範馬刃牙
第58話「刃牙の自由」
本誌に載ってた前号までのあらすじ
『勇次郎への近道、オリバ打倒を果たすため、
刃牙は”繋がれざる者”の称号を手に入れた』
えーと、『範馬刃牙』が始まってから、まず勇次郎を倒すという目標のあったバキ君
その後小学生と戦ったりカマキリと戦ったりした挙句無意味扱いされ、
今度はオリバを倒すために刑務所に入ったけど軽くあしらわれ、
前座でゲバルと戦おうとしたら無視されたので今度はアンチェインに・・・
目標に向かうのにいろは坂並のコース取りしてる気がするんですが
バキ君の中でのカーナビはすでに70メートルズレちゃってるんでしょうか?
気付いてバキ君! 君は今、海の中を走っちゃってるんだよ!!?(暗喩)
そんなお使いゲーの主人公状態のバキ君
とりあえず目標は達したので、再び手錠をかけろと所長に要求
繋がれざる者と言うか、空気が読めない男と言った方が近いと思います
色んな人に迷惑かけつつ晴れてアンチェインになり、バキ君も嬉しそうな表情です
ここにはもう、かつて夜叉猿を虐待したと悔やんだ少年は存在していないようです
そんなワガママ小僧を再び収監するため、再び刑務所の扉が開くと
そこにはなんと革ジャンにズボンでバイクにまたがっている実にアメリカンなオリバさんの姿が
筋肉があまりにも肥大しているため、
革ジャンがなんかエロい水着のように見えてしまいます
そして、一回エンジンをふかしてからバイクを降りてバキ君の前に立つ
その描写に4ページもかけるビッグアメリカぶりを見せながらオリバさんが口を開きます
「脱走はあきらめたのか」
「脱走ではなく―――外出・・・?」
「いずれにしろだッ」
「(怒っている・・・・・・ッッ
あの取り乱したことのないオリバが・・・)」
オリバさんの怒りにうろたえる所長
まぁ、確かに普段冷静沈着なオリバさんが取り乱すのは珍しいですよね!
マリアさんのハンカチに唾吐きかければもっと乱れた姿が見られると思いますが
黒人の看守さんがマイケルを美化していたように、
所長さんもオリバさんの事をわりと美化してみているのでしょうか
ともかくこのバキ君のアンチェイン襲名に、
オリバさんはえらくご立腹のようで、バキ君に突っかかります
と言ってもなんだか、親戚のおじさんが甥のやんちゃに説教しているような感じがしますが
「ミスターオリバ
俺の自由がオモシロクないのかい」
「俺と並んだつもりか ぼうや」
「武器を使用わず堂々と外へ
用が終われば帰る
俺とあんた――――――いったいどこが違うのかなァ」
格だと思います(真顔で)
バキ君、刑務所にきてからオリバさんを殴ってもノーダメージだわ
ヘタに絡んでオリバさんとゲバルさんに二人がかりで殴られて気絶するわ
何一つとしていいところが無いんですけど、
それでなんでここまで増長できるのか。自信の源が知りたいところです
なんでこんな無駄に自信満々なんでしょうか
そのうち、「お父さん(勇次郎)が言ってた・・・」とか天の道を行きそうな程の自信満々ぶりです
そんなバキ君の生意気な態度に、オリバさんも腹を立てたらしく、所長に命じます
「マイケル 手錠を外してやれ」
怒っているオリバさんにいきなり声をかけられ、ビクッと震える所長
すっかりイジられ役が板についてしまっています。アリゾナ刑務所のイジラレホワイトですね
・・・アイアン・マイケル(イジラレブラック)とは「ふたりはマイケル」を結成して和解したんでしょうか?(しねぇよ)
いやでも、チームワークは良さそうですからね
もし二人でオリバさんに絡まれたりしたら、マウスもビックリのコンビネーションいじられを見せてくれそうです
この二人のマイケルも、一度どちらが刑務所一の”いじられ役(チェインマン)”かの雌雄を決する必要がありそうです
「外出から戻らなかった時のみ
教えるつもりだったが
日本には「お灸を据える」という言葉がある
ボウヤ 抵抗は自由だ」
ゆっくりと革ジャンを脱ぎ捨て、戦闘態勢に入るオリバさん
どうやら、バイクでの登場はバキ君を追いかけるための準備だったようです
これだったら、バキ君には脱走してもらった方が良かったですね
どうせ4ページ使うんだったら、ただエンジンを止めてバイクを降りるシーンよりも
北斗の拳やマッドマックスよろしくバイクに乗ってオリバさんが突っ込んでくるシーンの方が絵的に映えたと思いますし
まぁ、あの筋肉達磨が荒野の真ん中でバイクに乗って後ろから追っかけてきたら、
ハリウッドのB級モンスター映画通り越してもう『不安の種』の世界だと思いますが
いっそそのままバキ君の首に縄をかけてバイクで引っ張れば完璧なアリゾナスタイルの完成ですね
そういえば、今のとこオリバさんに喧嘩売ったりゲバルさんに喧嘩売ったり、
マリアさんと添い寝しちゃったりしてましたが、そんな大怪我はしていませんからね
バキ君、微妙に護身が完成しちゃってるんでしょうか?
もしかしたら、マイケルがマウス達に襲われていた夜も、
目の前に大きな扉が出現してしまったため助けに行けなかったのかもしれません
オリバさんの命令で、慌ててバキ君の手錠を外そうとする看守さん
しかし、バキ君は看守さんを制し、自力で手錠を引きちぎって外してしまいます
「2日前にミスターゲバルと派手に喧嘩し
多少ダメージが残っちゃいるが
相手は子供だ問題はあるまい・・・・・・・・・・・・って
嘗めてんのはてめェなんだよォッッ」
見開きでノリツッコミをかますバキ君
ツッコミと言うか、やや理不尽気味の逆ギレですが
どちらかと言えば、ここら辺の、静かだと思ったら急に沸点に達する芸は、
彼女の梢江ちゃんからパクったものだと推察されます
コンビ解散の理由は、二人ともキレツッコミ芸ではボケられないからでしょうか?
アライJr編では殺される覚悟がどうのこうの言ってたくせに、
ここでは多少のダメージで逆難癖をつけるバキ君。さらにオリバさんに言い放ちます
「今日は見逃してやる
飯食って出直してこいッッッ」
・・・・・・ここら辺は、池野めだか師匠の芸をパクったと言う認識でよろしいんでしょうか?
とりあえず居丈高になって相手を圧倒する
花山さんから教わったんでしょうかこの交渉術は
ただ、相手は自分以外の自由は許さないオリバさんなので、ここまでの無礼を働いてしまうと来週の冒頭は、
バキ君を祝福するアリゾナ刑務所の皆さん
「梢江ちゃんはお返しします!」と土下座するアライJr
媚びた笑顔でバキの地上最強を認める勇次郎&同意するジャック兄さん
そして夢オチだと気付くバキ君、と言った展開になる可能性もあります
・・・しかし、一応挑戦者としてこの刑務所に入ったのになんでこんな態度デカいんでしょうねこの子
ちょっと幕ノ内一歩の爪の垢を煎じて飲ませたいのですが
せっかくの刑務所なんだし、どうにかして更正させられないもんなんでしょうか?
ここ最近の展開見る限り、まずムリなんでしょうが