僕の考えた響鬼
〜ディケイドが響鬼の世界に突入記念・僕の考えた仮面ライダー響鬼日本マップ〜
え〜、本編では関東だけで頑張ってましたが、せっかく日本全国に支部がある&環境によって出現する魔化魍が違うって設定があるので、他の支部はどんな特色が出せるのかと思ってやってみました。というか、やらかしてしまいました。
はっきり言って、特色出し過ぎてディケイドのライダー世界並に地方ごとが異世界化してますが、浪漫を詰め込んだ結果だと思って生暖かい目で見つめてください。あと、このノリだと多分魔化魍が年百体とかのペース軽くぶっちぎってると思うのでそこも気にせずにいてくれると救われます(オイ)
あと、各地方にそれぞれ『要たる魔化魍』という変なのがいますが、
私の中で『オロチ』ってーのはそういう8地方の特別な魔化魍が復活するって設定に落ち着きました
えぇ、大量再生なんてくそくらえですとも(血走った目をしながら)
〜北海道支部〜
極寒の地のため、生まれる魔化魍も寒冷に耐性を持つ者が多く、火炎系の鬼が重宝される土地。
かつてこの大地が雪と氷と闇に覆われた時、日輪の太鼓を打ち鳴らして魔化魍を祓ったといわれる"暁鬼"の伝説があるため、太鼓の鬼が聖地として修行に来る事も多く、戦力的には最も恵まれている地域といえる。
しかし雪中行動用のディスクアニマル『白銀兎』が開発されるまでは索敵がもっとも困難とされており、かつて猛士史上屈指の「歩」として名高い伊能忠敬が訪れ現地での魔化魍捜索の技術を開発するまでは索敵中に命を落とす猛士の構成員も多かった。他にも雪山での戦闘中、清めの音が反響して雪崩が発生する事もあるなどこの支部では魔化魍だけでなく自然環境とも長い戦いを続けている。
この地方では本州に出現する類の魔化魍は一切存在しない。出現するのは北海道固有の魔化魍のみであり、夏の魔化魍は唯一の例外を除いて確認されておらず夏は戦闘訓練や準備のみを行っているという点でも全国的に珍しい区域である。なお、夏の間は他支部への増援に行くという案もかつてあったが、長い歴史の中で大型魔化魍との戦いのみに特化してきた悪く言えば大味な魔化魍退治を行う支部であるため、夏の魔化魍に対してはむしろ不慣れから数を増やしてしまうだけの結果になるだろうと増援案は見送られている。というか実際、北海道支部の増援が問題を起こして吉野の本部が調停に乗り出すような揉め事があったと伝えられている。
また本州では姫と童子とは意志の疎通とまではいかないまでも最低限の会話ができるのに対し、この地方の童子と姫は独特の方言を喋るため長い間ただのうめき声だと思われていた。しかし近年解析したところによると、彼らは自らを『カムイ』と名乗り本州の姫や童子と比べてとても高度な知性を有している事が分かった。
他にも北海道支部では他支部と比べて様々な点で大変独自性が強く、戦力面では恵まれているものの研究者の数が圧倒的に足りていないという問題もあり、鬼の中には体だけでなく頭も鍛えて他の支部員を補佐する者も多い。
文献に記されている要たる魔化魍はトガリネズミの魔化魍『コロポックル』。北海道では唯一の「夏の魔化魍」であり、日に1000匹の魔化魍を退治しても同日に1500匹湧いたと言われている。
『石狩のワッカウシカムイ』 鮭の魔化魍。生まれるのは水中だが、周囲の氷雪や空気中の水分を操作する事で自分の進行ルートに激流の河川を生み出す。高速で移動するためセオリーなら管の鬼が相手をするのだが、激流に音撃鳴が阻まれるため進行ルートを予測して上空から、あるいは真正面から飛びかかって音撃鼓をとりつけて強引に退治する事が多い。
〜東北地方〜
