範馬刃牙
第54話『完全決着』
今週の範馬刃牙は巻頭カラーです
カラー1ページ目はオリバの中身の超筋肉です
・・・・・・・・・フツーにグロ画像ですよこれ
グラビアで興奮してた中学生とかがEDにならないかちょっと不安になるのですが
とにかくBMとか視肉とかって単語が思い浮かぶ巨大肉がカラー1ページ使って丸々描かれます
確かにまぁ、ここまでくると愛だってもてそうです
人間、本当の恐怖に出会うと笑うしかなくなるって言いますしね(SANチェック失敗)
そんな愛すべき筋肉の真の姿をオリバさんは語ります
徹底的に語ります。大増23ページの半分近くを筋肉語りに費やします
あの・・・それで、ゲバルさんに勝てた理由ってのは・・・?
とりあえず、もうゲバルのゲの字も出なくなるぐらいには筋肉の方が大事みたいです
「この俺が仮に・・・
この筋肉を閉じ込めている扉を開いたなら・・・・・・・・・・・・
その大きさはおそらく―――たちどころに皮膚を突き破り
君達を押し潰し―――建物を破壊し―――
外柵にすら納まらず―――天にまで達するだろう」
物理法則って単語引っ張るのもばかばかしいぐらいスケールがデカい話です
真面目に考察しようとすると柳田理科雄の世界になってしまいます
こんなもん、バキでは光の国の巨人とでも融合しなきゃ勝てません
もしくは自重で潰れてしまうのを待ってみるとか
あと、さりげなくイメージ映像で筋肉に押しつぶされてるバキ君
最近、本当にこう言う役が似合うようになってきてますね
なんか刑務所にきてから相手の技のコピーをしてなかったので、
ついうっかりアイアン・マイケルの情けなさをコピーしてしまったんでしょうか?
そんな逃げ惑う一般市民A候補ことバキ君、
オリバさんの色々溢れちゃってる筋肉トークを一通り聞き終えた後、ツッコミを入れます
「イヤ・・・ないないそれはない」
うんうん、そうですね。筋肉がそんな高密度で詰まる事なんてないですよね
ただ、妄想カマキリと戦った男には言われたくないと言うか、
普通にツッコんだ事にも驚きですけど、まだバキ君にもそこら辺の常識が残ってた事に驚きです
まぁ、バキ君の気持ちはある意味読者の代弁なので、それはそれでありがたいのですが、
石器使ってる原人に「人間だったらちゃんと道具使えよ」って言われたような釈然としなさを感じます
「バキよ・・・
俺の一日の食事―――
そのカロリーの総量は―――10万キロカロリーを下回ることはない」
漠然と筋肉大増殖の話をしてもバキはひるみませんでした
なので、オリバさんの話は急に具体的な後付設定が付加されだしました
特撮物の二次創作に非常によく見られる傾向です
まぁ、見せ場よりも設定を充実させられるのは活字媒体の強みでもありますしねー(何の話だ)
とにかくオリバさんは一日に凄まじい量の食事をしているようです
オニギリなら約500個分に相当するカロリーだそうで
カツ丼だったら100杯以上、マックのポテトだったらLサイズを200個分です
多い日には、25メートルプール一杯のヨーグルトだって完食してしまいそうな勢いです
単純にフードファイターとして見た場合でも驚異的な量です
前にテレビで熊と人の大食い勝負の企画をやって熊が勝ってましたが、
オリバさんの場合、相手が象や鯨だって勝ててしまうかもしれません。やっぱり怪獣だこの人
もしオリバさんに勝とうと思うなら、まず兵糧攻めが必要になりそうです
三日も断食させれば、指一本動かせないぐらいに衰弱しそうなぐらい燃費悪そうですもん
とりあえず、まずは刑務所中の食料を奪うとこから始めたらどうかな、バキ君?(限定するな)
「なのに見ろ
体脂肪率は5%以内をキープしている
もはやスポーツのレベルでは到底燃焼できる食生活ではないのに5%・・・・・・・・・
理屈ではあり得ないハナシだ」
「でも あなたの口から語られると嘘に聞こえない」
説得力に関してもパワーでねじ伏せてる感じですねオリバさん
論争になっても、「証拠が目の前にあるから見ろ!」と押し通すような勢いですね
ネッシーの有無を議論してる時に、ドラえもんの道具でネッシー連れてくるようなものです
とりあえず、最近のダイエットの主流は
「基礎代謝を高めて太り難い体を作る」事らしいので、
オリバさんの存在はある意味ダイエット的にとても理にかなっているようにも思えます
バキ君ですらオリバさんの話を信じようとしちゃってる
オリバさんがうかつに「納豆食べるといいぞ」とか言うと、
明日から刑務所では深刻な納豆不足問題が発生してしまうかもしれません
「あのスペースシャトルが
本体より遥かに巨大なタンクの燃料を
大気圏を越えるまでに全て燃焼しきるように
燃焼しているのさこうしている間にも
巨大化しようとする奥底なるものを
抑え 封じ 押し込め 圧し 締め付ける・・・
閉じ込め続けるのだ 一瞬だって気を抜かずッッッ」
オリバさんはいつだって筋肉を必死で自分の体に封印しているそうです
アンチェインが自分の筋肉を縛り続けていると言うのも皮肉っぽいですが、そんな瑣末事はどうでもいいですね
