電池をこれにセットすると放電時間は充電時間に比べて相当に長く、それだけたくさんの電気がまだ電池に残っているということになります。これは時間と資源の無駄ですね… ニッケル水素二次電池を効率よく使うためには、容量をほとんど使い切る1.1Vより低い電圧になるまでカメラが警告と遮断をしないようにすることが必要です。そのためには4個ではなく5個直列にして最低電圧を5V以上にすることが有効であると思われます。 5個直列にすると最高電圧7V前後になりますが、*ist Dの外部電源端子に接続する限りにおいて、この電圧でも異常なく作動します。さすがに6個では作動しませんが…
また、複数の電池を直列にする場合、個々の電池の電圧を揃えるということも重要なことのようです。電圧の低いものが混じると、高いものから電気が流れ、充電状態になって肝心の機器の方に必要な電気が供給されないという現象が起きるようです。 このことが、先に書いた充電したてなのに電池切れでカメラが作動しなくなった事例に符合するのだと思います。 なお、新しいニッケル水素二次電池は充電してから使いますが、過放電状態のものは充電がこけることがあり、実際には充電していないのに充電器が停止してしまうことがあるそうです。そのため、最初は何回も充電を繰り返す必要があります。充電後の電圧をテスターで確認することも有効かと…
新作の外部電源装置のテストを兼ねて散歩に持ち出しました。2時間弱で180枚ほど一気に写しましたが、何の問題もありません。どれも容量1450oAの古い電池ですが、コネクター部電圧で初め7Vあったものがまだ6.8V以上あります。これなら全部フラッシュ使用でも2GのCFを使い切ることもできそうです。高画質で500枚なり… グリップだけに電池装填したカメラは軽いので首が楽で、外部電源はベルトの左前に付けたので取り回しも支障がありません。電池切れの心配から開放されるのは何より良い点です。*ist Dを持ち出すときは必需品となりました…
☆ 2004/1/17 今日は雪になるとの予報が出ています。昼頃からでしょうか…今日、明日と大学センター試験があるのに…
自作の外部電源ですが、外部に出ている端子部分の絶縁をしました。短絡事故を防止するためです。並列にしての使用に不具合があるのかが心配な点ですが、まだ不明です… なお、電池を抜いた外部電源装置をカメラに取り付けた場合、カメラ内の電源と切り替わっていますから、外部電源の容量を使い切っても内部電源と切り替わるものと思われます。未確認ですが…
箸紙や折り目筋目に気を遣ひ 雌山 柳箸図太くあらむこれからは 雌山 足元の覚束無くて飾り海老 雌山 田作や軽んじらるる謂れ無し 雌山 椀飯やどれとどれとを振舞はむ 雌山 次こその念を入れたり粥柱 雌山 小豆粥あしたの天気案じけり 雌山 新たなる日々を重ねて老いの春 雌山
カビ付タクマー55oが手元に来ましたので、今日のお楽しみは分解清掃です。ニコイチ資源かな…
雪は午前10時過ぎに降り出しましたが、ちらほらです。夜中にかけて多くならねばいいのですが…
カビ付タクマー君のカビ、これが何とも頑固で、カビ本体は無水エタノールの一拭きで取れたのですが、コーティング上に残ったカビ跡が取れません。斜めに光に透かすとしっかり残っています。これまで効果があった無水エタノール+ハンドパワーでも果々しくありません。困りました… そのとき浮かんだアイデアが、フォーカシングスクリーンの清掃は石鹸とぬるま湯がベストであるという経験でした。ものは試しと濡らした指先で石鹸をこすり、それでレンズを軽く数回こすりました。 結果はご推察のとおりです。これまでに無いほどレンズは綺麗になりました。カビ跡の片鱗も残っていません。あっけに取られました… これまで一晩無水エタノールに漬け込んだりしても駄目だったカビ跡除去が、指先で数回こするだけで綺麗さっぱり取れてしまうのです。みすぼらしかったタクマー君は、レンズだけ綺麗なタクマー君に更生することができました… でも、このタクマー君、一番後ろのエレメントが相当黄色く着色しています。経年劣化による変色なのか、元々そうなのかは不明ですが…
☆ 2004/1/16 外部電源の制作に関して、電池のことを少し調べましたが、リチウムイオン二次電池がいいようです。メモリー効果も無く、自己放電も少ないようです。まだ高価なのが欠点ですが…
