範馬刃牙
第96話「流るる涙」

ついにピクルが烈を食べる!


いつも汗で湿ってるから、塩味が効いてて意外と美味しいかもしれません

しかし、生きたまま食べられるのは流石に生き地獄です
そもそも抵抗できずにただ喰われるのを待つなど武術家の恥!

ピクルの食事がスタートするも、烈先生はなお抗うために戦う!!


・・・・・・のはいいんですが、大丈夫なんスか背骨?


今週、背骨のダメージなんかまるで無かったかの如く戦ってるんですけど
ちょっと脊椎動物として問題のある行動かも知れませんが、まぁ中国四千年ですし

きっとあの背骨の反りこそが烈先生の奥義、レツバウアーだったと思われます
頚椎を自分で外すんだから、脊椎を外したり一人フェラも楽々できるぐらいには柔軟なのでしょう

そんな柔らか烈先生も、ピクルの野生に押され気味です

噛みつき、引きちぎり、そして呆気にとられる烈先生の前で肉を咀嚼するピクル



「く・・・喰っとるッッ もう・・・・・・」 


いきなり始まったピクルの食事シーンに流石の老人’Sもビックリ

烈先生は喰われてたまるかとばかりにピクルを蹴りで突き放そうとしますが、
ピクルは烈先生の拒絶(ツン)で離れるどころか、さらに烈先生に猛烈アタック(噛み付き)!

烈先生の味がお気にめしたのか、二口目をバクリといってしまいます


見ようによっては、エロく見えなくもない食事シーンですね
『ヘルシング』のアーカードもそうですが、吸血で相手の喉下に噛み付くシーンはなんか色気があります

エロとグロが調和して、絶妙な「色気」が生まれてる感じですね


問題は、組み合ってるのがマッチョな男二人って事だけです(大問題)



「あひゅッ」


浦安鉄筋家族で出てくるような喘ぎ声奇声と共に、
烈先生はピクルのこめかみに必殺の肘打ちを放ちますが、
なんとか距離をとる事には成功したもののピクルはなおも食事に夢中です


相手と戦っているという意識すら見えず、
ただ目の前の相手をただ好敵手(エサ)であると判断し、
本能の赴くまま素直に、そしてクールに食事を続けようとするその態度

これはまさに、ピクルがツンデレである烈先生の天敵である事を示しています


すなわち、クーデレ・・・・・・いや、喰うデレ!!


烈先生を食いながらデレデレですよ
ツンデレの天敵であるクーデレを相手に流石の烈先生もタジタジ

泣きながら食いついてくる殺し屋1みたいな危険人物を相手に、
流石の烈先生も焦っているようで、早々に靴を脱いで素足になります



「オオ・・・・・・靴を・・・・・・」

「・・・・・・?」

「グローブを外したのだ
靴というグローブを外し―――・・・素手になったのだ」
 


驚き役、質問役、そして解説役

見事な連携を魅せますねこのジジイども


まるでジェットストリームアタックのように完璧なチームワークです

やっぱりジジイはジジイ同士気が合ったりするんでしょうか
彼らにはワガママな年下に振り回されてるって共通点がありますしね


勇次郎やバキやアレン君に対する愚痴で盛り上がれるかもしれません



「キサマ・・・・・・
俺を・・・・・・喰っておいて・・・泣くなッッ」



「俺を喰っておいて泣くな」

なんか、負けて急にいい奴になった悪党が言いそうな台詞ですね


嫌なフラグばかりが立っている烈先生
きっとまた打岩が割れたり、テリーマン(愚地克己)の靴紐が切れたりしているのでしょう


負けフラグを払拭するために、
烈先生はもっとポジティブにものを考えた方がいいかも知れません

前向きに見ればホラ、ピクルが泣いているのだって、
今は烈先生があんまり美味しいから泣いてるのかもしれませんよ?



「これに比べると山岡さんの鮎はカスや」って感じで


いっそ、ピクルの生まれ故郷出身のグラップラーを食べさせてみてはどうでしょうか?(何がだ)


美味しくいただかれている烈先生
反撃とばかりに足の親指をピクルの首元に突き立てます

常人相手ならば充分「必殺」の粋にあるこの「技」も、
ピクルの耐久力の前には通じず、平手一発の「力」で叩き伏せられてしまいます



「(技術が・・・・・・
武術が・・・・・・歴史が・・・・・・ッッ
4000年に及ぶ時間が・・・・・・ッッ
まるで通じない・・・・・・!!!
無念だッッ よもや・・・・・・武術の通じぬ世界があったとは・・・・・・ッッ)」
 


