超・今更〜NANA MIZUKI LIVE FIGHTER 2008〜BLUE SIDE〜レポ(前篇)
この物語は、アニ研の先輩・同期が声優のライブに行っては
超・楽しそうにレポ書いてるのを見てなんとなくライブに興味を持った大吉マスター21が、
「僕も行きたい」とか言い出して、チケットとって貰うとこから全部人任せにしてライブに行ってきた愛と哀しみの記録である
でも、この前『ひぐらしの鳴く頃に』を見に行った時にチケット受け取って、
その時はちゃんとチケットの代金を払ったよ!!(常識以前の問題だそれは)
「と、言うワケで原宿駅で待ち合わせ。午後5時ジャスト。デスノートに狂いなし」
(同行者代理A)「げっ、大吉が時間通りに来やがった」
(同行者代理B)「屋内のライブで良かったですね。でも、流星雨が降らなければいいんですけど」
「それは大変だな。おい、お前は自身のエゴで地球を滅ぼすつもりか?」
「私が定刻通りにただいま参上したぐらいで滅びるような惑星なら勝手に滅びればいいんだ
あと、先輩達にはそこまで酷い事言われてねぇので黙れ貴様ら」
「・・・しかし、凄い人だかりだな
あまりに人が多すぎて、行列の時点でみんな写メってやがる」
「・・・普段からゴスロリと若者の町って感じで中々カオスな町ですけど、
別の意味で凄い活気に溢れてますね。なんだか国立競技場が国際展示場に見えてきました」
「まぁ、それだけみんなライブが楽しみなんだろうよ
私も、人生二度目の声優ライブに今からwktkしているよ。水樹奈々好きだし」
「おっ、ライブ自体は行った事あるのか。誰のだ?」
「水木一郎24時間1000曲ライブ」
「・・・体験例としてまったく参考にならないんで、実質今回が初ライブって事でいいんじゃないですかね」
「違うよ・・・水木一郎のライブとは全然違うよカイジ君・・・!」
「解ったから。石田さんみたいに黙って橋から落ちてような」
「ですね。事前にチケットを託してくだされば、私達的に何の問題もありません」
「いやぁ、でもなんか運命的なものを感じるよね
初めてのライブが水木一郎、二度目が水樹奈々・・・カイジ君。この符号を、どう見る?」
「どうもこうもねぇよ」
「いや、きっとアニキが水樹奈々に会った時に、
『へぇ、あんたもMIZUKIって言うんだ』とか言いそうなぐらいに運命的だ」
「そうですね。とりあえず矢沢先生に焼き土下座で謝罪してください」
「あとはサプライズゲストとして、水木しげる御大が登場すれば完璧だね」
「その妖怪に音楽にまつわる伝承は無いだろ」
「大丈夫、この組み合わせだと男二人に女一人・・・ドリカム編成だからな!」
「貴方、つい最近までドリカムが二人組みになってた事すら知らなかったでしょ?」
「あと、ドリカム編成だからって音楽と関係あるわけじゃない
・・・・・・つーかさお前、じゃあ『嬲』ってどういう読み方すると思う?」
「嬲(ドリカムへんせい)」
「・・・『嬲り者』」
「『ドリカムへんせいりもの』」
「よし、ドリカムへんせいり殺してやろうか?」
「さっ、おふざけはこのぐらいにしてライブ会場に向かいましょうか」
「・・・まぁ、いいけどな。おい、俺の分のチケットくれ」
「はい」(チケット渡す)
「・・・・・・ん」(手を出す)
「・・・・・・なんですかその手は?」
「いや、だからチケットを私にも「今すぐ冒頭読み返してみなさい!」
「・・・・・・え?」
「・・・思いっきり、お前は事前にチケットを受け取ってる記述があるな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
許せるかよっ・・・・・・! そんなペテンっ・・・・・・!」
「チケットは有効なんですよ! ただ貴方の手元に無いだけで!!」
「ってーか、さっきのカイジネタはそのフリかよ」
「このチケットが紙屑なら・・・・・・・・
なんのために・・・・みんななんのために死んだっ・・・!?」
「・・・では、行きましょうか。時間に余裕があるとはいえ、あと小一時間でライブです」
「そーだなー。まぁ、遅刻の分はある意味これでトントンだよな
こいつは毎度毎度何かしら迷惑なネタ仕込まないと気が済まねぇみてぇだし」
「うぅ、こんなところでドジっ子属性を発揮してしまうとは・・・