荒びける時節なれこそ温め鳥 雌山 食摘や隅に置かれる宝あり 雌山
☆ 2004/1/15 懸案の外部電源装置ですが、単三6本用のホルダーを入手できたので、ちょこっと改造して単三5本用としました。これを2個並列に繋いで出来上がりです。ニッケル水素full充電時で7.2Vぐらいですが、正常に作動します。(^O^)/6本では作動しません… このポーチは大昔のタラスブールバですが、これだとあと一組入ります。その場合、先日作った3組用のハーネスを使います…
蹲り腿を撫でをり春待つ身 雌山 見えぬもの見たるが如く水涸るる 雌山
☆ 2004/1/14 リベンジを誓った外部電源装置ですが、単三5本用のホルダーが存在しないようなので、3本用と2本用を合体して制作するしかないようです。リード線型を入手して工作するつもりです。たぶん今週末かな…
電話切り庭を眺めて冬温し 雌山 朝焼けを眼に映し息白し 雌山
☆ 2004/1/13 夜中から降り出した雨音が夜明け近くになって聞こえなくなったので、これは雪になったかと心配しましたが、起きてみると単に小降りになっただけだったので胸を撫で下ろしました。この時期に降るとなかなか融けないので雪は困ります…
寒声の枯れて艶めく夕べかな 雌山 形振りを構ふ暇無し竈猫 雌山
昨日でっち上げた外部電源装置ですが、カメラに電池を入れずに使用すると、ときどき「電池がなくなりました」と表示されて切れます。レリーズを半押しすると復帰するのですが… どうも電圧が不足しているようです。ニッケル水素の定格は1.2Vですから、4本直列では少し苦しいようです。5本直列で6Vが必要と思われます。これは再挑戦が必要です…
☆ 2004/1/12 変動性成人の日の朝は雲の多い空で、日の出の方角が茜色に染まっています。寒気は少し緩んでいるようです… 今が一番日の出の遅い時期で、午前7時を過ぎてようやく日の光が家々の壁を染め始めています…
侘助や襟を正して背を伸ばし 雌山 朦朦と湯気立ち上り薬食ひ 雌山 行き違ふ袖擦り合へる雁木かな 雌山 信濃路は荒れ果ててをり鎌鼬 雌山
今日の工作は、*ist D用の電源装置製造です。9V用端子付電線を入手したので作ってみました。 オプションの縦位置グリップを装備すれば電池を2倍装備できますが、カメラが重くなるのが嫌な場合は、この外部電源を腰にぶら下げてコードで給電すれば、長時間連続使用が可能です。単三の二次電池を使用できますから、電池の互換性も高くなります。 この端子での給電はACアダプター用ですが、それは6.5Vです。4本直列にしたものを並列で3組繋ぎましたが、ニッケル水素電池の電圧で支障がないのか、長時間使用の実績がまだなので不明です。Full充電で5.8Vですが…
今日の工作その2は、ケーブルスイッチFをケーブルレリーズ変換スイッチに改造したものを、MZシリーズと*istシリーズのいずれでも使えるようにする工作です。 これがその成果です… ケーブルスイッチFの配線は3芯なので、キャノンなどの2芯とシールド線とは異なっています。赤線が先端、すなわち押切りの系統、青線が半押しの系統です。黒線はアースの系統です。いずれにしてもテスターで確認しながら作業する必要があります… コネクターは径2.5oのミニミニステレオではなく、径3.5oのミニステレオです。ミニミニステレオは小さすぎて工作が難しいので (^^ゞ …
☆ 2004/1/11 三連休の中日はとても寒い朝です。日の出間近かの西空高くに下り月が残り、その西の地平近くには厚い雲の層が広がっています。風も少しあります…
蠢けるものらも覆ひ露凝れり 雌山 飽食の宴の果てて山眠る 雌山 着脹れの肩腰もごと儘ならず 雌山
☆ 2004/1/10 *ist Dのファームウェアバージョンアップのおかげで、K/Mレンズたちのマウント改造が不要になりました。改造用治具の設計図を引き、制作に取り掛かろうとしていた矢先でした… このバージョンアップで、*ist Dはまったく別のカメラに生まれ変わりました。一眼レフというのは多様なレンズを交換して使えるというのが最大のメリットですから、上位互換性は大切なことです… 絞り位置伝達機構の省略は、コストダウンの要請から行ったことなのでしょうが、使い勝手の点で、今度の改善は苦肉の策の感もあります。ある程度知識と興味のある人なら容易に使いこなせるでしょうが、初めてのユーザーには説明が難しい… でも、PENTAXがユーザーの声を真摯に聞いて、改善に努力した姿勢は多とするものです。ガンバレ…
