範馬刃牙
第69話「刹那」



ついにバキ君の背中に鬼が浮かび上がりました
今までオリバさんにいいようにやられていましたが、
これでバキ君にもようやく勝ち目が見えてきたというところでしょうか

なんせ、鬼の貌ですからね
そりゃ、バキ君は今までリアルシャドーだのゲバルと戦う(そして無視される)だの、
自分で強くなろうとする分にはろくな結果にならずむしろ弱くなってないかお前って気もしましたが、


この鬼の貌が出てきたからには貧弱だったあの頃とはおさらばなのですよ

なんせ、鬼の貌と言えば勇次郎の強さの代名詞でもありますからね
その勇次郎を『オーガ』たらしめている背中の鬼が浮かんだからにはバキ君の強さにも説得力が出ます

今まではバキ君の強さにあんまり納得がいかないもんで
思わず『納得』を求めてアメリカ大陸横断レースに出場しようかと思ってしまいましたが


鬼の貌が浮かんだからには納得せざるを得ませんね
なんせ、勇次郎の背中にも浮かんでいる鬼の貌なんですから!!


・・・・・・親父を超えるための戦いで、

ネウロもビックリの七光りぶりを炸裂させるのもどうかと思いますが


さて、技も肉体もどこかからパクってきて強くなっているバキ君

今度は、宮本武蔵の立ち姿をパクっているため看守さんもビックリです(ニュアンスが微妙に違う)



「宮本武蔵の自画像と言われているあの姿―――
識者の眼から見ると単なる人物画の域を超越るものと言う」
 


なるほど、言われてみれば確かに隙の無い立ち姿ですものね
私も、よくよく見ると単なる人物画の域を超越るものが見えてきます



「射抜くように見開かれた眼光・・・・・・・・・」



「うおっ まぶしっ」



「理想的に脱力がなされた握り・・・」



「いい銃だな 少し借りるぞ」



「重心を読ませない―――
それでいていつでも踏み出せる備え・・・・・・」



「あの爺さん・・・落ちながら戦ってる・・・」



「そしてそれらの統合・・・・・・
その全てが表現されているという
ムサシミヤモトの身体能力は・・・・・・・・・・・・
近代アスリートの金メダリストを遥かに凌駕すると
そんな希代の武道家に わずか18歳の少年――バキ・ハンマが重なる」



「言われなくてもスタコラサッサだぜ〜」
 



・・・・・・うん、なんだかとっても重なった感じがしますね(何がだ)

と言うか、バキ君は何時の間にそんな達人の領域まで達してしまったのでしょうか

巨大カマキリと戦ってた辺りは確かに人間離れしてましたが、
アレは宮元武蔵と言うより果心居士って感じでしたしねぇ


むしろSAGAを読んだ感じでは達人と言うより勃つ人ですしね(最低)

そういえば、武蔵は不意打ちを避けるために風呂に入らなかったり、
女を抱いている時に敵に襲われた場合を想定し、盾にできるよう騎乗位で抱けと言ってましたね

ひょっとすると、少年時代からのバキ君の駅弁スタイル好きは
いざって時のために女を盾にするために考えられた兵法上の結論だったのかも知れません

そう考えると、バキ君の勃ち姿が武蔵に重なるのもなんとなくうなずける話ですね(ねぇよ)


ともかく、バキ君は武蔵スタイルで覚醒したようです
その様子に、看守さんも期待せずにはいられなかったようです


「かつて観た日本の映画
対峙する剣豪2人
静止したままの向き合う日本刀
永い・・・・・・・・・・・・不可解極まる永い時が流れ・・・・・・・・・・・・・・・
刹那ッ 一瞬で決する明暗 そんな・・・非スポーティな結末」
 


武蔵モードのバキ君とオリバさんの対峙に看守さんも興奮しているようです

ただ看守さん。非スポーティな結末とは言いますが、


防具もつけずに真剣持った二人が立ち会って、

お互いザクザク斬りあったらスポーティな結末になるんですか?