なんかオリバさんを一人でほっとくと、
急に苦しみだして「ぐっ、また筋肉が暴れだしやがったぜ・・・!」とか言い出しそうですね
リアルに設定つけだしたためにある意味邪気眼を超えたような気がします
問題は、うそ臭いと思っても真っ向から否定してもボコボコにされて終わるだけなんですが
「そいつぁ知らなかった
まさかね・・・こうして俺達が生きていられるのも
アンタが油断なく縮こまってくれてるからだなんて
ありがてェや・・・・・・・・・・・・」
流石のバキ君も今度は真っ向からツッコミません
茶化すような言い回しで遠まわしにオリバさんを否定しています
しかしバキ君、ムカつくツラでこう言うイヤミ言わせたらこの作品最強ですね(あまり欲しくない称号)
そのコメントにオリバさん、バキの肩を抱きながら
「俺のスンゲェところは
それでもなおかつ熟睡できちゃうってところなんだけどね」
さらっとオチをつけました
アメリカンっぽいオチなので刑務所の皆さんもHAHAHAと笑ってあげればいいとこですが、
オーバーリアクションに餓えたアメリカ人達が声一つたてられなくなっています
「こんな時どういう顔すればいいか分からない」状態なのでしょうか
ちなみに、カロリーってのは寝てる間にかなり燃焼されるらしいですぞ(だからどうした)
しかし、ここでオリバさんは故意かたまたまかバキの肩を掴んで持ち上げてしまっています
「おい・・・降ろせよ」
今更凄むバキ君に対し、ソーリーソーリーと下手に出るオリバさん
しかし、バキ君に顔を近づけると、唐突に言います
「ボウヤ・・・そんなに俺とヤリてェかい」
言うが早いか、いきなりバキ君の背中をはたくオリバさん
そうです。グラップラーたるもの、勝負はいつだって始まっているのです
「この力・・・ッッ まるでッッ
上等ッッ やってやるッッ」
その一撃に、ついついパパの事を思い出してしまうバキ君
壁に着地すると、一気に覚悟を決めてオリバさんとの戦闘を決意!
そうです! その意気ですよバキ君!!
このまま主人公としての闘いに雪崩れ込むのですよ!!
久しぶりにやる気になってるバキ君を見て負けフラグが立ってるのを感じる
彼の過去の栄光を思い出しつつちょっとテンションをあげながらページをめくって見ると
「大きなことばかり言ってスマなかった」
なんとオリバさん、いきなりバキ君に頭を下げています
この想定外の状況に、バキ君もすっかり呆けてしまいただその場に立ち尽くします
「俺が建物より大きいなんてウソだ」
「知ってるよそれは」
すっかり気勢を削がれてしまったバキ君
オリバさんのコメントに、フツーにツッコミを入れるだけしかできません
しかしこのフツーのツッコミ、なんとなく
ゲバルに対してツッコんでたマイケルのツッコミを思い出します
あの時のマイケルも、なんかスネたように投げやりにフツーなツッコミしてました
やはりバキ君はマイケルをコピーしてしまっているのでしょうか?
そのうち、犯罪者は地下闘技場に要らないと刺客が送られてしまうかもしれません
「この筋肉も実は―――
闘う為に鍛えたものじゃない」
オリバさんの筋肉は闘争用ではなかった
だとすれば、一体なんのためにオリバさんは愛しの筋肉を鍛えたのでしょうか?
その理由を示すように、オリバさんは最愛の人マリアに近寄ります
「この身体は
この女性をこうするためにこしらえたんだ」
そしてマリアさんに対して女の子の憧れ、『お姫様抱っこ』を仕掛けるオリバさん
たったそれだけのために人類最強クラスの筋肉を身につけてしまう。これもまた愛故なのでしょうか
まぁ、確かに納得できますよね
強さはある意味大切な人を守るためにあるもの
大切な人を抱きかかえる事もできなくては、男として腕力が不足しています
オリバさんが筋力に溢れているのも納得できる話ですね
SEXでパワーアップするよりはまだナンボか
オリバさんとマリアさんのバカップル(?)ぶりに、
流石のバキ君もただ黙ってその様子を見続ける事しかできません
もし全盛期のバキ君だったら、梢江ちゃんを駅弁したまま走り去ってるでしょうが、
やはり愛の無くなった男はもろいものです。・・・もし無くなってなくても、完全に自然消滅したと思うなもう
そして、ゲバルのお株を奪うヤイサホーソングを歌いながらオリバさんは退場
まさに『愛の筋肉』をまざまざと見せつけ、アンチェインたるスケールのデカさをアピールしました
色々好き勝手やれてオリバさんもスッキリしたろうな
2時間後にはマリアさんと二人してもっとスッキリしてんだろうな(最低)
しかし、最後はえらくバキ君に絡んでましたねオリバさん
バキ君にいいとこを一切与えず、ただ絡み損だけさせて終わってしまいました
対戦相手のゲバルにだってもうちょっと優しくしてたのに・・・
これはやっぱり、マリアさんと添い寝されたのをムカついてたんでしょうか?
愛と憎しみは紙一重。愛深きゆえに憎しみも深まったりするものです
これから先、バキ君がこっそりオリバさんに嫌がらせとかされないか心配です