この地方で注目されるのは、魔化魍が出現する緯度である。猛士の支部がある福島から北に行くほど強力な魔化魍が出現するとされている。そのため経験の浅い鬼は南部エリアを担当し、錬度の高い鬼ほど北部エリアに派遣されるように体制が確立されている。歩や飛車といった構成員も、北部在住のものほど自然と鍛えられた者である事が多い。特に強力と言われる恐山の『ユウレイ』が発生した場合は、他地方に応援を要請する事もあるほどの激しい戦いになる。
またこの支部に伝わるお宝ともいうべき資料に「裏遠野物語」というものがある。柳田國男がフィールドワークによって集めた民間伝承の中で、魔化魍の生態に関する資料をまとめたもので口伝を元にどのような気候でどのような場所にどのような魔化魍が発生するかが事細かに記されており、現代でも「発生した直後」の魔化魍を索敵して退治するのに役立っている。「歩」の活躍もあり、魔化魍の被害が全国的に見てかなり少ない地域である。
要たる魔化魍『アクロオウ』はかつて本州最北端に出現したニホンオオカミの魔化魍だと伝えられている。その際に大量出現した魔化魍の討伐は熾烈を極め、坂上田村麻呂という「桂馬」と『鈴鹿御前』の異名を持った鬼が大軍をもって立ち向かったと伝えられている。
『恐山のユウレイ』 『ヤナギオンナ』とも呼ばれる枯れ柳の魔化魍。本体は巨大な樹木であり、枝から無数の分身を生み出す。分身はほぼ平面の人型という特性を生かしてどんなに密閉された空間でも隙間を見つけて入り込んでくる。人体への寄生能力もあり、人間の体に入り込んで操る事もしてくる。
本体は鋼のような硬度を持つため弦の鬼がトドメを刺す事になる。ユウレイには分身を操るための核が存在してそれを潰す事が優先されるため、対ユウレイ用に核に対しピンポイントに高速で清めの音を流すための独特の流派が伝承されている。ギター状の音撃弦と比べて格闘武器としては向かないが、音撃を流しやすい位置に刺せば威力はピカイチのため「津軽三味線の鬼」は硬度の高い魔化魍が出現した際に援軍として送られる事も多い。
〜中部支部〜
この地方で求められるのは、何より機動力である。範囲も広く山岳地帯が特に多い地域であり、なおかつ移動力の高い魔化魍が頻繁に出現するため索敵と高速機動はこの支部が持つ永遠のテーマといえる。支部で作成している地図には、通常の登山ルートに加えて「鬼道」と呼ばれる鬼達のみが知っている山道(むしろ鬼にしか通れない険しい道)なども存在し、鬼達は山籠りの鍛練を兼ねて新たな登山道の開拓に余念がない。
また魔化魍のデータを集める「歩」にも相応の機動力が求められるが、この地域での歩は「生活の傍らで猛士に協力する」者よりもプロの歩として自覚を持った者が多く、率先して行動範囲を広げたり危険な地域に入って情報を集める者達がいる。彼らの中には武田の「三つ者」や上杉の「軒猿」など、「一族に伝えられてきた地の利」を得ている忍者の末裔が多く、諜報や山岳戦闘のエキスパートが揃っている事で有名な支部でもある。そのため強力な山の魔化魍に対する助っ人として鬼だけでなく「飛車」や「歩」のメンバーも他地方に呼ばれる事もある。だもんで基本的に万年人材不足に苦しんでいて、新潟在住の鬼が静岡まで呼び出された後に専用ヘリで飛騨山頂まで飛ばされるような強行軍も日常化しており、着陸の手間を惜しんでヘリから飛び降りる大雑把な鬼もいると言われている。
さらにこの地域の魔化魍は同時期に二体以上が同時発生するのが一般的で、昨日は北陸エリアと東海エリアに、今日は甲信エリアと東海三県エリアで同時に魔化魍が出現するというケースも珍しくなく、鬼が到着するまでは戦闘経験のある「歩」が足止めをしたり姫や童子を倒す事もある。また、「歩」から「と」になって鬼になる者もいるため、甲信越には忍者の末裔であるという鬼が何名か存在している。
