音楽は力なり




2004年06月27(日)
 ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団
場所:サントリーホール

 今日は久々に素晴らしいアンサンブルを聴いて来た。ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団だ。ベルリンフィルのメンバーで構成されているというもので一度も聴いたことがなかった。数年前にベルリンフィルの演奏を聴いたときには非常に感動しただけに期待が高かった。

 演奏開始からいきなり鳥肌が立った。まず最初に感じたこと・・・それは非常に繊細かつ、とても柔らかい音色を奏でられていたことである。同じ木管とはいえ所詮異なる楽器の集まりであり多少なり音色がぶつかってしまうものだが、絶妙なバランスで演奏されどの楽器も他の楽器の邪魔になることなく、しかもきちんと主張されているのであった。

 あまりにも心地よいハーモニーであったため、私も隣にいた彼女もα波が押し寄せて来た。。。。(笑)本体の大所帯であるオーケストラで素晴らしいアンサンブルを作り上げるので当たり前と言っては当たり前だが、改めて彼らのレベルの高さと音楽への情熱を感じさせられたひとときだった。

 ここ数ヶ月色々と精神的に疲れていて楽器を手にしなかったのだが、これを気にまた練習を再開しようと思えたのも収穫だった。今年はベルリンフィル関連の演奏会が目白押しなので、聞き逃さないようにしたいと思う。

モーツァルト
アンダンテ ヘ長調 K.616(ハーゼル編曲)

ファンタジー ヘ短調 K.608(ハーゼル編曲)

ライヒャ
木管五重奏曲 ニ長調 作品91-3
・・・
イベール
3つの小品

ミヨー
組曲『ルネ王の炉辺』作品205

モーツァルト
セレナーデ 第12番 ハ短調 K.388「ナハトムジーク」(ハーゼル編曲)

(アンコール)
ヒンデミット
小室内音楽op24-2 第5楽章

滝 廉太郎
荒城の月

メダリア
タンゴ

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2004年05月01,02日(土,日)
 live image 4(quatre)
場所:東京国際フォーラム ホールA

 今日は、毎年恒例のライブとなった live image の4(quatre:キャトル)だ。毎年スケールアップしてくこのライブは視覚的な部分でもとても楽しめるものだ。

 相変わらずのゴンチチのスロートークにおなじみの人も、初めての人も爆笑の渦に巻き込まれた。しかし毎回この二人にはびっくりするのだが、色んなジャンルに挑戦して新鮮さを増しているところだ。これほど引出しを多く持ったミュージシャンも少ないだろう。

 そして、こんかいのゲストで登場したイム・ヒョンジュは凄い。声がとても澄んでいて心にすぅ〜っと入ってくる。それにとても感情を込めて歌い込む。思わず本当に涙がこぼれてきた。彼女も横で涙を拭いていた。。。おそらく会場のほとんどの人が涙を流したのではないだろうか。やはり声に勝る楽器はないのだろうか。。。。

 そして、おなじみのエンターティナー葉加瀬太郎が出てきたらもう彼のオンステージ化としてしまう。ずるい!ずるすぎる!今まで出演してきた人を完全に打ち消してしまうほどのパワーだ。

 こうして、来年も来たいと思わされてしまう一時だった。

 1日と2日と両日今回は足を運んだが、残念ながら最終日よりも1日の方が全体的な盛り上がりを見せた感があった。ちょっと中だるみなのか、気合抜けなのか。。。。東京公演ラストだとおもって2日に言ったが残念だった。

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2004年04月08(木)
 Saya ライブ 04/04
場所:JZ Brat(渋谷)
共演:日野賢二(b)、藤井伸昭(ds)

 今日はすっかりおなじみになり、お気に入りの Saya のライブだった。ここ JZ Brat で行うときは欠かさずチェックして出かけている。毎回メンバーが違って新鮮な感じがするのだが、今回は今までで最高に良かった。3人が一体感なりとてもバランスの取れたものだった。Saya 自身もとっても楽しげに演奏していたのが印象的だった。

 ベーシストの日野さんは名前をみてお解りの方もいらっしゃるかも知れないが、あのトランペッター日野皓正さんの息子さんだ。見た瞬間親子だとわかる顔立ちだったが。。。(笑)

 とにかく、メンバーによってここまで違ってしまうものかと思うほど今日は格別に良かった。ますますSayaの虜になってしまいそうだ。やはり以前も言ったが、アメリカで組んでいるメンバーを引き連れて演奏してもらいたいものだ。

 夏にはニューアルバムも出るらしいので楽しみに待っていよう。。

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2004年03月29(月)
 フランク&デームス作品の夕べ
  今日は以前からとても気になっていた、成城のサローネクリストフォリ(Salone Cristofori) でのコンサートだった。それに付け加え、イョルク・デームス自身が演奏し、彼の数あるコレクション(ピアノ)の一部が保管されそれを使用してのものだったのである。

 成城の駅より、閑静な住宅街を10数分歩いた民家の中の一軒屋にそのホールはある。外見からはそんなところにホールがあるとは思いもしない。

 しかし一度中に入ると、2階建て分を吹き抜けに建築されており、音響効果も考慮され設計されているのが見て取れる。上のHPで見ていて、2階席が良いだろうと思っていたが、そこに着いたときには、先客の長蛇の列。半ば諦めていたが、観客がホールの珍しさで集まったと思われる人々のようで、2階席には興味を示さないようだった。絶好の席(2階最前列)を確保出来たのである。縦の奥行きがあまり無い為、2階席は丁度音楽ホールの3点マイクが吊るされる位置と演奏者が居る場所とを結ぶ直線上にある。これは音も非常に良いと期待が出来るとわくわくした。

 まもなくして、デームス氏が入場した。思っていたよりもかなり大柄な人だった。しかしその体格とは打って変わって、演奏する音は非常に繊細なものだった。それになっとも言えない穏やかなもので、うっとりとした心地がホールを包み込んだ。あまりにも心地よい音色の為α波が出てしまい、眠気さえ誘われてしまった。もちろん隣で聴いていた彼女もの被害者だった。

 2部構成で、後半は、フルート奏者の石井陽子さんが加わっての演奏だったが、これもとても良いアンサンブルでこのホールならではの音が融合された。半ば観客の咳き込みで、デームス氏が演奏を中断し「出てくれ」とドイツ語で言ったハプニングはあったものの、全体を通して非常に満足の行く演奏会だった。

 また、こちらで催される演奏会に足を運びたいと思った。

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2004年02月10(火)
 藤井香織『ロマンツェ・ディ・モリコーネ』発売記念コンサート
  今日は久々の藤井さんのコンサートだった。STBスイートベイジル(六本木)20時スタートのもので、余裕だと思っていたが、かなりぎりぎりだった。

 六本木の駅で彼女と待ち合わせて行った。この会場はハーブ料理を堪能しながらコンサートが聴けるところが魅力で今回の注文した料理も全てとても美味しかった。

 さて、演奏の方だが、以前にもまして高音のかなり弱い音が魅力的だった。もともと藤井さんはテクニックにはとても定評があるが、ひとつひとつの音に非常に深みがあるのである。彼女も帰りすがらそのことをとても誉めて感心していた。藤井さんはどこまで成長していくのかが非常に楽しみで、コンサートに行くたびに次はどうなっているのかと期待をもたされてしまう。

 彼女も生まれながらしてのエンターティナーなのか、MCも抜群に上手く会場をとても和ましてくれる。どのようなジャンルを取り組んでもすっかり自分の物にしてしまうところが凄い。それだけ努力をしているのだろうが、それを一切感じさせないところがにくい。

 また次のコンサートが楽しみになった。

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2004年02月02(月)
 住友生命18th全国チャリティコンサート
  今年もこの季節がやってきた。毎年のように私が入っている保険の担当の方がこのコンサートのチケットを用意してくださるのだ。いつもいつも本当にありがとうございます。

 さて、今回は千住 真理子さん(Vn)、藤井 一興さん(p)、上村 昇さん(Vc)の3方の演奏だった。特に千住さんには特別の思いがあった。この日記の書き出して2回目のところに書いてあるが、私にとって非常に大切な人叔母の死に非常に深く関わったバイオリニストだからである。死に際にとても苦しんでいた叔母を安らかな眠りにさせたのが、千住さんのCDだったからである。そのとき以来、いつかは生の演奏を聴いてみたいと思っていた。。。。それと同時に自分が音楽に対する情熱を深めた事件でもあった。

 そうした、色々な複雑な思いを抱えながら演奏を普段以上に聴き入った。

 千住さんもストラディバリウスを使用しているのだが、諏訪内さんとは全く違った音色を持っている。もちろん楽器自体が違うのであるから当然といって当然なのだが、音色の作りかたが全く別なのである。非常に優しく澄んだ音色で、ストラディバリの特徴を存分に生かすかのごとくその音色を響かせていたのである。嫌味の無いもので、心に染み入る感じがした。叔母が安らかになったのがうなずけた。。。。

 ストラディバリで共通していた点は、やはりほかのバイオリンでは無いのだが、咳き込む人が大勢いたことだった。聞こえてくる音以上に非常に強い音圧があるのであろう。

 今度も機会があればリサイタルなど足を運びたいものだ。

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2004年01月21(水)
 Barry Harris
  今日は、渋谷にあるJZ Brat のメルマガ招待ライブに当選したので行って来た。

 Barry Harris という名前はだけは記憶にあったが、なにぶん演奏を聞いたことが無かったので非常に楽しみであった。バド・パウエル直系のピアニストと歌われていたので余計に期待が膨らんだのである。

 今回は会社の仲間と二人で聴きに行ったのだが、彼もまた非常にジャズの虜である。そしてライブの開始。

 なんとも言えない音色。それにここまで弱く優しく弾けるものかと思うほどの優しくそれでいて繊細なタッチ。さすが大御所と言われるだけのことはある。直ぐにその世界に引き込まれてしまった。非常に残念だったのが、セッションをしていたバンドマン達のあまりにもテクニックとバランスの取り方が下手なことだ。。。ピアノが折角繊細な音色を奏でているにもかかわらず、ベース、ドラムがあまりにも五月蝿すぎるのである。これには正直呆れてしまった。

 でも、ひとたびソロの曲になるとまたまたその素晴らしい音色を堪能出来たのである。今度は是非バンドもスペシャリストを引き連れてのライブを堪能したいものだとつくづく感じた。

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2003年12月26(金)
 ア・ラ・カルト 
〜役者と音楽家のいるレストラン 15th anniversary
  この芝居を観初めて今回で4回目となるのだが、なんと今回は15周年という節目でもありラッキーなことに千秋楽の日にチケットを取ることが出来た。

 15周年を迎えて演目の中間にあるショータイムも過去に登場した登場人物も盛りだくさんに出場してきて、会場は沸きに沸いた。回を重ねるごとに演技にも深みが増し、それぞれのキャラクターにも月日がきちんと設定されているところが憎い演出なのだが、ここまで継続することも並大抵のことではなかったとつくづく思う。改めて白井さん、高泉さん、陰山さんには敬服します。

 同じことを継続し、観客を喜ばせるということは、なにか新たなことにもチャレンジをし続けなくてはならず、ネタを考え出すのは相当の労力が要するのだろうと別の観かたをしてしまった。

 でも、何度見ても飽きずまた来年も観に来ようと思わされるところにこの芝居の魅力なのだと思う。

 最後の老夫婦の演目では、一生涯愛し続けられる相手がいることの感謝と、そのお互いを思いやる気持ちをいつまでも忘れてはいけないのだということを教えさせられる。そして自分にも言い聞かせる。

 演じてらっしゃる白井さん、高泉さんご夫婦も一生涯こうした仲の良い関係でいようという思いが込められているのはと勝手に思うのだった。

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2003年12月18(木)
 葉加瀬太郎 CONCERT TOUR 2003
“Traveling Notes”
  今日は、毎年楽しみにしていて恒例となった葉加瀬さんのライブだ。昼間は家族の通院に付き添う為会社を休みを取った。

 実はこの日は自分の誕生日でもあり、毎年この日にライブをやってくれるので非常に至福の時間を誕生日に味わえ嬉しい限りである。

 今回もNHKホールでの開催の為彼女とは渋谷の駅で待ち合わせをし、会場へと向かったのだ。会場に入ると独特の雰囲気に包まれていて今から始まるライブに向け気持ちが高ぶってくる。他のライブでは味わえないのだが、この葉加瀬さんのライブだけは観客の皆が一体となって気持ちを作っていく感じがして非常に好きである。

 ライブ始めは葉加瀬さんがレーベルを立ち上げポーランド出身のピアニストを発掘したブライトンの演奏だった。まだ若いのに非常に音に奥深さがあり引き込まれる何かを持っている。今年は戦場のピアニストが大絶賛されたこともあり、ポーランド人のピアニストが非常に注目された年でもあった。。。その映画の中でも演奏されていた曲だった。

 自分のレーベルを立ち上げてから、曲風がどこかしら以前のクライズラー時代のものに戻ったような気がした。とてもポップな感じで自分的には非常に好きなのである。

 演奏が進められていく中でやはりこの人は生粋のエンターティナーであることを改めて感じさせられる。自分も存分に楽しみながら聴衆も巻き込んで楽しませてしまうのだ。この才は一握りの選ばれた人にしか無いものだなと思う。

 そしてついにまたあの曲が流れてしまった。。。そうエトピリカ。彼自信も相当気に入っているようだが、この曲を聴くと無性に涙が出てくるのである。何度聴いても良いし、聴くたびにますます良くなってきている。これはずーっと演奏し続けていって欲しい曲の一つである。

 18:30から始まったライブも21:30を回っていた。

 今年も良い誕生日を迎えられたことに感謝感謝。来年も是非この日にライブを設定して下さい<m(__)m>(笑)

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2003年12月13(土)
 山中千尋 ニューヨーク・トリオ
ウィンター・ツアー2003
  今日は以前から気になっていたジャズピアニストの山中千尋さんのLiveだった。とても小柄ながらパワフルな演奏をしていて興味を持っていたプレイヤーだった。

 今回はホールライブということで、トリトンスクエアーにある第一生命ホールにて開催だった。ジャズにはやはりホールライブは少々厳しいものがあり、余計な残響が残る為ジャズ特有のデットな感じが堪能出来なかったが流石に本場のバックプレイヤーを引き連れての演奏でとても感動した。

 今までもいくつかのジャズを聞いてきたが、やはり本場のドラムスやベーシストの奏でる演奏やリズムは桁違いに迫力もあり引き込まれるものがあった。日本のプレイヤーはとかく音を大きく出すことに力を入れるがそれでは音楽全体が死んでしまう。しかし、彼らはピアノと対等に戦いながら必要なときには極限までに音量を落としピアノを最良な状態で引き立たせる。これこそプロと言える演奏だと感心してしまった。

 そうした強力なバックを従えての千尋さんの演奏はまた格別で本当に小柄なのにどうしてあんな音量とタッチが表現できるのかが不思議なくらいパワフルで躍動感溢れる演奏だった。CDでは到底堪能出来ない感覚だった。

 一度でファンになってしまった。今度は是非ライブハウスでのライブを聴きに行きたいと思った。

 ジャズ演奏で寝ることが出来る隣に座っている人(彼女)には感心した。。。。(笑)

 アンコールはなんと3曲も演奏してくれるというサービス精神旺盛のトリオだった。最高!

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2003年11月09(日)
 シンシナティ交響楽団2003日本公演
  今日は先月のストラディヴァリウスに続き今回もストラディヴァリウスの音色を聴きに行った。そう諏訪内晶子さんだ。前回はソロ曲が現代音楽だったため十分に音色を堪能出来なかった。

 その前に、以前からお店として気になっていた「満点星」のオムハヤシライスをサントリーホールの前の森ビル内で下鼓を打ち、会場へと向かった。

 シンシナティ交響楽団も初めて聴くオケだったので、非常に楽しみにしていたプログラムだった。一曲目は

コールマン:ストリートスケイプ

 若手アメリカ人作曲者とプログラムに書かれていたので、また現代音楽調のものを想像してちょっと構えていたがとても興味深い曲だった。楽器の使い方や和音の使い方など、どことなくガーシュインを思わせるものを感じた。映画音楽に直ぐに使えそうな曲想だった。次に待ちに待った。

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77

 諏訪内さん登場すると、会場内からもの凄い拍手で迎えられた。自分と同い年だったと思うが、超ベテランの風格を持ち、堂々たる登場でオーラが漂っているのだ。演奏は女性が弾いているとはとても思えないほどの力強さがあり、細かい音まではっきりと聞えて来た。腕には余分な肉が完全に削ぎ落とされていて、日頃の練習の凄さを伺えた。ただ、曲が曲だけに何ともいえないが、パワフルかつ研ぎ澄まされた音を奏でてくるのであるが、どことなくトゲがあり攻撃的な音?と感じてしまった。小品のプログラムはいつも即日完売でなかなかチケットが手に入らない為、もっとメロディアスな曲も聴いてみたいと感じた。

ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

 これは凄いの一言。良く聴きなれた曲ではあったが、これほどまでに早いテンポで演奏されたものは始めてだった。しかし、オケのレベルは非常に高く、アンサンブルを崩すことなく曲を進行させていった。全てのプログラムに満足できたコンサートはなかなか無いが、今回のものはそれに相当するものだった。その上、流石サービス精神旺盛なアメリカ人らしく、なんとアンコールを4曲も演奏してくれたのだ。

 最後に演奏されたのが、ガーシュウィンの「マイ・フェアレディ」からの曲でクラリネットがとても素晴らしくのりのりで演奏を奏でてくれた。流石アメリカのオケだと感心して、ジャズもこなすんだな〜と思っていた。後でプログラムを見るとシンシナティ交響楽団は、シンシナティ・ポップス・オーケストラを統括する上部機関であることが解った。きっと団員も相互的に活躍しているであろう。。。

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2003年10月17(金)
 ストラディヴァリウス サミット コンサート 2003
  今回もついに来日しました。ストラディヴァリスサミット。2001年に引き続き私に取っては二回目のものとなります。1993年から5回目となる今年のコンサートは前回のものを遥かに超えたものだった。

 恐らく日本でしか企画されないであろうこのコンサート。ストラディヴァリウスを一同に集めそれを演奏する。それにも加え、奏者がストラディヴァリウス所有者 宋倫匡以外全てベルリンフィルのメンバーで今回で3度目。名器であるがゆえに弾き熟すのも相当なものらしいが、彼らは今回で3度目。よほどの期待があった。

 コンサート開始早々、一度暗転した会場はほのかな照明が灯った。なんと客席に奏者達が入場しているではないか。。。そして静かに曲は始まった。とても繊細で澄んだ音色が会場一杯に広がる。他の楽器では感じられることが出来ないであろうすがすがしさとでも言うのか、自然に体に入ってくる。10数台の楽器が奏でられているにも関わらずそれを感じさせない音の調和。全身に鳥肌が立ち、涙が溢れてくる。

 曲が終わっても暫く観客も余韻に浸りそして満場の拍手が鳴り響く。やはり凄い!

 一緒に行った彼女に事前に普段と違う何がを感じるはずだから。。。と言っておいた。そして聞いてみた。”体全体からすぅーっと自然に入ってくる感じ。それに何故か体が凄く熱くなる。”やはり誰もが感じるそれだった。以前のコンサートでも感じたのだが、耳で聴く音量よりもかなりの音圧があるのだと思う。その結果、全身を揺るがされ強烈なもので全身を刺激されているのだ。

 今回の構成にもう一つ趣向が凝らされていた。それというのも、2部にはそれぞれの楽器(Violin、Viola、Cello)の音色を堪能し披露出来るような小品をそろえ聴衆を楽しませてくれた。その上何度も言うようだが、奏者がベルリンフィルのメンバーであるからソロ演奏にも磨きのかかったものであった。通常のオーケストラでこの企画をすると間違いなく全ての演奏が満足の行くものにはならなかったであろう。

 これ以上書くのはよそう。。。あの演奏が汚されてしまいそうですから。。。。

以下演奏曲目

【Program B】
タリス:弦楽のためのカノン
 TALLIS:Kanon for Strings

ヴィヴァルディ:2台のヴァイオリンとチェロのための協奏曲
 Vivaldi: Concerto for 2 Violins and Solo ? cello

J.S.バッハ:ヴィオリン協奏曲 ホ長調
 J.S.Bach: Concerto for Violin E-Major

チャイコフスキ−:弦楽四重奏曲 第2番 第2楽章
 Tchaikovsky: String Quartet Nr.2, the 2nd movement

マスネ:タイスの瞑想曲
 Massenet: Meditation from “Thais”

ショパン:ノクターン 第2番 ホ長調
 Chopin:Nocturn No.2 E-Major

サラサーテ:スペイン舞曲集より「ホタ・ナバーラ」
 Sarasate:From Danzas espanolas “Jota navara”

ドヴァルザーク:弦楽のためのセレナード ホ長調  Op.22
 Dvorak:Serenade for Strings E-Major Op.22

 

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2003年09月05(金)
 木住野佳子 Live
 今日は最近ライブを聴きに行っている JZ Brat のメールマガジンの招待ライブに当選したので行ってきた。

 木住野さんは以前からCD等では聞いていたが Live は初めてだった。どんな感じで演奏するのかとても楽しみだった。21:00からの2ndステージだったので、彼女と渋谷に 20:30 に待ち合わせをして会場に向かった。

 食事を取りながら演奏開始の21:30を迎えた。急にすぅーと心地よく体に入ってくる感じがした。ピアノを聴かせるといった演奏ではなく、どちらかというと何かをしながらバックで心地よく流しておきたい雰囲気の演奏だった。

 演奏に包まれた空間がとても気持ちよくて、時間があっという間に過ぎた感があった。木住野さんもファンになってしまったようだ。

 次回もLiveがあったら是非聴きに行こう。

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2003年08月08(金)
 SAYA Live "Beautiful Day"
 今回で3回目となる SAYA さんのライブだ!すっかり自分も彼女もとりこになってしまったのだが、毎回聴くたびに益々気に入ってしまうのだ。

 今回も渋谷 JZ Brat でのライブだったが、今回はいつもとはかなり違いとても心地よい演奏だった。それというのも、彼女自身もライブ中にMC中で言っていたが、前から一緒にやりたかったと思っていたメンバーでの演奏だったからだ。

 3人のバランスがとても良くそれでいて、とてもお互いを盛り立てていた。当然3人とも心地よいので演奏が数段乗っていきとても素晴らしいセッションとなったのだ。

 僕もライブがスタートした瞬間、あれ?いつもと全然違うと思い、また彼女も同じようなことを言っていたのだ。今までのライブではどこかしらぎこちなさを感じていた。例えばドラムが出すぎであったりベースが弱かったりと。。。。。。

 今度も是非このメンバーでの演奏を聴きたいものだ。とても幸せな時間を過ごせました。

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2003年07月30(水)
 小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトW
J.シュトラウスU世:喜歌劇「こうもり」
  今日は、題名のオペラを観に行ってきた。危うく見逃すところだった。というのも自分の頭の中ではその週の木曜日という記憶でその週は過ごしていた。しかしひょんなきっかけで今日は30日あれ?と思い慌てて調べたら今日だった。チケットは下のPMFを見に行く際に一緒に鞄の中に入れていたので問題なかった。

 急遽彼女に携帯メールにて今日だったよ!って送ったら。「やっぱりそうだったの?スケジュール見たらそうなっていたけど変更してた。」と返事が返ってきた。解っているなら言ってよって感じだった。

 会場は東京フォーラムAホールだった。会場入りしてすぐにパンフレットを購入。オケのメンバーを見た。さすがサイトウキネンオーケストラのメンバーが指導するだけあって、メンバーがそうそうたるものだった。フルートに工藤さん、ピッコロに秋山さん、オーボエに宮本さんと弦もおなじみのメンバーがバックアップにいた。音楽塾の若手演奏家達もさぞ嬉しかっただろうと思う。