寒雀舌舐りが癖になり 雌山 送られて何処彷徨ふ風の神 雌山
☆ 2004/1/9 今朝もとても寒かったです。昨夜月の出を見た立待月がよく晴れて青い西空にかかっているのを、多摩川の鉄橋を渡る朝の通勤電車の窓から見ました。丹沢の上に三角に聳える雪の富士と並んで奥多摩の峯々の上に浮かぶ丸い月…木花咲耶姫とかぐや姫が妍を競うかのよう…
襟髪を掴み引かれる北颪 雌山 包まれてまなこも閉じて柚湯かな 雌山
PENTAXからメールが届いていて、*ist Dのファームウエアのバージョンアップのお知らせでした。概要をホームページで見ましたが、Mレンズ以前のKマウントレンズの使用が劇的に改善されるようです。 絞り環を任意に設定して緑ボタンを押すことで、瞬間絞り込み測光とハイパーマニュアルにより適正シャッタースピードがセットでき、あとはシャッターを押すだけという簡便さのようです。絞り優先オートとまではいきませんが、ほとんどそれに近い使い心地となるようです。 また、絞り込みスイッチを使用しているときにも測光ができるようになるようです。これなら旧レンズたちをストレスなく使えます。PKレンズやMレンズたちのマウント改造にとりかかる寸前だったのですが、かろうじて間に合いました。ヨカッタヨカッタ… ダウンロードとインストールは、明日ゆっくり行うつもりです…なんて言っている内に完了してしまいました。
で、使った感じは、グー、グーのグーです。絞り込みスイッチを使用しているときは測光が出来るのですが、そのときには絞りダイアルもシャッタースピード設定ダイアルとして使えるのです。露出の状態をバーグラフで確認しながらシャッタースピードの設定が出来るので、まことに使い心地が向上しました。別のカメラになりました… また、緑ボタンの位置がシャッターボタンのすく近くなので、ほとんど絞り優先オートと変わらない使い心地です。このハードウェアの中で実現できる最高のものだと感じました。Mレンズたちが嬉し泣きしている聲が聞こえます…
☆ 2004/1/8 小寒になって昨日今日と寒くなりました。通勤の手がこごえます。首筋が冷たく、マフラーが欲しい気分です… 高架を走る帰りの電車の窓から上ったばかりの月を見下ろしました。巨大な円盤です。満月を少し過ぎましたが、ほとんど丸です。
凝視する群れを照らして月冴ゆる 雌山 襟巻や二重に巻ひて夢仕舞ひ 雌山
☆ 2004/1/7
掌ほっこりしをり蕪汁 雌山 これまでと悟るほかなし皮衣 雌山
☆ 2004/1/6 ケーブルスイッチFを改造したケーブルレリーズ変換スイッチの使い心地はとても良く、キャノンのT3アダプターを使用したものより半押しの感触が優れています。これを*ist DやMZ-Sでも使えるようにする企てをしています。ケーブルスイッチCS-105を入手すれば、押しボタンでの互換使用もできますし…
寒灯や部屋の広さを埋めきれず 雌山 堅炭や積み重ねしは何と何 雌山
☆ 2004/1/5 晴れましたが、寒い一日でした。久しぶりに仕事に出て、ちと疲れました。長い休みの後で体が順応していません。頭もちっとも回りません…
胡坐してゐろりの灰と話しけり 雌山
☆ 2004/1/4 年始休みの最終日、夜明けの空は一面段だら雲に覆われていて、青空の面積は半分ぐらいです。
MZ-S以外のMZシリーズ用ケーブルスイッチFを「ケーブルレリーズ変換スイッチ」に改造するために、エツミのジョイントレリーズを入手しました。思惑どおりに使える素材です。若干の工作と接着剤等とで改造は容易であることを確認しました。 これが完成の姿です。我ながら良い出来です。作業は基本的に数十分の大工仕事だけですが、その構造は…
また、敗者復活戦として再びオートベローズMに取り付き、動きの重い自動絞り機構の調整のため、スプリングの強さを調整しました。あまり弱くすると開放にならなくなるので、この絞り作動との兼ね合いで最適の状態にできました。オートベローズSには勝てませんが、別物のように軽くなりました。会心の善戦です。スプリング調整の方法は、ヒ・ミ・ツ…嘘…
雪竿の星を貫く峠道 雌山