この地域はその広大さからか、要たる魔化魍は二体記録されている。日本最大と記録されている大蛇の魔化魍『タケミナカタ』と岩亀の魔化魍『イワナガヒメ』はそれぞれが出現すると同時に互いに近づくように移動していたと言われており、近年観測された『ナナシ』と何か関係があったのではないかという見方が強められている。
『飛騨のヒヒ』 夏に出現する猿の魔化魍。中部地方である意味もっとも恐れられている魔化魍である。この魔化魍の特徴として、まず出現してしばらく生まれた土地で過ごすと、やがて増えながらそれぞれの個体がバラけながら他の土地に移動していく事にある。鬼と出合っても単独ではまず戦おうとはせず、ある程度増えるまでは徹底的に逃げ続ける。そうやって飛騨山脈中を走り回り、いくつかのグループができると山狩り中の鬼に襲いかかる事もある。
しかしヒヒが畏れられる理由はそれだけではない。鬼を襲いつつかつ逃げ回りつつ、夏が終わり秋を過ごし冬が来るとヒヒの脅威はさらに増す。冬山での捜索が困難になる事以上に、半年を生き延びたヒヒは『サトリ』という魔化魍に進化する。サトリは高度に知能が発達し、鬼の行動を易々と予測して襲ってくる。サトリが群れを作る事はなくなるが、その代わり一対一で勝てる鬼はいないとまで言われるほどに協力無比なものになる。
ディスクアニマルがまだ作られていなかった時代は、ヒヒを捜索するために鬼は訓練された犬を伴って山に入っていた。中でも「しっぺい太郎」と呼ばれた犬は無類の索敵能力を誇り、ヒヒによる被害を激減させたといわれている。中部支部にはしっぺい太郎の魂を封じたディスクアニマルが保管されているという噂があるが、現在ではディスクアニマルの性能や登山技術も発展したために毎年秋までにヒヒを退治できるようになっているので噂を確かめようと考える人間もいない。
〜関東支部〜
テレビ版準拠(オイ)
300年に渡りこの国の首都であったため、公儀隠密や旗本としてとりたてられていた猛士構成員も多い。徳川家康を魔化魍から守り抜いた服部半蔵や魔化魍の大群に襲われた江戸城に血の一滴も零させなかった勝海舟など、表の歴史に名を残す鬼も大勢いる。
また、江戸時代にごっそり記録が失われている時期があり、唯一残されている一文によれば、この処置は「怪談の魔化魍」と呼ばれた存在を退治するために必要な事だったとされている。詳細は不明だが、もし特定の情報を失伝させる事が対応策だったとした場合、現代でどのような対処ができるかという疑問には、未だ答えが出されていない。
かつて関東の鬼達が要たる魔化魍と戦い、これを封じたと言われているが、その事件についての記述は一切残されていない。ただ、幾人もの鬼が首を切り落とされ、命を落としたという記録だけは残されている。
『町田のガンバリニュウドウ』 イモリの魔化魍。厠に出る魔化魍という事で以前からも存在していたが、近年そのあり方が変容してきた。まず学校に出現する事が増え、学校のトイレで姫や童子が人間に「ある言葉」をかける。その言葉に一定の反応を返してしまうと魔化魍の餌にするという、一種の儀式めいた行動が目立つようになってきている。未確定の情報だが、「ある学校に集中して魔化魍が出現するようになった」という報告があり、警戒のため教員免許を持つ鬼をそこに常駐させようという意見も出ている。
〜近畿地方〜
『ヌエ』や『ツチグモ』といった大型魔化魍の本場と呼ばれる激戦区であり、猛士の本部がある地方。各地から情報を吸い上げ、今後の行動方針を決定したり他地方への助っ人要請の受理や配置替えなどの戦力調整、鬼をサポートするアイテムの開発を行っているため優秀な鬼以上に全国から優秀な金や銀が集められている。機内に大掛かりな研究施設をいくつも持ち、各地の鬼が行動し易いように様々な作戦・装備の研究が常に行われている故に猛士の頭脳として機能している。副業として鬼石や魔化魍の研究の過程で得られる技術を表に出せる範囲で収入に変えているため、政府からの援助や個人の寄付以外で活動資金を得られる猛士の生命線としての意味でも重要な意味を持っている。