 オペラが開始されまず圧倒されたこと、それはアデーレ役を演じたジェニファー・ウェルチ・バビッジ(ソプラノ)のあまりにも歌声の良さと音程取りの素晴らしさだった。こんなにきちんと音程を取ったソプラノは今まで聴いたことが無かった。常に高音域になると何を歌っているのかどういうフレーズを取っているのか解らなくなってしまいがちなのだが、彼女は全くそれがなく、とても心地よいフレージングと歌声に魅了されてしまった。オペラは日本で観ようとすると、高額なチケット代になってしまうばかりか、どういうものか知らない素人にはなかなか判断しずらい。しかし今回は定額な料金でこういったものが楽しめるのはとても得した気分だった。

 本日のみゲスト出演した KONISHIKI さんがとても良い味を出していたのと、主要メンバー以外は日本人の歌手たちだっため、ときおり日本語での冗談交じりの会話もあり観衆を喜ばせていた。

 小澤さんのかねてからの夢であったこのプロジェクトは若手演奏家にどのように伝わっていくのかが、今後の楽しみである。今後はチケットが取れさえすれば観に行きたいと思った。フルートには難波熏さんもいた。

出演者 音楽監督
・指揮
小澤征爾
歌 手
ロザリンデ/シルヴァーナ・ドゥスマン
ガブリエル・フォン・アイセンシュタイン/マイケル・ロイダー
アデーレ/ジェニファー・ウェルチ・バビッジ
アルフルート/ポール・チャールズ・クラーク
オルロフスキー公/ジェニファー・ラーモア
ファルク博士/クリストファー・シャルデンブランド
フランク/トーマス・ハモンズ
ブリント博士/ジョナサン・グリーン
管弦楽 小澤征爾音楽塾オーケストラ
合 唱 小澤征爾音楽塾合唱団

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2003年07月24(木)
 PMF 2003
  今日は昨年度残念ながらチケットを入手できずに悔しい思いをしたPMFコンサートだった。昨年はなんと言っても演目:幻想交響曲で指揮者:シャルル・デュトワとくれば誰もが入手したがるだろう。今までは当日完売なんてありえなかったのだが、昨年はそんなことで当日直ぐに売り切れてしまったのだ。

 今年は屈辱戦とまではいかないが、例年足を運んでただけにチケットが手に入って非常に嬉しかった。

 毎年このオーケストラは当然ながらメンバーが違うのだが若手の演奏家達が著名な演奏家達にレッスンを受けその成果をオーケストラとして演奏するものであった。

 今回のの演奏は、どれもがとても素晴らしいもので、終始鳥肌が立つ演奏だった。チャイコのピアコンもソリストの呼吸とぴったりで何ともいえない駆引きが行われ非常に完成度の高いものだった。ソリストもとても気持ち良く演奏出来また楽しめたのでは無いかと思う。

 シェエラザードは僕の非常に好きな曲のうちの一つでとても期待をしていた演目である。それを裏切るどころか、今までどこのオケで聴いたものよりも言葉では表現しきれないほど素晴らしいものだった。Vnのコンサートミストレスのソロもとても妖艶な音色を奏でており、また各ソリストもレベルの高い演奏で涙が何度も出そうなぐらいなものだった。

 一緒に行った彼女もこんな贅沢な時間を過ごしたのは初めてだったととても感動していた。改めてこのオーケストラは故バーンスタインの遺志を十二分に受け継がれたものであることを確信するものであった。

【出演者】
PMFオーケストラ、チエン・ウェンピン(指揮)、及川浩治(ピアノ)
【演奏曲目】
ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 作品35
バーンスタイン:「キャンディード」序曲

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2003年07月09(水)
 classical ever! concert
  今日は急遽ピアの得チケで入手したコンサートに行くこととなった。なんと正規価格の半額だったので。。。。

 これは、同名のCDが発売されたのをきっかけにコンサートが開かれたものだった司会は女優の川原亜矢子さんでゲストはソプラノの鈴木慶江さんと小野リサさんだった。特に小野リサさんは前前からCDでは聴いていたのだが実際生で聴くのは初めてだったので楽しみだった。

 一部はスーパーワールド・チェンバー・オーケストラの演奏で有名な協奏曲と中心に演奏された。流石に選りすぐりの名手たちの楽団だけあって素晴らしいアンサンブルなのだが、ソリストは今一の方もあってちょっと残念だった。
スーパーワールド・チェンバー・オーケストラ:ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ボストン響、パリ管などの現役オーケストラメンバーにより、ソリスト集団としてではなく、オーケストラを熟知した超一流のメンバー達により組織されたインタナショナルオーケストラ、スーパーワールドオーケストラから、さらに選抜された37名による室内管弦楽団です。

 二部は始めに小野リサさんのミニライブ形式のもので、CDでは感じられないほんわかとしたボサノヴァを聴くことが出来て非常に満足した。後半は前出のオケの演奏で有名な映画音楽により、川原亜矢子さんのナレーションでおはなし形式のものだった。非常に緊張していたのか時折ぎこちないナレーションがあったのが微笑ましかった。

 ゆったりとしたひと時を過ごせた気分だった。以下にプログラム。

第1部 Summer Storm
〜名手たちによる超絶技巧の饗宴 イタリアからフランスへ
ヴィヴァルディ:『四季』より「夏」
マルチェルロ:オーボエ協奏曲 第2楽章
                  (映画「ヴェニスの愛」テーマ)
サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」より 白鳥
モーツァルト:クラリネット協奏曲 第2楽章
         (映画「勝手にしやがれ」挿入曲)
ボルヌ:カルメン幻想曲
プッチーニ:歌劇 「ジャンニ・スキッキ」より『私のお父さん』
ビゼー:交響曲ハ長調・第1楽章(バレエ音楽「シンフォニーinC」)
第2部 Chanson、Cinema、Classic
〜小野リサが歌うフレンチ&イタリアン、そしてあの名シーンを思い出す映画音楽〜
モリコーネ:映画「ニュー・シネマ・パラダイス」
              「海の上のピアニスト」テーマ      
ミシェル・ルグラン:映画「想い出の夏」テーマ
ピアソラ:リベルタンゴ(英仏映画「タンゴレッスン」)
ブラームス:弦楽六重奏 第1番 第2楽章(仏映画「恋人たち」)
ヤン・ティルセン:映画「アメリ」〜初めての場所
オッフェンバック:「ホフマンの舟歌」
           (伊映画「ライフ・イズ・ビューティフル」)
バッハ=グノー:アヴェ・マリア(ソプラノ:鈴木慶江)
ヴェルディ:歌劇<椿姫>より「そはかの人か〜花から花へ」
                   (ソプラノ:鈴木慶江) 

 

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2003年05月20(火)
 SAYAライヴ
  今日は僕も彼女も最近とってもお気に入りの SAYA さんのライブだった。年末のライブと同じ渋谷 JZbrat にてのものだった。

 今回はかなり前からの予約だった為会場へ付いて席を案内されるとなんと一番前のど真ん中だった。凄くラッキーと思いながら食事を注文し食べながら開演を今か今かと待っていた。そうこうしている内に開演の時間となりメンバーが登場する。

 何度聴いても心地よいサウンドを奏でる。JAZZには違いないがとてもすっと体に浸透するようなPianoなのだ。またまた SAYA さんを気に行ってしまった一日だった。今度は8月にNew Album を引っさげて戻ってくるらしいので、絶対に来ようと思う。

 そうそう、マリンバ奏者の三村奈々恵さんも聞きに来ていた。

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2003年05月01(木)
 live image 3 trois
  またまたやってきました。ことしも Live image が毎年楽しみにしているLiveです。

 今年はちょっと新人さんとかも出演しており、ちょっと物足りない部分もあったが、やはりゴンチチが中締め役であり、いつもの爆笑トークで会場内をもの凄く盛り上げていた。そしてゲストにクレモンティーヌが出演し、とてもゆったりとした歌声にうっとりとしていました。

 またいつも誰かの伴奏役などで脇役を務めていたバンドネオンの小松亮太が一番初めを務め一気に会場内を興奮の坩堝にした。

 やはりお目当てはこの人葉加瀬太郎さんです。やはりやってくれます。今までの人達のものを全部かっさらっていくかのように、最高潮に会場を盛り上げていく。さすがエンタ-ティナーだなーと感心をした。これだけ盛り上げられるのはもちろん技術力が伴わなければ絶対に成しえない技だと思うが、一番の要因は演奏者本人がいかに楽しんでいるかではないかと思った。奏者が楽しめなければ決して聴衆を楽しめさせることは出来ないものだと、いつもながら考えさせられるものだった。来年も是非聴きに来たいものです。

演奏曲目

第一部

  1. リベルタンゴ/小松亮太
  2. starneon/鳥山雄司 with 小松亮太
  3. Let me go/鳥山雄司
  4. ソング・オブ・ライフ/鳥山雄司
  5. TAKUMI/松谷 卓
  6. ホワット・ア・ワンダフル・ワールド/ケイコ・リー
  7. DON'T EXPLAIN/ケイコ・リー
  8. True/マーティン・テイラー
  9. 地球に乾杯/羽毛田丈史
  10. この空と大地の出会う場所/羽毛田丈史
  11. 文明の道/羽毛田丈史

第二部

  1. Right Side of Sorrow/ゴンチチ
  2. 緑の性格〜黒い蟻の生活/ゴンチチ
  3. cora/ゴンチチ
  4. 放課後の音楽室/ゴンチチ
  5. 黄昏のワルツ/加古隆
  6. 風のワルツ/加古隆
  7. パリは燃えているか/加古隆
  8. 悪女/クレモンティーヌ
  9. Une fille comme of ci/クレモンティーヌ with ゴンザレス三上
  10. Airborn/葉加瀬太郎
  11. Angel in the sky/葉加瀬太郎
  12. ”Summer”from The Four Seasons/葉加瀬太郎
  13. 情熱大陸/葉加瀬太郎 with 小松亮太

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2003年04月22(火)
 グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ
  今日は彼女と一緒に以前より聴いてみたかった諏訪内晶子(Vn)さんがソロを演奏するのでサントリーホールに赴いた。

 また曲目の最初が今度自分が所属するオーケストラで演奏するものだったので、とても楽しみにしていたものだった。

 まずワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲が演奏されたのだが、非常にオケ全体がまとまっていて違和感無くすっと入ってくるような演奏だった。演奏者も非常に楽しそうに弾いていて以前聴いたベルリンフィルもそうであったように、ロシア系のオケはこうなのかなーっと思った。また一つお気に入りのオーケストラが出来て嬉しかった。

 次にいよいよ諏訪内さんがソロを弾く ベルクのヴァイオリン協奏曲だった。ちょっと現代曲だったのが残念でしたが、諏訪内さんが弾き始めたとたん全身鳥肌が立って涙が溢れてきた。。。なんて澄み切った音色を出すんだろう。そして非常に早いパッセージのところでもゆったりとした感じで耳に入ってくる。CDで聴いていたよりも数10倍も感動した。ダイナミックレンジも非常に広く、フォルテッシモのところは非常に力強くしかし全く音割れのしないものだった。聴きにきて正解だった。彼女も同様に涙が出てきたようだった。

 今回もこれ以上言葉で書くと薄っぺらい物になってしまうので止めて置きたいと思う。次回は是非ソロのリサイタルを聴きに行って見たいと思った。しかしチケットがなかなか取れない・・・・涙

曲目

ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲

ベルク : バイオリン協奏曲

シェーンベルク : 交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5

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2003年04月11(金)
 奥村愛 リサイタル〜愛のあいさつ〜
  先日のシークレットリサイタルの際に石橋さん(Piano)より来週もリサイタルがあるのもし宜しければとお誘いを頂いたので今日も四谷の紀尾井ホールへと行ってきた。

 会場についてまず始めに感じたことは、奥村さんが音楽界のアイドルとして売り出しているのが伺える客層だったということだった。純粋にクラッシックファンのみではなさそうだ。。。。

 開演して最初の Piano の音を聴いて何て綺麗な音色なんだろうと思った。とても表現力ゆたかな Piano なんだなーと。それにつられて置く村さんの Violin も心地よい音色で会場一杯に響かせていた。曲への導入時に一呼吸を置く間も以前よりは改善されていて聴衆としても入り込みやすくなっていた。ゆったりとして曲想では非常に表現豊かな音色を奏でるのに、早く難易度の高い曲になってしまうとどうしても緊張しているのか、体全体が硬直していて音が伸びていかないのが残念に思った。もっとなじみのあるゆったりとした曲でファンを増やしていけば良いのではと感じた。

 リサイタルの終了後、石橋さんを訪ねていったら、僕が Piano のことを最初にしゃべろうとおもったら先に「Piano 良かったでしょ〜♪どうでした?」って言われてしまった。やはりご本人も凄くご機嫌だったようだ。今まで引いてきた中で一番良かったかも知れないと仰っていた。Pianoには何にも求めるものがなかったから逆に自分の能力がもろに出てしまうのでって仰っていた。曲目の中でガーシュインの曲があったのだが、非常に石橋さんのりのりの弾きこなしだったのをお伝えし、もしかしてジャズとかお好きじゃないですか?って伺うと・・・「実は学生のころバイトで弾いてまして・・・・」っと言う回答が帰ってきた。やはりそうでしたかと言うと「それが弾き方に出ちゃってますか?」って聞かれるので「ええ。凄く楽しそうでしたよ」ってお伝えすると「そうですか。。。。汗」と得意不得意が解るのがまずいと仰っていた。でもとても魅力的な弾き方でしたよってお伝えした。また是非是非お誘い下さいと言って会場を後にした。

 帰り道JR中央線の線路脇の土手沿いを歩くのだが、非常に夜桜が綺麗だったのが印象的だった。

曲目

エルガー : 愛の挨拶
チャイコフスキー : 「なつかしの思い出」Op.42より「メロディ」
ヴィエニアフスキー : 「モクスワの思い出」Op.6
アイルランド民謡 : サリーガーデン〜
ブルッフ : スコットランド幻想曲Op.46より第3楽章
サラサーテ : ツィゴイネルワイゼンOp.20

〜休憩〜

フォーレ : 子守唄Op.16
フランク : バイオリン・ソナタイ長調

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2003年04月05(土)
 奥村愛 ヴァイオリン・シークレットリサイタル
 今日はゲートシティ大崎・ゲートシティホールにて奥村愛さん(Vn)のシークレットリサイタルを聴きに出かけた。これは PuCa というネット情報コンテンツプロバイダーの入会キャンペーンで応募していたのが当選したものだった。

 以前よりこの奥村さんの演奏を一度聴いてみたいと思っていただけに非常に楽しみにしていたものだった。しかし楽しみはこれだけではなかった。というのも伴奏をしているのがなんと以前から何度となくお話させて頂いている石橋尚子さん(Pf)だったからだ。

 伴奏者が石橋さんであることは事前には解っていなかった。しかしひょんなきっかけからご本人であることが確認出来たのだった。それというのも、以前渋谷のタワーレコードで何気に奥村愛さんのCDを視聴した。とふと伴奏のピアノがどこかで聞き覚えのある感じと思い、ジャケットの裏表紙を見てみると、何とあの石橋さんだったのだ。

 そこでもしかして今回もそうかな?と思い数日前にご本人にメールで確認したところ私ですという返事が返ってきた。メールにもタワーレコードでの出来事を書いたら是非そのときのことを演奏終了後に会う際に聞かせて欲しいとのことだった。石橋さんもビックリなさったようだ。。

 さて当日彼女を連れて大崎の会場へと向かった。会場に入ってみると座席が稼動式なるフロア−形式のものであり、ステージが観客よりも下にあるのである。音楽ホールではなくいわばダンスホール的な多目的ホールといった感じだろうか。構造的に響きがなさそうで大変だろうなと思った。

 開演時間になり、奥村愛さんが入ってきたとき会場がざわめいた。もともと奥村さんはクラッシック界のアイドルといわれるだけはあって、非常に可愛いというより綺麗といった言葉のほうが当てはまる大人っぽい雰囲気だった。彼女とも話したが女優の矢田亜希子にそっくりだった。石橋さんも非常に綺麗な方なのでさしずめ美女デュオといったところだろうか。

 演奏が始まり本人も後のトークで説明していたが、自分の名前にもかけて愛の挨拶を演奏した。流石に演奏しなれている感でとても心地よい空間を作り出していた。うっとりとする艶っぽい音色が特徴的であった。演奏が進むに連れ感じたことであるが、テクニカルな曲はまだこなれた感が薄く演奏することに集中していますっといった感じが伝わってしまったのは非常に残念だなと思った。しかしまだまだデビューしたてであるし、若いということもありこれから深みを増していけば変わっていくのであろうと思えた。

 アンコールで演奏された加古隆さんの「黄昏のワルツ」は鳥肌ものだった。前奏の石橋さんのPianoからもう涙腺が熱くなってしまったのだが、奥村さんのバイオリンが入ったらこの上なく綺麗な音色で奏でられた。この曲を聴けただけで満足できるものだった。以下は本日の曲目。

愛の挨拶/エルガー
「モスクワの思い出」/ヴィエニアフスキー
ヴァイオリン・ソナタイ長調より第1楽章,第2楽章/フランク
休憩
子守歌/フォーレ
サリーガーデン〜スコットランド幻想曲/ブルッフ
ツィゴイネルワイゼン/サラサーテ

 演奏終了後、奥村さんのサイン会の後石橋さんとお話する機会があった。お話が始まるといつもの気さくで気取らないトークで終始笑いの渦に巻き込まれてしまった。タワーレコード事件について聞かれたので、言葉では上手く表現できないのですがと前置きを言い、説明を始めた。石橋さんの伴奏は特に他の方になくより低音の伴奏(ベースライン)が明確に聞こえてくる。これは今までフルート等高音楽器の伴奏をされてきて、低音を強調することで全体のバランスを取ってきたのだという。しかしそれだけでは無いのだ。自分も演奏するからこそ伴奏者の演奏とは非常に重要だと感じている。石橋さんの伴奏はソロ奏者のポテンシャルを十分二分に引き出しかつ呼吸が良く感じられる。伴奏者とは本来こうあるのがあたりまえのことかも知れない。しかしそのあたりまえのことが出来ている奏者はそう多くないと思っている。そして聞いていて何か訴えかけてくる感情や情景が浮かぶような弾き方をされると思っている。そのことが、耳に残り心に残っているのだと後で気付いた。今度お会いするときはこのこともお伝えしよう。

 彼女が石橋さんとお別れした後に噴出しているので何故かと聞くと、私と石橋さんのやりとりがあまりにも面白すぎたようだった。

 以前も石橋さんにはお話したのだが、はやくソロのリサイタルを聞かせて頂きたいものです。ますますのご活躍をお祈りしてます。

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2003年02月26(水)
 フジ子ヘミングピアノリサイタル
  今日は、昭和女子大学人見記念講堂にて2度目のフジ子さんを聴くことが出来た。今回も彼女を誘い是非聴いて欲しい演奏だった。演奏が始まるなり彼女は全身鳥肌がたったと伝えてきたが正にフジ子さんの演奏は他の誰でも体験しえない感動を呼び起こすのであった。

 どの曲を聴いてももしかして本来こういうものではないかと、改めて考えさせるほど他の奏者とは全く別の解釈の元に演奏をしている。フジ子さんの演奏はとても繊細かつ軽やかしかし、その軽やかさにも情緒溢れる愛情や熱情が込められており、聴いている者に強烈に訴えかけてくる。パンフレットにも彼女自身記載しているが、演奏は正確さではなくやはり人間の奏でるものは人を感動させるものではなくてはいけない。との信念を貫いてきたものだとはっきり解る。

 聴けば聴くほど涙が溢れてくる感情が込み上げてきてしまう。

 最後に聞く「ラ・カンパネラ」はいつ聴いても素晴らしいもので、ますます磨きが掛かっているように思える。言葉にするには奥がましいとさえ感じてしまう演奏だった。是非皆さんも一度聴いてみて下さい。

以下に今回の演奏曲目を記載します。

-------<PROGRAM>-------

ショパン

ワルツ 第9番 変イ長調 「別れのワルツ」 Op.69-1
幻想即興曲 Op.66
エチュード 第3番 ホ長調 「別れの曲」 Op.10-3
エチュード 第5番 変ト長調 「黒鍵」 Op.10-5
エチュード ヘ短調 「遺作」
エチュード 変ト長調 「蝶々」 Op.25-9
エチュード ハ短調 「革命」 Op.10-12
エチュード 第1番 変イ長調 「エオリアン・ハープ」 Op.25-1
エチュード 第1番 イ短調  「木枯らし」 Op.25-11
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ポロネーズ 第6番 変イ長調 「英雄」 Op.53-6

------<休憩>-------

スカルラッティ

ソナタ ホ長調 K.380
ソナタ ハ長調 K.159

リスト

ため息 S.144-3 (3つの演奏会用練習曲より)
泉のほとりで S.160-4 (巡礼の年 第1年 スイス)
愛の夢 第3番 変イ長調 S.541-3
ます S.564 (シューベルト歌曲 トランスクリプション)
ラ・カンパネラ S.141-3 (パガニーニによる大練習曲より)

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2003年01月30(木)
 住友生命17th全国縦断チャリティコンサート
川井郁子 N響メンバーによる弦楽合奏団
  今日はサントリーホールにて毎年恒例になっている住生のチャリティコンサートだった。いつもながら営業のHさんには感謝をしている。今年はなかなか連絡を頂けなかったので半ば諦めかけていたが、一週間前に連絡を頂き今回も聴きに行かせて頂くことが出来た。

 座席はいつも引き換えを行っての決定なのだが、なんと今回とてもラッキーなことに、2階席最前列の席になった。座席の引き換えを終えて彼女を駅に迎えに行った。

 今回の川井さんはCMでは良く耳にするが実際生の音を聴くのは初めてだった。とっても興味があった。

 開演してまもなくこれまで聴いてきた音(葉加瀬さん、五嶋さん、古澤さんなど等)当然だが全く違うものだった。見た目の印象と同じでとても繊細かつしっとりとした音色を奏でるのであった。もともとジャズにとりつかれていたのを知っていたのでかなりアグレッシブな奏法をするのかと思っていたのだが。。。容姿もとても綺麗でこれでは音楽ファンならず男性ファンを魅了してしまうであろう。

 管弦楽団もN響のメンバーともあって、とても優雅な演奏会だった。ソリストの意図するものを瞬時に読み取り伴奏するテクニックは流石だなと思って聴いていた。川井さんもとても心地良さそうに弾いていた。最後のアンコールは川井さんオリジナルのジャズチックな曲だった。流石にN響メンバーはクラッシックを専門にしているため、ちょっとぎこちなさを感じたがそれも一興であった。以下に今回の演奏曲目を紹介します。

”ストリングス 光と彩”

モーツアルト/ディベルティメント ニ長調 Kv.136
マスネ/タイスの瞑想曲
サラサーテ/カルメンファンタジー
グリーク/組曲「ホルベアの時代」Op.40

-------休憩-------

サンサース/前奏曲〜オラトリオ「ノアの洪水」Op.45より
クライスラー/美しきロスマリン
クライスラー/プレリュードとアレグロ
川井郁子/ヴォイス・オブ・ザ・ウェイブス(大島ミチル編曲)
川井郁子/グリーン・ノスタルジア
(スカボローフェア/グリーンスリーブス)
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼンOp.20

 いつもいつもHさんありがとうございます。二人とも大満足の一日でした。

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2002年12月31〜2003年01月01日(火,水)
 SAYA & 島田奈央子 New Year's Eve Party!
  今日は待ちに待った年越しライブの日だった。最近CDを聴いてとても気にって居るアーティストの SAYA (Piano)さんが出演することになっていた。今回の様な年越しイベントライブは始めての経験だった。それにもう一つの初経験は、本格的なJazz BarでJazzを聴く機会が無かった為非常に楽しみだったのである。場所は渋谷 JZ Brat だった。

 今回も二人で行ったのだが、彼女も全てが初経験だったにも関わらずCDをとても気に入っていた為楽しみにしていたようだ。開場が20:00となっていたため、急いで会場へと向かったが既に10分前となっていた。半分大勢並んでいて座ることは出来無いかと諦めていたらなんと一人しか並んで無く、とてもラッキーだった。リハーサルが押したので20:15開場となった。会場の中へと入っていくと、とても雰囲気の良い空間が広がっていた。ピアノの前は普段は椅子が並べてあるそうだが、今回のイベントのために前方の椅子は撤去されていた。僕らは一番の前のテーブル付きの椅子を陣取った。 Show Time が21:30がFirst stage だった為それまでの時間は島田奈央子さんがDJで曲を流していた。何故か彼女をやたら撮りまくる集団がいてフラッシュのあらしで目がおかしくなりそうだった。

