範馬刃牙
第８９話「静寂」



今週はカラーで刃君の笑顔からスタートです


出ましたね。「グラビア殺し」の異名をとるバキ君懇親の笑顔が

なんせ、この笑顔見た後だとどんなグラビアアイドル見ても萎えますからね


というか、ここまで濁った笑顔はそうそう見られませんよ
思わず「あれ？　今週は『不安の種』カラーなの？」と思っちゃいそうです

そんなバキ君、何をそんなニヤついてんのかと思えば、アオリ曰く


「待たせたな！！　ついに範馬刃牙、動くッッ！！」との事


私はむしろ、この言葉を信じる読者がどれぐらいいるのかが気になりました（酷すぎる）

友達に「ついに範馬刃牙が動くんだって！」って言っても
「こいつ、バキが本当に動くと思ってるよｗ」とか笑われそうなんですけど
範馬刃牙主人公説も、最近では根拠の無い俗説と言われ始めてますからね（どこでだよ）


まぁ、そんな『動いたら負けだと思っている』バキ君も久々の出番です

この前はストライダムさんと家でダベってましたが、今度は小学生とファミレスでダベってます


健全な高校生が休日昼間っから小学生男子と二人きりでファミレストーク・・・

かつては彼女と毎日のようにイチャついてた男が今では遊び相手が小学生のみ・・・



この男に比べれば、自分なんてまだまだ・・・・・・


流石バキ君。読者に夢と希望をくれる素晴らしい主人公ですね

最強に興味は無いようですが、ある意味『最強伝説範馬』を貫いています
１０年後にはカップルよりも家族連れを見るのが辛くなるのでしょう（勝手な未来図を予想するな）



「キョーミねェよ　原人」　


小学生の質問に対し嘲るように答えるバキ君

はい、今週はここの台詞を覚えておいて下さいね


伏線というか、因果応報という言葉を魂で理解できるようになります



「ルミナ　原人・・・・・・ピクル・・・？
彼はさァ　文化遺産なんだぜ　ワカる？
貴重な財産なんだよ　人類の
それと闘うって・・・・・・・・・ハハ
ピラミッドを自宅にしたいってぐらいムリ」　


