範馬刃牙
第68話「その変化」



オリバさんに追い詰められ、大ピンチのバキ君が変化します
ただ、変化するにしてもオリバさんとの実力差が埋まるかどうかはちょっと疑問です
元々が相当なものですし、もし背中に鬼の貌が浮かんでも劇的に強くはならない気がします

もしそこまで強くなってしまったら、逆に実力のほとんどが背中の鬼便りって事になり、

そこまで遺伝的な強さに依存されると今度は父親超えが難しくなるような気がします


でもまぁ、「だったらオリバに勝てるようになる変化とはなんだ?」と聞かれても



バキ君がいきなり自ら顔の皮を剥ぎ始め、


中から勇次郎が出てくるぐらいしか思いつきませんが


そしていきなり始まる地上最強決定戦

バキ君の生死が一年ぐらい不明になっても文句が出なさそうな対決ですね


まぁ、最近せっかく主人公が頑張ろうとしているので、
生暖かくその変化の方向性を見守ろうと思います

・・・何故か今一瞬。小学校の頃、ウーパールーパーの生態を観察してた過去を思い出しました



アリゾナ刑務所では、4年前に現在バキ君が落ちた場所で7階からの転落事故があったそうです

まぁ、この低い手すりですし、この前も看守が落ちかかってましたし、むしろよくありそうな事故な気がします


驚くべきは、床に激突したバキが作った激突痕は、
その落下事故によるもののゆうに2倍は超えていると言う事です

じゃあなんでバキ君は原型を留めてるの? って感じですが


ギャグ漫画なら、ミンチになっててもおかしくないダメージです
回想する看守はこの時点では、バキの敗北どころか死までイメージしてしまってるような口ぶりです



「そのときのオリバ・・・・・・・・・?
さァ・・・・・・・・・ワカらないよあの人は・・・
謎の多い人だからね 我々にとっても・・・・・・・・・・・・・・・」
 


しかしオリバさんは、転がるバキを見据えながら一切気を緩める様子がありません

範馬の血脈がこの程度で終わらない事を知っているのでしょうか
バキの変化を見守るように、微動だにせずに横たわるバキを見つめています



「息を呑んだよ
うつ伏せがあお向けになっただけとは言え――――――
動いたのだから 地力で・・・・・・」
 


地味な動作ですが、しっかりと生存をアピールするバキ君

看守の皆さんも、「なんでアレで生きてるの?」と言わんばかりに驚愕の表情を向けます


さぁ、このオリバさんによる必殺の一撃を受けきり、バキ君は何を思うのか!!?



「ああ・・・・・・気持ち・・・・・・いい・・・・・・・・・」 



・・・・・・え・・・? これ・・・変化・・・? って言うか、覚醒・・・・・・?


まぁ、ピンチで主人公が目覚めるのは正しい事だと思います

しかし、こっちの目覚めは少年誌的に間違ってるものだと思うのですが


背中の鬼より先に股間の鬼を目覚めさせるつもりでしょうかバキ君
確かに、ソレはバキ君の身体の中で最も硬そうな部位ですけれども!!

まさか、わざと刑務所に入ったのは、強制的に己を禁欲に追い込む事により


股間の超人強度を1000万パワーにしようというもくろみだったのでしょうか


オリバさんのアメリカン摩天楼に対抗するには、
ダイアモンドの硬さを再現するマウントフジしかないのかも知れません

もしそう言う対決になるならテレビ放送をやめて正解だったでしょうね
いや、バキ君だったらむしろテレビ放送にした方がさらに硬度を増しそうですけど



「この感覚・・・・・・・・・甘い痺れ・・・・・・
5年前―――――――父・範馬勇次郎を相手に闘い―――
味わい尽くしたあの感覚
その差が理解らぬほど隔たる 実力差 懐かしい・・・・・・
ああ・・・・・・あれが―――――あれが始まっている・・・・・・・・・・・・」
 


なんか甘美な思い出に浸ってますねバキ君

いや、バキ君。父親との思い出に浸るのは別に構わないのですけどね



たまにはお母さんの事も思い出されてはいかがでしょうか


ちょっ! バキ君! 主人公! なんで快楽に流されて復讐を忘れてるのさ!!(それなんてエロゲ?)