また、本部には「最強の鬼とパートナー」が在籍しており、彼らは龍馬に龍王と呼ばれて尊敬の念を集めている。彼らは「四聖」や「十二神将」と呼ばれるディスクアニマルを用いて本部地方を守護する事が主な任務であり、よほどの事態でない限り他支部への助っ人等で本部を離れる事はないが、年に一度、一か月だけ中国地方へ出張する。
以前、ディスクアニマルに魔化魍の欠片を使用した『ツクモガミ』という対魔化魍兵器が考案されたが、制御が不可能であるという結論に達して計画は凍結された。余談ではあるが、この『ツクモガミ』計画を立案した研究者の『銀』は計画の凍結と同時期に試作品の『ツクモガミ』と共に失踪している。
要たる魔化魍の名は『シュテンドウジ』と呼ばれ、記録に残る姿は鬼に酷似しているという。牛の魔化魍と虎の魔化魍が融合して生まれたとも童子が魔化魍を纏って変じたとも言われており、発生の経緯は確かではないものの人為的に変貌した魔化魍であるという見方が強い。
『鞍馬のキドウ』 ツチグモが己に糸を巻き付け、蛹状になる事で変態するミノムシの魔化魍。糸の強度・粘度はツチグモの比でなく、弦の使い手でも傷つける事が難しいほどの装甲を持つ。また童子と姫が鬼に類する姿と強さに進化する事も、この魔化魍が持つ驚異の一つである。「枕草子」に出てくる鬼の子の逸話はこのキドウがモデルになっていると言われているが、現場の鬼はこの魔化魍が「鬼の子」と称される事をあまり快く思っていない。未確認だが、銀の研究によればキドウにはまださらなる変態した姿が存在する可能性が高いとされている。
〜四国地方〜
最も魔化魍の種類が多い土地であり、また単一の魔化魍しか出現しない特殊な地域。存在するのは『ハッピャクヤダヌキ』と呼ばれる芋虫の魔化魍のみで、成長して繭を作り変態を遂げると全国に存在するあらゆる魔化魍に変化する可能性がある。
そのため四国の鬼は芋虫形態の『ハッピャクヤダヌキ』を退治する術に長けており、いかに繭を作るよりも早く『ハッピャクヤダヌキ』を探し出すかという事が焦点になっている。ディスクアニマルの性能や移動能力が上がった現在でも捜索には人海戦術が採用されていて、遍路に扮する「歩」の存在が多く見受けられる。
ハッピャクヤダヌキには太鼓の鬼が有効であるため「角」の構成員比率も太鼓の鬼が多めで対ハッピャクヤダヌキ用に特化した音撃武器「音撃棒・魔王槌」というものが伝えられている。
「狸王国」と呼ばれるほどハッピャクヤダヌキを中心として活動が行われている地方だが、この地方の要たる魔化魍は『ハッピャクヤダヌキ』では無く、『ダイマエン』と呼ばれる特殊な『テング』だと伝えられている。何故、狸王国と呼ばれるこの土地で『テング』が要たる魔化魍として存在しているかは不明だが、この魔化魍が誕生した時に同時発生した『タタリ』と呼ばれる謎の怪異と関連しているものと思われる。
『松山のハッピャクヤダヌキ』 四国にのみ存在する芋虫の魔化魍。白っぽい色と童子が狸のような風貌をしている事から「狸の太鼓腹」、「狸の八丈敷」というあだ名で呼ばれる。後者はおっさんの鬼が呼んで女性からセクハラ扱いされるのは四国支部でよくあるジョークである。この魔化魍の厄介なところはどのような魔化魍に変態するか一切分からないという事で、突如『ユウレイ』に変態して東北支部から応援を呼ぶまで被害が激増した事もあり中部支部とは別の意味で索敵に神経を使っている。
かつて一度確認されたきりだが、繭を作らずに成長したハッピャクヤダヌキは『イヌガミギョウブ』という魔化魍に進化して、ハッピャクヤダヌキを統べる存在になったと伝えられている。