 21:30 時間かなと思っていたら暗闇から突如3人のメンバーがステージへとセッティングし演奏を始めた。CDでよほど気に入っていたのに、生での演奏を聴いた瞬間益々とりこになってしまった。なんと柔らかいタッチで演奏するのかと。それに柔らかさの中に情熱的なものを感じ、こちら側に訴えかけるものがあっり鳥肌が立つほど感動してしまった。次々と演奏される曲はCDにまだ収録されて無い曲も盛り込まれていて、それらも何とも言えない SAYA ワールドを作り出していた。

 First stage が終了し二人顔を見合わせてお互いに、「良いね。何て贅沢な時間を年末に過ごしているのだろうね。」と感動しあった。

 Second stage は23:30よりスタートした。カウントダウンのイベントもあるため、あらかじめクラッカーが一人一人に配られていた。2曲程演奏したのち、いよいよ23:50を回ったところで、DJ 島田さんにバトンタッチされベートーベンの第九が流れ初めてスクリーンには時計が映し出された。電話の時報も流し始めて全員で10秒前からのカウントダウンを経て2003年を迎えた。急に会場が明るくなったらいつのまにか凄い人が入っていた。そこからはシャンペンも配られ全員での乾杯をし、明るく軽いナンバーを SAYA さん達が演奏し始めた。演奏もラストを飾り最後にメンバー紹介を SAYA さんがすると DJ 島田 奈美さんです!と紹介した。あれ?奈央子さんではと思った瞬間。。。あっごめんごめんアイドル時代の名前だったっと言ったのである。。。。成る程だからあんなに迷惑なおっかけ風のカメラマンが居たのか。。。変に納得してしまった。

 今回も、非常に貴重な経験をして、とても贅沢な年越しを出来たとかなりご満悦の日だった。またライブがあったら是非足を運びたいなと思った。

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2002年12月25(水)
 ア・ラ・カルト 
〜役者と音楽家のいるレストラン
  今日は、毎年観に行くようになった「ア・ラ・カルト」の公演だった。今回も色々なところへ一緒に行くようになった人と出かけた。今日はXmasだ。。。

 今回の舞台は、いつもの白井晃さん、高泉淳子さん、陰山泰さんに加えゲストの山崎一さんだった。この舞台は毎年同じ設定の人物たちが年々変化する状況を盛り込みつつレストランでの一こま(人間模様)を題材としたものを演じられるものだ。こうした演出が来年もまたこの人達はどうなっているのだろうかと期待させられ、観に来たいと思うのである。しかしこれはひとえに、演出の素晴らしさであり、役者の演技力の賜物であることは間違いが無いのである。それに加え、白井、高泉夫婦の絶妙なやり取りがファンを魅了し、アドリブを超越した笑いがいつも湧き出ているのである。

 休憩前のショウタイムでは、3名とゲストがさまざまなエンターティナーに扮してに魅せばなのであるが、キャラクターが年々激化していてこのままいったらどうなってしまうのだろうと爆笑しながらも思ってしまった。

 隣をふと見るといつも最後の演目となっている、老夫婦がいくつになっても、お互いを慈しみ合い、敬う姿を演じられているものだが、それに感動し涙を流していたのである。自分もこうありたいと・・・・・これは、白井夫婦も目指しているのではないか思っている。自分自身も結婚をしたら、そうした関係で居続けられればどんなに幸せだろうかと思わずには居られなかった。

 この世知が無い世の中、夫婦となっても直ぐに別れてしまうような人々が多く、人間関係が希薄になっているように感じられる。そうしたもの達への警告も含められているような感じがした。

来年も是非観に来たいと思った。

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2002年12月18(水)
 葉加瀬太郎 VIOLINISM U
ACOUSTIC CONCERT 2002
  今日は自分の誕生日でもあるのだが、そんな特別な日に葉加瀬太郎さんのコンサートを聴きにNHKホールへ行った。一緒に行ったのが自分にとって今一番大切にしている人であったので、今まで以上に感動の度合いも特別なコンサートであった。

 今回は、葉加瀬さん自信のレーベルからだしている、ラファエル・フォン・ブライドンというピアニストの曲2曲から始まった。情熱的なタッチの中にも繊細かつ艶やかな音色を出すテクニックを持っているのであるが、PAの問題とバックの音楽との兼ね合いから音が軽く感じてしまった。もうちょっと生の音に近づけた音作りをすればなと思った。15分の休憩後いよいよ葉加瀬率いる5人のメンバーの登場となった。

Violin:葉加瀬 太郎
Guitar:天野 清継
Piano:榊原 大
Cello:柏木 広樹
Contrabass:西嶋 徹

 葉加瀬さん自信がトークの中でしゃべっていたのであるが、アットホームな感じを観客の皆に味わってもらいたいとの趣向で葉加瀬も椅子に座ってのアコースティックな第一部の演奏だった。今回のアルバムは合宿までして作りこんだとあって、完成度の高いものばかりだった。またメンバーがここ数年気心の知れた仲間という感があり非常に無理の無いまた、息の会った良い感じが出ていた。

 アイリッシュ音楽を主としたプログラムで進行していたが、やはり本人も入れ込んでいて気に入っている「エトピリカ」は僕も相当好きなのであるが、曲が流れ始めた瞬間全身鳥肌が立ってしまい思わず涙ぐんでしまった。どうしてこんなにも、人の心を感動させる演奏が出来るのかと毎回思ってしまうと同時に、彼の持つ音楽に対する情熱と思い入れが十二分に伝わってくるのである。

 まだCDにもなっていない新曲が2曲程紹介されたが、これもとても良い曲ではやくアルバムにならないかなっと思った。

 2部は1部とは打って変わって、乗りの良い曲を集めたものだった。ここでは葉加瀬さんもスタンディングスタイルでパワフルで髪を振りかざして熱演していた。どこからあのパワーが出てくるのかと感心してしまう。あっという間に終曲を迎えたかと思うとなんと22:00になっていた。19時開演だったので、3時間のコンサートだったのかと終わってみて気付いたぐらいだった。それだけ、観客を魅了する内容であり、演奏であったことが感じられる。

  全体を通して、やはり個人的には静かな曲をしっとりと聴かせるもののほうが良く、葉加瀬さんの良さが存分に味わえるのでは無いかと思った。

 最高の誕生日を過ごせたと思う。また大いに刺激を受けた一日でもあった。

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2002年12月14(土)
 クリスマスコンサート メサイア
  今日は、相互リンクをさせて頂いている、piyo さんと pac さんが出演される、クリスマスコンサートのメサイアを渋谷東京山手教会へ聴きに行ってきました。

  今回は面白い企画で、普段 Solo は当然一人が歌うものですが、ソプラノ3名でなおかつ、合唱のパートをソリストも交えて歌うという趣向でした。その中で、ソリストとして piyo さん(ソプラノ)と pasi さん(テノール)が出ていらっしゃいました。お二人ともとても良い声で聞き惚れてしまいました。このコンサートはある歌の教室の発表会の一環で今後このようなオペラを取り上げていく第一回の取り組みだそうです。

  演奏会の後、お菓子とお茶が用意されており、そこで初めてpiyo さんと paci さんとお会いしお話をさせて頂きました。 piyo さんとはパソコンのことで相談に乗ったりMessenger にて会話したりと何度かインターネット上やメールのやり取りはしていましたが、今後はお二人の活躍する場があればどんどんご招待頂き出来る限り足を運ばせて頂くことをお話しました。

  piyo さん pac iさん本日はお疲れ様でした。

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2002年12月03(火)
 葉加瀬太郎 VIOLINISM Uインストアライブ
  今日は、葉加瀬太郎さんの銀座山野楽器にて『VIOLINISM U』のインストアライブだった。これはCDを購入した中から申込者中200名限定のものであり見事当選したのだった。

 まずは、司会者を交えてのトークだった。ここでは主に今回のレコーディングについて語っていた。通常のスタイルの場合CDが先に出来てその後コンサートを慣行するのであるが、今回はレコーディングする曲をコンサートで先に演奏し十分に作り上げることが出来た状態でのレコーディングであったようだ。彼自身今回の出来栄えは相当の自信があるようだ。しかし一点だけ気になるところがあるそうなのであるが、8曲目と9曲目の間があと 0.5 秒空いていたらベストだったと。。。。こだわりを感じさせずには居られなかった。

 また、レコーディングの参加ミュージシャンもライブでもお馴染みの天野清継(guitar)、柏木広樹(cello)、榊原大(piano)、西嶋徹(contrabass)であり、最終は一週間合宿してのものだったらしい。そこでのエピソードはあうんの呼吸とも呼べるもので、誰とも合図せずとも葉加瀬自信が入りたいところで始まるというのである。デジタルで取ったしても寸分の狂いもないそうだ。彼は昨今のレコーディングはマルチ録音等の技術を使い重ね録りがあたりまえとなっているが、こうして全員のミュージシャンが集まり同じ時間に起き、酒を酌み交わしながら作り込んでいるのである。もちろん合宿中は一切他の仕事を入れさせないとの徹底ぶりだ。今回はアイリッシュ音楽やジプシー音楽を主として取り上げられているが、一度気に入ってしまうと日本国中にあるそれらの関連するCDを全て揃え聴き研究をするのだという。凄いものがある。

 さて、30分のトークの後いよいよミニコンサートとなるわけだが、何とギターの天野清継さんがゲストに呼ばれ以下の3曲が演奏される。

♪ 1:Sally Garden Set/サリー・ガーデン・セット ♪

  とても繊細な旋律で広大な世界観が広がる。CDとはまた違った奏法でココロに響くものであった。

♪ 2:Csardas/チャールダーシュ ♪

  これは、良くオーケストラでも取り上げられる曲であるが、非常に情熱的でエネルギッシュなものである。しかしやはりどことなく哀愁の漂う曲で葉加瀬さんの魅力が存分に引き出されたものであった。
♪ 3:エトピリカ ♪

  これは、もう葉加瀬太郎を代表する曲となり、彼自身とても大切にしている曲であるが、何度聴いてもそのときそのときの良さがあり、僕自身も非常に気に入っている曲である。

 非常に短いライブではあったが、内容が濃く満足の行くものであった。最後には全員と握手をしてくれたのであるが、自分は彼に対し

 「いつも素敵な演奏をありがとうございます」と言い葉加瀬さんからは

 「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と一人一人に対し心のこもった挨拶をしてくれた。。。。

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2002年10月20(日)
 加古 隆 concert ”風のワルツ”
  今日は、HNK等でも番組主題歌を手がけている加古隆のコンサートへ行ってきた。葉加瀬太郎のLiveにて非常に気に入ったピアニストだった。それに、ゴンチチもゲストだったので楽しみだった。

 渋谷オーチャードホールにてのコンサートだったが、一つ非常に残念なことが起きた。それは、座席が扉の真横だったのである。それだけだったら良かったのだが、悲劇は開演直後から開始されたのである。なんとドアを担当している女性が演奏中にも関わらず構わずどんどん人を中に入れるではないか。。。ドアの開閉の音がとても気になってしまい曲に集中出来なかった。アンケートでもクレームを書いたほどだった。

 ま、それはさておき、やはり加古隆の独特の世界観がありなんとも言えない心地よい空間をピアノ一台で表現するのには感動した。だだっぽろいステージに前半はピアノ一台での演奏だったのだ。しかし、それが返って良かったのか演奏へ集中でき引き込まれていったのだ。

第一部
  T ピアノソロ
    1 夜明け
    2 パリは燃えているか
    3 白梅抄一亡き母の
    4 ノスタルジックなワルツ
    5 湖沼の伝説
  U スペシャルゲスト:GONTITI
    1 放課後の音楽室
    2 君と風と
    3 森の精
第二部
  T 映画「阿弥陀堂だより」から
     風のワルツ(プロローグ)
   〜そっと君を
   〜阿弥陀堂だより
   〜風のワルツ(モノローグ〜エピローグ)
  U 弦楽五重奏とともに
    1 大河の一滴
    2 水辺の生活
    3 霧につつまれた街
    4 黄昏のワルツ
  V 終曲
      海の嵐

GONTITIの二人は相変わらずのんびりとした雰囲気を醸し出しつつ、演奏はきりりと決める憎い演出でした。自分が一番気に入った曲は湖沼の伝説。。。。とっても綺麗なメロディーでうっとりしました。また機会があれば聴きに行きたいとおもったプログラムでした。

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2002年08月25(日)
 ヴィーゼ プライベートレッスンおよび聴講
 昨日のコンサートに引き続き、本日は個人宅にてプライベートレッスンが行われた。日頃よりお世話になっている野亦氏が通訳役をやって頂き、レッスンは執り行われたのである。

 私は、プロのレッスンを受けたことが無く今回は非常に貴重な体験をさせてもらったと思ってます。色々なレベルの受講者のレッスンを全て聴講させて貰えたお陰で、一人では満足出来ない状態でも盛りだくさんの内容を見聞き出来、今までの演奏に対する姿勢であるとか、奏法等など全てにおいて勉強させられるものばかりであった。

 自分の番の時は、まず持っていった曲のテンポが非常に遅いということで、ヴィーゼが伴奏をフルートで吹いてくれそれに併せる形でテンポ感および、曲の解釈を教えてもらえたのであった。1時間のレッスンだが、非常に短く感じられ機会があればまた受講したいと思った。

 彼の指導方法には、まず姿勢を重要視しており、姿勢のみでこれだけで音色が変わるのだと吹いてみせる場面が多く見受けられた。聴くものに対し、自分が吹いているのだと主張しつつ、体はリラックスした状態で吹くことの重要性を説いていた。また彼だからこそ出来るのであるが、音色の吹き分けも必要であると言っていた。倍音が非常に乗っている音、逆に抜いた音の差がもの凄くあるのである。これは今まで聴いてきたプロの誰にも真似できないほど、明確な音色の差を、彼はいとも簡単そうに吹き分けてしまうのである。もちろんそれまでに並々ならぬ訓練の賜物であるが、生まれ持った素質も否定できないところにある。その為か、彼が吹く曲は一度も吹いたこと無いと言っているのに、曲の解釈を瞬時に行い、非常に良い曲に仕上げてしまうのである。野亦氏と感心するばかりであった。

 もし、お金が天から降ってくるようなことが起きたら、真っ先に彼の元へレッスンを受けにドイツに行くであろうことを実感したのであった。

 その後、東京でも同じくレッスンが行われたのであるが、野亦氏にくっついていた為、全部聴講させて頂いたのである。これから音楽を続けていく中で、非常に重要なポイントを締めた夏のひと時でした。

 野亦さん本当に有難うございました。

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2002年08月24(土)
 フルートの名手ヴィーゼとともに’ときめきを’
 今日は福岡で開催されるコンサートを聴くことが出来た。というのも丁度仕事の都合で福岡出張が重なってのことであった。

 以前から一度は彼の音色を聴いてみたいと思っていたので念願が叶ったわけである。彼とは、ヘンリック ヴィーゼ。現在バイエルン国立歌劇場管弦楽団にて首席フルート奏者を務めていて私と同じメーカーのマスターズのフルートを奏でている。歳も私と同じ1971年生まれである。それだけでも非常に親近感が沸くのであるが、なんとも彼の人柄が非常に良い。とても人懐っこく人当たりが非常に良いのである。それに大の大福好きときている。(笑)
 しかし一度演奏に入るととたんにプロの顔に変わり、なんとも奥深くしっとりとした音色で奏でるのである。今まで聴いてきたフルートの音色の中で一番自然に体に入ってくるものであった。これは言葉にすると軽薄になるのでこの辺で辞めて置く。

 今回の曲目の中で、特に目を引いたのは、本邦初演の ソナタ 変ホ短調(J.Ph。キルンベルガー)だ。かれは校正もこなすのであるが、彼が手がけた一つである。此れほどまでメロディーの綺麗な曲が埋もれていたのかと思うと改めて感慨深いが、聴いた人にしか体感出来ないとても素晴らしい曲でした。もちろんテクニックを非常に要する点でも彼が奏でるからこそ真の良さが秀でていたのだと、実感しました。

 アンコールで演奏した、日本の民謡集も日本人以上に情緒溢れるフレージングで観客を魅了してました。最後には自分も舞台に上がりヴィーゼと一緒に吹こうコーナーで2曲を数名の参加者によって演奏しました。貴重は体験をしました。

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2002年08月03(土)
 情熱大陸 Music Special 葉加瀬太郎 Live
 今日は待ちに待った葉加瀬太郎のLiveだ。今回はよみうりランドEASTにて野外コンサートだった。

 最近暑い日が続いていて当日はどうなってしまうのかと心配していたが、過ごしやすい温度でよかった。相変わらずの盛況ぶりで、芝生席も含めて超満員の中で開催された。このLiveは葉加瀬自身がプロデュースをし、呼びたいアーティストそして若手を発掘しその場で紹介するといった趣向のもので、とにかくゲストが凄かった。

ゲスト陣はと言うと以下のそうそうたるメンバーだった。

ジャズピアニスト:大曽根 真
バンドネオン:小松 亮太
ギターリスト兼プロデューサー:鳥山 雄司
ピアニスト:西村 由紀江
歌手:元 ちとせ

  オープニングから、葉加瀬の音を聴いた瞬間から感動が込み上げ泣きそうになる。どうしてこの人はこんなにも熱いものを持っているのだろうと。魂が込められていると言っても過言ではないでしょう。何回聴いても感動できるというのは、素晴らしい才能だと思える。本人も存分に楽しんでいるのが聴衆全員に届いてしまうのである。

 今回は感動の嵐だった、まず”元 ちとせ”の歌唱力である。テレビやどこかで聞いた感じではとても澄んでいて綺麗な歌声だなという感じでしかなかった。しかし生は想像を絶するもので、聴いた者しか理解しえないだろう。彼女も小さい体のどこからそのパワーが溢れるのか想像できないが、全身全霊で歌い上げるのだ。バックの音楽に一歩も引けを取らずなおかつ、ココロのど真ん中に響いてくる。涙が溢れてしまった。

 大曽根さんはラジオ等で良く耳にするひょうきんな人という印象で、色々なコラボレーション等に参加している。生で聞くのは今回初めてだが、この人もなんとも言い表せないものを奏でてくる。音自体はとても繊細でしなやかなのであるが、その中から非常に情熱的でやはり魂を感じて止まない。

 Solo演奏の後は葉加瀬とDuoだったのだが、なんと前日電話で曲目が決まったということだったが、それを微塵も感じさせず、お互いの行きたい方向をしっかりと見極め素晴らしいDuoだった。これがプロのなせる技かと改めて思い知らされた。もちろんお互いに信頼関係がなければ絶対に成り立たないものであることは間違いないが。。。

 西村由紀江さんは、見た目(とても綺麗)とは裏腹に、関西人らしいひょうきんな面を覗かせていた。葉加瀬とは小さいころからお互い意識をしていたようで、天才少女、少年として関西では話題だったようである。学生時代にもお互いのLive、コンサートに足を運びあったとか。彼女の繊細のタッチはやはり生でしか、味わえないものだと改めて感じた。

 また新人を紹介しようとする試みの中で次々と出演した。

 今度葉加瀬がプロデュースしてデビューさせるようだが、数々のピアノコンクールで最年少記録をことごとく塗り替えている、ラファエル・フォン・ブライドン。葉加瀬に大きく影響されていることが伺えるが、関西弁での挨拶などひょうきんな一面も持ち合わせているが、演奏は打って変わってとてもパワフルで将来が楽しみな若手であった。

今回コーラスとして呼んだ3人を一人ずつソロで歌う場があるのだ。

 葉加瀬自身がプロデュースデビューさせた、Sisy。 透明感ある歌声の中とジャジーなはスキーボイスを持ち合わせている。また村石 有香さんは存在感ある歌声でクリアーに高音まで伸びるものを持っている。そしてそして葉加瀬がこよなく好きと大絶賛をした”GATS TKB SHOW”かれのブラックミュージックを歌ってきた歌声は、一気に観客を引き込み総立ちにさせ場を盛り上げに盛り上げた。

 彼の歌からエンディングへ突入し、ノンストップで終演を迎えていった。もちろんアンコールで2曲ほど演奏されたが、しょうみ3時間のLiveは大満足の内に終わった。

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2002年05月29(水)
   PMFウィーン・アンサンブル
 今日は、ウィーンフィルのメンバーで特別に編成された、PMFウィーン・アンサンブルの演奏会だった。毎年PMFオーケストラは聴きに行くのだが、今年は式にヂュトワ曲目にアルプス交響曲、それに、ピアノがあのマルタ・アルゲリッチとういうという組み合わせだったためチケットが取れなかった。非常に残念だった。 PMFについて詳しくはこちら

1部:モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581

 メンバーも当然超一流なのだが、クラリネット奏者のペーター・シュミードルの奏でる音色は素晴らしいものだった。甘くこれが本来のクラの音色だと説得させられるものだった。ソロを存分に引き立てる役目を他のメンバーも十二分に役割を果たし素晴らしいアンサンブルを聞かせてもらった。

2部:ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 作品20

 こちらは、トップ奏者のヴェルナー・ヒンクの演奏も素晴らしいものだった。ウィーン国立音楽大学の教授も勤めているようだが、なんともいえない表現力で終始引き込まれっぱなしの状態だった。一緒に行った会社の同僚もかなり彼の演奏を気に入ったようだ。

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2002年07月12(金)
   shima 魔法のハーモニカ 2002 〜プラテーロとわたし
 今回は非常に珍しい演奏会にお誘いを受けた。以前よりお知り会いのピアニスト石橋尚子さんから今度ハーモニカと演奏をするので宜しければということだった。

 会場はトリトンスクエアーにある第一生命ホールだった。

第一部 組曲「プラテーロとわたし」

 これは、語りを入れながら情景を演奏するといった趣向があり、スライドで絵も見せながらのものであった。これは自分もクリスマスコンサート時にやっているものだったので馴染みの演出だった。ハーモニカの独特な世界に引き込まれて行き不思議な感覚を覚えた。演奏者である小林史真さんも髪型、服装から全て演出しており、この曲の世界観を演出していたのだった。そうそう、非常に珍しく、石橋さんが弾かれていたのはさすティーンペダル付きのチェンバロだった。要は音が残るように出来るものだった。しかし全く違和感の無い感じで非常に良かったと思う。

第二部 はスペイン各地のハーモニカオリジナルの曲を演奏してくれたのだが、ここでハーモニカの持つ潜在的な部分を余すと来なく発揮された作品だった。一部での演奏はどちらかというと効果音的な存在だったためハーモニカ自体にあまり魅力を感じられるもでは無かった。しかし流石オリジナル曲でもあり、どこかバンドネオンやアコーディオンにも似た倍音の非常に乗った音色も聴けた。また、小林さんのテクニックの素晴らしさも堪能出来、ハーモニカの虜になってしまった。プロフィールを見ればそれは頷けるもので、ワールドチャンピオンにもなった経歴の持ち主であった。

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2002年05月29(水)
   ブタペスト祝祭管弦楽団
 今日はパユが演奏するとのことで、初台にあるオペラシティーへ向かった。パユの人気は凄いもので女性客が大半を占めなおかつフルート片手に持っている人がわんさかと居た。

 以前トッパンホールで聞いたときの印象があまり良くなかった為、今回は少々期待と不安の中で聴きに行った。

1:モーツァルト:セレナード第6番ニ長調 K.239 「セレナータ・ノットッルナ」

 指揮台の前に何故かティンパニが置かれていて不思議に思っていたら、指揮者イヴァン・フィッシャーが登場して解った。何と指揮者自らティンパニを叩きながらの演奏だったのだ。これには会場の聴衆の度肝を抜いた。しかし見た目だけのものではなく演奏の素晴らしさに感激をした。

