〜今週の範馬刃牙番外編〜
鉄鍋のジャンR
第91醤「ファイナルアンサー」

本当はスカーフェイスの感想になるはずだったんですが



どうもこのまま忘れた方がいい気がしてきてるので、置いておきます

ここ最近の板垣先生の休載の多さがその理由になってたりすると・・・・・・いいなぁ


ともかく、今週はジャンの最終回についての感想です

千円のフカヒレ料理を作れと言う難題に対し、
ジャンは『昇天の味』の1レンゲ料理を作りました



「この1レンゲの中にはストーリーがある!
料理の起承転結があるんだ
これがまさしく一人前千円のフカヒレ料理!!
なのにこの満足感!! 至福の極み!! 昇天の悦び!!
1レンゲでそこまで感じさせるなんて」
 



ジャンが低温火傷までして焼き加減にこだわったのは、
春巻の皮の食感をパリパリの部分としっとりの部分の二種類にするためでした


コース料理を凝縮したような確かな満足感に、審査員達も恍惚の表情です

正直、いきなりの最終回だという事でジャンがまたとんでもない料理を作り、


食べるとくしゃみが止まらなくなるフカヒレ料理で


全員くしゃみのし過ぎで爆発エンドになるんじゃないかと心配しましたが、



流石にそんな事は無かったようです(当たり前だ)


ジャンの料理を食べて、五行や蟇目も驚愕の表情になります



「(うっ・・・ミスったか!?
いや オレは良い料理を作ったはずだ
そんなワケはない)」

「(クッソ〜〜見逃したぜ)」
 



素直に負けを認め始めてるリュウジに萌えました



相変わらず負けロールプレイの得意な男です

いい気になった次のページでは気づいたら負けています


まぁ、久し振りの登場で料理人としてもかなり成長していましたが、

なんだか面白く負けるとこまで尊敬する大谷先生に似てきちゃってます

もう少し進化すれば、憎めない悪役として大谷二世として頑張れそうでしたね


・・・いっそ超展開で、リュウジが水月とどうにかなって、
大谷リュウジが爆誕するぐらいまでやってくれれば良かったのに

まぁ、なんでそこまでしてリュウジを幸せにしてやらなきゃいかんのかわからんので

このまま終わるのがある意味彼にとってのベストなのかもしれません
なんだかんだでリュウジはチョイ不幸なぐらいが似合ってますし(酷い話だよ)


ってーか、よく考えてみたら「見逃したぜ」とか言ってましたけど、


お前の前菜はひと匙で飽きられてたじゃねーか 


なんでさも自分もお代わりさせまくってたから失敗したみたいな立ち位置にいるんでしょうか?

やっぱりリュウジの負けっぷりは留まるところを知らないようです



「ケケケケケッ! やっと気づいたか
いいか千円のフカヒレ料理というのはなぁ
うまいフカヒレ料理を千円分1レンゲに盛るってことではないんだぜ!

1レンゲ十二分に満足するフカヒレ料理を提供するってことだ!
大皿盛りの小分け料理(レンゲ盛り)では決してないんだ」
 



ジャン曰く、千円のフカヒレ料理なら、
1レンゲを何杯も食べさせるのではなく
その1レンゲで満足させるような料理を作るべきとの事


確かに、審査員の無様っぷりが面白くて普通に見てましたが、

1レンゲ千円でフカヒレ料理が食べられるのはいいですけど、
何杯もお代わりさせられるような料理を出されたらぼったくりで訴えかねません


大量生産は不可能かもしれませんが、
これこそが真の「1レンゲ料理」なのでしょう


まぁ、言ってる事は正しいんですけど相手を徹底的に見下しながら説明するあたり、

あぁ、やっぱりジャンなんだなぁとしみじみ思わせてくれます


ところでこの1レンゲ料理の説明を色んな人達がしてくれてるんですが、
文字量がこの説明だけで範馬刃牙だったら一か月分に相当する分量でビックリですね

いや、肉体言語中心で語ってくれた方が感想もまとめやすくていいんですけど


そして勝負がついたという事で、敗軍の将である仮面のミスター・アマエンボーの前に
キリコさんが大きな胸を張って立ちます。・・・・・・・下からのアングルで見るとほんとデケェなこれ



「ふふふ どうやら今度はこっちが優位に立ったようね
まさかさっきの約束を忘れたなんて言わないでしょうね?」

「ウフフフフッ
ふふふふふふふ
ケケケケケケケケ―――ッッ」
 


一瞬、キリコさんがケケケ笑いを始めたのかと思いました


いや、冷静に考えればこんな悪魔超人みたいな笑い方するのは一人しかいないんですけど、

ジャンはスグルとキリコの約束については何も知らないはずですし、笑う理由が無いような


ひょっとして、キリコが笑ってるからついつい自分も楽しくなって笑ってるんでしょうか?