〜中国地方〜
かつては猛士の本拠地だった土地。ここには「アヨの鬼」という最古の鬼の伝説が残っているが、これは鬼が童子と姫が育てた魔化魍を倒した様子が伝承として残ったものだと言われる。長年に渡る戦いの成果により、この土地では年に一度、一ヶ月間の例外を除いて魔化魍が出現しなくなったためある意味日本で一番平和な支部といえる。その性質上、中国地方支部は名目上存在しているが年に一度の大量発生に備えた臨時支部として扱われる事が多く、メンバーも近畿・四国・九州への派遣が日常的な活動になっている。
近年ではこの中国支部を中心として西日本の猛士の連携がとれるようにしており、吉野と並んでもう一つの本部としていまだ健在といった形になっている。在籍している鬼も熟練の鬼達であるため、「と」を集めて次世代の鬼の育成にも力を入れている。現在では、東日本へ素早く物資や人材を移送できるように補給・移動の手段について研究が進められている。
しかし年に一度、10月の間だけは日本中から手練れの鬼が集結し、『オロチ』或いは『スサノオ』と呼ばれる魔化魍の大量発生に立ち向かう事になる。この時に現れる魔化魍は強力なものが多く、『バケガニ』の上位種である『下関のヘイケガニ』、人間を自分の童子や姫に改造して増やし、七体同時に清めの音を流さないと殲滅できない寄生虫の魔化魍『周南のシチニンミサキ』、また心に闇を持った鬼が変貌してしまう『山陰のギュウキ』は300メートルの巨体を持つ『石見のヌレオンナ』と対になって現れる事が多く、激戦により大怪我を負ったり命を落とす鬼も少なくない。
要たる魔化魍は『オオクニヌシ』と呼ばれているが、蛇の姿で描かれていたり蛙の姿で描かれていたり、或いは白い兎の姿で描かれていたりとその確かな姿は分からず、詳細も失伝してしまっている。
また同じく詳細が伝わっていない古き魔化魍の姿を記した絵図の中に、洞窟のような場所で雷を纏った女性型の魔化魍と戦う鬼の姿が描かれており、その横に『ネの国にて(文字がかすれて読めない)と戦う誘鬼』という一文が記されていたが、これが何を意味しているのかは不明。一説によれば、これこそこの国における最古の鬼の姿だと言われているが仮説の域を出ていない。
『吉備津のナリカマ』 犬の頭に猿の体、そして雉の羽をもった人型魔化魍。体内に特殊な金属部品を持ち、それを共鳴させる事で鬼石の力を無効化するため鬼の天敵とも言われている。「何いきなりトチ狂った事言ってんだこいつ」と思われた方に弁明しておくと、ぶっちゃけ鳴釜って妖怪は吉備津神社という桃太郎のモデルの一つと言われてる神様が祀られてる神社の神事がモチーフなのです。
〜九州地方〜
この地方の特色は、通常日本各地で発見される魔化魍に加え、大陸や南蛮から日本にやってくる外部勢力が存在する事である。基本的に各国の猛士にあたる組織とは相互不干渉状態であるが、この地方には何故か外国の魔化魍が渡ってくる事があるため、わずかながら交流がありこの支部では外部組織との折衝も役割の一つになっている。
またそれによる外国の技術との融和もこの支部の特徴で、西洋魔化魍に効果の高いバイオリン型の音撃弦やパイプオルガン型の音撃武器といった珍しい装備が試作されるが純国産の魔化魍に対して高い効果があるわけではないので吉野の本部ではあまり研究されていない。
現在では西洋から現れた「洋館の男女」に似た存在が九州に潜伏を続けているらしく、外国から彼らを追って『ヴァンパイア』、『フランケンシュタイン』、『狼男』、『魔女』の4名が臨時支部員として九州支部に席を置いている。
要たる魔化魍の名は『クマソタケル』と呼ばれ、高度な知性を持って『ヤマタイコク』という巨大な移動要塞を操っていたと伝えられている。