2:モーツァルト:アンダンテハ長調 k.315
3:ライネッケ:フルート協奏曲ニ長調 作品283

 この2曲ともパユの演奏だったが、とにかくテクニックの凄さと、オケをバックに演奏しているにも関わらず、気持ち悪いぐらい全ての音が聞こえてくるパワフルさには驚いた。しかし前回のトッパンホールで感じたイメージは拭い去れなかった。それは、ココロに訴えてくるものが無いのだ。全てにおいて緻密に計算し尽くされた演奏をするのだが、感動させられるものを感じさせない。パユ自信楽しんで吹いているといったものがこちら側に伝わってこないのだった。とても欲求不満気味で一部が終了した。

4:モーツァルト:セレナード第12番ハ短調 K.388 「ナハトムジーク」
5:モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551 「ジュピター」

 後半2部は、ブタペスト祝祭管弦楽団の演奏だった。このオケは「ハンガリーでトップの、そして世界でもトップレベルのオーケストラ」を目標としているらしく、楽員は全て2年契約で2年毎に毎回オーディションをするといった徹底したところらしい。

 それが、十二分に伺える演奏だった。それに2年おきに見直されているにも関わらずアンサンブルの素晴らしさも目を見張るものだった。特にメンバーが非常に楽しんで演奏しているのが、こちらにとても伝わってきた。久々に良いオケにめぐり合えた感じがした。

 次回来日することがあれば、是非足を運んでみたいオケの一つとなった。

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2002年07月11(木)
   瀬尾和紀〜フルートと弦楽合奏の調べ
 今日は、約一年ぶりかと思われるが、瀬尾さんのコンサートに足を運んだ。1週間前にご本人からもメールでご招待頂き是非にと伺った次第である。

 会場は、光ケ丘団地内にに有る、IMAホールとうい場所だった。以前働いていた会社の近くでも有りなじみの場所だった。その会社が経営する写真館もあるからだ。

 今回は東京ヴィヴァルディ合奏団との共演となった。

 一曲目は東京ヴィヴァルディ合奏団のみの演奏でヴィヴァルディの四季全曲だった。ソリストの演奏がいまいちしっくり来なく、ピッチも必要以上に高いのが非常に気になってしまった。全体のアンサンブルがその為かところどころ崩れてしまうところがあり非常に残念な結果に終わった。

ここで休憩が入りいよいよ二部は瀬尾さんの登場である。一年ぶりに聞くのでまた以前以上のものを聴かせてくれるのではとの期待感が非常に高まった。

 2曲目は私にとっても非常に思いで深いドップラーのハンガリー田園幻想曲である。何故私にとってかというとフルートを先生について初めて発表会で吹いた曲がこの曲であったからだ。

 始まった瞬間なんとも言えない瀬尾ワールドに引き込まれるのである。どうしてこの人はこれまでに自分の世界を作れるのだろうかと何時も感心するのである。もちろんそれを演出する為のテクニックはもちろんであるが、それ以上に独特の解釈とそれを表現する事の追及心の高さを改めて思い知らされるのであった。しかしふと”あれ?いつもと何かが違う”と感じた。。。楽器が違うような気がする。ライトの関係で黄色く見えるがもしかして金の楽器なのか?しかし瀬尾さんが吹くとその独特のいやらしさが全くしないのも凄いのである。 あとで聞いてみるとヤマハの14Kの楽器だったそうだ。

 次は、また東京ヴィヴァルディ合奏団だけの演奏でグリーグの二つの悲しい旋律というとても綺麗な曲だった。あいかわらずトップの音(先程のソリスト)の音程取りの高さは非常に気になるのだったが・・・。

 最後にまたまた瀬尾さんが登場し東京ヴィヴァルディ合奏団との演奏で、C.F.Eバッハ(大バッハの二男)のフルート協奏曲 ニ短調 だった。

 瀬尾さんの作り出すテンポにどうしても合奏団の面々はついてこようとしない。普段自分たちのテンポでしかも指揮者無しの演奏をしている為なのか。とても瀬尾さんが吹きずらそうであった。プロである宿命なのか?しかしとても吹きにくそうなバック伴奏であったことは間違い無い。しかし何とか瀬尾ワールドをかもしだし、皆を引っ張っていく。

 いつも思うことだが、自分が目指す演奏が瀬尾さんなのだ。自分がやりたい事を全てやってくれるのである。毎回聞くたびに聴衆を裏切らない成長の(私がいうのもおくがましいが)成果が見られまた今度も聞きたいと思わされるものだった。

 3日前にフランスから帰国したようだが、時差ぼけが一番出そうな状態での本日の演奏会だったようだ。これから各地をまわるそうですが、体を壊さずに頑張って下さい。

11月のリサイタルは是非是非伺いたいです。

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2002年06月03(月)
   五嶋みどり ロバート・マクドナルド デュオリサイタル
 今日は前々から一度は聴いてみたいと思っていた五嶋みどりのデュオリサイタルだった。オケの友達と会場であるサントリーホールで待ち合わせた。友達も一度は一生の内に聴いてみたいと思っていたそうだ。。。一生のうちって。。。(汗)

 私はまだそれまで一度もちゃんと五嶋さんの演奏を聴いたことが無い。でもイメージからバリバリに演奏するものだと決め付けていた。それにプロフィールをみてデビュー20周年とあり歳が同い年なのであった。ビックリした。同級生だったんだ。。

 開演のチャイムがなり、いよいよと期待が膨らんで登場を待ち望んだ。登場してきてまず最初に思ったこと。ちっちゃい。。。小柄だが、その堂々たる貫禄と風格には凄みがあった。そしていよいよ演奏が開始された。

 おや?始め耳を疑った。とても繊細かつ澄んだ音色なのである。しかし最初の音から鳥肌が立ちっぱなしなのである。曲が進行するにつれどんどん五嶋ワールドへ引き込まれてしまうのである。なにがそうさせるのであろうか。。。音色もとても素晴らしいしピアノが五月蝿いとまで感じるほど繊細で澄み切ったものである。しかしそんなことでは無い。とにかく自然と耳に体に浸透してくるのである。。。

 そうか。ブレスである。自分たちが曲を想像する間の取り方が絶妙なのである。どこにも不自然さを感じない。これだったのである。押し付けがましいように聞こえないのはこのせいである。それが解った瞬間急に音が持つエネルギーを存分に感じられるようになる。決して音量ではない音圧+響きである。20年のキャリアだけでは到底培う事が出来ない天性のものなのか。。。でも一番印象的だったのは表情である。今までイメージしていたのはどこかしかめっ面のものだった。しかし今回の演奏で全くそのイメージは消し去られた。何か環境の変化でもあったのだろうか。また財団を通じてやってきた経験がなせるものなのか。とても柔らかい表情とそれを裏付ける魅力的な音を奏でていたのである。

 リサイタルの全ての曲が、自然で癒される空間を演出して終了しても何の苦痛も無かったのである。通常どこかしらコンサート後は疲労感を伴うものだが。。。。

 リサイタル後ロビー脇にピアニストのロバート・マクドナルド氏共々出てきて、集まったファン全てに握手とサインを書いていた。私も疲れていて申し訳ないと思いつつ世界の五嶋みどりを感じたく握手とサインを貰ってしまった。演奏でとても疲れているだろうに笑顔で受け答えてくれた。これがファンを魅了するものだと。

 次回の演奏も是非聴きに行きたいと思い。至福の時間を過ごせた一日だった。

 友達も一生の願いが一つ叶ったと大喜びだった。

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2002年05月29(水)
   姜建華 ニ胡〜2本の弦の計り知れない魅力 
 今日は六本木のSTBにて姜建華(ジャン・ジェン・ホア)さんのニ胡のライブだった。姜さんの演奏はかれこれ10年程前になろうかと思うが、表参道にある教会でのライブ演奏を耳にしたときに、一気にその音色に魅了されその後ずーっとニ胡の音色にとりつかれていた。しかし残念なことに生での演奏を今日まで耳にする事が出来なかった。そうした経緯もあり本日は非常に楽しみにしていたのである。

 いつものように20:00からのスタートとなった。のっけからやられてしまった。なんと伸びやかで響きの豊かな音色であろうか。全身に鳥肌がたってしまった。むせび泣くようなか細い音色も際限なくピアニッシモで伸びつづける。これは当然、姜さんのテクニックがなせる技であるのは間違い無いが、それにしても凄いの一言に尽きてしまう。

 よく、胡弓と混同されてしまう(私も同じと思ってた)が、胡弓は和楽器で3本弦でバイオリン同様に弓を当てて弾く奏法なのだそうだ。また貼ってある皮は三味線と同じで猫の皮なのだそうだ。そに対比し、ニ胡はその名のとおり、二本弦で弦とつる(さおの部分)の間に弓があり弦に裏側から引っ張って弾く奏法を取るのだ。また貼ってある皮はにしきへびの皮を使うのだそうだ。

 今回、Piano に藤井香織さんのライブにも参加していた、アレンジャーのブルース・スタークさんがおり、アレンジの幅の広さを物語っていた。

 曲は、中国の民謡、喜太郎のシルクロード、博士(坂本龍一)のラストエンペラー、沖縄民謡、ジャズの有名どころ、映画慕情のテーマ曲、オペラ(カルメン)、中国の曲(空鳥説語)、日本民謡(ふるさと)等など、どれをとってもその曲の特徴を余すところ無く表現されていた。特にジャズや歌劇の分野は最近取り組み始めた分野であるということだったが、人間の発声に程近い音色の為どれもしごくマッチしてしまうのが不思議だった。ますます虜になってしまった一日で大大大満足でした。

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2002年04月21(日)
   フジ子・ヘミング & ウィーン・アルティス・カルテット
 今日は前からずーっと気になっていたフジ子さんのコンサートに行く事が出来た。NHKでの特集を見てから(聴いてから)というものCDを買いあさり、彼女の虜になってしまってました。他のピアニストには無い何ともいえない音色をさせるのである。何とかして生の音を聴いてみたい!!そう思っていたのである。

 今回は、当初行く予定だった友達が急遽予定が入ってしまいどうしても行けなくなってしまった。本当に楽しみにいたので非常に残念がっていた。それで、両親に打診をしたところ、父親が一緒に行く事となった。

 会場はサントリーホール大ホールだった。15:00開演だった。

 そして15:10に始まった。フジ子さんの登場である。独特の雰囲気を漂わせゆっくりとステージの中央へと歩いてくる。軽く聴衆へ会釈をするとピアノに向かう。そして暫くの沈黙が続き鍵盤へ腕を乗せた。

1:ノクターン 第1番 変ロ短調 Op.9-1/ショパン

 静かに弾きはじめた。その第一音から鳥肌が立ってしまうほどの、ぞくぞくっと内面から沸いてくる感動がこみ上げてきた。すごい!ピアノってこんなに艶めかしいものだったろうか。。。なにか幻想的な空間に包まれてしまった。。。そして続けざまに。

2:エチュード 第3番 ホ長調 「別れの曲」 Op.10-3/ショパン

 私もピアノを弾いていたので、ショパンは大好きな作曲家であるが、この曲のイメージも一新させられた。題名とのとおりとても物悲しい曲なのだが、何故かフジ子さんが弾くととても温かな感情が湧きあがってくる。本来ショパンはこう弾いて欲しかったのかなって思わすぐらい。とにかく彼女はタッチがとても軽やかで豊かな響きを生み出す。とてもリストが強い証拠である。軽やかでもきちんと音が細かく聞こえてくるからだ。

 次々と拍手に対し軽く会釈をし、進めていく。

3:エチュード 第1番 変イ長調 「エオリアン・ハープ」 Op.25-1

 かなり高度なことをやっているはずなのにそれを微塵も感じさせず、ただ主メロディーが綺麗に聴こえてくる。目を開けていることが無駄に感じた。音にだけ集中しよう。。。ところが思わぬハプニングが。。。。となりで聴いていた父が突然メロディーを鼻歌をし始めるのだった。慌てて突付いた。このホールはとても響くのだから。。。汗

4:エチュード 第5番 変ト長調 「黒鍵」 Op.10-5

 もう何もいえない。なんて軽やかに弾いてしまうのだろう。ちゃんと弾いてないじゃないかと思う評論家もいるだろう。しかしそんなことはどうでも良い。雰囲気全てで伝えてくる。タッチもとても力強い。

5:喜びの島/ドビュッシー

 この作曲家の曲はどこか物悲しくい感じがするのだが、やはり彼女の手にかかると温かさが伝わってくるのである。。。。

6:ため息 S.144-3/リスト

 今まで聴いてきたものを全てを裏切る演奏である。これほどまでにメロディーと伴奏の動きが明白に聴こえてきたものは無い。すごい。

7:小鳥に説教するアッシジの聖フランシス S.175-1/リスト

 題名にある小鳥に可愛く説教をしている姿が目に浮かんでくる。小鳥が常に囀っているように感じる。

8:ラ・カンパネラ S.141-3/リスト

 待ちに待った、この曲。テレビでは到底感じえない感動に包まれた。この曲ほど今までの常識的に思っていた奏法を大きく覆させられた曲は無かったであろう。彼女の演奏を聴いてしまうとこの曲がとても簡単な曲に聞こえてしまう。それほど、全くどこにも無駄の無いタッチで軽やかでそして艶やかで幻想的な音色を出す。もうこれは感想を書くほうが愚かにさえ思えてくる。言葉に表現が出来なくなってしまう。

 曲が終わった途端、溢れんばかりの拍手が沸き起こった。ブラボーの声があまりにも早すぎたのがとても気になったが。。。それだけ聴衆を魅了したのであろう。彼女は一度ステージを去り、ウィーン・アルティス・カルテットの面々が登場した。

9:歌劇ドン・ジョバンニより(弦楽四重奏曲版1804年編曲)

 流石と言わせる演奏で、劇中の場面がその場に繰り広げられているようだった。このカルテットもかなり高度なテクニックをいとも簡単そうに演奏してしまうのである。

 休憩をはさみ、フジ子さんとウィーン・アルティス・カルテットのメンバーでの演奏が開始された。

10:ピアノ協奏曲第一番ホ短調 Op.11 (ピアノ五重奏曲版)/ショパン

 この曲で、フジ子さんのまた別の一面での凄さを見せ付けられた。弦の演奏を邪魔するのではなく、音色を引き分け溶け込ませてしまうのである。そして主張する場面でも決して逸脱した音ではなくあくまでも、メロディーの一部を弾いている事を忘れさせないのである。改めて彼女のテクニックの素晴らしさを堪能させられた。バーンスタインが認めただけはあると感心をした。不慮の病気で、聴力を失い華々しい活動をする予定だったのが暗転。しかし、本物は年月が経っても衰えないものだと感じ、きっと今の方がずっと幅の広さを持っているのだと思った。

 アンコールを2曲もサービスして、聴衆の全てを虜にしたままステージを去っていった。

また機会があれば聴きに出かけようと思った。

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2002年04月18(木)
   live image d'amour 
 今日は待ちに待ったコンサートだ!!このライブは同名CDに参加している日本人アーティストが大勢出演するもので、大好きな葉加瀬太郎、宮本文昭、ケイコ・リー、加古隆、などそうそうたるメンバーが参加しているのであった。

 今回もいつも一緒に行っている友達とだったのだが、用事があった為すこし遅れてくることになった。友達も大好きな、宮本さんや、葉加瀬さんが後の方だと良いなと思いながら会場の東京国際フォーラムへ入った。開演は当初19:00だったのだが流石に大きい会場だけあって客がいっぺんには入りきらないのと客席の埋まりが今一だった為10分押しで19:10スタートとなった。会場入りをする際にこのライブのパンフレットを購入し、曲順を確認した。良し!宮本さんは3曲目からの参加だ。友達は19:30ぐらいに来れると言っていたので、なんとか間に合えば良いな。。。。

第一部

1:ソング・オブ・ライフ/鳥山雄司

 ギターの音色がとても澄んでいてとてもメロディーラインが心地よく鳥肌が立った。曲が終わりMCに入った。今日はこのライブの千秋楽であり、皆出演者スタッフ一同がなんとも言えない気持ちで望んでいる事を伝えた。そのとき、あっ今日は最終日だったんだ。追加公演だったから意識してなかったが、思わぬおまけが付いてきてしまって良かった。今日はファイナルバージョンで演奏するといって次の曲に移った。

2:蒼の薫り/鳥山雄司

 この曲は宮本さんの為に書き下ろしたものだが、再度ギター用に編曲し直したものでオーボエのものとは又違った雰囲気をかもし出していた。曲が終了しここで宮本さんが登場。。。宮本さんは元々ボケていてとてもユーモラスの溢れる人だとは思っていたが、なんと鳥山さんも同類らしく、お互いにボケ倒して観客を笑わせていた。会話にスポンサーでもある ampm や アサヒビール をたくみに入れながらな更に笑いを誘った。

3:Clair de Lune〜月の光〜/鳥山雄司・宮本文昭

 これはなんとも言えない感動を覚えた。ギター特有の響き有る弦の音色に、宮本さんの甘く澄みきったそれでいてとても伸びの有る音色が重なったのである。ピアノで聞く月の光とは全く違うものになっていた。むしろこちらの方が月の光が降り注いでくるような感じさえ覚えた。とても良い編曲だった。ここで、宮本さんがMCを変わって曲紹介へと進む。

4:風笛/宮本文昭

 あっこの曲は。。。そうです。このHPで流している曲です。NHK朝の連続テレビ小説「あすか」の主題歌です。生での演奏を聞くのは今回が初めてで、とても感動して涙がこぼれてしまった。。。やっぱり凄いです。宮本さんの高音の柔らかく澄み切った音は。

5:夢(Rave)/宮本文昭

 もう何も言う事はありません。宮本さんの魅力を存分に堪能させてくれる曲でした。オーボエという楽器はこんな音を出せるのだと改めて思い知らされた曲です。この曲が終わった時点で友達が到着。「宮本さん終わっちゃったよ。。」って伝えたら。「そとでさっきの曲は聞けたよ」って。良かった良かった。

 次に、今回このライブの音楽監督を務めている羽毛田丈史さんの登場である。この方は淡々としていて、他の皆はファイナルバージョンでやるっていってますが僕はいつもと同じに演奏しますって。。。

6:地球に乾杯/羽毛田丈史    NHK”地球に乾杯”の主題歌
7:ザナルカンドにて〜愛を奏でて〜ローズ/羽毛田丈史

 この曲はとても綺麗なメロディーの曲でした。なんでもファイナルファンタジー]のオープニングテーマの曲だそうです。最近のゲームの挿入曲って結構有名な人たちが作ってる事って多いですよね。

8:We Will Rock You/ケイコ・リー

 僕の好きなジャズシンガーのケイコ・リーさんの登場。。低くとても渋い声の持ち主でこの曲では男性よりも低いキーでの歌だった。

9:ホワット・ア・ワンダフル・ワールド/ケイコ・リー

 ルイ・アームストロングであまりにも有名な曲です。これもケイコさんの特徴がいかされていて渋く素敵に歌い上げてくれました。

10:Right Side of Sorrow/ゴンチチ

 とても素晴らしく良い曲だったのですが。終わってMCが始まると。。。。「どーですかー。くらい曲でしょーー。」ってゴンザレス三上さんのトークが始まり観客は大爆笑した。ゴンチチってこんなキャラだったんだ。ゴンチチの曲はすごくゆったりとしたものが多く前からファンだったのであるが、別の意味で大ファンになってしまった。続いての曲が・・

11:ロミオとジュリエット/ゴンチチ

 始まる前に、もっと暗い曲でしょーーーーー。ってまたまた大爆笑。。曲が終了し今度はチチ村松さんがしゃべり始めた。最近コンビニ(ampm)に良くそうだが、なんとチョコボールが好きで購入したらなんと!!銀のくちばしが当たったそうで、その後引き続きあたりつづけメタキョロ(メタリックキョロちゃん)が当たったといって会場に持ってきていた。大大爆笑の渦。。。そして極めつけの曲紹介は「常盤貴子さんが出たCMルシードの曲で、ゴンチチを知って頂けた曲でなんと5年間も続いたのですが、終了してしまいました〜もっと悲しいでしょうー?」ですって。もうおなか痛すぎです。となりの友達は息が出来なくなっちゃうのでは無いかと心配になるぐらい爆笑してました。ハイッ。

12:放課後の音楽教室/ゴンチチ

 バックのオーケストラ・イマージュとのコラボレーションでCMのそれとは又違った雰囲気で心地よい空間が広がりました。

 ここで一旦休憩。となりで一言「なんなの〜これは。。っねえ!?」

第二部

13:大河の一滴/加古隆

 これは映画「大河の一滴」の主題歌であまりにも有名になった曲です。CDなんかで聞くより音の広がりが素晴らしく正に大自然の頂きから一滴のしずくが作られていく様が表現されていた。

14:ポエジー/加古隆

 これは加古さんがソロ活動をする上でピアノだけの演奏も大切にしているとのこと。それでグリーンスリーブスをテーマにした曲を作った物だそうである。

15:パリは燃えているか/加古隆

 この曲は、色々な暗示も隠されているとの説明だったが、そんな説明は要らないほど曲を聴けばとても切ない気持ちと悲しい気持ちが湧いてきて目頭が熱くなりました。ドイツナチのパリ破壊もなぞられているそうです。友達もこの曲は大好きらしく、泣いちゃうかもって。。。。 

16:ニュー・シネマ・パラダイス/オーケストラ・イマージュ

 映画の主題歌である事は有名だが、羽毛田さんの編曲で素晴らしいアンサンブルを奏でてくれました。

17:静寂(Hymn)/三村奈々恵

 マリンバの特徴をとても良く活かし、題名のとおり気持ちを静かなものへと誘ってくれる曲でした。

18:ユニバース/三村奈々恵

 これも前の曲と同様に、マリンバの良さを強調したものだった。メロディーがとても綺麗で壮大な世界観を感じられる。しかし、ふと考えると三村さんの演奏だからこそかも知れないと思い始めた。他のプレイヤーをそれほど知っているわけではないが、こんな感じには聴こえてこないかも。。。。

19:エトピリカ〜To Love You More/葉加瀬太郎

 いよいよ待ちに待った葉加瀬さんの登場である。この曲は何度となく聴いているが毎回違ったアレンジというよりアドリブが入る為今度は何をやってくれるのかと楽しみにさせてくれる。

20:リベルタンゴ/葉加瀬太郎・小松亮太
21:情熱大陸/葉加瀬太郎・小松亮太

 この2曲はバンドネオン奏者小松亮太さんとのコラボレーションだった。今までの曲が静の曲だったのに対し、葉加瀬さんはあえて最後でもありトリの為動の曲で会場を最高潮に盛り上げた。この曲でプログラム上は最後だった。しかしこんな状態で観客が許すわけも無く、拍手からアンコールを要求する手拍子へと変わっていった。友達も「まさかこれで終わったりしないよね。あの曲やらないのかな?カバレリア・ルスティカーナ”」といっている最中に。。。出演者が出てきて葉加瀬さんが発表した曲はそう、CDの最後にも収録されている曲 「イマージュ アムール〜”カバレリア・ルスティカーナ”間奏曲」です。って言った瞬間友達に、バシッっとかなり強めに腕をたたかれた。よほど嬉しかったのは解るけどね。。。(汗)結構痛かったよ。。。^^;

 そして引き続きもう一曲を演奏した。こんどは各プレーヤー(バックバンド)のソロまわしがあり、オーケストラメンバーは全員動物のかぶりものをしての演奏で皆のりのりで楽器をぶんぶん左右に振り回していた。よくあんな状態で弾いてられるなって関心した。で最後の極めつけがステージの左右袖から銀のビニールテープのシャワーが爆音とともに天井目掛けて振り放たれた。もう大大大満足の中で終了した。

 アンケートを記入する為に暫く客席にのこり、帰りがけに友達が一言「あの、銀のテープ記念に貰って帰ろうよ。。。」って早速二人して前の席のほうに散乱している銀のテープから綺麗なものを選りすぐって取って来た。帰りの駐車場に行く途中で友達が「良かったけどすっごく疲れてない?」って言うので私が「嫌な感じじゃないけど心地よい頭痛って感じじゃない?」って言ったら爆笑しながら「わかるその感じ」って言われた。そして駐車場に降りるエレベーターに乗ろうとしたら、一人の女性が空けて待っててくれました。中に入ると友達が腕をつつくので振り向くと、その女性を無言で指指している。ふと良くみるとなんと坂上みきさんではないですか。友達曰くラジオでライブ聞きに以前行ったって言っていたらしい。友達は車に向かう途中で坂上さんの声聞きたかった、というので何で話し掛けないの?て言うと恥ずかしかったそうな。。。もったいない。そうそう会場に葉加瀬妻(友達命名)の高田真由子が来ていた。