やはりファンタスティックテクニックではアンブレイカブルボディにはかなわないのでしょうか。レツだけに


まぁ、現代でもアリゾナ刑務所あたりにはありそうな世界ですけどね

このままピクルがパワーファイターぶりを発揮すると、
またバキ君は純粋な殴り合いで決着つけようとするんでしょうか

勇次郎も基本的にパワーファイターですし、
このままだとバキ世界が力こそパワー! な世界になってしまいそうです



「(アリガトウ・・・4000年・・・・・・
もう技術は使用わない・・・・・・
武が及ばぬを見ることは―――もうできない
烈海王・・・皆伝を機に師より賜ったこの武名・・・・・・ッッ
わたしの全てだったこの名を・・・ッッ 烈 永周が護るッッ
父が与えてくれた名―――母が与えてくれた名―――
烈永周が烈海王を護るッッッ)」
 



この台詞を最初に読んだ時に、少し泣きそうになりましたね



何故か台詞が『LastRegret』のBGMで脳内再生されたために

(『LastRegret』・・・KanonのOPテーマ)


この前雪が降ったために、まだ脳が混線しやすくなっているみたいです


喰うデレとして新ジャンルも築いた事ですし、
ピクルも大好物のレックス肉を食べながら「ハルル」と鳴けば、

萌えキャラとしてキャラを立てる事ができるかも知れません(萌えを嘗めるな)


しかし烈とて世界を大いに盛り上げる烈海王の団――SO烈団の団長です


武術家・烈海王ではなく一人の烈永周として、
一人のツンデレとして、ここで喰われるわけにはいかないのです!!

こんなピクルのためにこれ以上中国拳法の敗北は見たくない!
中国拳法に最強でいて欲しいんです! だから・・・見てて下さい。烈の、変身!!
 



「な なんじゃあの構え・・・!?」

「拳法・・・・・・・・・・・・・・・?」
 



それはおよそ一切の流派に聞いたことも
見たこともない奇怪な構えであった



解説役のストライダムさんですら理解できないこの構えから繰り出される攻撃とは・・・!?



「(無念・・・)
ウワアアアオオオオ」




『むぅ、アレは中国拳法で言うところの窮鼠文文拳・・・!



『知っているのか最近の若い読者――!!?』(多分わかんないと思う)


まぁ、若い人にはどちらかと言えば大ガンガン拳でしょうか

烈先生の激魂が大いに燃えているようです。蝋燭が消える最後の一瞬みたく


「これ以上中国拳法が蹂躙されるのは嫌だ」

「でも食べられるのは嫌だ。常識的に考えて


この二律背反の末烈先生がたどり着いたのが、
武術レスである泣きながらの駄々っ子パンチでした


まぁ、確かに永周君(8歳)が使ってそうな技ですね

正直、これで倒せるパワーがあるなら烈先生に中国拳法は必要ないと思います


しかし、しかし。それでもなおこの攻撃は確かに『闘争』に通用する域にあります

烈先生が繰り出すのだからただのヤケクソであるはずがない
それに気付いてこの技を見直した時に、この技がいかに恐ろしい技か
いかに本能に即した恐ろしい攻撃なのか、その本質に気付く事ができるはずです


そう、烈先生がこの攻撃をしてくるとはつまり―――



ツンデレキャラが泣きながら両手でポカポカ殴ってくるのです



私などは、想像しただけで背骨を百万匹の蟻が這い上がったようになってしまいます


まさにツンデレとしてのテクニックの集大成

ツンからデレへと切り替わる一瞬の輝きが発する威力!

もしまともに食らえば昇天確実のこの大技を、喰うデレ・ピクルはどう受け止めるのか!!?


そして、この妄文を読者は受け止めているのか!!?(分かってんなら自重せぇよ)


ここは烈のツンデレ力が勝ってピクルをポカポカできるのか、
それともピクルが冷静に烈の頭を抑えて技を不発に止めてしまうのか

そして烈先生は美味しくいただかれてしまうのか


色々と興味深い話になりそうですね



じっちゃんがいつストップかけるかも含めて


ピクルの食事シーンにちょっと引いてたみたいですけど、それでも止めないんですね

でもまぁ、もし徳川忠長(シグルイ)ならむしろ食事シーンで大喜びしそうですし、

この3〜400年で徳川の血が薄まったんじゃないかと思えなくもないです


やはり、ジュラ紀からの長い年月で人間の野生は失われたのでしょうか?


まぁ、恐竜に勝ってる事自体霊長目初の快挙みたいなもんですし、
そろそろ人間であって人間でない「新しい血族」として認識した方が良さそうです