なんだかんだで息がピッタリ合ってるあたり、もうすっかり夫婦の域に達してますねこの二人




おい、誰かフェクダガンマ呼んで来い


ビーム? ヌルいヌルい。ビックバン起こさせてやんよ(なんでそこまで根深い嫉妬抱いてんだ)


そしてエピローグに入ります

五番町飯店のみんなが店に来ると、そこにはリュウジ達三人の姿がありました

なんでも、スグルとの約束は、ジャンが勝ったら三人を五番町飯店で働かせる事だったようです



「あら おはよう
何か文句あるの 面白くなさそうな顔をして」

「・・・・・・・・・シケたツラにもなるぜ」

「ああ ふざけんなよ 給料が12万えんなんてありえねぇ」

「オレたちを誰だと思ってんだ!?
普通どの店でも最低100万は出すと言ってくるぜ
勝ったからっていい気になるなよ!!」
 


「アハハ〜ン(はぁと)
文句は条件を飲んだスグルに言いなさい
・・・・・・でも負けたのはアンタたちでしょ?」
 



どうやらキリコさんは安価で大量の戦力確保に成功したようですね
自分は最後ちょろっと動いただけで大幅な利益をあげる。とんだ孔明ぶりです

しかし、負けたからって勝手に雇って薄給でこき使おうとしてるあたり、
経同盟以上に料理人の人権を無視してる気がします

やっぱり、上に立つと現場の目線でものが見れなくなるのかな・・・(嫌な言い方するな)



「条件はまだあったのよ 秋山が勝った場合は
「うちのシューマイや肉まんを湯水グループの
冷凍食品工場のラインで作らせる」というもの
オホホ 良い条件でしょ?」

「しっかり経営者になりやがって」

「いやぁ〜 キリコお嬢さんそこまでの手腕があるとは
もう立派な経営者ですね 尊敬するっス〜〜〜〜へへっ」
 



満面の笑顔で微笑み勝利者のキリコさん

毒づく敗者代表の蟇目



そして最後までしっかりと負けるリュウジ 


リュウジの負けっぷりは天井知らずですね
このまま連載を続けていたら、そのうちますます負けに磨きがかかり、

一々リュウジの負け様を描くのに勇次郎の行動並の描写が必要になるかもしれません


そのうち、小学校の給食にも負けたりして。敗因:XO醤が小学生に受けなかったとかで


このまま行くとチャンピオンの歴史に残る負け犬が誕生したかもしれないだけに、
ここで終わるのが残念な男ですね(こいつは一応これでも褒めてるつもりのようです)



ところでスグルは今回、かなり踏んだり蹴ったりですね

経同盟の連中から相変わらず後ろを狙われてるし、自分は自由に料理できないし、
結局この勝負も冷凍食品の大量生産という目的には役立つものではありませんでしたし、


リュウジはどうでもいいですから、スグルの救済イベントは用意して欲しかったですね


たとえば、刈衣さんとのSAGAイベントを用意してあげるとか

むしろあんな年食って雰囲気がエロくなった秘書をつけて、
仕事中のご奉仕が無いとかって事事態が日本経済のおかしさを表してるんですよ!

スグルが幸せになれるなら、私はフェクダ隊長の前に一人で立つ事も厭いませんね!


ともかく、目先の不幸な人達は己の不幸を嘆きます



「クソ〜〜ッ
12万じゃ彼女と一回メシ食ってワイン飲んだらおしまいだ〜」

「おい秋山 お前はいくらもらってんだ!?
オレたちと互角のお前がまさか何倍ももらってんじゃねぇだろうな?」

「いくらってそりゃあお前
オレだって12万だよ 3年前からず〜〜っとな!」

『そういうわけでいろいろあったけど
五番町飯店は今日も皆元気です』
 



〜鉄鍋のジャン・完〜


え? 何このほのぼのとした終わり方

え? これひょっとして『らき☆すた』と間違えた?


それとも、ジャンの場合は12万は12万でも、



月にキリコさんの胸を12万揉みするのが給料だったという


バイオレンスラブラブエンドを暗示してるんでしょうか?(ねぇよ)



しかし前作でも急展開でしたが、今作も不意打ちのように最終回になりましたね


いっそこのまま『2代目覇王』キリコさんの手腕で、蟇目や五行達だけでなく、


世界中から108人の駄目料理人を集めるような展開にしてみれば良かったのに


(どこの水滸伝だ)



まぁ、下手すると面子次第では山賊の巣窟として公安に通報されそうですけど


そのまま国家に対する反逆者集団として

鉄鍋のジャンR2〜反逆のリュウジ〜とか始めればいいのに(なんだそれ)



正直、まだまだ見続けたい作品でしたが――ひとまずはここで幕のようです

いつかまた、この素晴らしい作品に再会できるように信じ続けましょう



まだ、デレ化したエルザお嬢様を見てませんしね!!(お前は結局それか)