 帰りの車では早速この日記に書かせようと、色んなことをわざと質問攻めにしようと今日は音楽にまつわる話パート3にする?とか色々けしかけてきたが、流した。それでこんなことを聞かれた。「わたしって誰かに似てるって最近言われるんだけど誰か似てるかな〜?」って聞くので間髪入れずに「菊川 令でしょ。」って言うと「えっ前から思ってた?」って言うんで「そう前から思ってたよ。」って「だったら言ってよ〜」だって。いやてっきり皆に言われていると思っていたのであえて言わなかったんですけど。。。「学校で20人以上に言われたんだけど」って。そりゃ言われるでしょうに。確かに似てますからね。。。。それで学校での色々なエピソードを聞かせてもらいながら、ふと、「こんなに大変だとは思わなかった」と言っているけどとっても楽しそうだなって思い、話に耳を傾けていた。羨ましいな。。。。

 別れ際に一言。「日記楽しみにしてるから。。直ぐにみるから」と最後まで人を追い込んで去っていった。。。。

 でも、本当にひっさびさに思いっきり楽しめたし体力を一杯使ったライブでした。

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2002年03月30(土)
   全国高校選抜オーケストラ in 山中湖合宿
 毎年、全国の高校生の選抜メンバーによってウィーンへ演奏旅行をしている全国高校選抜オーケストラが、出発に先立ち山中湖畔の宿舎にて合宿を行っていた。今回恩師の山田先生の編曲した曲「アンセム」が取り上げられていたことと、自分が関わった生徒が何人か参加している為、先生にお願いして一緒に便乗し練習を聞きに行って来た。

 このオーケストラは日本青年館が主催し、洗足大学教授で芸大講師の河地良智先生が指揮をされている。

 合奏は14時開始だった。ウィーンでの演奏で最初にアンセムを取り上げている事もあり、最初にアンセムの練習から始まった。自分も大学時代にこの曲を演奏しているのでなかなか感慨深い曲である。

 一旦通しの練習からだったが正直全然イメージの違う演奏だった。山田先生も感じられていたようだった。とてもあらあらしく、本来この曲がもつ繊細さが全く無かったのである。大丈夫であろうか、っと思っていた。しかしさすが河地先生である、要所要所を的確にアドバイスをし何をどうすれば良いかを伝える。演奏者側も流石選抜メンバーでもあり音楽を好きでやっている子達なので飲み込みが早い。直ぐに先生の指示どおり演奏してしまうのである。これには感心をした。だんだん曲の特徴をふんだんに出してきたのである。これはもっともっと練習をすれば素晴らしいレベルに仕上がるのではないかと期待させるものだった。

 ただ、個々のレベルがずば抜けている子がいないこともあり、最低各セクションにトレーナーが着いていれば申し分なかったのになーっとも感じた。自分がフルートを吹いているせいもあり、どうしてもフルートが気になってしょうがなかった。もっとやさしく吹けば良いのにとか。。。。本番まであと3日間ウィーンでの練習があるようだ。ここで、もっとお互いに仲良くなって、楽しんできてくれれば良いなと思った。そうすればもっとより良いアンサンブルが奏でられるであろうと思った。

 でも、この子達は本当に恵まれてるなー。羨ましいなって思った。だって音楽の都ウィーンに行き演奏が出来てしまうのですから・・・・。

 気を付けて行って来て下さい。そして、一杯吸収してきてくださいね。

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2002年03月29(金)
   鈴木重子withフレンズ 〜体と心にやさしいライブ Vol.4〜 
 今日は、以前からとても気になっていたVocalist鈴木重子さんのライブが六本木STB139にて行われた。今回はJazzの際にはよく一緒に行く会社の友達と両親も重子さんの大ファンの為4人で行く事になった。

 いつものように、20:00まで会場にて食事を済ませいよいよライブがスタートした。のっけからの重子さんの挨拶から度肝をぬかれた。「ようこそお越しくださいました〜。・・・」とても間の抜けたポワーンとしてしゃべり方なのである。これもファンを魅了するものであった。しかしいざ歌に入ると、その独特な雰囲気は残しつつとても柔らかな歌声で重子ワールドに引き込まれていくのである。常日頃から日常に起きている出来事をつぶさに観察しそれに対しての気持ちを歌に表すのである。

 今回のライブは途中休憩を挟まないもので、びっちり2時間歌ってくれた。とても幸せな気持ちにさせてくれるライブだった。重子ワールドにはまりつつある。。。。

 残念だったのは、会場のPAがとても五月蝿く歌の歌詞が明確に聞こえてこないし、折角の歌声がぱりぱりしてしまっていたのである。日本のPAを担当する人は良くないといわれているが正にそれだった。音量を大きくすれば良いってもんじゃないでしょ。(怒)

 会場の店長さんにも、ライブ途中で言ったのだが今回は主催者側のPAだった為変更されないまま終わってしまった。終了後店長に感想を述べ今後はもっと観客の立場にたった音作りをしてもらうよう申し上げた。

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2002年03月13日(木)   
アフラートゥス・クインテット・プラハ 
 今日もいつもの友達を誘って渋谷での待ち合わせだった。。。。しかし。。。待ち合わせの時間なのに京王線の改札口から一向に出てくる気配を見せなかった。そう思っていた矢先に携帯が鳴る。「あれっ!もしかしてまた間違えてる?」と。。。「何処にいるの?」と尋ねると「前に東急プラザが見えて歩道橋が一杯見える」。。。私は「・・・^^;もしかしてJRの南口にいない?」と聞くと「そうみたい。。何処に行けば良いの?」と聞かれたので「良い。そこにいて迎えに行くから」と行ってJR南口へと向かった。

 何食わぬ顔でたっている友達にどうしてここにいるのかを尋ねたら、こう返事が返ってきたのである。「だって電車の一番前の改札っていったでしょ。」と。。。。。私は京王線のと念を押したはずなのに・・・・。友達はJRで来たのである。たしかに一番前に乗れば南口である。

 いつもただじゃ逢う事が出来ない二人だが、気を取り直しお互いの用事を済ませ車で会場の有るトリトンスクエアへと向かった。今度は私が道の選択を誤り見事に銀座のど真ん中を通ったため大渋滞に巻き込まれてしまった。なんとかたどり着いたものの17:50をまわっていた。開演時間は19:15からなのである。いそいで食事をしなければならず、イタリアンの店 IL PINOLINO に早めにお願いしますと頼み入った。

 そこでも事件は起きた。。。お店の方が我々が急いでいる事を知っているので料理の進み具合をしょっちゅう確認して頂いているのだが、それを友達はあからさまに目線を合わせてしまいさながら”マンボbT”の曲が流れているような状態、そうチャッチャチャチャ♪チャッチャッチャ チャチャチャ♪おわかりだろうか。。行ったり来たりの状態が数度と続いて気まずそうに「あっなんでもないです。申し訳ございません」と言っていた。二人で大爆笑していた。それで19:10までギリギリに店を出て会場の第一生命ホール へ滑り込みセーフだった。

 会場にはいると、とても素敵な空間が広がっていた。700人キャパの会場だが室内楽をやるにはもってこいの構造だなっと思った。今回の演目は次のもの

1 ディベルティメント 変ロ長調/ハイドン
2 アンダンテ ヘ長調 K.616/モーツァルト
  (編集・編曲ヴォルフガング・セバスチャン・マイヤー)
3 幻想曲 ヘ短調 K.594/モーツァルト
  (編集・編曲ヴォルフガング・セバスチャン・マイヤー)
4 オルゴール時計のためのアダージョとアレグロ/ベートーヴェン

休憩

5 4つのノルウェー舞曲/グリーク
 1.アレグロ・マルカート
 2.アレグロ・トランクイロ・エ・グラツィオーソ
 3.アレグロ・モデラート・アラマルチェ
 4.アレグロ・モルト
6 弦楽四重奏 第12番 ヘ長調「アメリカ」op.96(管楽五重奏版)/ドヴォルザーク
アンコール ハンガリアンダンス 第一曲/ファルカッシェ
6つのバガテル 第一番/リゲティ
クープランの墓 第四曲/ラベル

一曲目の冒頭からあまりのアンサンブルの素晴らしさに度肝を抜かれてしまった。全身に鳥肌が立ってしまうぐらいの感動がこみ上げてきた。CDですら感動していたのに生での演奏は数百倍の感動をもたらした。隣の方(友達)もあまりの凄さに、またもや放心状態だった。個々のレベルの高さは言うまでもなく素晴らしいものだが、仲でもホルン奏者のバボラ-クはホルンの音とは思えない甘く柔らかい音色を奏でていて、全体をふんわりと包み込んでいた。世の中にはこんなに素晴らしいアンサンブルを奏でるグループがいるのかと改めて感心をした。

 二人とも凄く気に入った曲は3曲目の幻想曲である。短調な曲であるゆえんかも知れないが、とても物静かな心を洗われるように繊細な旋律を奏でていたのである。

 休憩時間には、前のオケで一緒だった仲間3人組と会った。彼女達は先日の月曜日にHMVにでインストアライブに参加しなんと今回のチケットを無料で手に入れたそうである。なんとも羨ましい限りである。

 アンコールも大サービスで3曲もやってくれるところなどサービス精神旺盛な人達でした。益々気に入ってしまった。。。。

 自分でも前々から木管五重奏はやってみたいと思っていたので、友達に一緒に組もうといってしまった。プレッシャーに感じないでね。。。きっと色々とまた書いてしまったことを怒られてしまいそうである。。。。

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2002年02月10日(日)   
住友生命16th全国縦断チャリティーコンサート
 今日は毎年恒例のコンサートとなっている住生のチャリティーコンサートだった。これは前職時代に保険に入ったのがきっかけで、担当の営業のHさんが私が音楽をやっている事をご存知で毎回チケットを用意してくださるのである。そんなHさんから昨日電話が入り今回はかなり盛況のようなので時間の余裕があるならば早めに引き換えに並んだ方が良いですよとの連絡を受けた。

 今回も最近一緒にコンサートに出かける友達を誘った。12:30引き換え開始の為11:30には着くように11:00渋谷に待ち合わせた。友達が渋谷の改札を間違えるというハプニングはあったものの無事に11:30に会場であるサントリーホールに到着した。渋谷で待ち合わせしていたときから雪がちらついていたが、それよりも更に降っていた。それに一時間前といういのに既に大勢の人が寒空のなかで並んでいた。

 主催者側もこの寒空にこのまま一時間近くも待たせるのは忍びないと思ったのか並び始めて直ぐにチケットを交換を開始された。ラッキーである。交換したチケットを見て LB階3列1,2 番だった。ステージの真横の2階席だ。これも結構ラッキーな場所だった。それが丁度 12:00 を回った頃だった。友達は朝ご飯を食べてなかったようだったのでアンデルセンで軽食を取った。私はサンドイッチランチ、友達はビーフシチューランチだった。開演まで時間があったので銀座へ楽譜とCDを見に行き 13:40 ごろに戻ってこれた。開演が 14:00 だったのである。新橋を目の前に警官が多く出ていて何事かと思ったが、マラソンの準備だったようである。それで混んでいたのか。。。。。

 開演前にドキドキワクワクしているところへ突然友達が質問をしてきた。「何でもいいから音楽に関する何かいい話為になる話をして!」と。。。矢継ぎ早に「これ、日記に書くでしょ。。。」よっ読まれている。負けじと「僕はその質問で全くコンサートに集中出来なかったと書くよ」と言っている最中に照明が落とされていった。 演目は次のものでした。

PROGRAM 演目者 曲目
01 及川 浩治 ポロネーズ 第6番 変イ長調「英雄」作品53
F.ショパン
02 古澤 巌
熊川 哲也
”カルメン幻想曲”作品25より序章「アラゴネーズ」
G.ビゼー/P.de.サラサーテ編曲
03 熊川 哲也
徳井 美可子
”カルメン幻想曲”作品25より第1曲「ハバネラ」
G.ビゼー/P.de.サラサーテ編曲
04 古澤 巌 ”カルメン幻想曲”第1組曲より「間奏曲」
G.ビゼー
05 佐野 成宏
及川 浩治
帰れソレントへ
E.de.クルティス
06 及川 宏治 ”パガニーニの主題による狂詩曲”作品43より
第18変奏曲「アンダンテ・カンタービレ」
S.V.ラフマニノフ
07 佐野 成宏
及川 浩治
アヴェ・マリア
J.Sバッハ/C.F.グノー
08 及川 浩治
バレリーナ
”くるみ割り人形”より「花のワルツ」
P.I.チャイコフスキー/篠原 聖一 振付
休憩
09 及川 浩治 メフィスト・ワルツ 第1
F.リスト
10 佐野 成宏
及川 浩治
グラナダ
A.ララ
11 佐野 成宏
及川 浩治
マッティナータ
R.レオンカヴァッロ
12 古澤 巌 無伴奏パルティータ 第2番 ニ短調 BWV.1004より
第5楽章「シャコンヌ」
J.S.バッハ
13 古澤 巌 歌劇”タイス”より「瞑想曲」
J.マスネ
14 熊川 哲也
徳井 美可子
「Two of kind」(”ゴールドベルク変奏曲”より)
J.S.バッハ/堀内 元 振付

古澤 巌(ヴァイオリン):熊川 哲也 (バレエ):徳井 美可子(バレエ)
佐野 成宏(テノール):及川 浩治(ピアノ)

 ピアニストとバックの管弦楽団がちょっと今一だったのが残念だったが、

 古澤さんのViolinが一度鳴り始めると全身鳥肌が立ちっぱなしで目頭も熱くなっていった。葉加瀬太郎さんのそれとは全く異なった音色で、とても繊細かつ研ぎ澄まされた音が鳴り響くのであった。何度涙が出そうになったことか。。。隣は見るまでも無く同じ思いだったようである。

 熊川さんが登場してきたときにはなんと鍛えぬかれて綺麗な体なんだろうと感心した。初めて生での踊りを見たが、動きの一つ一つに意味を持ち存在感の有るものだった。動きが機敏でありどれをとっても完成度の高いものが伺える。ジャンプも噂に違わず高く力強かった。

 テノールの佐野さんは、とても伸びやかで張りのある声で非常に僕好みの声だった。特に低音が非常に響き心地よい空気を漂わせていた。ホール全体を暖かい空気に包み込まれているようなそんな感じを受けた。それに素晴らしく声量のある方で別の機会があれば聞きに行きたいとも思った。ピアニストの及川さんもひとたび伴奏にまわると、佐野さんとの掛相が非常に良く佐野さんも絶賛していたが言葉をやり取りしているような感じを受けた。

 休憩に入り、二人は見合わせ何も言わずとも考えている事は同じで、「やられてるでしょ?」との質問に「やられてます。。。」の返事が返ってきた。しかしまたしてもこの質問が・・・「音楽にまつわる良い話・・・考えてくれてる?」っと。(笑)・・・・・・「はいっ考えます。。。。」

 後半も前半と同じような構成で進んでいったが、古澤さんのパルティータは本当に素晴らしかった。この曲は無伴奏であるが為に奏者によって千差万別の解釈あり奏法がある。古澤さんの人柄を象徴しているかのような物静かでしかし内面は熱い心を持つ・・・そんな演奏であった。

 全ての演目が終了し、出演者全員に今回のガラ形式の試みについての感想や今後の抱負などを司会者からの質問にこたえ会は終了した。今回の試みは初めてのようで今後もやって欲しいと思った。

 二人とも大満足の中で終了した。友達はしばらく放心状態だった。

 16:30 をまわっていたのだが、食事をするにはまだ早いと感じていて聞いてみたら、「めちゃくちゃおなかが減っているよ。もうさっき食べてから5時間も経っているでしょ?」と心配を跳ねのける回答が帰ってきた。それではと、前々から連れて行きたかったモンスーンカフェに車を走らせた。別の場所で知っていたようだったが、代官山のそこは雰囲気も良く味も良いので大満足してもらえた。帰りがけの車中では音楽にまつわる良い話しの質問攻めに合いながら、自分の経験上失敗したことを踏まえながら話しをしたのであった。

 毎年ながらHさんありがとうございます。来年もよろしくお願いします。

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2002年01月06(日)07日(月)
   ジュニアオーケストラ強化合宿 
 今回はトレーナーとしてい行っている明星学宛ジュニアオーケストラの強化合宿に月曜日を有休を取っての参加をした。というのも来週の1/14(成人の日)に第8回全国高等学校選抜オーケストラフェスタに出場する為である。

 今回私の大学時代の音楽の師でもあり人生の師でもある山田先生が指揮を振られるとのことで、久々に先生の合奏を体験出来るということもあり楽しみにしていた合宿でもあった。今回演奏される曲は山田先生が編曲なさったFF(ファイナルファンタジー)の挿入曲のメドレーである。

 初日の6日は学宛にて15:00まで分奏の予定だった。朝10:00から行く予定で車を走らせていたら生徒からの電話が入り「浅野さん暇?」と聞かれ「どうして?」と尋ねると「木管が大変な状態で来て欲しいんだけど」と「そっちに今行くところだよ」って言ったら「なんだヘルプカードを出そうと思ったんだけど。。じゃあお願いします」と。後で考えたら「じゃあ今から出るから一時間後だね」って言っていきなり登場した方が面白かったかも、と考えつつ到着した。

 練習場に言ってみるとなるほど悲惨な状態も重なりとにかく暖房もない講堂での練習だった為全然音程が上がらなくて苦労していたようだ。まずは基礎練習を含め曲中で使う調の音階練習と和音練習をした。11時ころより昼をはさんで15:10までずーっと曲の練習を見た。もっと早い時期からこれをやるべきだったと後悔も頭をよぎった。これでは山田先生の爆弾が落ちてしまう。なんとか形にしなければと焦りもあった。

 合宿の為場所を府中生涯学習センターに移し19:00からの合奏とのことで、OB,OGと近くのロイヤルホストに食事しに出かける予定をしていた矢先に事件が発生した。移動完了が17:00だった為まだ十分に時間がある。そこで我々は時間がもったいないと思い吹いて練習しようと地下の音楽室へ移動した。そこで見た光景。。。。それは楽器だけ置かれた状態で人が誰も居ない鍵のかかってない状態だった。一緒に行ったOB,OGも含め目を疑った。
練習できるスペースも無かった為断念、すぐさまOBの一人が顧問の先生のところへ走った。施錠してもらう為だ。久々に憤りを覚えた。許せない!!!OB,OGになだめられながらも彼らも結構怒っていたのは事実だった。食事に出る事にした。

 食事からも戻ってみると山田先生がいらしていた。新年のご挨拶をし、曲中の何点か気になる部分を確認をした。大学OBのOさん(Ob)もいらしていた。まもなく合奏が始まる時間が迫ってきた。私の頭には先程の事件が頭に蘇ってきた。OB,OGにも相談しやはり合奏前に言ったほうが良いと判断し山田先生には自分が呼びに来るまで待って頂くようお願いをして合奏場へ入っていった。(山田先生には知られたくなかったからである)
 皆が音出しをしているのを辞めさせ、はじめは静かに話し始めた。楽器をしまってある場所がどういう状態であったか、それがどういうことか。またどういう意識を持たなければならないのかを叱り交じりで話し楽器の大切さを考えるように伝えた。山田先生に知られたら楽器を借りれなくなる可能性も有ることも伝えた。

 とても嫌な役目だった。学生のころそういう怒る立場にある役職にいたせいもあるが、いつでも叱ったときは後で必ず自己嫌悪に陥る。誰も怒るのが好きな人はいないと思うが。。。。そうしてチューニングを開始させたら山田先生が入ってこられた。よかった。。。

 合奏が始まっても皆元気が無い。当然である私が叱ってしまったから。。。山田先生に合奏前に一言謝っておくべきだったと今更ながら思う。なんとか木管隊は先生の怒りに触れずに済んだ事がせめてもの救いだった。合奏後運営をしている一人の生徒(男の子)が自分のところに謝罪をしてきた。楽器管理のことだった。今後にちゃんと生かして欲しいと伝え、上級生に意識をさせることを徹底するように伝えた。22:00ごろ会場を出た。

 次の日も9:00から分奏の予定だった。前日山田先生より明日は奥様の用事で午前中はどうしても来れないと思うから宜しくと言われていた。その日は管全体と打楽器を含めた状態で見ることとなった。昨日から指揮を振り続けていたせいもあり、昼前には完全に右腕が筋肉痛になっていた。物ももてないくらい傷めてしまったようだ。相当無駄な力で指揮を振っているのだと思った。情けない。。。

 お昼には、航空中央音楽隊のS先生(Ob)とOB,OGの二人の4人でテーブルを囲んだ。S先生は大学の方も昔から良くご存知のようで色々お話しが弾んだ。大学と航空中央音楽隊とのつながりは”音楽の歩み”にも書いたが、OBの一人が所属していたからである。我々OB,OG(大学)は山田先生が居るからこそ集っているのだとお話しをすると、自分も昔からの付き合いで先生の情熱や苦労を知っているからこそ手伝おうと思っていると仰っていた。同じ気持ちなのである。やはり山田先生は偉大である。つくづくそう感じた。

 午後から山田先生の合奏がありそれなりの仕上がりを見せたが先生は満足はなさってないのが十分に伺えた。先生の表情でなんども合奏中に危険な状態を察知したのである。大学であったらとっくに帰られていたであろう。。。現役の生徒よりも数十倍緊張した2日間の合奏であった。何度もちゃんと吹いてくれ!!と心の中で叫んだ事か。

 でもこの2日間の成果が本番で出る事を心から願いたい。。

 今でも右腕の筋肉痛は取れないでいる。。。。。。歳かな。。。。

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2001年12月20日(木)  
ア・ラ・カルト 
 今日は今回で3回目となったが、毎年クリスマス時期に公演される”ア・ラ・カルト”を見に行った。場所は青山円形劇場である。この劇は演劇をやっている妹に誘われ見に行ったのがきっかけなのだが、お兄ちゃんもかならずはまるし、気に入ると思うと言われついていったのを覚えている。見事にはまってしまったのである。

 今回は、先日の葉加瀬さんのコンサートに一緒に行った友達を誘った。自分と感覚が殆ど同じで、音楽を使った劇でなおかつ笑いのツボも自分と同じだからである。きっとこの人もはまる・・・そう確信していたからである。。。

 この劇は、出演者に自分がとても大好きな役者さんである白井 晃さん、高泉淳子さん(白井さんの奥様)、陰山 泰さんがメインで、毎年もう一人ゲストを呼んでの公演なのである。今回は大谷亮介さんという役者さんであった。

 もう一つの楽しみは、中西俊博さん(Violin)をメインにギター、ベース、ピアノが劇中に演奏がはいり盛り上げてくれるからである。

 今回で13年目を向かえるそうであるが、毎年衰えるところを無しにパワーアップしたものを演じてくれ非常に楽しめる。そのなかで、今回は一段と中身が濃くまたテンポも良くてとっても皆さん乗っていた感じでとても得をした気分にさせてもらった。涙が出るほど大笑いをした。友達もツボにもろに入ったらしくとても楽しんでいたようだ。同じく涙を流しながら大笑いをしていた。同じように感じる人と一緒にいると相乗効果で一人で感じる何十倍も楽しくまた感動できるものだとつくづく感じた。誘って良かったと思った。