脳内麻薬も分泌させて相当気持ち良さそうにしていますねバキ君

ちょっと猪狩さん、もう一度愛人をメイクしてこの場に連れてきて下さい

バキ君、変化させるのは肉体だけで、戦いの動機を変化させるのだけは勘弁して下さい


ともかく、脳内麻薬を出し始めたバキ君
さぁ、これによる変化でオリバとの戦力差を埋める事はできるのでしょうか!!?



「・・・・・・・・・・・・??
・・・・・・なんか・・・・・・
溶けてね・・・・・・? 俺」
 



そして液状化して、刑務所の床を満たすバキ君

まぁ、戦う動機の変化よりはまだ受け入れられますね


巨大カマキリと戦うのと比べれば、これだってちょっと人間やめたぐらいです

ほら、スパイダーマンにだってハイドロマンってキャラが出てきたじゃないですか
そのうちワンピースにも液体人間だって出てくるでしょうし。これぐらい問題無い気がします


むしろ問題なのは、溶けたバキ君のこれがただの水ではなく、



尿かも知れないって事です


オリバさんの尿を浴びて、その尿が残っていたため化学反応を起こしてスパーク

バキ君は世にも珍しい尿人間になってしまったのです(奥様は魔女だったのです調で)


これならオリバさんにも対抗できるかも知れません

なんたって尿ですからね。私なら触りたくもありません


これがワンピースなら、ルフィが紙オムツを手に巻いて
「お前はオムツが怖いんだ!」と殴りかかるところですが、

バキ君も変化したからにはただの尿では終わらないでしょう

恐ろしい事に――或いはこの尿には多量のたん白が含まれているかもしれません


それも、尿だけで妊娠しそうなレベルで(検査で間違われるだけでそれはたん白ではない)


尿人間になったバキ君はどのような戦い方を見せるのか?

と、思ってたらなんか次のページでは固体に戻ってました。ちぇっ(当たり前だ)


まぁ、戻ったはいいけど寝たままの姿勢でハネてましたから変態度は変わりません

と言うか、どんな筋肉が作用すれば背中からハネるんですか?
背中の鬼から手が生えたか、シルバーチャリオッツでもいないと絶対無理だと思うんですけど


そしてここでようやく看守はバキ君の『変化』に気がつきます



「彼が横たわっていたコンクリート・・・・・・・・・・・・・・・
正確には背中のあたりに・・・・・・・・・バキの汗によるシミが
・・・・・・まるで人の貌のように
伝説は知っているがモチロン初めて目にする
日本の古武道にだけ存在し――――――
遂には封印された・・・・・・・・・・・・
打撃筋鍛錬法 その鍛錬によってのみ―――
形成される悪魔の貌」
 


ついにきた! バキ君に訪れた変化!!

おお! 確かにこれは凄い変化を起こしてしまったようですよ



そっか〜〜〜〜鬼の貌って、訓練でどうにかなっちゃうんだ・・・・・・orz


なんだか、夢の国の住人に中の人がいたのを見てしまったような気持ちになりました

もうちょっと人知を超えた存在だと思ってたのですが
まぁ、これはバキ君の場合で勇次郎の場合は本当に格闘によってのみ身についたものかもしれませんが


そして最後の変化。看守の目に、バキ君の姿がある男と重なります



「世界で最も高名な剣術家
誰もが知るあの男に・・・・・・・・・ッッ」
 


看守がバキ君の姿に見たのは、宮本武蔵の姿だった!

まぁ、これは分かりますね。私も、バキ君の姿に重ねた事がありますもん


ほら、シコルスキー&柳連合軍と戦った後なんか特にね




「言われなくてもスタコラサッサだぜ〜」って感じで(ムサシ違いだ)


他にも、『大江戸ジゴロ』とかね(武蔵が腐れ外道の漫画)

ロケット団のムサシとか、やられぶりが似てますよね(もう完全に名前だけじゃねぇか)


と、言うワケで今週はバキ君が七変化で色々変化しました

いや〜、どの変化もいろいろと見ごたえがありましたね



読者的に嬉しい変化が何一つ無かった気もしますが


・・・もうさ、溶けたままでもいいじゃん(どんな格闘漫画だ)