範馬刃牙
第79話「親孝行」

前回、アリゾナ刑務所を出所したバキ君は、
今頃帰国するためアリゾナの荒野を自転車で進んでいる頃でしょうか
なんだか自分探しの旅をしている大学生みたいで微笑ましい感じですね

それはそうと、バキよりも前に出所が決まっていたアイアン・マイケルさんはどうしたんでしょうか?

まぁ、そろそろ出られる頃かと思ったんですが、
それは模範囚の話で、よく考えればあの人懲罰房に入ってましたっけ
帝愛の地下王国じゃなくても、そんな問題ありそうな人物を予定通りには出さない気がします

しかもマイケルさん、バキ君に助言するため房を出て大声で叫んじゃってましたしね

アイアン・マイケルの出所を妨害する策を練っていたマイケル署長、今頃大喜びで礼金貰ってそうです


そしてある意味原因となったバキ君は、一人出所で自分探しの旅(違う)真っ最中


このオリバ戦でもしバキ君が勇次郎と戦う資格を得られなかったら、


アイアン・マイケルがただ大損こいただけですねこのアメリカ編


まぁ、マイケルはどうせもう当分――或いは永遠に――紙面に出てこないと思うので、

涙を拭いて、彼の事は忘れて今週の感想に入りましょう。マイケル? 誰それ?(鬼か貴様)



「あのアンチェインに腕力で勝ったか」

「予測を上回る成長振りではないのかね」
 


バキ君がオリバさんに勝ったニュースはすでにストライダムさんの耳にも入ったようです

なぜか無人の博物館に男二人で現れて情報の受け渡しをしています


・・・どうでもいいですけど、何故博物館?

ときメモのデートイベントじゃあるまいし、なんでこんなとこにいるんでしょうかこの人ら


あと、勇次郎はいいとして、
ストライダムさんはバキのおっかけ以外でちゃんと仕事してんでしょうか?



「君は爆笑ったが
刃牙が知恵をふり絞って考案した
昆虫を敵と見なしての幻影バトル―――――
巨大アフリカ象を屠ってのけた君に対する―――
見事な切り返しだったとわたしは見ている」
 


ストライダムさんはVS巨大蟷螂編をえらく評価しているようです

そこはもう、「キン肉マンは巨大化できたり屁で空を飛んだりできた」と同じぐらい黒歴史扱いでいいと思うのですが


ストライダムさんはあえてそこを評価するところで正史に残すつもりのようです

彼は雑巾を貶めるためにまず飾ってやるタイプの人種ですね(嫌な言い方でストライダムを貶めようとするな)



「そして遂に―――と言うべきだろう
アメリカ一・・・・・・・・・否 世界で最もパワフルな男―――
アンチェイン・オリバをパワーで圧倒した
君ですらが一目置くあの怪物をだ」
 


なんだかさらっとオリバは勇次郎に比べればまだ格下と言われた気がします

甥っ子に甘いおじさんのようにストライダムさんはバキのことをベタ褒めし続けます



「なァオーガ・・・・・・・・・
今やバキはこの地上で―――
最も君を脅かす存在かもしれんな」

「しゃべりすぎだぜストライダム」
 


不機嫌そうな顔でストライダムのバキ萌えトークをさえぎる勇次郎
きっと、親馬鹿一代勇次郎の事ですからこのバキ萌えトークに便乗したいけど、
最近流行りのチョイツンデレオヤジでもある勇次郎としては素直にはなれないんでしょうね


きっと海原雄山と会話したら、最初はお互いに自分の息子を罵倒して、
後半からは徹底的に息子をベタ褒めするような、さぞ哲学的なツンデレトークになる事でしょう


ともかく会話の選択肢を間違えて勇次郎に怒られてしまったストライダムさん
ここで地雷を踏んで勇次郎フラグを折る・・・と言うか死亡フラグを立てるわけにはいかないので

謝りながら「話題を変えよう」と言ってさらに博物館デートを続けます

そして過去勇次郎が屠ってきたような巨大熊の剥製を前に、ストライダムさんは言います



「たとえばオーガ・・・・・・現在の刃牙はこいつに勝てるか?」 



(会話が)ちっとも変わってない


思わず、梢江ちゃんばりに号泣しそうになりましたが(い〜〜〜い女モノにしやがった)

ストライダムさん。同じ会話を続けようとするにももう少し変化をつけた方が・・・
そんな、岩鬼を討ち取るんじゃないんですからなんでそんなにド直球を投げようとするんですか


しかし、当の勇次郎はやや嬉しそうに答えます



「奴はやらねェだろうが―――やれば造作もねェ」 


勇次郎的には、先ほどまでの会話で「自分を脅かす」云々がNGなのであって、
純粋に息子自慢をさせようとするのはまったく問題無しって事なのでしょうか。この扱い難さこそがツンデレの極意なのか?