まぁ、正論ですね。確かに正論ですが・・・・・・



オリバと闘うために大統領誘拐までした奴に言われたかねぇっスわ　


ちょいと先輩？　あんた自分の立場理解してます？

私の記憶が確かなら、彼はもう公共の施設を利用できない類の人種なはずです


ピクルニュースのインパクトでうやむやになったんでしょうか
まぁ、注目をいくら浴びても気付いたら存在感が無くなってるバキ君らしいと言えばらしいですが



「信じられないな・・・
カマキリとだって戦うバキさんが
そういうのに興味ないなんて」

「ルミナ　オマエカン違いしてるよ
オレは世界最強とかになりたいワケじゃない
父親と喧嘩して勝ちたいってだけだ
ただその親父がやたら強えんでな・・・・・・」　


ルミナの質問にもうお定まりとなった闘わない理由を繰り返すバキ君

「ならさっさと勇次郎に挑めよ」と思わないでもありませんが、
そんな父親と微妙な距離を保ち続けているバキ君の矛盾にルミナ君がツッコミます



「お父さんのハナシをするバキさんて
ホントうれしそうです」　


なんだか、『るろうに剣心』に出てきた盲剣の宇水ってキャラを思い出しますね

ちなみに、口だけで復讐する復讐するとか言ってるヘタレです


もういいよバキ君。さっさとこのファミレスを出よう。そして漫画喫茶に行こう





そこでグラップラー刃牙を全巻読み返そう


ただ、『バキ』までは進まなくていい。読むとしても花山ＶＳスペック戦まででいい


『美味しんぼ』は、父親を怨む理由が山岡さんの逆恨みだったけど、
君の場合はまっとうな怨みがあるってーかそれがお前の闘う理由だったはずちゃうんか

なんでこの期に及んで勇次郎との和解フラグばっか立ててるんですか
このまま行くと、幼年編のラストはバキ君の妄想だったって事になりかねません


動いたら動いたでなんか『格』を下げた感のある主人公でした

所変わって米軍基地。なんかやっつけ仕事で入り口が直されたピクルームでは、

寝床でピクルが勇次郎に『技』を食らった体験を何度も反芻していました


まぁ、人間は外界からの刺激が無くなると時間の概念が無くなるそうなので、
こうやって思い出に耽りがちになるのがピクルにとっての一番の娯楽なのかもしれませんが、

だからってまた何度も尻のアップを見せられる方の身にもなって欲しいものです


しかも、文字だけ見てさらっと流すようなページにおいて、
局部とアナルを足の残像で隠すという荒業を披露し読者の目を逸らさせません

もし今後バキと闘う事になったら二人して全裸バトルを繰り広げそうですね。想像するだけで嫌な絵づらですが



ともかく初めて体験した力の『流れ』の秘密を楽しんで解こうとしているピクル

まぁ、確かに恐竜が『技』を使うなんてありえませんからね

恐竜が技術を駆使して戦うのはカッコいい気がしますけどありえません



『のび太の恐竜２００７』では使ってた気がしますがありえません


アレは恐竜同士のバトルシーンになると画質が豹変する凄い映画でした


ピクルに技術取得フラグがたったところで、
技術と言えばこの人とばかりに「ファンタスティック・テクニック」烈先生のターンになります


「中国拳法練成研究会」というところで実演をしている烈先生

はて、烈先生は日本にいる間神心会でコーチをしてたんじゃありませんでしたっけ？


以前、神心会本部がドイルに爆破された関係でここに場所を移したんでしょうか

もしくは、克己と寂の間で駆け引きがあってフリーになってるとか


なんだかこのまま本格的に日本に居つきかねませんねこの人

総責任者が顔面の皮剥がされ、後継者が留守にしている白林寺の行く末が心配です


伝統の途絶える瞬間の話は置いておくとして、
１０枚並べたブロック材を殴り、コーチが指定したブロックだけ破壊する技を見せる烈先生

脅威の神技に対して賞賛を送る弟子達。そしていつの間にかやってきたバキ君

どうやら、バキ君は改めて烈先生に技を習おうと考えた様子です



「いいもの見せてもらいました」

「やろうと思えばバキさんにもできるでしょう」　


・・・・・・？　なんか、烈先生の言動が余所余所しくありませんか？

バキ君が都合いい時だけ敬語になるのはいつもの事として、
普段はツンツンしている烈先生が妙にクールというか冷たい印象のする言葉です



「わたしに中国拳法を・・・・・・？」

「中国拳法は理合の宝庫です
過去の勝敗がどうあれ
俺にとって烈さんは武の大先輩です　どうか」　



土下座までして頼み込むバキ君

まぁ、態度は立派なんですが・・・その・・・



「過去は俺勝ったけどねｗ」って言動はいかがなものかと


とりあえず烈先生はもうこいつの金玉蹴り飛ばしてもいいと思います

でもツンデ烈先生の事だからツンツンしながらも結局受けちゃうんだろうな・・・そう思っていると・・・



「お断りします
あなたに興味がありません」　



ぜ・・・全読者がバキに言ってやりたい事をこんなあっさりと・・・


流石烈先生です。そこにシビれる！　あこがれるゥ！

ここでまさかの展開、ツンデ烈先生がさらなる進化を迎えました
これぞ中国拳法で言うところの「巣図身矢覇流秘のツンデレ」です


つまり、烈先生はバキ君にこう言いたかったのでしょう



「ただのグラップラーには興味がありません
この中に強いんだ星人、古代人、超筋力者
がいたら私のところに来なさい。以上！」　


こうなったら普通のバキ君には何もできません。いわゆる谷口のポジションです

今から主人公としてバキョンのポジションを狙うにしても、
もう烈先生は克己に対してデレ期入ってますしねぇ（そりゃお前の妄想だよ）

バキョンどころか、下手すりゃコンピ研の部長にまで堕ちる可能性があります
逆転するには、今からでもパパにお願いして妹を作ってもらうぐらいしか手はありません


それにしても、いきなりこのハルヒモードのツンデレとは
ピクルとの邂逅を経て、烈先生もまた新しい力に目覚めたようです
あの海原雄山先生ですら、最近はめっきり安定してデレ期に入ってしまったというのに

これはもう、バキアニメ第二期が制作決定したら烈先生の声は釘宮以外ありえませんね

髪型も弁髪から金髪ツインテールになってるかもしれません
京アニ制作だったらオープニングで演舞（ダンス）を踊ってくれる事でしょう

そうなると、そのうちＴＭＡが烈先生のパロディＡＶを作ってくれる可能性も出てきます

それでもＴＭＡなら・・・ＴＭＡならなんとかしてくれる！（くれねぇよ）


というか、ツンデ烈先生をしてバキ君へのこれはツンでもなんでもありませんからね


どう見ても純粋に嫌われただけです。本当にありがとうございました（何がだ）


ツンってか本当に『無関心』になってますからね。正しく「デレの反対語」です


多分、他のみんなに関してもこんな感じなのでしょう

ジャックに会いに行けば「私に弟なんていないわ」と言われ、
神心会のみんなからは話しかけても存在を完全に無視されるイジメを受け、
梢江ちゃんに至っては法律で半径１ｋｍに近づく事を禁止された可能性もあります


そう考えれば、小学生に対してあんなフランクな口調だった事も納得できます

アレは完全に友達いない奴特有の距離感が理解できていない踏み込み方です


恐らく、今のバキ君は電王のユート君以上に友達がいないはずです

あと一回ゼロノスに変身したら完全に消滅してしまう・・・いえ、
下手すると過去でイマジンに殺されたらそのまま消える可能性まであります


こんな寂しい主人公見た事ありません


まさに今週のタイトル通り静かに寂しくなってます
下手するともっと淋しくなって来週は淋病になってるかも知れません

（お前、バキ君になんか怨みでもあるのか？）


やはり烈先生的にはいくら強かろうが、
ツワモノを見て心を滾らせないような軟弱者は相手にしたくないのでしょうか

バキ君には是非改心して昔の熱い心を取り戻してもらいたいものです