・・・今日はもう、帰ってなのはシリーズのOPでも聞いて泣きながら寝るしかないのか・・・?」
俺はライブを諦めた・・・その時・・・
『最後まで・・・・・・希望を捨てちゃいけないの』
「!!?」
『あきらめたら、そこでライブ終了なの』
「・・・・・・・・・・
高町教官・・・バスケが、したいです・・・」
「・・・あそこで、虚空から何かを受け取りながら号泣してブツブツ呟いてる人はなんなんですか?」
「赤の他人だ。行くぞ。あっち見るな。お前もこっち見んな」
「まぁ、待て待て。今のはなんでもない。ちょっと頭を冷やしてもらっただけさ」
「・・・(だから誰にですか)」
「ようは、チケットをライブに間に合わせられれば問題は無いわけだろ?」
「だからどうすんだよ。もう予定開始時刻まで1時間ねぇぞ?」
「急ぐのだからこそ奔るッッ
大急ぎで帰れば、家までは奇跡が起これば間に合う距離
いや、奇跡は起きます! 起こして見せます! 月宮あゆを縊ってでも!!」
「縊っちゃ駄目でしょうが。・・・まぁ、不毛な気もしますけど、やるだけやってみて下さい」
「任せろ。幸い、このルートはいつもの通勤ルートと通じている部分がある」
「それがどうした?」
「つまり、何百万本と遅刻ギリギリで急いできたルートだ・・・体が覚えてらっっ!!!」
「・・・とりあえず目でも抉っておきたくなりましたが、無駄話されてる暇があったお急ぎを」
「あぁ、ライブに間に合うよう頑張って走る!
そろそろ熱くなって来たから汗かきそうだけど、それでも走る!
流れる汗もそのままに、走る走る俺達!!」
『Runner』
作詞:サンプラザ中野
作曲:New ファンキー末吉
歌:爆風スランプ
雨を避けたロッカールームで
君はすこしうつむいて
もう戻れはしないだろうといったね
瞳の中風を宿した悲しいほど誠実な
君に何をいえばよかったのだろう
かげりのない少年の季節はすぎさってく
風はいつも強く吹いている
走る走る俺たち 流れる汗もそのままに
いつかたどり着いたら 君にうちあけられるだろ
グランドに忍び込んで 芝生の上寝転んで
星の数をかぞえて眠ったあの頃
かかえきれぬ思いを胸に
君は軽くほほえんで
ふり返らずこの部屋を出て行くのか
飾りのない少年の心は切りさかれて
夢はいつも遠くみえてた
走る走る俺たち 流れる汗もそのままに
いつかたどり着いたら 君にうちあけられるだろ
たとえ今は小さく 弱い太陽だとしても
言葉もない俺たち ひどく熱かった日の夕だち
かげりのない少年の季節はすぎさってく
風はいつも強く吹いてる
走る走る俺たち 流れる汗もそのままに
いつかたどり着いたら 君にうちあけられるだろ
たとえ今は小さく 弱い太陽だとしても
言葉もない俺たち ひどく熱かった日の夕だち
走る走る俺たち 流れる汗もそのままに
いつかたどり着いたら 君にうちあけられるだろ
たとえ今は小さく 弱い太陽だとしても
言葉もない俺たち ひどく熱かった日の夕だち
「と、言うワケで・・・・・・チケットも取ってきたし、なんとか間に合いそうだぜ!」
「・・・ニコニコの大量削除で騒がれた後だっつーのによぉ
あと、どうせやるならせめてなのはの挿入歌とかにしろよ。なんで爆風スランプだよ」
「まぁ、終わり良ければ全て良し。あとはこのまま歩いても問題なくつきそうだ・・・あれ?
なんか、携帯に先輩からメールがきてる。もうみんな集まったのかな?」
『忙しいなか、申し訳ないが、アクエリアス900mlくらい買ってきてもらえると嬉しいな』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・ギリギリ間に合わんかもしれんが・・・どうする?」
「走る距離がほんのちょっと増えただけ・・・それだけさ!」(目的地に背を向けて走る)
「よし、大吉! あそこに自動販売機があるぞ!!」
ダダダダダダダダダ!(自動販売機を一瞥して走り続ける)
「スルーした!? な、何をやっているんだ大吉! ・・・お、お前、まさか・・・!?」
「・・・・・・かった・・・!
あの自販機には、アクエリアスが売ってなかった・・・!」
「大吉ぃ・・・! 別に・・・別に、他の飲み物だっていいじゃないか・・・!
自分が遅刻しそうだって、こんな時に・・・お前って奴は・・・
どうしてどうでもいい事でばかり全力投球したがるんだぁぁぁぁ!!?」
〜後編へ続く〜