 この劇は「ア・ラ・カルト」(一品料理の意味だそうである)と題している通り、レストランで起こる人間模様を短編で綴ったものを演じるものだ。何回も見に行っている人にはもう定番でそれを特に楽しみにしている方も多いかと思うのが、Show Time の時間だ。これは出演者がレストランの専属ミュージシャンに扮して歌あり踊り有りの趣向をこらした演目である。中でも白井さんが女装して歌ったり、高泉さんが男装してギターリストに扮し毎年新しい曲を練習してきて女装した白井さんのギター伴奏を奏でるシーン。今回は高泉さんが一度音をはずしてしまい、白井さんが最初からやり直させたハプニングもあった。高泉さんもはずかしそうにやり直していた。陰山さん扮するちょび髭を蓄え体にピッタリとフィットしたラメの入った衣装で腰を振りながら歌うシーンも毎年何回見ても大笑いしてしまうのである。普段ダンディーなキャラとのギャップが余計に受けをとるのである。

 演目内容は毎年違うものの、年をまたいでのストーリーが展開するのでまた来年も見に来たいと思わせる演出は流石だなっと思ってしまう。この人たちは来年はどうなっちゃうんだろうーって。。。。

 本当に楽しい劇でした。最後の老夫婦の演目は涙がホロリと出てしまいましたが。。

 音楽をやっていても感じる事であるが、観客と一体となって初めて良いものが創り出されるんだなと。。。そしてなによりも自分たちが楽しんでこそ聴衆や観衆が楽しめるものだと言う事をまた考えさせられた一日でもあった。好きな事を仕事に出来ると言う事は本当に羨ましいことである。

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2001年12月13日(木)   
葉加瀬太郎 Endless Violin (Acoustic Concert tour 2001)
 今日は待ちに待った葉加瀬太郎のコンサートだった。今回会場となったのは渋谷NHKホールだった。一緒に行く約束をした音楽の大親友と渋谷に17:30に待ち合わせをし、クリスマスイルミネーション一色に飾られた渋谷の街を横目に歩いていった。

 会場に入ると、昼ご飯を取ってなかったので、スターバックスでスコーンを2つ買っていった。友達もお腹を空かしていたようで一つずつ食べコンサートに備えた。最近はまっているアップルシナモンスコーンとメイプルオールナッツスコーンだ。

 開演間近になったので、席に着いた。スピーカーからは葉加瀬さんの練習している音が漏れていた。いよいよ開演の時がきた。

 登場とともに観客の大歓声と拍手で迎えられ演奏が奏でられた。その瞬間一瞬にしてぼくらは音の世界に引き込まれてしまった。既に葉加瀬ワールドがひろがり鳥肌が立つほど感動がこみ上げ、しょっぱなから涙が出てしまった。友達は今回葉加瀬さんのコンサートは初めてだったので余計に感動が大きくぼーぜんとしていたようだった。

 自分は何回か葉加瀬さんのコンサートには足を運んでいるが今回はいつもの気合とは桁外れのものを感じた。東京公演ラストでもありNHKホールという大ホールでの開催ともありかなり張り切っていたようだ。自分でも後のMCで緊張しているとも言っていた。

 とにかく、言葉では表現できないが、凄いの一言。一曲一曲が全て心に訴えてくるし表現も全て違う。思い入れもかなりのものを感じた。一年間の集大成ともMCで言っていた。なるほどと思った。しかし気負いのそれとは違いそれを元に自分たちの出し切れる精一杯を表現しているに過ぎないのである。それを存分に楽しんでいる姿が余計に観客を魅了するのであった。

 プログラム上のラストの曲は葉加瀬さんのソロ演奏で演出もにくかった。ステージが一度暗くなったかと思えば、ステージ中星を表す電飾がひかりスポットのみの照明の中演奏された。当然聴衆はその一点に集中させられより一層演奏に引き込まれてしまうのである。彼のコンサートは演奏もさることながらMCがとても面白い。正にエンターティナーである事を物語っている。

 演奏後、大歓声とアンコールを催促する手拍子の中2曲もアンコールを披露してくれて本当に大満足できたコンサートだった。友達も大感激していて食事をしている最中も、家に帰る途中もずーと「このコンサートを聞かなかった人は絶対にそんだよ」とか「なんなのーあれは。本当に凄かったねー」と言っていた。とても気持ちが伝わってきて僕はただただ頷くばかりだった。久々に至福のときを過ごせた気がする一日でした。

 感動はこんなものでは言い表せませんが、文字にするとウソのようでこの辺にしておきます。

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2001年12月06(木)   
酒井秀明フルートリサイタル 
 今日はカザルスホール(御茶ノ水)にてのリサイタルだっため、会社を急いで出てやっとの時間で会場に着いた。

 今回始めてフルートマスターズの楽器をプロ演奏で聴けるチャンスとのこともあり、かなり期待を含め楽しみにしていたプログラムであった。会場に入ろうとしたときに丁度フルートマスターズの野亦氏にお会いしてお話をした。実は私もちゃんとチェックをしていたのだが、なんとパイパーズ(音楽雑誌)にヘンリック・ビーゼがインタビューをされており、その中でフルートマスターズがかなりべた褒めされていたのである。彼は、マイゼン氏が使用していたマスターズの楽器を見て吹いて直ぐに気に入り、注文を出したというエピソードがあり、マスターズ愛用者の一人であった。

 開演時間となり一旦野亦氏と同行してこられたMさんともお別れし、自分の席についた。演奏が開始された瞬間に会場になんともいえない暖かくそれでいて主張性のある音が充満したのである。バックの室内楽団の音量が大きすぎることもあり、時折酒井先生の音がかき消されるものの常に一定の広がりをもった音が発せられていた。先生がお使いの楽器は998銀製の楽器で非常に重さとしては軽いものだが、それを想像させないパワフルで輪郭がはっきりした音が出ているのである。まだまだ先生が手にされてから日が経って無いせいもありもっともっと可能性を想像させるものではあったが、十分に満足の行く演奏であり、音であった。リハーサルをやりすぎたとの事で最後の方では多少お疲れ気味気配すら感じたが全体として満足の行く演奏会でした。

 その後、野亦氏とMさんと三人で渋谷まで出て食事をしながら本日の感想を話し合いました。こうやってどんどんプロの方々がマスターズの楽器を使って頂けると認知度が高くなるのですが。。。。

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2001年11月09日(金)   
ストラディバリウスサミット
 今日はサンケイリビング新聞社(ときめき倶楽部)の一貫で行われました。ます16:30から中澤宗幸氏(Violinドクター)の公演から東京オペラシティー54Fレストラン「ロゼリアン」で始まった。

 ストラディバリがどういう人柄だったのか、どういう生涯を歩んできたか等とても興味深い話を聞けた。中でも、一番興味を惹いた話は、楽器作成においても生活環境がそのまま反映されるということだ。ストラディバリはとにかく裕福に育ち、また数々の援助を受けViolin製作に傾けられていたようだ。その為楽器そのものがその人に人柄そのものを映し出していくものだと。その結果、ストラディバリウスは何処までも澄んでいて、とても豊かな音色を出すのだと。楽器を演奏するのも同じで、その人その時に状態に非常に影響されてしまうものだ。自分自身も今までの中で体験してきた事だ。。。

 また、今回演奏される楽器の中で「キング・ジョージV」とういう Violin があるが、この楽器は在る将校の為に作成されたものだという。しかし、戦争が勃発しその将校は戦場にて戦死してしまうのだった。しかし何とその将校が乗っていた馬の鞍の中にその楽器があったという。なんてロマンティックな話なんだろう。そして今なを弾き続けられている。

 公演後、そのレストランで食事を堪能し、19:00から開始されるコンサート会場「コンサートホール」へ向かった。なんと 2Fバルコニー席が用意されていたのである。

第一曲目は ヴィオラ協奏曲 ト長調(テレマン) だった。ここで演奏される Viola だが
【グスタフ・マーラー】というモデルなのだが何と時価30億する楽器なのだそうだ。Violaは現存し演奏できる状態にあるものが世界で20台も無いものだそうだ。演奏された第一音からその音色に魅了されまた鳥肌が全身に立ってしまったのである。中澤氏も言っていたが ストラディバリ を弾き熟すには最低でも1年はかかるそうだ。その念は確かに感じた。もっとこの楽器は鳴であろうと。しかし、それでも十分すぎるほどの音色と響きにただただうっとりと聴き入るばかりであった。

第二曲目はおなじみの 弦楽セレナード ハ長調 Op。48(チャイコフスキー)だった。この曲では先程の物足りなさを一気に吹き飛ばしてくれた。存分に弾かれるアンサンブルには言い表す事の出来ない豊かな音色と音量があいまって、我々を音のベールに包み込んでしまったのである。何度涙を流しそうになった事か。。。

第三曲目は 協奏曲集「四季」(和声と創意の試み)Op。8より(ヴィバルディ)だ。
こちらもソリストの素晴らしい演奏もさることながら、音の一つ一つが鮮明かつ繊細に主張し、全てがストラディバリである為少しもいやみの無い響きをかもし出しているのであった。もう言葉で説明する事が間違いであろう。。。

今回は、7台の Violin、2台の Viola、2台の Cello で計11台ものストラディバリウスが揃った。残念ながら Contrabass は現存している楽器は弾ける状態に無いそうである。プレイヤーも全てベルリンフィルのメンバーで構成されこの上ない時間を過ごした。

 音色の素晴らしさは言うまでも無いが、何と言っても音量ではないとても強いパワーを感じた。そのため、恐らく体の弱い方には強烈なインパクトをもたらせ、咳き込む方も続出したのである。私自身もとても体が熱い思いをした。

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2001年10月26日(金)   
瀬尾さんミニライヴin山野楽器
 今日は銀座の山野楽器にて、CD販売を記念しての瀬尾和紀さんのミニライブが開催された。以前3階のクラッシックコーナーで瀬尾さんのCDを購入した人に招待券が渡されたイベントだった為、一度その3階にて入場整理券への引き換えを行った。

 18:30開演であり、会社ということも手伝って山野楽器に着いたのが18:20をまわっていた。ちょっと焦ってしまった。なにせ有楽町駅より歩いてきた為。。。

 さて、会場となる7階のイベントスペースへと上がっていき会場へと入っていった。そこはちょっとしたイベントをするには十分な広さをもったスペースだった。しかし周りを見渡す限り音は響かないようなことが容易に想像できた。

 18:30予定通りそのライブは開始された。イベント時のいつもの司会者が登場し今回のライブの概要が説明された。

 なんと先日のリサイタルに吹かなかった曲であり、CDにも入ってない曲を披露するとのことだった。凄い!!もともと用意されていたことは間違い無いであろうが、リサイタルから1週間ぐらいしか経っていないにも関わらずであった。

 伴奏者はリサイタルと同じ石橋尚子さんだった。

 毎回感じる事だが、瀬尾さんの演奏は何か特別なものを感じる。演奏が開始されると自然とスーっと引き込まれていき瀬尾ワールドがそこに存在するのである。そう、何か暖かいものに包み込まれるような安堵感を覚える。こんなにデッドなスペースにも関わらず十分すぎるほど音を響かせているのである。これは音の最後の最後まできちんとコントロールされ処理されているに他ならない。速いパッセージもいとも簡単に吹き、難しさを微塵も感じさせない。自分には悲しいかなこの技術に乏しい。どうしてもホールやその空間の響きに助けられたいと思ってしまうのである。

 また、この感覚になれるにはもう一つの要因があった。それは伴奏者の石橋さんとの絶妙なコンビネーションから来るものと感じた。これは私が勝手に思った事であるが、非常に息が合った演奏をしているのである。お互いにやりたい方向性が自然と伝わり、伝え、バランスのとれた音楽を創り出しているのである。どんなにソロプレイヤーに実力があっても伴奏者とのコミュニケーションと相性が良くなければ良い演奏は成り立たない。それが無理なく自然に伝わってくるのである。瀬尾さんも非常に演奏しやすそうな感じを受ける。

 自分も演奏をするので、伴奏者との相性が良くないと、これほど不幸な結果に陥るものは無い程悲惨なものになってしまうことを知っているからだ。

 とにかく石橋さんとのかけあいは、ときには影にかくれ瀬尾さんを引き立て、時には主張し、時には瀬尾さんと音をぶつけ合う。このバランスがとても良く感じたのである。

 30分強の短い時間ではあったが十分に瀬尾ワールドを堪能出来た。ますます瀬尾さんの魅力にとりつかれていく感覚が募ってくる。今回を含め瀬尾さんの演奏は4回も聞かせて頂くことが出来た。数年前のコンベンションで初めて聴いたときから気になる存在だったが、こうして接することが出来嬉しく思ってます。

 お二人ともお疲れ様でした。

 瀬尾さんは明日は早朝より京都へと移動だとのこと。大変だとは思いますが頑張って下さい。

 また次回日本での活動を希望しながら、今後のご活躍をお祈り致します。

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2001年10月18日(金)   
瀬尾和紀さんフルートリサイタル
 今日は銀座の王子ホールにて今私が一番のお気に入りフルーティストの瀬尾和紀さんのフルートリサイタルを聴きに行った。

 このホールも初めての訪問だったが、キャパシティはそれほど大きくないものだった。しかし、一度音を聴くととても心地よい響きを聴かせてくれるところだった。今回のもう一つの楽しみだったのは、数年前から何度か機会がある度にお話をさせて頂いているピアニストの石橋尚子さんが伴奏者であったからだ。曲目は以下のものです。

【曲目】 1.C.Ph.E.バッハ : 無伴奏ソナタ イ短調 Wq.132
      2.モーツァルト : アンダンテ K.V.315 & ロンド K.Anh.185
      3.アンデルセン : 小協奏曲 第1番 ホ長調 作品3
      4.ドビュッシー : シランクス
      5.ヴィドール : 組曲 作品34
      6.カントルーブ : 『オーヴェルニュ地方の歌』より、『捨てられた女』
      7.ダマーズ : ラプソディ

 今回は、どの曲がどうだったという次元ではなかった。とにかくそれぞれの曲を瀬尾さんの解釈によって演奏され、また奏法、音色、時代背景を見事に吹き分けられていたのには脱帽ものだった。

 すばらしい!!鳥肌ものでした!!

 今回のプログラムが時代の古いもの順に並べられていたのも面白かった。一曲目のときはおそらく、足部管がやたらと短かったので特注か何かでD足ではなかったかと思った。それが妙に木管らしい音色をかもし出していた。

 瀬尾さんの演奏もさることながら、ピアノ伴奏との息が絶妙な間で合い、瀬尾さんの音を申し分なく発揮されるものだった。ピアノ自体もとても良い音を出していた。特に驚いたのは演奏される石橋さんのテクニックがあってのことだが、PP(ピアニッシモ)の音がこんなに弱い音が出せるのかと思うほどの柔らかくそして響きの良い音だったのである。聴いていて石橋さんとっても弾き易そうだなって感じ、瀬尾さんも吹き易いだろうなと思いました。

 2部の冒頭の曲、シランクスはにくい演出の中で演奏されたのである。今まで体験した事がなかったが、なんと照明をつけず、真っ暗なままでステージに出てきて、ピアノの陰に隠れての演奏だった。これはとても効果的なもので、観客の集中力を一点(音の発信源)に集められた。音の広がりをより大きなものへと感じさせるものであった。瀬尾さんの作る世界へ引き込まれていった。となりで聴いていらしたご夫婦が演奏終了した後。。あれ、これが終わったのかな?っとボソリと話されてました。私は心の中でそうです、これがシランクスですよって言ってました。(笑)

 本当に素晴らしいく、心表れる気持ち一杯の演奏会でした。

 終了後、石橋さんに「今日のピアノ良い楽器でしたね」って申し上げると「そうなんですよ。本当に良いピアノで弾き易かったです。10年ぐらい弾いてるものらしいんですけど」って仰ってました。

 瀬尾さんご本人にも話しをしようと思いましたが、相当お疲れのご様子で「お疲れ様でした。」って申し上げただけにしました。最後に奥様と少しだけお話をさせていただき、移動や時差での問題で相当疲れてるようですと瀬尾さんを気遣われていました。

 改めて、演奏時の集中力と気力の強さに感心させられました。

 とにもかくにも、奥様もとてもお元気そうでなによりと感じ帰途に着きました。26日のミニライブも伺う事をお伝えして。。。。

 瀬尾さん、石橋さん本当にお疲れ様でした。そして良い音楽を聞かせて頂き有難うございました。

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2001年10月14日(日)   
2001年朝日村音楽祭
 今回は前々日(10/12)深夜から練習の為、長野県の朝日村という場所に入った。それというのも、2001年朝日村音楽祭への参加の為である。東京を 23:30 に永福ICから乗り 02:00 に朝日村の宿泊所に着いた。既に前々日入りをしているメンバー10名程が宴会を開いており良い感じに出来上がっていた。 03:00 には御開になり次の日に備えた。

 次の日(10/13)の昼より、ミュージカルの併せが入っていた。その時点で今回のゲストでもあり、ミュージカル全般の統括でもある上條恒彦さんが開場入りをしていた。お昼をご一緒出来色んな話を聞けた。とても60歳を過ぎた方とは思えない、体格の良さであった。

 ミュージカルの通し練習が始まると、我々はバックグラウンドミュージックを担当した。上條さんの歌が始まったとたん聴き入ってしまって演奏するのを忘れそうになった。なんて心地よい歌声で心に響くのであろう。。。何度も涙が出そうになってしまった。一通りの部分練習が終わり。ミュージカルの歌の練習の為、一次オケは休憩となった。なっていっても200人近い人が参加して色々と歌を歌うのであるから、上條さんは大変だったでしょう。

 1時間が過ぎた頃でしょうか、ミュージカル全体の通し練習が開始され、綿密な微調整が行われた。今回照明や舞台監督などプロの方々の運営で会った為本格的なものとなった。流石プロの仕事だなと感心をしました。出番のタイミングやSPの出しなど、寸分の狂いもないのだ。当たり前かもしれないが、そのことに相当感動した。

 その後、オケだけの練習となり、その日はピアニストの石橋さんがいらしていたので、ピアノコンチェルトの練習とオケだけの曲の練習となった。このときは開場が体育館の為かなり合わせるのに苦労した。

 本番当日朝から、オケの通し練習となった。バイオリニストの大谷さんが入ってこられていきなりバイオリンを弾く様は驚いた。全くウォーミングアップをしないで演奏し始めてしまうからである。一通り練習が終わりいよいよ本番を待つのみとなった。

 13:00開演。開演時には300人前後の観客であったが、一部のクラシックコンサートでは、指揮の小澤征爾さんの弟さんにあたる小澤幹雄さんが司会で進行された。今までの中では一番の出来ではなかったかと思える演奏だった。お客様にも盛大な拍手の中で一部を終える事が出来た。石橋さんも、大谷さんものりのりの演奏で、観客を魅了した。

 2部のミュージカルは言葉では言い表せられないほどの良い出来で、開始の上條さんの歌からもう泣きそうになってしまったのである。リハーサルのそれとは全く違うもので、声量から声質から数段いや数百倍のもので、全身が鳥肌の立ちっぱなしであった。ミュージカルが進行し、小学生200名の大合唱でも、心地よい響きの中で開場全体を包み込んだ。会場全体が一体化したことを感じた。フィナーレを迎え上條さんの歌だったのだが、これはもう限界で、なんともいえない歌声で泣いてしまった。暫く楽器が吹けなかった。音楽の素晴らしさをまたまた実感した時間であった。

 こうした出逢いが、また自分の音楽への取り組みへ拍車をかけるものとなる。

 打上の場では、上條さんは普通の酔っ払いのおじさん化としていた。ちゃっかりサインも頂いてしまった。石橋さんからも、わざわざこちらに来て頂き、有難うございますって握手を求められてしまった。こちらが恐縮してしまいますって。。。この企画はまたやりたいと皆が思った音楽祭でした。。

 村の皆さんもありがとうございました。

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2001年09月28日(金)   
渡辺貞夫 jazz up the night
 今日は、久々にJazzyな夜を堪能してきた。渡辺貞夫の「jazz up the night」にSTB139スイートベイジルへ聴きにいった。

 今回のライヴは18:00会場で開演の17:30までビュッフェすたいるの食事を取ってのスタイルである。昨年ブルーノート東京で行われたが、ライぶ時間が余りにも短い為相当の不評を買ったようだ。その為例年のスタイルに戻す為今回の場所でのライブとなった。

 食事もどれも美味し、特に”秋鮭の軽いマリネ、フレッシュハーブの香草ソース”が格段に美味かった。STB139スイートベイジルは普段の料理も美味しいので期待通りのものであった。食事を存分に堪能しいよいよライブが開始された。

 今年は例年に比べ初めから快調にのりまくりの貞夫さんであり、とても雰囲気が良かった。まわりのミュージシャンも若手だと紹介されていたが、アメリカでは認められている人達だろうなとは思った。今回、会場では正面の2階で始めて聴いたのだが、生の音が良く聴こえとてもご機嫌な感じだった。

 また今回アメリカのテロ事件の追悼も含め、関西大震災時に作曲された曲を演奏された。バラードでとても良い曲であった。貞夫さんがNYの名誉市民であることも思い出した。

 20分間ぐらいの休憩の後2部が開始されたのだが、ここでゲストの女性ボーカリスト”Mellisa Walker”が紹介された。何でも日本は初めてだそうである。しかし、それを物怖じともせず堂々と歌い上げパワフルかつとても透明感のある歌声で聴衆をあっという間に魅了してしまったのである。私もご多分に漏れずファンになってしまった。

 今度CDを探してみようと思う。

 東京公演の最終日ということも手伝ってか、アンコールも異様な盛り上がりを見せ、盛大に幕を閉じた。大満足の夜だった。

 やっぱりナベサダは良い!!