『太宰府のライジン』 ライジンは日本各地に出現するポピュラーな空飛ぶ巨大ウナギの魔化魍で、太鼓の鬼と管の鬼が対になってこれにあたる事が多いため、妖怪絵図では巨大な黒雲にまたがる雷神風神の姿が一般的なものになってしまっている。データが多いため御し易い魔化魍といわれているが、かつてこの地域に出現したライジンは尋常ならざる攻撃力をもって鬼二名を殺害し、天に消えたと伝えられている。以来、数十年〜百年に一度太宰府には強力なライジンが出現し、猛士にはこれを倒したという公式記録が存在しない。「太宰府のライジン」が一般的な呼称だが、そのあまりの戦力と天に消える事から一部の構成員からは『テンジン』と呼ばれている。
「なぁ大吉君、一つだけ聞いていいかな?」
「はっはっは、何かね。厨二乙って言うのは聞き飽きたからもう言わなくていいよ」
「それもそうなんだけどさぁ。この要なんちゃらとかいうボス格みたいな連中さ・・・・・・共通点あるよね? コロポックルなんてただメジャーどころ拾っただけかと思ったら、他の奴と見比べたらモロじゃねぇか。どんな架空戦記描く気だお前は」
「・・・・・・国単位で壮大なテーマにすると、どうしてもそれは避けて通れないのです。そこはカミヨミにも影響受けてると思って勘弁していただきたい」
「そうですよね・・・・・・関東云々なんて明言避けても浮き彫りですからね。貴方、ちゃんとお参りとかしました?」
「でも、ちゃんとパクリだけでなくオリジナル要素も入れたいと思うのです! ほら、関東はなんたって本編でも舞台でしたし私も地元ですし! 劇場版にちなんだ感じで明るく楽しくしますよ!!?」
「劇場版ってどんなんだっけ? 見終わった後大吉が暴れてたのだけは覚えてるんだけど」
「えぇと、7人の戦鬼とかそんな題名でしたっけ? まぁ、劇場版はあまり妖怪がどうのって話ではありませんでしたから。確かに娯楽活劇っぽくはなりそうですけど・・・・・・」
「そうかそうか。ところで俺、関東圏で七っていうとろくな連想しないんだが?」
「そうですね。本所七不思議に渋谷七人ミサキ・・・・・・七人将門なんてーのもありますね」
「やっぱそこに帰結するんじゃねぇか! 無駄に関東のオカルトネタ集約させようとしやがって! 何が明るく楽しくだ!!」
「いやホラ、都会なら都市伝説ネタで魔化魍『アオアンドン』とかもできるし。明るい明るい(蝋燭百本的な意味で) ちなみにアオアンドンは蛾をモチーフにした魔化魍で、
蝋燭を持った童子と姫に群がる蛾が本体。幻覚作用のある鱗粉をまき散らす事で、相手に幻影を・・・・・・」
「中耳炎になりそうなんでその雑音を止めて下さい」
「ふん、設定厨の楽しみも分からん俗物めが。いやぁ、それにしても面白かったなぁ、響鬼出経度」
「・・・・・・目が急に虚ろになったんだが」
「・・・・・・たまにかかる病気なんでほっといてあげて下さい。どうも、響鬼は未だに終わってなくて、響鬼兜、響鬼電王、響鬼牙と続編が続いてる世界とリンクしちゃうみたいで」
「『いともたやすく行われるえげつない行為(D.D.D.C)』
流石に5年目になるとマンネリだから、新しい展開考えるのが大変だなぁ・・・」
「・・・・・・どうも本格的な厨2ネタだと思っていたが、そうやって妄想の世界でせっせと熟成させていたのか・・・ いや、だからと言って出経度はねぇと思うが」
「ってーか、ご当地響鬼はネットの各所で散見されて非常に面白いネタだと思うので、 日本全国の響鬼ファンの皆さんにも、是非こうやってご当地設定を練り上げてもらいたいですね!!」
「響鬼オタ必死だなwwwwwww」
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