範馬刃牙
第86話「本能のままに」
せっかく全国からピクルと闘うために集まったグラップラーの皆さんですが、
勇次郎登場により、今後は勇次郎の勇次郎による勇次郎のための闘争になりそうです
このままではただコントをするために不法侵入しただけの悲しい人達です
せっかくだから、集まった記念に居酒屋でオフ会でも開いてみるとかどうでしょう?(悲しい企画を立てるな)
「揃いも揃ったり・・・・・・・・・
”烏合の衆”とはよくぞ言ったもの」
相変わらずの傲慢さで周囲を圧倒する勇次郎
しかしこんな事を言われて黙ってられるほど若くない人もいます
克己は思わず挑戦的な口調で勇次郎に聞いてしまいます
「烏合の衆って・・・誰のことだい・・・?」
勇次郎相手にタメ口を利けるのはたいしたものですね
できれば、冷や汗を流さずに、勇次郎に顔向けられてもヘタレ顔にならなければもっと良かったのですが
「だから相手にもされんのだ―――
俺にも刃牙にも父親にも」
自分にはむかう相手に容赦の無い勇次郎
克己の発言内容を無視して、さらっととても酷い事を言いました
「何一つプランも立たぬまま
やれば何とかなるだろうと
敗北を予感しながらも
父親を前にしてうっかり虚勢を張ってしまう
しかも瞬殺を免れたなら――加勢も期待できると」
まるで北斗神拳のように的確に図星を突いていく勇次郎
俺は口喧嘩においても地上最強なのだと言わんばかりの急所攻撃です
せっかくみんなの前でカッコつけたのに、
ファザコンぶりを指摘されてしまう克己の胸中はいかばかりでしょうか
いっそここで、
じゃあお前も刃牙を相手にしてやれよ
とか言ってやればまだ五分だったのですが(五分かなぁ?)
まぁ、下手に余計な事言うとそのままボコられそうですしね
うっかり「お前の息子のジャックなんて俺以上に誰にも相手にされてねーじゃん!
出番が久しぶりすぎてさっきも頭丸めた末堂が水中から出てきたとか思ったっつーの!」
なんて言ったら後ろからブン殴られます
人間、本音を突かれるとキレてしまうものなのです
「(何もかもを見抜かれ
あまりにも的確に指摘された若き空手家
もはや取る行動は他にあろうハズもなく)」
衝動に突き動かされるままに勇次郎に攻撃しようとする克己
フェイントを仕掛けつつハイキックを放ちますが、独歩は苦渋に満ちた表情でその様子を見つめます
そして当然の如く克己の蹴りは宙を切り、
履いてた靴の靴紐まで抜き取られている始末です
「隅っこで綾取りでもしてな」
辛辣な言葉と共に靴紐を投げつけられ、
克己は顔面に靴紐を巻いたまま立ち尽くす事になりました
まさに『鬼』の所業
徹底的な精神攻撃で克己の心を折ってしまいました
とりあえず独歩さんが後でどうフォローしてやるのか気になります
敗者にかける言葉はありませんが、
父として打ちひしがれた息子にかけられる言葉はありそうなものです
ほら、「烈には相手されてると思うぞ」とか優しい言葉かけてあげるとか(優しいか?)
「どけッッ」
克己を噛ませた事でなし崩し的にピクル挑戦権を奪取した勇次郎
ピクルのいる強化ガラス製の檻に入ろうとします
「あ・・・(鍵・・・)」
すっかり迫力に呑まれて蚊トンボ化してる昂昇
タバコを咥えた客にライターを差し出すホストの如く、サッと鍵を取り出します
どうも弱者が追い詰められる事で自己保身の鬼と化しているようです(ギャンブルフィッシュか)
とてもさっきまで烈相手に大口たたいてた人とは思えません
この凋落ぶりは柳戦後の本部さんを彷彿とさせますね
勇次郎の酷いところは、せっかく生涯一度きりのチャンスにカッコつけてた雑魚を、
そのまま分相応の態度に落とし込めちゃうところだと思います(お前の発言が一番酷いわ)
そう考えると、兄貴の紅葉は『疵面』で、
花山さんの手術をするためにビキニパンツにパラシュートつけたり、
他にも柴千春や徳川のじっちゃんもなんかちょっとカッコいいところ見せ続けてるので、
『疵面』はグラップラーにとっては天国みたいな感じですね。なんせ勇次郎が出張ってこないし
バキ君も下手すりゃ「俺も今度から『疵面』に出てみるわ」と、
後輩の部活にしゃしゃり出る体育会系のOBみたいにやってきそうです。人、それを迷惑行為と呼ぶ
さらにパシリマン昂昇の好意を無駄にするように、
勇次郎は「アホウ」と一言呟くと、いきなり顔をガラスに押し付け始めました
突然の勇次郎の奇行に誰も言葉一つ発せられません
そのままぐいぐい顔を押し付け、なんと強化ガラスを歪ませてしまう勇次郎
当然顔面もかなり歪んじゃってます
なんか、『不安の種』に出てくるクリーチャーみたくなってます
ちょっとパパン! 別に他のみんながコントっぽく登場したからって、
無理にコントっぽく面白い事しなくてもいいんですよ!!?
無駄に空気の読める男、勇次郎
電撃ネットワークばりに体を張った顔芸を炸裂させます
この時、どう見ても鼻が潰れてるようにしか見えないのですが、
まぁ「鬼の貌が浮かんだら無敵」と考えて細かい部分はスルーするしかなさそうです
そして無理矢理ガラスを破って侵入する勇次郎
とりあえずピクルに雄度の高さを見せ付けるための無茶だったのでしょうか?
なるほど、そう考えればこの侵入方法も理に合ったものだと納得できますね
なんせ、勇次郎はこの方法を取る事によって実に自然に上着を脱ぐ事に成功しています
入ると同時に脱ぐ! 勇次郎はさらに脱衣を進化させているようです
さながら、触れると同時に紐を斬った紐斬り空手の進化のようです(比べてやるなよ)
さらに、一度の脱衣でもここまで面白いと言うのに、
勇次郎はなんと下半身の衣服と靴を残したままの状態です
つまり勇次郎はあと脱衣を二回も残している・・・
この意味が分かるな?(分かりたくありません)
このままいくと、マジで前代未聞の全裸バトル突入です
ここまでくるとむしろ先に相手に着せた方が勝ちというぐらいの勢いです
次号、脱ぐや脱がざるや・・・!