範馬刃牙
第65話「純粋」

独房の壁を突き破ってついに始まったバキVSオリバ

全米に放映される予定だった試合も、観客はたった一人の囚人だけです


つまりこの囚人は、全米の人間が享受する予定だった感動を、
こんな最前列で、しかもたった一人に凝縮されて与えられるわけですね


よっ、この幸せ者!! 大統領も見たがるスペシャルマッチを、

こんな命の危険に関わるような距離で見られるなんて!!


・・・・・・幸せも圧縮しすぎるとダイオキシンが発生しそうになるんですね


この事がトラウマになって、
以降一人で部屋にいると隣から壁を突き破ってバキが飛び出してくる恐怖に脅えないといいのですが

この囚人にとって、今のバキ君は「不安の種」に出てくるなんだかよく分からない存在と同義って気がします



「オーガの倅だけのことはある
闘争に対しては生真面目なんだな
わたしが間違っていた
君の言う通りだ 純粋ではなかった 許してくれ」
 


負けず嫌いのオリバさんが、自ら非を認めて謝罪しました
今までは駄々っ子のように自分の不自由を認めまいとなりふり構っていませんでしたが、
自分の間違いは間違いだと言える冷静さと度量を取り戻したようです


そして両手を大きく上げると、一気に腕を振り下ろします

次の瞬間、(服が)はじけるアンチェイン! ビスケット・オリバ!!


今度はジャンプではなく、服の方が吹っ飛びました

いやいや、どれだけ脱衣のバリエーションがあるんですかオリバさん


そのうち「ワシの波動脱衣は百八式まであるぞ」とか言い出しかねません


この脱衣こそがオリバさんの新しい技、オリバ解放(オリバ・リベレイション)なのでしょうか


しかし見てください皆さん
このシーンを見てもオリバさんがただの直情筋肉馬鹿では無い事は明らかです

そう、オリバさんはあくまで冷静です


何故なら、筋肉の膨張でタキシードを吹き飛ばしておきながら、



パンツにはシワ一つ刻んでおりません


大胆にして繊細な脱衣技術。これこそが縛られぬ者(アンチェイン)としての高みです


脱げば脱ぐほど強くなるのが武人の常識ですが、
決してパンツまで脱いではいけないのが武人の矜持です

このオリバさんの一流のパフォーマンスを受けて、さぁバキはどう動く!!?(どうも動くな)



「目覚めたアンタが相手なら
俺もこのままってワケにはいかねェな・・・・・・・・・」



オリバ・リベレイションを果たしたオリバさんはまさに最自由

いかに口先で翻弄しようと、指錠をつけたまま戦えるような相手ではありません


この不利な状態をイーブンに戻すべく、まずバキ君は肩の関節を外します

そして、首を肩から抜いて両手を前に戻すと、また肩の関節を戻します


・・・・・・え? これは行間を読めって事なんですよね?

バキ君、ちゃんと関節外したり戻すための動きとかしてるんですよね


でもバキ君の場合、小脳撃ち抜かれないと動き続けるらしいですし
関節をゴキゴキ鳴らす感覚で関節が着脱自在になっててもおかしくないところが恐怖です

目の前でおきる超常現象に観客の囚人も「はァ―――!?」と困惑してます



「多少は自由になったが・・・・・・・・・
まだ十分とは言えんな」

「うるせェなァ」



そう、肩は自由になったとしても、
指が封じられていては腕ごと封じられているも同然

バキ君はその戒めを破るべく、己の両脇を締め付けて力を込めます


まさかこのまま指錠を破壊するつもりなのでしょうか?
確かに、父親の勇次郎ならばそんな力技も可能でしょうが・・・

それとも、範馬の血に目覚めたバキ君にもできるというのでしょうか?

言われてみれば、バキ君には範馬の血を持つ者の証がありますからね

そう、背中に浮かぶあの貌が・・・
これだけ力いっぱい脇を締めれば当然浮かんでいるでしょう

次のページ、久しぶりに見えるのはバキの背中に浮かんだあの貌!! やはりこれは!!





・・・・・・って、あれ・・・? これって・・・・・・・・・オチョナンさん?(by不安の種)


しかも良くない方のだ! 良くない方のオチョナンさんの貌が浮き出てらっしゃる!!


なんで? なんでバキ君の背中にオチョナンさんがいるの?

私が困惑していると、バキ君の指錠はスルリと抜けて地面に落ちてしまいます



「お待たせ」

「はァ――――――!?」



この怪奇現象に、観客囚人も思わず不安になって叫びます

・・・しかし、この人もこの人で今週「はァ」としか言ってませんね
パンツ一丁の男二人見ながら「はァ」「はァ」としか言えないとは、この人もとんだ変態です(言いがかり)

「ミスター・不安」バキ君的にはこの人に変態観客としての資格を感じたのでしょうか

これからの解説のトレンドは、ただ単音で驚くだけの「はァはァ解説」なのか!!?(どんなだ)


まぁ、観客囚人とオチョナンさんはともかく

バキ君も戒めから解放されたのは事実です
果たしてバキ君はどういうトリックを使ったのでしょうか?
オチョナンさんの貌を背中に浮かべるとミステリアスパワーが使えるようになるんでしょうか


しかし、この超常現象もオリバさんの超知力の前では理の内です

なんでも、バキ君は脇を締めて血流の流れを止める事で、
指を細らせて指錠から指を抜いたそうです


関節着脱自在の次は血流までコントロールしました
バキ君はパワーの追求ではなくテクニックの追求に余念が無いのでしょうか

きっと、前に同じ事やったことがあるんですよ。具体的に言うとSAGA時


血流をコントロールして太くしたり細くしたり
関節を外して色んな角度から責めたり様々なプレイをしたのでしょう

そりゃ背中にオチョナンさんも出るよ。どれだけ業が深いんだよ(言いがかり)



「互いが自由になった
君も そしてわたしも」

「ぶっこわれた壁1枚・・・・・・・・・隔てちゃいるが」

「ああ・・・
2人は既に間合だ」
 


ついになんのしがらみも障害も無い真剣勝負勃発!

バキの拳がオリバを捉えて次週へと続く!!



・・・・・・・・・・・・夢オチじゃないですよね?(不安な様子)


もしくは実はこれはオリバとの試合じゃないとか

一通りオリバと試合した後で、いきなり場面が転換するとか








バキ「・・・・・・と、オリバと戦った場合の決着はこうなるわけだ。分かったか、ルミナ?」


ルミナ「まだリアルシャドー続けてたのかよ!!

どおりでいきなり刑務所に入ったあたりでムリがあったはずだよ!!

ってかゲバルって誰だよ! 戦わない相手なら出すなよ!!
しかもアイアン・マイケルいる意味わかんないし! なんでそこまでヘタレてるんだよ!!」


バキ「だってルミナがファンだって言うから。なんか『マイケルのくせに』って思ったら、つい」


ルミナ「嫌がらせかよ!! どんだけ器ちっちゃいんだよ!!」


まぁ、こうならないためにも(なってたまるか)

バキ君には頑張って欲しいところですね
せっかく主人公がラスボス一歩手前の相手と戦っているんです

今までのグダグダっぷりを忘れさせるような戦いを見せて欲しいですね


これでショーバンみたいにスネて「読者の思い通りになんか戦ってやるもんか!

とか言い出したら暴動が起きそうですが(なんでそんなメタな展開になるんだよ)