年末に懸案だったSMCタクマー300o/F4の鏡筒分離に成功したのですが、その余勢を駆って、同様な構造と思われるフード内蔵M400o/F5.6の鏡筒分離に挑戦しました。 それで、これ、いきなり先端部を回すのではなく、中間部を先端部から外すという手順を踏む方が良いようです。中間部がロックナットの効果を持っているようなので… 中間部は筒だけで薄く作られているので変形しやすく、手で掴んで回そうとしても歪んでネジに食い付くようで、容易には回りません。市販のフィルター外しセットを使用すると円く均等に力が入れられるので簡単に回ります。鏡筒にビニールテープで養生してから作業しましたが、これをしないと傷が付くかもしれません… このレンズ、重くて長くて扱い難いのですが、やはり解像度の良さは軽量ズームの比ではなく、特にボケの出方が気に入っています。三脚とコンビを組まないと…
☆ 2004/1/3 今日も穏やかな晴天です。空の色はいまいちですが…
オートベローズMを*ist Dで本格的に使用するにあたって、動きの重い自動絞りの機構を分解整備しました。基本的にはオートベローズSの軽快な絞り機構と比べて動かす質量と摺動部分が段違いに大きく、戻りスプリングも強いので、給油や調整によって抵抗を少なくしても、大幅な改善にはならなかったのが残念です。スプリング自体を弱いものにしないと改善は望めないものと思われます。 スライドレールの関係は、ラックアンドピニオンの噛み合いの調整や、スライドのフリクション調整を行って、好みの操作性に調整しました。 また、レンズ側マウント部内部に遮光モルトが張られていますが、これが当然劣化していたので、張り替えました。 オートベローズは100oベローズを装着したときに、一番縮めると無限遠が出る寸法になっています。若干の調整は可能な仕組みです…
縮むのは伸びるがためぞ北颪 雌山
☆ 2004/1/2 穏やかな正月です。初夢は、ヨドバシの3,000K福袋を購入…初嘘…
積み上げむ年の初めに思ふこと 雌山
☆ 2004/1/1 謹賀新年。祈願、景気回復・世界平安。さて、今年はどのようなことがあるのでしょうか…
物思ふ暇無かりし初昔 雌山 齷齪とこせこせのみの宵の年 雌山 初富士や指で区切ってファインダー 雌山
☆ 2003/12/31 今日からこの部屋の二年目が始まります。 来年は懸案の「分解整備詳解」のグレードアップに取り組みたいと思っています。詳細な写真や図をたくさん入れて、狭く深く深く、でも、できたら他の機種も…
何もかもぶん投げ捨てて春仕度 雌山 大歳の更けてあわてて蕎麦手繰る 雌山
椋鳥と雀…共通項・スズメ目・群れる… セキレイみたいに上下に尾を振るので、たぶんイソシギ…? オナガガモ…
今年最後?の工作は、*ist Dでオートベローズ用のダブルレリーズを使える仕組みの制作です。*ist Dのレリーズスイッチ端子は2.5o径の3Pプラグですから、市販のミニ・ミニ・ステレオプラグが使えます。そこで、キャノンのケーブルレリーズアダプターT3(¥2.5k)を利用して、この仕組みをでっち上げました。結果は…「大成功」です。 キャノンのアダプターと3Pプラグは、やはり2.5o径3Pプラグの雌雄で繋いでいますから、純正のケーブルスイッチFやCSのコードを真ん中でちょん切って2.5o径3Pプラグの雌雄で繋げば、MZ-3やMZ-Sでもダブルレリーズが使えるのです。ヤッター (^O^)/ *ist D用のケーブルスイッチを買わなくてよかった… 標準の市販コード付2.5o径3Pプラグは先端に白線が接続されていて、これが*ist Dでは全押しの系統なのですが、キャノンのアダプターは赤線が全押しの系統になっているので、2.5o径3Pプラグ雌に半田付けするときは注意が必要です。テスターで導通を確認しながら作業する必要があります。小さな端子ですから、半田付けは結構難しいです… 資材は秋葉でなくてもハンズなどで入手可能です。
ケーブルスイッチFを分解して気付いたのですが、これの押しボタンとコイルスプリングを取り去り、そのあとにエツミのジョイントレリーズなんぞをエポキシ粘土で取り付けると、ケーブルレリーズ変換スイッチの出来上がりとなりそうです。近いうちにジョイントレリーズを入手して工作してみたいと思います。
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