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2001年09月21日(金)   
小柳ゆきライヴ
 今日は親戚の引越しを手伝う為に会社を有休で休んだのだが、前日に雨の為中止の報告があり急遽友達を誘いまず品川水族館に行った。それというのもサメ展が開催されていたのもあるが、その友達が会社を辞めそれまでごたごたしていた為、のんびりとする機会も無かったので近間で自然なものをみようとのことからだった。

 久しぶりに品川水族館を訪れたが平日にも関わらず子供連れの家族や団体のお客さんで賑わっていた。アシカショーの司会のお姉さんのやる気の無いトークがいやに耳に残って印象的だった。シャークホールと名付けられた水槽には確かにサメが居たのだが、想像していた巨大なさめ(じんべいざめ、ほおじろざめ)は居なくちょっと残念だった。それでも友達は久しぶりにゆっくりとした時間が過ごせて良かったと満足げであったのがせめてもの救いであった。

 それからライブの会場である日本武道館へと移動したのだが、開演まで時間があったのと昼を食べなかったのでちょっとお腹に入れるため神谷町駅付近の愛宕グリーンヒルズに車を止めお店を探した。中のお店は全てティータイムとなっており食事が出来ず、仕方なく雨の中お店を探した。交差点付近にカフェが立ち並んでありPRONTが目に入ったのでそこへ行こうとしたらその先にドイツ国旗があるカフェが目に入った、食事が出来そうなので入ってみる。メニューにドイツパンというものが二人の目にとまり店員さんにライ麦パンはあるかを尋ねた。ありますよとの返事。迷わずライ麦パンとフルーツパン、生ハムのサラダにチーズ盛り合わせ、ジャーマンポテトを頼んだ、まさに酒のつまみだった。しかし出てきたものはとても美味しく思わぬ店を発見した喜びで満足した。なかでもクリームチーズとライ麦パンの組み合わせは絶品だった。

 のんびりしていたら6:00時をまわっていた。開演時間は6:30なのでいそいでお店を後にし、また駐車していた愛宕グリーンヒルズへとむかった。車が出てくるのを待っていると石黒賢が中に入っていった、今日は何かイベントがあるのかな?と思い次々とパーティーの装いをした方々が入っていった。車を走らせ渋滞に巻き込まれ武道館についたのは丁度7:00をまわってしまった。しかしアップテンポの曲ばかりを歌っていたがあまり感動するものではなかった。終盤にさしかかり、デビュー曲やバラード曲に入ると流石小柳ゆきといった本来の良さを十二分に引き出したれパートリーでとても感動した。ツアーの疲れも手伝ってか超えが変わってしまっていたが、その歌を歌い始めるや伸びやかにそして力強い声で観衆を魅了した。デビューして2年が過ぎたようだが、MCの喋りを聞くとまだまだ高校を卒業したての女の子といった感じがした。

 個人的には、バックコーラスとのアカペラの曲が一番良くて、今後も今風のアップテンポの曲ではなくしっとりと歌い上げる曲のほうが彼女にはあっていると思った。

 その後は、渋谷に出て代官山の【モンスーンカフェ】にて食事をして家路にとついた。久しぶりにのんびりとした時間を過ごした。

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2001年8月19日(日)   
瀬尾和紀さんインストアライブ 
 今日は午前中に22日からの合宿前に学宛の中高生のレッスンをしてきて午後に渋谷に赴いた。というのも瀬尾和紀さんがCD【SYRINX】発売を記念しインストアライヴをやるとのことでHMV渋谷店の5Fクラシックフロアーへと向かった。

 開始時間が16:00だったのですが、15:30ぐらいには到着してしまった。しかしそのかいあってご本人と演奏前にお話をする機会が出来た。先日のコンクールの際に一度ご挨拶をしていたので瀬尾さんも直ぐに気付いて頂いた。しばし歓談をしていたのだが準備があるとのことで一旦お別れをした。

 16:00 ミニコンサートが始まった。まず1曲目はピアソラの曲。フルート用オリジナル、やはり独特のフレージングが面白い。今まで瀬尾さんのこういったジャンルの演奏は耳にした事が無いので新鮮さも手伝ったが、改めて曲の表現の幅の広さに感動を覚えた。もっとこういったほかのジャンルにも手を出して頂きたいと思えた。

 次にCDのタイトルにもなっているSYRINXであった。これはピアソラとは打って変わってとても繊細な曲なのであるが、見事に吹き分けられている。プロなのだからというものを超えたもので、曲の中に引き込まれる思いをさせられる。特にピアニッシモのなんと細やかで繊細な音を出すのかと・・・・。あまりの素晴らしさに観客も曲が終わっても直ぐには拍手が起きなかった。それだけ聞き入ってしまったのである。

 最後にパガニーニ。これも前2曲のどれにもないパワフルでかつテクニカルな曲であった。しかし、瀬尾さんはこれをいとも簡単に(実際は大変な作業である事は見ていて解るが)吹きこなしてしまう。ややもこういった早くてテクニカルな曲は音を粗雑にしがちであるが一音一音丁寧にかつそのフレーズにあった音量音色響きを全て計算し尽くされたものであった。瀬尾さんの演奏を聞いていて一番感じる事は曲の表現の豊かさ深さ、またダイナミックレンジの絶大な大きさである。

 時間の都合上3曲しか演奏されなかったが、瀬尾さんの魅力を十二分に発揮されたプログラムであった事は間違いないでしょう。

 ライブ終了後自分が帰ろうと思っていたところに、丁度瀬尾さんご夫婦も帰られるとのことで一緒にエレベーターに乗り込み奥様に私を紹介して頂いた。その流れで瀬尾さんがなにかお腹にいれたいとのことで喫茶店にご一緒させて頂いた。

 前々からゆっくりとお話する機会があればと思っていたところに思わぬところで実現した。コンクールでの出来事や過去のこと音楽に対する考え等等。。。。色々と興味深いお話を伺うことが出来益々瀬尾さんに人間としての魅力にも惹かれていってしまった。しかしそれを遥かにこえる奥様の熱いトークからは瀬尾さんへのたっぷりの愛情が感じられ、この方ががいらっしゃるからこそ瀬尾さんが伸び伸びと演奏活動が出来るのだなっと思いました。瀬尾さん幸せ者ですね。。(^○^)

 本当に貴重はお話をして頂き有難うございました。これからもファンと応援させて頂くばかりでなく、音楽を愛する仲間としてお付き合いさせて頂ければ光栄です。今日はゆっくりとお休みください。

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2001年8月12日(日)   
第5回神戸国際フルートコンクール 
 昨日の11日より神戸で開催された第5回神戸国際フルートコンクールを聴きに行くのと、同時開催されているフルートコンベンションでの催し物を見聞きする為に神戸に行ってきました。

 今回はインターネット上でお知り会いにさせて頂いて発表会の曲の提案までして頂いた瀬尾和紀さんが出場されるとのことで是非聴きに行ってみたいとのことがことの発端だった。11日(土)12:00から開演予定だったので、それに合わせて東京発8:00の新幹線のぞみ号で新大阪まで行きひかり号に乗り換え新神戸へと向かった。そこで地下鉄に乗り換えてのること5分目的の大倉山という駅に着きいざ会場へ。。。。あれっやけに人が少ないな。。。ホールへ上がる階段の中央になにやら掲示板が置かれていた。

 「本選の開演時間が13:00に変更されてます」

 えーーーーなにーーー。そのとき時計は11:15分を指していた。^^; 近くに喫茶店すらなく何のお店も無いその場所でただただ椅子にすわり時間が来るのは待つしか無かった。しかし12:30開場のため12:00ぐらいからぽちぽち人が並び始めたので、それに習い並んだ。13:00いよいよ本選の開始される。

 今回の本選は W.A.Mozart のフルートカルテット 1、3、4番の内の一曲と一巡したら A.Jlivet:Concerto 1949(弦楽オーケストラ)の2曲を吹くというものだった。

 演奏者と順番は以下のものだった。

1:MOREL,Sabine (フランス)
2:SERES,Dora (ハンガリー)
3:LOUVION,Sarah (フランス)
4:BOURIAKOV,Denis (ロシア)
5:瀬尾 和紀 (日本)
6:斎藤 和志 (日本)

 確かに本選まで勝ち抜いてきただけあって誰もが素晴らしい演奏を奏でている。しかし聴く者を引き寄せる演奏をしていたのは、上記順番でいくと2,3,5,6 だった。その中でもずば抜けていたのは、LOUVION,Sarah さんと瀬尾さんだった。この二人はタイプが違い、 LOUVION,Sarah さんはどちらかというとメリハリのあるパワフルな感じ、瀬尾さんは繊細でダイナミックレンジがとても幅広いものであった。私の中では自分が応援している事もあるかもしれないが、客観的に効いても瀬尾さんが一番だと感じていた。ただ好き嫌いがはっきりする吹き方でもあった。全ての演奏が終了したのが17:00をまわっていたのだが、そこでフルートマスターズの野亦氏とピアニストの石橋尚子さんにお会いした。感想を聞くと、2曲目の3番目からしか聞いてないとのことだったが、瀬尾さんが一番良かったとおっしゃっていた。

  しかしフルート界の情報通の方より嫌なことを聞かされた。一つは本選だけの採点ではなく一次予選からのTOTAL得点であること。二つ目はK氏の力が絶大であること。結果発表を見る予定であったが、コンベンション会場で LARRIEU,Maxence のリサイタルが有るとのことで会場を後にした。

 このリサイタルが始まる前に会場前に発表を聞いてきた酒井先生達がお見えになり結果を見せていただく事が出来た。以下のとおりで愕然とした。

1:LOUVION,Sarah (フランス)
2:SERES,Dora (ハンガリー)
2:MOREL,Sabine (フランス)
4:斎藤 和志 (日本)
5:BOURIAKOV,Denis (ロシア)
6:瀬尾 和紀 (日本)

 なんと瀬尾さんが最下位ではないか。1位の方は前評判も有り納得できる。しかし2位の一番目に吹いた人と4番目の人はまず入選は無いなと思っていた。しかしこんな結果だったのである。この話は定かでは無いが、K氏の力が働いたのは間違い無いようである。要は日本の大学を出ていない瀬尾さんを入選させたくないようである。こういう事を平気で出来るひとらしい。これは数名の方に聞かされた。観客である我々が一番驚いたが改めてこれだから日本の演奏家たちは国外へ留学し日本以外のところで再度学びそこで評価を受けるのである。これでは日本はだめだと言われても仕方が無い。どこの世界でもこのようなことは往々にして有るが、日本国内ではなかなか演奏家が育たないのも納得出来てしまう。実力の世界から逸脱してしまっているからである。要は完璧なコネ社会である。

 瀬尾さんにはこれに懲りずにどんどん日本のフルート界に旋風を巻き起こしてもらいたいし、演奏活動もやって欲しいものです。

 ラリューのリサイタルは今一のもので伴奏者との相性が悪いと見えて乗りにかける演奏だった。となりの広場で繰り広げられている盆踊りや出店の方がよっぽど楽しそうであった。

 その後はフルートマスターズゆかりの方々10数名で食事をしながら歓談した。ここでは野島氏に野亦氏とは違った観点での楽器作りへの思い入れや今日に至るまでの苦労話などを聞かせていただき、ますますフルートマスターズというメーカーへの愛着と信頼と選択に間違いは無かったという確信を持てた一時でした。一日を終え親戚の叔母の家に泊めてもらった。

 本日(12日)は10時から各メーカの展示ブースへと足を運びまっさきにフルートマスターズのブースへと向かった。というのも、実は自分の楽器にあることをやったら今までとは比べ物なら無い程レスポンスと音の立ち上がりが良くなり音がよりクリアーな音へと如実に変化しそれを報告がてら持参していたからであった。とにかく吹いてもらい実感して欲しかったからである。あることとは。。。シルバーポリッシュで管体の中を拭く事である。この情報は同じマスターズのPtを吹く方からの情報である。マスターズの面々も普段吹き続けてないので我々ほどの驚きは無いにしても明らかに変わったのは実感出来たようだ。今回は野亦氏の他に野島氏と坪井さんが見えていた。

 同じ Pt の第一本目を吹かれている方にもお会いできたし、特に今回の収穫は、998銀で4年越しで特注をされた酒井先生がブースに見えられ自分の楽器を吹かせていただけた事と、私の楽器を吹いて頂いたことだった。

 酒井先生が 私のPt を吹かれるとなんと柔らかくまた繊細な音がし、それでいてパワフルな音色も自在に吹き分けられているところを拝聴し、この楽器の更なる秘めた能力を垣間見る事が出来た事である。またレスポンスの速さを他人の演奏によって確認できたのである。酒井先生も相当気に入ってしまったらしく。しばし自分との楽器との吹き比べをしながら色々な曲を吹いて下さったのである。ひととき小リサイタルが繰り広げられた。マスターズの面々も改めてPtの奥深さを実感出来たようでした。酒井先生本当に有難うございました。自分の追い求めている音色を見出せたような気がしました。

 そうこうしている内にあっという間に14:00を迎えコンクールのセミファイナリスト達の披露演奏会を聞きに行きました。ここでも改めて一位になった人の演奏を聴いたが、納得できない思いで一杯でした。

 帰りは、野亦氏は打上まで参加し明日に帰るとのことで、野島氏と坪井さんとご一緒させて頂き、新幹線の自由席で帰ってきました。

 非常に充実した二日間を味わってきました。

 石橋さんが非常にご近所である事も驚きの一つでした。お疲れのご様子。ゆっくりとお休みください。

 こちらには書ききれないほど、色々な方におはなしをさせて頂きました本当に有難うございました。

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2001年7月31日(日)   
PMFオーケストラ 
 今日はPMFオーケストラ東京公演を聞きに行きました。本日の演目は下記のものです。
日時 7月31日(火) 開演 19:00
            開場 18:30
会場 東京芸術劇場 大ホール
出演者 PMFオーケストラ
佐渡 裕(指揮)
ジェフリー・ケイナー(フルート)
演奏曲目 ハイドン : 交響曲 第7番 ハ長調 「昼」
L.リーバーマン : フルートとオーケストラのための協奏曲 作品39
ブラームス : 交響曲 第1番 ハ短調 作品68

 1曲目のハイドンはソロ回しがとても多い曲だったのだが、他のオケでどのように演奏されるかは定かではないが今回、ソロを受け持つパートは全てスタンドプレイを行った。視覚的効果も手伝っての事だが非常にソリストの技術の高さを目の当たりにした。そもそもPMFは世界各国の若手演奏者の育成を目的としたもので、バーンスタインが提唱して始まったものである。世界各国でのオーディションを経て参加したメンバーの選抜メンバーで構成されているのだが、その中でも抜きに出ている方の演奏でもあり聴き応えのある曲であった。

 2曲目はもともとフルーティストのゴールウェイに捧げられたものらしいが、今回はジェフリー・ケイナー(フィラデルフィア管弦楽団主席フルート奏者)がソロを吹いた。始めはとても優雅で繊細な曲と思いきや、とてもテクニカルな曲で非常に高い技術を要する曲であると感心してしまった。私にはとても吹くことの出来ない曲である事は間違いないでしょう。。。

 3曲目は皆さんご存知のブラ1だったのですが、まず編成の大きさといったら凄いものでした。とにかく弦の数が半端では無かったです。佐渡さんの作り上げるものは、他の指揮者にはとても真似の出来ないとても繊細かつ大胆な曲の進行でした。プレイヤーの技術を余すことなく発揮させる指揮は見ていてもとても吹きやすいことが容易にわかりました。オケのメンバーも指揮の圧倒振りに楽しみそして真剣にまた必死に食らいつくような感じで一時の油断も許されないような雰囲気の中で演奏されました。久々に終始鳥肌が立ち涙も流れるくらい素晴らしい演奏でした。

 毎回このPMFの演奏を聴いて思うことですが、当然ですがとにかく技術の高いこと。また非常にプレイヤーが伸び伸びとまた楽しそうに演奏しているのが印象的なことです。

 皆さんも一度聞きにいかれては如何でしょうか。きっと虜になりますよ。。。

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2001年7月15日(日)   
フライハイト交響楽団
 本日は、高校時代の同期が所属しているフライハイト交響楽団の第11回定期演奏会を横浜みなとみらいホール 大ホールへ聞きに行きました。

 以下本日の演目:

dot第11回定期演奏会 日時: 2001年7月14日(土)
17:50開場 18:30開演
会場: 横浜みなとみらいホール
指揮: 山田 和樹
特別出演: GB-1 Quartet
曲目: バーンスタイン「キャンディード序曲」
バーバー「弦楽のためのアダージョ」
ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」
ガーシュイン「キューバ序曲」
ガーシュイン「パリのアメリカ人」

  今回の演目は全てアメリカ物でしたが、中でも3曲目の『ラプソディー・イン・ブルー』は特別出演の『GB-1 Quartet』とのコラボレーションでよりジャズィーな感じで一味変わったもので大変楽しかったです。

 このオケは、学生オケOB/OGが集まって結成されただけあって、レベルは非常に高い上に特に弦の方々は皆さん楽しそうに演奏をしてました。指揮者もまだ22才と若いだけあって、躍動的で若さあふれる指揮っぷりを見せてくれました。今後も聞きに行きたいと思えたオーケストラでした。

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2001年7月14日(土)   
定期演奏会を終えて
 先日(7/8)に定期演奏会を終えてかなり時間が経ってしまいましたが、感想その他もろもろを記そうと思います。

 前日(7/7 世は七夕)は夜18:00より通し練習が行われたが、今一緊張感の欠ける練習となり翌日の定期演奏会が心配になりました。チャイコの Vn コンチェルトも大谷さんがわざわざ練習に付きあって頂いたにも関わらず全体の乗りが今ひとつであり、それを受けた大谷さん自身も納得のいく出来では無い事を感じられたであろう表情をされていた。

 こんな状態で良いのだろうかと一抹の不安を抱えながら新世界は降り番の為早々に会場を後にしたのであった。それというのも、私の楽器に興味を持って頂いた方と、フルートマスターズの野亦氏がわざわざ試奏(15:00から都内某所にて待ち合わせて行われた。)と実際のホールでの響きを聞きたいとのことで見学に来られていたからである。練習後夕食をご一緒させて頂くこととなっていたからでも有ります。

 その方はとにかく音楽に対する情熱が凄いのです。今回色々ないきさつを経てフルートマスターズを知り、以前 Pt の楽器を吹いた経緯もあり実際に使っている人がいるとのことで、野亦氏より私のHPを紹介され当日(7/7)にゲネプロがあるのではないか、もし有るのであれば是非連絡をとって音を聞いてみたいとの申し入れがあったのである。私は野亦氏よりそのお話を聞き、であれば吹いて頂いたほうが宜しいのではとのことで試奏も兼ねてお会いしたのである。翌日(定期演奏会当日)はランパル追悼演奏会を聞く為に上京されてきたのである。その方は工藤さんの熱烈なファンでした。しかし、今後音楽をやっていく上で色々な音楽を吸収するためには一人に拘っていてはいけないと考えられた。ちょうど数名の名フルーティストも参加し、色々な音を聞けるからと。。。お食事中も色々なお話を伺い益々音楽に対する情熱の深さを感じさせられ、ただただ脱帽するばかりであった。私も負けてはいられないと感じました。

 貴重なお話をして頂き、ありがとうございました。野亦さんも久しぶりにお話が出来て嬉しかったです。ありがとうございました。

 当日(7/8)は朝の9:30よりゲネプロが開始されたのであるが、前日に比べれば流石に皆の気合も違ってくるわけで、状態は良かった。しかしやはり乗りの悪さは抜けきらなかったのである。そうこうしている内にあっというまに 14:00 開演時間が押し迫り、集客動員数もモニターを見ながら例年よりも人が入っている事は確認できた。緊張の時間である。

 まずは、マイスタージンガー。。。一瞬の緊張感が指揮者の指揮棒が振り下ろされた瞬間解き放たれた。一斉に音が出た瞬間鳥肌が立つほどに良い音が出ていた。なんてまとまりのある音なんだろうと。こんな音今まで一度も出せた事がなかったのに。。と。乗りも良いしテンポも丁度良かった。満足の行く演奏が出来たと思えた瞬間でもあった。

 次に 大谷康子さんを迎えての チャイコフスキー の Vn コンチェルトであった。これにはかなり不安があった。というのも大谷さんが本番どのように変わるのか皆目検討がつかなく、一度も合ったことが無い個所もあったからです。しかし曲が開始されると適度な緊張感が全体を包み込み、大谷さんも今まででは一番乗りよく演奏されていたと思えた。細かい個所は全体にミスはあったものの、良い出来ではなかったかと思えた。

 新世界は降り番で受付をやっていた為聞くことが出来ず感想は書くことが出来ません。

 アンコールも盛大な拍手を貰えた中で演奏会は終焉を迎えた。

 今回の演奏会を通して思えたことは、まだまだ余力を多く残したオケであることは確認できたし、各人の課題も今までよりさらに明確になったのでは無いかと思う。自分自身も今回コンチェルトに乗ることが出来非常に勉強になりました。大谷さん本当にありがとうございました。

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2001年6月17日(日)   
発表会を終えて 
 昨日は、自分が師事している五味門下生発表会が開催されました。Net上で知り合った方々を含め、お忙しい中私のつたない演奏を聴きに来て頂き有難うございます。この場を借りてお礼を申し上げます。

 なかなか発表会ともなると、身内のみの観客となりがちですが、こうしてHPを開設していると、色々な方々と知り合えなおかつこういった演奏会に足を運んで頂けてとても嬉しい限りです。

 発表会を終え、自分なりにいくつかの課題と成果があったのでここに記しておこうと思います。

 まず成果

  1. 緊張して上がっていても、失敗を直ぐに修正出来るようになった。
     (今までは、一度崩れてしまうと殆ど修正が効かなかった。)
  2. 1と同じような事だが、緊張の中でも気持ちの切替をすることにより、曲想への反映が容易になっていた。
     (これも、以前ではとうり一辺倒になりがちであった。練習時は全く問題が無い場合が多いのだが。。^^;  )

以上ですが、非常に今回の発表会は自分自身にとってステップアップに繋がったように思う。

 次に課題

 これは以前からのものではあるが、演奏会は生き物でありテンポも含めて変化するものであるが、これに対応するべく能力が今ひとつであった。オケでの経験上身に付いているものと思っていたが、やはりSoloにおいてはまだまだだったようである。

 発表会を終え、伴奏でお世話になったハープの中山先生に有り難いお言葉を頂戴した。それは、私から「もう一度この曲をキチンと仕上げてチャレンジしたいです。」と申し上げたところ、「そうですね。録音もキチンとした形で残したいわよね。そのときは是非呼んで下さい。」とまたこうも言って頂いた。「個人的になにかやるときも今度一緒にやりましょうね。」と。とても嬉しかった。「是非お願いします。」一寸でも認めて頂けたのだと。

 こういう出逢いがあるからこそ音楽は止められないし、もっとちゃんとやろう。今までの自分のスタンスを貫こうと思えるのです。

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2001年6月14日(木)   
練習と鍼 
 今日はは発表会に非常に不安を抱いていた為、会社は有休を使わせて頂き練習を行った。日頃の疲れも手伝って午前中一杯はぐっすりと眠りこけ朝昼兼用の食事を13:00頃に採った。

 14:00連取をスタートしたのだが、睡眠を充分に取ったせいもあるが非常に身が入り成果を上げる事が出来た。今まで吹けてないところも毎日少しずつ練習していたことが効を奏したか吹けるようになっていた。もちろん完璧ではないが。。。

 一時間ぐらい吹けていない所を重点的に練習をして休憩を入れた。そのときふと数日前にある案内を受けていた事を思い出した。それは会社に派遣で来て頂いていた方が鍼灸院を開業したことだった。今日行ってみようかとおもむろに思い電話を掛けてみた。O氏は相変わらず元気な対応で出られた。世間話を10分程度話し 18:00 に予約を入れた。それからまた、練習に入り17:10をまわったところで終了した。そこそこ満足の行く結果を出せたのが嬉しかった。

 代々木駅から程なく近くに位置するその鍼灸院はマンションの一室を借りてのものだった。エレベーターで上がっていったのだが、目的の部屋は見当たらず一室しかない。。。もう一つ別のところから上がっていくのかと思い一度一階へと戻った。しかしやはりそれらしきものは今自分が乗っているものしかないことを確認する。そうしてふと思い出した。「非常口みたいなところがあったな。もしかしてあのドアの向こうに部屋があるのでは。。。」

 再度その階へと向かいガラスの扉を開けると廊下があり何軒か玄関が見えた。目的の部屋は奥のほうに位置していたのであった。インターホンを鳴らす。見慣れた顔が笑顔で迎えて頂いた。

 「ようこそ。遅かったですねー。」とO氏、私はすぐさま先ほどの出来事と解り難さを語った。「そうですかー。私は一度もそんなこと思ったこと無かったですけど。。。」私だけなのだろうか。。。。。^^;

 問診表を一通り書き診療に入った。鍼に対しての不安はなかったが、どんな感じなのか非常に興味があった。いくつか打って頂いていると。。

 「だんだん重たくなってきますからねーー。」とO氏。そうこうしているうちにどんどん鍼を打っている場所が重ーーーくなっていく。そうベッドに埋もれてしまうのでは無いかと思うくらい。

 「なんでこんなに重くなっていくのですか」と質問。鍼で筋肉を弛緩しているんですよ、だから○○さん(私の名前)の肉の重さです。そうして次々と鍼を打っていく。あるところでは内臓がぐるぐる動き出す。「あー。いま内臓のところ触ってますから。しょうがないです。」とても不思議な感覚であった。

 私は鍼に対して間違った認識をしていた事に終わってみて気付いた。それは鍼で楽になるのではなく、筋肉を弛緩し一旦ゆるめ、懲りなどを取り、そして自分自身の自然治癒力によってバランス良く回復させるのだという事を。だから逆に来たときよりもなんとなく体が重くだるくなってしまうのだ。そう。高熱を出しているときに自分の体全てが重く感じるのと同様に。。。でも確実に変化をしているのだ。凝りに凝っていた場所が見事に柔らかくなっている。全然いたみもなくなっているのである。効いている。確信をした。

 治療が終わりお茶を出して頂いたので、それを飲みながら、もう一人一緒にやられているA氏と3人で歓談をした。実はその後に Duo の練習をF旗氏のお宅でやる事になっていたので楽器を持って歩いていたのであった。O氏から前々から見せてといわれていたのを思い出し、お見せした。そうして組み立て持って頂いた。

「おもーーーーーい。これじゃあ肩こりますよ。」

と。そうして二人(A氏、O氏)揃ってこうも言った。

「ココの部分結構使えるねー。重いし。」

と頭部管を見ながら言っていた。

「今度○○さんの治療はこれでやりましょう。」っといたずらっぽい笑顔で言っていた。「それはー^^; 」。。。

 お礼を言ってその治療院を後にしてF旗氏のお宅へ車を走らせた。練習と奥様のおいしい料理を頂き12:00近くに帰宅をした。

 練習している最中にも感じたのだが確実に治療の効果が現れていた。とにかく肩が軽く楽器をもってもどこにも痛みを感じなくなっていたのである。直接関係していたかは定かではないが音色も柔らかく音が出せるようになっていた。きっと全体がリラックスしていたからだと思う。これは絶大な効果である。今後定期的に通うっと。。。

 皆さんもどうですか?とくに楽器を吹かれる方。そうでない方も。

 メールを頂ければ場所をお教えしますよ。。。(^○^)

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2001年6月10日(日)   
Vn Solo 併せ 
 今日は朝から強行スケジュールだった。9時から調布にて発表会のまずDuo 合わせで出かけ、10時から同じくアンサンブルの合わせがあった。12時半に終了し、F旗氏の車に乗せていただき、初台まで送っていただいた。

 そこから、本日15:00からのオケの演奏会での曲チャイコスフキーの Vn協奏曲の Solo 合わせを行うべく上野東京文化館へ向かった。14:00に着いたので、降り番用にとっていた別のリハ室にて個人練習をした。15:00になって合奏するリハ室へと移動した。Solist の大谷さんは15:30 にいらっしゃる予定だっため重要な部分を抜粋して練習を開始した。15:40ぐらいをまわったところだったか大谷さんがいらした。その場の雰囲気が和やかな雰囲気と引き締まった雰囲気とが混在していた。そう、なにか特別なオーラが感じられました。大谷さんが「遅れて済みません。それでは始めましょうか。」と言われ1楽章が演奏され始めました。そうして Solo の部分に差し掛かった。。

 「凄い!!」その一言に尽きた。そうして内面からぶわーっとこみ上げて来るものが押し寄せ思わず泣いてしまいそうになった。前身に感動の電気が走ってしまったのである。他のメンバーも同じような感覚に陥ったのかしばし聞き入ってしまった。そうこうした、オケとの合わせを進めていった。一流の方はやはり違う。当たり前といってしまえばそれまでだが、それ以上に我々に訴えかけるものが次々に押し寄せてくるのである。それに答えるべく演奏するのだがなかなか上手くいかないので歯がゆい思いが募るばかりであった。次回にはもっと答えられるようにしてこようと胸に誓ったのである。

 プロの方とのこういった触れ合いはとても貴重であり勉強になる。また、音楽への思いが強くなった一日でもあった。これだからやめられない!!

