範馬刃牙
第70話「無意識」
今週はオリバさんが急に倒れた種明かし編です
いきなりオリバさんが倒れた謎の解明をする事はできるのか!!?
まぁ、どちらかと言うとバキ君が何故かこんなに強くなってることの解決編が欲しいのですが
こっちが一番難解な謎って気がします。正解率1%どころの騒ぎじゃないでしょう
いっそ、「むしろバキに負けるのがオヤシロ様の祟り」だと言われた方がよほどしっくり来るような
監視カメラに映っていたのは、バキとオリバさんの戦いの記録です
カメラによれば、バキが動いたのは0.109秒後
そして0.206秒でパンチがヒットし、0.315秒でオリバを失神させています
その後0,5秒ほどかけて1秒後のオリバ前転シーンへ繋がるというのが真相だったようです
言うなれば、バキ君の新必殺技「その間 0.2秒パンチ」が完成した瞬間です
これは「ジャブより疾ぇ・・・」と驚いてあげるのが優しさでしょうか
武蔵だのオリバが急に倒れただの散々盛り上げておいて、
やる事はただの右ストレートかよとツッコんであげるのが優しさでしょうか
まぁ、バキ君は前向きな人なので厳しい意見の方が興奮・・・じゃなかった、発奮してくれそうです
いっそリアルシャドーが実体化して攻撃したとか、
文献から武蔵の技をパクって使用したとかトンデモが入るかと思いましたが、
派手なパフォーマンス技はあっても攻撃方法は地味なのはバキ君が少年時代から背負った宿業のようです
必殺技扱いだった剛体術なんて、もうマニア知識のレベルだしなぁ・・・
一応、丹波文七の必殺技である『虎王』も使えますが、少年時代に一度使っただけだしなぁ
刑務所暮らしが永かったんですから、なんか見栄えのいい技の一つも考えればよかったのに
つくづくバキ君はこの刑務所で何やってたんでしょうか。技名を考える時間ぐらいは腐るほどあったでしょうに
しかし、このビデオには肝心な部分が映っておりません
そう、なんでオリバさんがこんな真っ向からの攻撃を無抵抗で食らったかと言う事です
戦いの様子をビデオで見ていた所長も、同じ事をボブさんに質問します
「説明しろよ なぜ無抵抗なのか」
「ミスターオリバが
意識がなかったからです」
「ハハハ・・・・・・どーゆー謎かけかね
オリバは気を失ってたというのかね
映像の彼は立っているではないか
戦おうとしてるじゃないか」
「モチロンそうです しかし―――」
ここで冷や汗流しながら驚いて質問するだけで、今週の所長の出番はおしまいです
最近、所長はビビって冷や汗流す時ぐらいしか出番がありません
まぁ、今は大きな儲け話を目の前で不意にしたショックも大きそうですしね
このビデオを全米放映して儲けられないかとか考えるので精一杯だったりするんでしょう
で、どんな内容か見てみたら1秒でオリバが倒れる映像だったと
壁のぶち抜きシーンやバキの転落シーンの再現映像でも作らないと、
とてもじゃないけど一般人に見せられるレベルの映像にはならないですねこれは
所長の儲け話との縁遠さもまた、宿業と言えるレベルなのかもしれません
もうマイケル所長にできる事と言えば、部下に説明を促す事だけです
捜査や分析は現場に任せ、自分はただ聞くだけと言う見事な連携がなされています(その男、駄目所長につき)
「やはりそうか
鼻たれのオマエがよもやの急成長
やはり範馬の血 期待しててよかった・・・・・・」
失神から目覚め、いきなり説明を始めてくれるオリバさん
いきなり失神したと聞かされた時は驚きましたが、なんだか余裕がありそうです
まぁ、オリバさんの場合意識を失ったとしても、
筋肉が自動的に動いて戦ってくれそうなので問題は無いでしょう
しかし、この期に及んで「範馬の血」のおかげで強いと言われるとは・・・
最近、バキ君の個人としての人格が徐々に無視されているような気がします
まぁ、本人は無視されても仕方ないような人格になりつつあるのですが
黙ってないでなんか喋りなよ主人公
「トール・ノーレットランダーシュ著
「ユーザーイリュージョン―――意識という幻想」」
いきなり本の内容を解説し始めるオリバさんに、
ボブさんは「??」と困惑しているようです
そりゃ所長も「見届けてばかりおらんで―――解説しろォ!!」と怒鳴りたくなりますね(どこのドクターだ)
やっぱり、バトルにおいて解説ってのは重要になってくるものです
オリバさんがセルフ解説できるとはいえ、当事者に解説を任せきりなのは問題です
バキ君なんて、相槌すら打ちませんからね。バキ君同士の対戦だったら、見てる方は何がなんだか分からなくなる恐れがあります
この刑務所も今後、サディスト看守やマウスみたいな戦闘力の高い問題児看守だけでなく、
本部さんを門外顧問として呼び、解説専門の看守を呼ぶぐらいの対応が求められると思います
「人が行動くとき―――
脳が「動け」と命ずる0.5秒前に信号が発せられる」
要するに、知覚して行動するまで0.5秒のタイムラグがあって、
バキ君はその間にオリバさんを攻撃したと言うのが事の真相のようです
「くぐり抜けてきた数々の修羅場
片時も気を許せぬ日常
そして五体に流れる範馬の血
それらがオマエに0.5秒をギフトした」
なるほど、バキ君が0.5秒の隙間をつける理由も分かりました
つまり、バキ君の今までの人生における闘いの積み重ねが今開花したと
そしてその積み重ねに『範馬刃牙』シリーズでの出来事は入ってないと
そう言う事なんでしょうか。いや、一番新しいソースですらコミックス30冊分以上前の過去ですし
むしろ、片時も気を許せぬ日常って、その直後柳さんに負けちゃってますからね
なんかあまりいい過去が思い出されません
0.5秒のギフトというか、神様が哀れんで与えてくれたのかもしれません
しかしオリバさん、バキ君にそんなボーナスタイムがあるにも関わらず、
慌てた様子もみせず、むしろ余裕たっぷりに解説を続けます
「近代スポーツには思いもよらない
日本武道にだけ存在した稀なる発想
そんなお宝ではあるが わたしには必要ない
何故ならわたしには これがあるからッッ」
そしてオリバさんは両手を振り上げ、いきなり振り下ろすと
バキ君には何か驚愕するようなものが見えたようです
「(・・・・・・・・・・・・ッッ
なんだいこりゃッッ)」
ようやく主人公がコメントしたところで次回へ続きます
オリバさんは一体何をしたんでしょうか?
まぁ、オリバさんと言えば筋肉、筋肉と言えばオリバさんなので
バンプアップとか筋肉卍解とか、もしくは輝く筋肉ポージングでバキ君を魅了とかでしょうか
ポーズ的には、バキ君との戦いの前にオリバ脱衣をした時のポーズに似ているので、
もしかしたら「筋肉一つあればいい!」と、皮まで脱いだのかもしれません
もしくは、外見が破れてオリバさんの中の人が出てくるとか