範馬刃牙
第74話「Over the Muscle」
今週はカラー3ページに渡ってアメコミ調の扉絵です
アメリカ編クライマックスな事にかけているのでしょうか
でもまぁ、確かに今回の戦闘はアメコミっぽいところがありましたからね
オリバさんは一撃で「BAGOOOOOON!」と独房の壁を破壊しましたし、
バキ君は攻撃を受けてドロドロに溶けてもすぐに復活しましたしね
きっと勢いよくドアにぶつかって平べったくなってしまっても、
エアジョッキを突っ込んで数回踏んでやればまた元通りになります
そして今週もバキ君はジェリーがトムをおちょくるが如くオリバさんを挑発します
「このガキ・・・」
「ただではおかん・・・?」
「ただではおかん!!!」
多分、初めてだったであろう穴に、
二本同時に挿されるという痛みを経験してオリバさんがブチギレます
しかも相手がバキ君だったら、屈辱感も相当だったでしょうし、これは犬に噛まれたと思って忘れられるものでもありません
きっと、「ただではおかん」の内訳は、
バキ君の穴という穴に突っ込みまくることなんでしょうね
まぁ、バキ君の場合むしろそれを望んで受けそうですが
オリバさんの台詞を先読みできた理由も、期待感からきているのでしょうか
(なんでMっ気を発揮すればする程強くなるんだよ。どこの垣原組長だ)
猛り狂うオリバさんに対し、あくまでバキ君は冷静に語りかけます
ピンチになってヘタレ顔になったり生意気顔になったり、本当に忙しい主人公です
「小細工を弄して勝ったところでさほど意味はない」
「小細工なら勝てるとでもッッ?」
まったくもってオリバさんが正論です
なんかバキ君、かなり余裕ぶっこいてますけど、
実際は最大の必殺技が破られ、鼻の穴に指突っ込んで一矢報いただけです
それをいきなり、リアルシャドー通りの展開でフェアじゃないみたいな発言をされても戸惑います
「殴り合おう」
「(わたしも何を言ってるのかワカらなかったよ
そもそも2人は戦ってるワケなんだから)」
「正面からだ
足を止めて男らしく堂々と」
「(オリバは苦笑うしかなかったと思うよ)」
「こんな時どういう顔をすればいいかわからないの」
「苦笑えばいいと思うよ」
あくまで上から発言のバキ君に、オリバさんも苦い顔です
確かにバキ君の目的は勇次郎を倒せるぐらい強くなることで、
オリバさんを小細工弄してでも倒す事では無いので言い分はわかります
分からないのは、なんでこんなに調子ぶっこいてるのかって事だけで
とことん自分のワガママを貫くつもりのようですバキ君
そういえば、マゾヒストって人種は結局はワガママな人が多いです
マゾの思考ってものは基本的に「俺を攻撃して気持ちよくさせろ」ですから
受身に見えてても、実は気持ちの面でマゾが攻めてたりするのです
言うなれば、待ちに徹するノゲイラです。つまりノゲイラはマゾです(その理論はかなり違う)
とりあえず重度のM性を持つバキ君のワガママも超一流と言うことでしょうか
やはりバキ君に必要なのは、バキ君を真に満足させてくれる女王様のようです
きっと梢江ちゃんがそのうちS性を高めて再登場するんでしょう。刃がついたブーツ履いてたりして(イチかよ)
「NOオオオオオオッッ
絶対に打ち合うなッッ
殺されるぞバキッッ」
バキのピンチに、マイケルが吼えました
オリバさんが破った独房の一室に入っていたようです
・・・なんか、見えないところで罪を重ねていますねマイケルさん
所長の嫌がらせがまだ続いているとも考えられますが、
いったいどんな罪で独房に放り込まれてしまったんでしょうか?
ひょっとして、マウス達相手に乱闘した件で無理矢理しょっぴかれたとか
以前はゲバルがいたので下手にこの件を蒸し返すわけにはいきませんでしたが、
ゲバルさえいなくなれば、後はマイケルに罪なすりつけ放題です。・・・ホントにありそうなのが嫌な話です
「おまえは体重差がワカってないッッ
ボクシングがなぜ17階級もあるのか考えてみろッッ
ミドル級程度のオマエがミスターと打ち合うなど自殺行為なんだッッ
俺ですらがミスターの正面には立たないッッ 立てないッッ」
無謀とも言えるバキの行いをマイケルが必死に止めようとします
この刑務所ではこのような場合、警告なしで発砲が許されていますが、
それでもマイケルさんは忠告をやめません。まさに命をかけた友情ッッ!
ここでもしボブさんが空気を読まずに発砲しても、
マイケルさんんは最後までバキ君のために叫ぶことをやめないでしょう
なんという友愛といたわりでしょうか! マイケルさんのこの友情パワーに、バキ君はどう応えるのか!!?
「わかったよマイケル・・・
わかった・・・・・・・・・
ヤル価値 十分ってワケだッッ」
ちっとも分かってねぇ・・・
壁には鬼の貌がまるで嘲笑っているかのように残り、
バキ君自身の顔にも悪魔のような薄笑いが張り付いています
たとえマイケルが撃たれようが、でもそんなの関係ねぇ! でもそんなの関係ねぇ!!
今にもパンツ一丁で踊りだしそうなバキ君の気迫を感じます(元ネタ:小島義雄)
つーかもうちょっと、刑務所内でできた絆とか大事にしようよ主人公
復讐鬼になったヘイトですら、もうちょっと周りにいる人を大事にしてたと思うよ?
きっと今のバキ君だったら、両腕が外れても誰もつけようとはしてくれません
銃殺覚悟、まるで陰腹を切って主君を諌めようとするマイケルの漢気も、
ただ強くなろうとするバキ君には届きませんでした
もし銃殺されたら、薄笑いを浮かべたバキ君を見て「暗君・・・」とかつぶやきそうです
そしてバキ君は、マイケルが叫んでるの聞いて、
「お前、30キロ下の暴走族と殴り合いして負けてたじゃねーかよwww」とか思ってそうです
「(もう・・・・・・・・・・・・・・・
誰も止められない・・・・・・
マイケルも・・・・・・・・・・・・規則も・・・・・・
おそらくは―――この惑星誕生以来の―――
最強のブン殴り合い!!)」
このまま、殴り合いの果てに決着がつくんでしょうか?
ただの殴り合いならオリバさんが負ける事が想像できませんが、
今はちょっと口プロレスで負けていて若干オリバさんが追い込まれている形です
このままバキ君に勝たれるとますます主人公が調子こきそうなので、ぜひオリバさんには頑張っていただきたい
この不利なムードを払拭するために
いっそ、マリアさんをつれてきてはどうでしょうか?
マリアさんが見守っていれば、オリバさんは無限に愛の力でパワーアップしそうです
それに対し、強くなるために梢江ちゃんと決別したバキ君にはパワーアップの術がありません
そう、愛の力こそ、バキ君に対するオリバさんの圧倒的なアドバンテージなのです!!
・・・まぁ、愛の力で逆転されるってのも、主人公としてどうかと思いますが
頑張れバキ。こっちが心から「頑張れ」と思えるような主人公になる事を頑張れ
(≠お前を信じる俺を信じろ)