「へェ〜〜・・・これならどうかね」

「手こずるな・・・・・・・・・無傷じゃ済まねェが
檻の中でなら30分以内ってところか」
 


サーベルタイガーの化石の前で、ストライダムの言うままについつい息子を褒めてしまうオーガ
ここら辺、本部さんが目の前の技を解説せずにはいられないような親馬鹿の条件反射なのでしょうか


しかし巨大蟷螂に勝ったのですからサーベルタイガーぐらいならどうって事なさそうです

むしろ幼年編でオーガ戦のウォーミングアップとして戦った木茂山のダンナの時みたく、


余裕をみせてサーベルタイガーの口に股間を突っ込み、

「バター猫っていうんだろコレ・・・・・・・・・」ぐらいは言いそうです


しかしここでもついつい調子にのってしまったストライダムさん

再び勇次郎の逆鱗に触れてしまいます。短時間での二度の選択肢間違い


ここが戦場(ギャルゲー)だったらとっくに死亡(BADEND)ですよ少佐殿



「いい加減にしねェかッ
玩具を前にした餓鬼じゃあるめェし
しゃべれねェようにされてェかッ」
 


これがギャルゲーだったらしゃべれなくされるという事で、
キスシーンのCGが埋まるところですがドジっ子ストライダムは素直に謝ります

好奇心とうっかりで失敗を続けるのは、防弾チョッキをつけたまま勇次郎の前に現れて以来続いているようです



「君ら父子は恐らくは
地上最大の親子喧嘩をしようとしている
そして恐らくは君は今 生涯最強の敵を迎えようとしている
わたしの好奇心を笑わないでくれ」

「ケ・・・ッ
生涯最大の敵ときやがった
親孝行ここに極まるだぜ」
 


謝りつつも親馬鹿心を上手く刺激したことで勇次郎も機嫌を直したようです

餌扱いしていたのを敵扱いされたら普通は怒りそうな気もしますが、
まぁツンデレ回路ってのはコンピュータの配線よりも難しいもんですしね


しかし、勇次郎が機嫌を直したのもつかの間
なんとストライダムさん、あるものを見つけてついつい勇次郎に再び質問してしまいました



「君はこいつに勝てるかなァ?」

「キサマ・・・」
 


舌の根も乾かぬうちに質問が飛び出し、
流石の勇次郎もマジギレ寸前でしたが、
ストライダムが指し示したものを見て動きが止まります


「ねェ・・・勝てる・・・? ねェ・・・・・・」 


好奇心を抑えきれない子供のように薄ら笑いを浮かべてたずねるストライダム

その後ろに存在するのは、顎を大きく開いたティラノサウルスの化石


それを目にした勇次郎、とてもそそられたような笑顔を浮かべます

この笑顔は知っています。極上の獲物を目の前にしたケダモノの笑顔です





あるいは、クドリャフカを見た時の私の笑顔です


なんでKEYはこの作品をこそ18禁で出さないんだ!!?



愛がある――悲しみもある――でも――陵辱がないでしょッッッッ(あってたまるか)



まずは身長145センチ以下!

体重うっすら膨らみかけを残し37キロ!

脚力! 100mを白ニーソックスで駆け抜ける!
(『脚力』じゃねぇ)


お手伝いしようとして重い荷物を無理して持とうとするけど持てなくて結局主人公に持ってもらうんだろうな(妄想じゃねぇか)


そしてその萌力(パワー)は!

半獣人をはるか凌駕する!!!

となりゃクドリャフカしかおらんだろ


俺の嫁ではあるけどよォ



なんだか一瞬で沸点に達してしまったので閑話休題

つーか社会人にもなって、幼女キャラで我を忘れるのはいい加減どうなんだ


ともかく、必ず食ってやると言う狼さんの笑顔を浮かべた勇次郎

ここで範馬刃牙第79話は終わります。そして次週から新連載が始まります



「スマン! どうしても描きたいヤツに出遭っちまった!
7話だけ付き合ってくれ!」
 


どうやら7週に渡って勇次郎は恐竜と戦うことになるようです

まぁ、私としては来週から新連載になる事について異論はありません



問題は、戦う恐竜がリアルかシャドーかと言う事だけです


別にいいです。この際、ネス湖から首長竜が飛び出そうが、
早乙女研究所からゲッタードラゴンが飛び出そうが私は気にしません

ただ、妄想恐竜だけは! 妄想恐竜だけは勘弁願いたい!!

(すっかりリアルシャドーがトラウマになってしまっているようです)


まぁここら辺は期待半分不安半分で待つしかなさそうです

あんまり待たされると扉の前で泣き虫サクラにトレーニングしててもらわなきゃすぐ壊れてしまいそうですが


しかしなんでいきなり恐竜を出そうと思ったのでしょうか

やはり、同じ雑誌に載っている『竜の国のユタ』を読んで感化されたのでしょうか?


気持ちは分からないでもありません
私もこの前、あの漫画を読んでとても感化されましたしね


「女はナノス(小人族)に限る」とか言ってた奴隷商人に(下衆野郎)


それに恐竜漫画に感化されて恐竜と戦うぐらいならまだいいですよ


これで板垣先生がこの前の『ペンギン娘』とか『アイホシモドキ』とか読んで

萌えキャラと勇次郎を戦わせようとするよりは問題なく許容できるレベルです


そう、いきなり勇次郎が美少女とギャンブル対決をする不自然さに比べれば、
恐竜と戦うぐらいはまだナチュラルな闘争ですよ!!



彼女の心臓(ハート)に鬼哭拳(ブレイクショット)!!


(死んじゃいます)


しかし勇次郎は恐竜と戦うからいいとして、
ゲバルに興味持ったはずでは?息子のバキ君はどうするんでしょうか?


日本に帰ってから7週間ほどあくわけですし、
その間何もしていないというのも主人公としてどうかと思います

・・・もしかしたら、松本家の前で土下座しながら
「俺とよりを戻してくれッッッッ」と叫んで7週間居座り続ける気かもしれません


・・・勇次郎が恐竜相手にどう戦うかも想像し難いけど、

それ以上にバキ君のカッコいいとこが想像できないなぁ


いっそ、『ゾクセイ』を読みながらリアルシャドーにふけるとかは、どうだい?(何が「どうだい」だ)