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2001年6月3日(日)   
伴奏合わせ 
 本日はまもなく行われる発表会の伴奏合わせの為成城にあるハーピストN山さん宅へ赴いた。

 本日一日で我々伴奏を付けて頂く者全てやっていただく為、朝から時間を指定してN山さんのお宅へ訪問するようになっており、私は16:00にお宅へ伺う予定で車で向かった。地図を頂いていたのだが現地近くにいることは間違いないのだが、どうしてもお宅を見つけられず五味先生に携帯に連絡を取りながらの訪問となった。

 お宅へ訪問した際には、私の前にやって頂いているF旗氏の練習が行われていた。別室で待たさせて頂いている間、しばし Harp の音色に耳を傾けていた。「とても柔らかくなんて温かい弾き方をされる方なんだろう。」と思っていました。かれこれ20分を過ぎたころでしょうか、F旗氏の併せが済み自分の番となりました。宜しくお願いしますとご挨拶をしてから、早速1楽章の練習が開始され伴奏が始まりました。別室で聴いていたよりもっと柔らかくそして温かい音色はとても心地よく私を包み込んで来ました。こちら側も今まで以上のものを引っ張り出されるようで気持ちよく吹かせて頂きました。

 とりあえず、全体を掴む為2.3楽章と続けざまに併せを行って、細かい点を修正すべく部分的に取り出し練習を続けました。3楽章は先生の出したテンポ設定では Harp ではかなり厳しいようで私としては吹きやすいテンポでの設定となり一安心ホッ。しかし課題点はやまずみであり改めて、練習不足を思い知らせれました。こんな状態では伴奏者に申し訳ないと改めて気持ちを入れ替えるときでもありました。2度目の通しでは、もうN山さんは私の吹きたいテンポや間を全て読み取って頂いており、違和感無く曲が進みました。当たり前といっては当たり前なのですが流石プロだと思いました。自分ともとても相性が良いと感じました。

 約1時間程度の併せを終え、五味先生とF旗氏と折角成城に来たのだからと、お茶をしていこうということになり成城駅付近の喫茶店を探しました。五味先生が「おいしい、ケーキ食べたい?」っと聞かれたので私とF旗しは二つ返事で「ハイッ」と答えました。「じゃあ。アルプスって店が美味しいわよ」とアルプスを目指したのですが、満席で待たなければならなく諦めて別の喫茶店で談笑し帰宅しました。

 あと2週間死に物狂いで練習せねばっ!!

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2001年5月20日(日)   
レッスン 
 今日は五味先生の久々のレッスンであった。発表会まで日数がないというのに今回で2回目なのである。自分だけの練習だとやはりどうしてもしっくりといかないところだらけで、曲をうまくとらえきれてなかった。しかしそれなりに吹けていたと思ったのが大間違い。先生が今回の伴奏者(Hrp)の方に提示したテンポが自分で思っているものより大幅に速かったのである。

 まっまずい。先生はいつもの調子で「このくらいでいきたいわよね!」と有無を言わせない発言で、「そっそうですよね。このぐらいじゃないとね。^^;」と苦し紛れに答えた。

 10時に始まったレッスンは既に12時を回ろうとしていた矢先に、前回のクリスマスコンサート以来同じ門下生になった I 崎 K 子ちゃんが来てしまった。それでも先生は途中で止めたりはせず、伴奏を引き続けて頂いた。時間を計るために通しでやったときには、もうくたくたで楽器も重たいので腕が上がらなくなってしまった。それでも必死こいて吹いた。

 1.2楽章は比較的吹けるのだが問題は3楽章である。これは自宅に帰って早速練習しないと思い先生のお宅を後にした。

 自宅にかえり昼食を食べてなかったので、3時の昼飯を食べTVを少々見て早速練習に取り掛かった。先生のお宅できっかけを掴んだせいか、以前よりスムースに曲が進むようになった。でもまだまだ。。。。途方にくれてしまう。

 発表会までのこり僅か。頑張ってしあげていこうと思う今日この頃であった。

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2001年5月16日(木)   
デビューコンサート 
 本日はこのHPと相互リンクをさせていただいているりんきさんこと(岩切涼子さん)のデビューリサイタルを聞きに行きました。

 このリサイタルは毎年音大を卒業した中で教授から音楽面ならず人間性も含め推薦された方々が発表する場である。今回は12日間53名の若きフルーティストが自らのステージを組み立て発表するものであった。本日(5/16)は4名の奏者が出演されていたのだが、我らが岩切さんは3番目の出演となっていた。登場するなり早歩きで出てこられて、もっとゆっくりと笑顔を振り撒きながら出てくれば良いのにっとちょっと思った瞬間でも有りました。緊張をされてたのでしょうが。

 今回僕は岩切さんの演奏を聞くのは初めてだったのですが、演奏が開始され直ぐに感じた事は、「うっ上手い。それに良く鳴っている」という事でした。それにも増して、今回2曲構成だったのですが、1曲目はチェロとの Duo 2曲目はピアノを入れての Trio だったのですが、伴奏者のレベルの高さに驚いてしまいました。Solist (岩切さん)のサポートするのは当然ですが、岩切さんの技術を120% いやそれ以上に引き出す演奏の仕方は脱帽ものでした。その伴奏にのって生き生きとそして朗々と吹いている岩切さんは本当に気持ち良さそうでした。この3人の息のぴったりと合った演奏は聴くものを全て魅了するものでした。岩切さん自身今回の構成は他の皆がピアノ伴奏を主とする構成ばかりで自分は違ったアプローチで挑みたいとおっしゃってました。これが見事にはまった感じでしょうか。

 岩切さんの今後の活躍を期待しつつ、軽く本人に挨拶をしながら会場をあとにしてきました。

 今後も演奏があるようですのでまた是非足を運びたいと思いました。 

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2001年5月6日(日)   
久々練習
 この4日間の連休は久々にのんびり過ごす事が出来ました。そのおかげで今度の発表会の曲の練習が思うようにはかどった事が良かったです。

 しかし、思いのほか曲の解釈が難しく思うように吹けなくて四苦八苦しております。ただ久々に連日楽器を吹き込んでいるおかげで楽器くんが良く鳴ってくれて練習する事が嬉しくなってしまいついつい吹き過ぎてしまい腰や腕を痛めてしまいました。  とにかく思い。。。。^^;

 昨日はこれまた大変久々に友達と映画「トラフィック」を見に行ってきました。アメリカの麻薬問題を取り上げ今年度アカデミー賞を4冠を成し得た話題の映画だったのですが、とにかく内容が濃くまた場面設定が4箇所もあることから理解するのに非常に時間がかかってしまうものでした。これは後2.3度見に行かないと完全には把握出来そうも有りません。でもとてもお勧めの映画である事は間違いありません。是非是非見に行ってみてください。

 そんなこんなで特に旅行でも行くわけでもない連休を過ごしてしまいましたが私なりに英気を養えて良かったと思ってます。

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2001年4月28日(土)   
試奏
  今日はインターネット上でお知り会いになったIさんに私の楽器を試奏して頂いた。

 このHPで自分の楽器を紹介しているのですが、そのモデルとメーカーに興味を持って頂いたようで、私の方から試奏してみませんかと持ち掛けさせていただいた所、是非とのことで今回の運びとなった。

 とはいうものの試奏するには場所が必要なのですが、なかなか見当たらず最終的には山野楽器の細村さんに無理をいって試奏室をお借りしてやらせて頂きました。細村さん本当に有難うございました。

 Iさんと私は今日初対面でしたが、IさんもHPをお持ちでプロフィールで写真を公開していらっしゃるので容易に会うことができました。10:30の開店時間に合わせ待ち合わせ早速5Fの管楽器コーナーへと向かい細村さんを見つけるや否や「良いですか?」と試奏室に乗り込んだ。

 早速私は楽器を取り出しIさんに吹いて頂く。その音を聞いた瞬間「あっこの人はこの楽器気に入るな!」と思い暫く耳を傾けていた。「重いですけど、ふーん良いですね〜〜〜。」と繁々と楽器を見ながら感想を言いつつまた吹き始められました。感心したのはやはり音大を出られたばかりの方なのですぐに楽器の特徴をとらえポイントで吹き込まれていたことです。その結果楽器が直ぐに反応し始めいい感じで鳴っていました。「こんな感じでこの楽器は鳴っているんだ。」と自分自身では感じられないことも体感できました。防音室だと響きが確認出来ないので、またまた細村さんに無理をいってフロアーで吹かせて頂きました。Iさんもこの楽器の響きが気に入られたようで、とても心地よい響きをフロアー中に響き渡らせていました。自分の楽器ながらまた一段と好きになってしまいました。

 そんな感じで30〜40分間試奏して頂いた後、ちかくの喫茶店でお茶をしながら色々な音楽話を聞かせて頂き、渋谷までご一緒させて頂きお別れしました。

 今日は自分にとっても貴重な体験をさせて頂いたことに感謝しています。Iさん有難うございました。また同じメーカーの奏者が増える事を楽しみにしてます。(笑)

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2001年4月22日(日)   
合奏

 今日は久々のオケ参加日となった。

 今回の演目はチャイコのバイオリン協奏曲、交響曲9番「新世界より」、マイスタージンガーである。私はバイオリン協奏曲の2ndとマイスターの1stを担当する事になっている。

 マイスタージンガーは吹奏楽でもやっているしもう一つのオケでも吹いていた事もありさほどとっかかりに難は無かったのであるが、バイオリン協奏曲のほうはソリストがいないと全然練習していてもピンと来ないのが難しいところである。しかし久々ということもありかなり充実した練習であった。ちかれたーふーーーー。。。

 ソリストは大谷康子さんなので頑張らなくては!!

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2001年4月6日(金)   
アンサンブル

 今日は私の大親友である澤井氏がリーダーを務めるEnsemble Creador のチャリティーコンサートIn 茅ケ崎市民文化会館小ホールを聞きに行った。東京から帰宅ラッシュも手伝い車で2時間もかかってしまった。18:30定刻にコンサートは幕を開けた。

 まず歌劇「カルメン」で使われる曲がふんだんに使われる《カルメン・ファンタジー》で軽快に始まり続いて同じく「カルメン」より《ハバネラ》で妖艶な感じをかもし出しつつ演奏が進んだ。次に普段音楽に慣れ親しむ機会が少ない方も多いこのコンサートならではの趣向だが、各楽器の紹介をメンバーの自己紹介を交えながら始まった。

 まずは、楽器からもそれをしばしば連想されるが育ちの良い、いかにもお嬢様タイプの小林さん(フルート)から始まった。しかし説明が進むにつれ澤井氏からも聞かされていたのだが天然ボケ的な発言によりイメージが違うものへと変わっていったのである。 

 次にオーボエを担当している小山さんは見た目はおっとりしているように見えたが以外にしっかりものと思わせるトークでオーボエの特徴を良く表現できるチャルメラから始まり3分クッキングのテーマソングで終えた。

  続いてホルンを担当している関谷さんだがグループの中では一番しっかりもののお兄さんのように見えたのだが、説明が始まるなり緊張しながらメンバーに同意を求めつつ説明をしていた。しかしいざ楽器を吹くとそのおどおどした態度とは打って変わって艶やかでやわらかい音色を出し観客のため息を奪った。

  次にファゴットを担当する森田さんはマイクを渡されるなり「〜でございます。」調の活舌の良い観客のハートを一気につかむトークで笑いをかっさらっていくのである。

  最後にクラリネットを担当する澤井氏だが彼は私の期待をうらぎらなかっった・・。始めは楽器の特徴を淡々と説明をしていくのだが音色の説明をするために、技術がなければ吹けない《ラプソディー・イン・ブルー》の冒頭の部分やジャズの一節を吹き感心させられた。私は「なんだー普通の楽器紹介か」と思った瞬間澤井氏から思いもよらない発言が飛び出した。「それでは、あるかたの強いリクエストがあったのでフラッターを使ったこの曲をお送りいたします。」と。もっもしやと思ったのが的中した。

タラリラーーー♪タラリラーーー♪タラリラーラリーラーラー♪チャーラーラー♪

でた〜〜〜!!

 観客は暫く解らなかったみたいだが曲が進行するなりだんだん気付いたらしく大爆笑が沸き起こった。そう"音楽への歩み”でも紹介したが《津軽海峡冬景色》だったのだ。実は前日に澤井氏と電話で話していて私が「きっと明日は津軽海峡ですよね」って言ったら、「あしたは絶対にやりません。まじめにやる会ですから」と言っていたのに。。。。期待を裏切らない男だよあなたは・・・・。

 その後2曲を演奏し前半を終了するのであった。後半は Piano (佐藤さん)をいれての6重奏での演奏だったが一曲目は曲の構成が難しい事も手伝っているのだがホールの造りりの悪さで各パートがバラバラに聞こえてしまったのがとても残念だった。しかし日本の曲をアレンジされた残り3曲はとても良く編曲されていて6つの楽器がうまく融合し、とても心地よい空気が漂っていた。なかでも最後の曲は彼らの音大時代の同期の方が編曲されたもので楽器の特徴をとても良く生かした編曲で懐かしい気持ちと優しい気持ちになれました。 これからもますますのご活躍と果敢なチャレンジをしていってください。

 澤井さんお誘い有難うございました。また聴きに行かせて頂きます。

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2001年3月31日(土)   
JAZZYな夜 

 昨日は六本木に出来た STB139 で”ケイコ・リー”さんのLIVEを友達と聴きに行った。このSTB139 は OPEN が18:00 開演が 20:00 というパターンで開演の前まで食事が出来るシステムになっている。実は先日2月7日(水)にもここ STB139 で藤井香織さんのコンサートを聞いたのだ。ここの空間はとても心地よい。なんといっても天井が高いのだ。2回にもテラス調のブースがあるのだがやはり一階の前のほうで生の音を聞くのが良いと思い一番前の席で聴いた。

 20:00 照明が落ち始めにセッションの演奏から始まる。おもむろにケイコ・リーさんが登場し歌い始める。とたん「ぞぞー」っと鳥肌がたった。CDでは聴いていたが生の声はとても渋くまた艶やかなものであった。この声にまけじと、Bass、Ds、Piano、Saxが音量を上げていく。ブレンドされた音がまたなんともいえない感覚となり皆楽しそうにセッションをしていた。しかし何か物足りなさを感じた。

 Live も終わりに近づきケイコ・リーさんの Piano 弾き語りが始まった。先ほどの違和感が解明した瞬間でもあった。そう周りの演奏がリーさんについていけてなかったのである。このSoloは本当に涙が出そうなほど深みのある歌だった。主にビートルズのナンバーを歌っていた。次回はもっと有名なバックミュージシャンとのセッションを聴いてみたいと思った。

 ケイコ・リーさんの熱烈なファンになったことは間違いないだろう。

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2001年3月20日(祝)   
至福の一時

 今日は私が契約している生命保険会社主催のコンサート (15th 住友生命 全国縦断チャリティーコンサート)に赴いた。これは毎年行われるのだが、私の担当の方(Hさん) が私が音楽好きなのを知っていて下さって毎年チケットを用意して下さるのだった。
 本日のプログラムは古澤 巌さんと 東京ニューハーモニック管弦楽団で”ヴァイオリン 躍動と囁き”と題して古澤巌さんが指揮を務めながらのコンサートとなった。

  古澤 巌さんは叔母がとても好きだったヴァイオリニストでホスピスに呼んだくらいだった。 本日のプログラムはクラシックを知らない方でも気軽に楽しめるものであり、古澤さんの高い技術と感性で作り上げられた もので非常に心地よい感覚に陥ってしまったのである。

 なかでもプログラム最後に演奏された「グラズノフ 瞑想曲 作品32」はメロディーがとても綺麗でいつか自分もフルートで 演奏してみたいなと思うものであった。

 本当に至福の一時を過ごさせて頂きました。Hさん本当に有難うございました。来年も宜しくお願い致します。

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2001年3月18日(日)   
別れ

  母方の叔母が他界してからもうかれこれ1年以上経とうとしている。彼女は私にとって掛替えの無い存在であった。 自分が他人になかなか理解してもらえない考え方を彼女はすんなり受け入れてくれるのである。 彼女にとっても私の存在は同じだったようであり、私たちは叔母と甥の関係ではなく親友同士のような付き合いをしていた。 お互いに自分の素直な気持ちを話し合える仲だった。

  そんな彼女に突如として不幸が襲った。体調を崩し病院に運ばれ精密検査の結果末期のガンであった。 それを彼女は宣告されたのである。その日は丸一日娘と一緒に泣き明かしたようだった。
 しかし、彼女はそれを受け止めなおかつ延命処置を拒んだのである。病院で辛い処置を受けながら生き長らえるよりも、 人間らしく自然に死んでいく事を選んだのだった。

  彼女は早速行動に移した。日本にはまだまだ数少ないホスピスをあたり,自分にあった場所を探したのだった。 そこはとても有名な場所で常に予約で一杯だったのである。しかし彼女の人望と人脈で入所できる事になった。 私は時間がある限り彼女の元へと訪れたのである。そこには、楽器も持って。。。

実は彼女には私の演奏は聞かせたことが無かったのである。彼女は非常に多忙な生活(仕事)を送っており聞きに来る機会が無かったのである。

  訪れるたびにやせ細っていく彼女を見、また辛そうな顔を覗かせていたのである。 痛み止めを飲んでいるとはいえ延命をしない薬なので大した効果の無いものである。 彼女はいつも私の演奏を聞きたいと言ってくれていたので早速楽器を出し何曲か吹き終わって彼女の方をみてみた。 するととても優しい顔になっているではないか。そして彼女は私にこう言ってくれた。
「演奏を聞いていたら痛みが凄く和らいでいくよ。」と。私にとってこの上ない言葉であった。
このとき自分は間違ってなかったんだと、音楽で人の心を動かすことや癒すが本当に出来るのだと確信したときでもあった。

  そして運命の日がやってきた。その日彼女は脈もうすれ医者からも今夜が山場でしょうと言われていたのである。 そして昏睡状態に陥っていた。その日も私は楽器を持ってきていたのだがどうしても吹くことが出来なかったのである。 今思うとそれがどうしても心残りで悔やまれるが。。。。

  しかし、またもや奇跡を目のあたりにしたのである。深い昏睡状態に陥り脈も呼吸も希薄になっていて表情も険しいものとなっていた ときに彼女がこの上なく気に入っていた千住真理子さんのCDを流した。するとどうだろう、かかり始めて数秒とも経たないうちに見る見る 表情が和やかになり最後は微笑んでいるとも思える表情で静かに息を引き取っていったのであった。

  音楽のもつ力は計り知れないものだと思い。自分はもっともっと勉強をして一人でも多くの人に自分の吹く音楽で心を癒す事が出来ればと。。。。

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2001年3月15日(木)   
日々修行

 昨日ご紹介した2名の方のことを今回もうちょっと詳しく書こうと思う。

  加藤元章氏はご存知の方はおわかりかと思うが,現在日本を代表するフルーティストの一人であろう。 そのプロに普段どのような練習をされているのかを伺った。
  テクニックや指回しの為に2時間それから曲練をするそうである。演奏会前は休むのかと思いきやこの方は逆であった。
  「前日なんて8時間やって気が済まないよ。だってそうでしょう。お客さんに失礼じゃない。」
  まさにプロ中のプロである。しかし驚くのは当日である。何度かリハから聞かせて頂いているが、リハも本番と同様全部通してしまうのだ。 これは伴奏者(石橋尚子さん)もへとへとである。脱帽!!

  持丸先生はなんとあの吉田雅夫先生のお弟子さんで自分の親のように慕っている様である。
持丸先生曰く。「実の親にだってしないほど、あの先生が言われる事は全てやっているし、何かの公演があれば送り迎えとかもね。」そこには理由があった。
  「恐らくあの方程音楽に関わる事を知っている人はいない。だって日本では絶対に教えてくれない事ばかりしってるんだから。 先生が生きていらっしゃるうちに出来る限り吸収しようと思ってるの。」と。

  こういう方々に出会えるからこそ、辞められないし音楽の奥深さを感じるのであった。 日々修行の一言である。。。。

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2001年3月14日(木)   
世間はホワイトデー 出逢い

  音楽をこれだけ長く続けていると様々な方との出会いがある。例えばFMC フルートマスターズの 野亦氏とお付き合いを始めさせて頂いた関係で、プロの加藤元章氏(奥様とも)に直接お会いしてお話をさせて頂く機会がたまにある。 加藤氏は桐朋学園を卒業されていて年齢からいっても現在教えて頂いている五味先生と近いことから五味先生を知っているかどうかを尋ねてみた。 すると
 「えっ!五味恵子?知ってるなんてもんじゃないよ。桐朋の実技試験のとき凄いテクニックの持ち主だなって関心したもんだよ」となんとあの加藤氏をうならした方に自分は習ってるのか思っていると続いて、
 「確か彼女は洗足学園の短大を出てから受けたはずだよ。もともと専門的に習ってきてる人にはかなわないって思ったよ。」だそうである。
 別の日にその日の出来事を当の五味先生に話をしてみたら、
 「まー世界の元章さんにそういって頂いて光栄ですわ」ですって。。。

 また別の話だが、高津オーケストラに所属した関係で立上げ当時参加して頂いていた持丸先生とお会いしたときだった。 この方は東京藝術大学を卒業されていて60代の女性なのだが”音楽への歩み”でも紹介した山田慶藏先生(芸大卒)が同年代なのだ。 たまたまその持丸先生に伺ってみた。
 「えっ!! 山田慶藏ってあのトロンボーンのヤマケイ?なんで知ってるのよ。」と返ってきた。
 「いや。私の出身の大学の吹奏楽団で音楽監督をして頂いて、大変お世話になってます。」と。
 「じゃあ、今度会った時には宜しく言っておいてね」

 本当に世間は狭いなーーーーーーーーーーー。

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