『ONEPIECE』じゃないんですから、
人はそう何度も何度も斬られて命が繋がるほど丈夫ではありません

なんかこの看守さんの感想はどこかズレている気がします


あと、「不可解極まる永い時が流れ」「刹那ッ 一瞬で決する明暗」に関しては確かにそう思いますね

私も最近、よくそんな感じの結末をよく見ますからね


鳴り物入りで二世キャラ出して、「その間2秒キック」で終わらせるとか

ミスター2として散々話題を盛り上げておきながら
伝説の大技「地球拳すっ飛ばし」を発動させて決着をつけちゃうとか


不可解極まる永い時が流れた後の一瞬の明暗ですよ


この時点で、なんだかとても嫌な予感がしないでもないですが、
続けて読み進めると、オリバさんがバキ君の変化を見て冷や汗を流していました



「ビューティフルだバキ・・・・・・・・・
どうやらわたしは・・・・・・大変なスイッチを押してしまったようだ」
 


ちょっとオリバさん! なに危険なフラグを立ててしまってるんですか!!?

バキ君が何も喋っていないのと合わせて、
今まで優勢だったのにこの場での弱気発現は大変なフラグです

この後、「俺・・・この戦いが終わったら、マリアと結婚するんだ・・・」などと言い出したら取り返しがつきません


急にいい人になるのも危険ですよ!
まぁ、最近急に感じ悪い人になったのは別の意味で危険でした



「小細工は性に合わない
いかせてもら―――」
 



『不安の種』以上にページめくるのが怖い 



なんせ、「いかせてもら―――」ですからね
オリバさんが何か仕掛けて、台詞が中断されてますからね

ここまでしっかりしたフラグは陸の孤島で連続殺人が起こった時に
「犯人がいるかもしれない中にいられるか!」と一人で密室に閉じこもった男を見て以来です


オリバさん・・・刹那でやられちゃうのかなぁ・・・
嫌な予感しかしませんが、ページをめくらなければ先に進めません
「男には死ぬと分かっていても死なねばならんときがあるのじゃろかー」とファーザーも言っていた事ですし

ここはもうハーロックファンに殺されたものと思って次のページに進みます


すると、そこにはなんか縦回転してるオリバさんと、変なポーズで冷めた目をしてるバキ君の姿



・・・・・・これがGUN道の舞って奴でしょうか?(そろそろMUSASHIから離れろ)



「わたしはね・・・・・・
神に誓ってもいい
その瞬間―――わたしは断じて瞬きをしていないッッッ
ミスターオリバは前に出ようとしたんだと思う
ほんの微かだが・・・・・・重心が前へ移動したように見えた
そして気が変わったかのように床へ謎のダイブ・・・・・・
西洋人である我々には見ることすらかなわぬ
しかし我々は幸運だった 見ていたものがいたのだ
何が起こったのかをッッ」
 


えーと、看守さん。西洋人だから見れない、と言うのは別問題だと思いますよ


だって、東洋人の私だって今、現実を直視したくないですもん


オ、オリバさ〜ん!!?

ここはポルナレフAAでも使って、
「オリバさんが動いたと思ったら倒れてた」と言う事をありのまま話すのがベストなんでしょうが

探してくるのが面倒くさいオリバさんの安否が気遣われるので大人しく見守る事にします


とりあえず、何が起こったのかの説明は次週のようです

ちゃんと説明はしてもらえるのでしょうか?
いくらなんでもこれで決着は無いと思いたいのですが
これでいきなり、オリバさんを倒して目的を達したバキ君が刑務所を出ようとしてたら、

ショックで白髪になりそうなんですが、

そしてそのまま秋田書店に殴りこみにいくかも知れません

(「犯人は2mを越えるような白髪の・・・・・・老人でした・・・・・・・・・・・・・・・」)


まぁ、「板垣先生ならやりかねない」と言うのが大変怖いですが、
オリバさんも今まで勇次郎に匹敵する実力者として描かれ続けた超一流のグラップラーです

ここからまた二転三転するような勝負になってくれると信じます

だってこのままだと、勇次郎との勝負までの道のりで


一番苦戦した相手が妄想巨大カマキリになってしまいますからね


まぁ、そうなったらそうなったである意味伝説になるでしょうが

流石に洒落にならないので、オリバさんの頑張りに期待する事にします