範馬刃牙
第53話『決着の刻』

前回はオリバに向かってゲバルさんが
地球の核を捉えた必殺の一撃を放ったところで続きました

さぁ、今週は一体どのような展開になるのか!?

オリバさんの運命は? ゲバルの勝ちは決まってしまうのか?



表紙の煽り文に


「最凶刑務所頂上決戦!
互いの最後の一撃がついに放たれたッッ!!」



とあるけど、オリバさんの一撃はいつ放たれたんだ?


色々気になる点はつきませんが、とにかく読み進まない事には話が進みません

あと、本編の煽りも「ヤイサホー! 歓喜!! 歓喜!!!」と妙なテンションになってますが、


今週の展開を読んで、編集がついに壊れたんでしょうか?


えぇ、私もビックリしましたが、とにかく今週の内容です

前回の一撃がどうなったのか気にさせる暇もなく、
そこには笑顔で囚人達の歓声を一身に浴びるゲバルさんの姿が

もしかして一週読み飛ばしちゃったかなと不安になっていると、主人公のバキ君がゲバルさんに声をかけます



「ゲバル 彼・・・・・・
祝福したいんだと・・・」



そう言うバキ君の隣には、
ゲバルさんのある意味でのライバル、ジョージ・ボッシュJrが立っています

刑務所編が始まってから凄い勢いでキャラを立て続け、
人気投票やったらヘタすりゃマイケルに勝っちゃうんじゃないだろうかと思わせる大統領


そのボッシュさんが、なんとアメリカ大統領としての面子もかなぐり捨て、いきなりゲバルさんに土下座します



「あなたにはかないませんッッ 許してッ」


勇次郎に散々イジメられたと思ったら、こんなところで土下座を強要される大統領


多分、小林よしのりでもここまでは描かないと思いますが


いきなりの大統領による敗北宣言に、
喜ぶべきはずのゲバルさんは違和感を感じます

さらに、そんなゲバルさんに対し空気を読まないバキ君はさらにある人をご紹介



「それと・・・この人がなんか・・・
アイサツしたいらしくて・・・・・・」



なんと、そこに現れたのは『地上最強の生物』範馬勇次郎!

このジャンプだったら打ち切りを覚悟する超急展開に、流石のゲバルも驚いてます



「(え〜〜〜〜〜ッッ
なんで・・・・・・??
この男がナゼここに・・・・・・・・・??)」



困惑するゲバルさんに対し、勇次郎はゲバルさんに「アイサツ」を始めます



「いや〜〜・・・・・・
地上最強とかなんとか言われてるけど・・・・・・・・・
それは俺じゃねェ・・・
ゲバル おめェさんだよ」



この勇次郎の爆弾発言に、ゲバルさんは何かに気付きます

と言うか、ここは気付いておかないと後々凄く惨めになるボーダーラインです


ほら、憧れの女の子と仲良くなれる夢見て、起きた後にあまりの虚しさに死にたくなるのと同じですよ

まぁ、私がもし二次元ヒロインとしっぽり一晩楽しんだ夢を見れたら、
その日は一日とてもイイ笑顔で仕事ができそうなもんですがそんな現実逃避スペシャリストのたわ言はさておき


あまりにも非現実的過ぎる降って湧いた幸福な出来事と、


「そんなんアタリまえじゃんッ」

「やっぱり?」



と、あまりにも頭の悪いコントを繰り広げる親子
(どうでもいいけど、超レアの勇次郎のアホ面はともかく
バキの軽薄さがなんか、カブトの影山さんみたいで似合いすぎ

を目前に、流石のゲバルさんも気付いてしまいます



「(こういうことって・・・
たいていはそう・・・・・・・・・たいていは・・・・・・)」



ゲバルファンが、諦めたようにページをめくると、
そこには見開きで顔面陥没させられているゲバルさんと、こんな一文字













「夢。夢をみている」


「見ているのですかアーサー王 夢の、続きを――」


「ジャスト一分だ。悪夢(ユメ)は・・・見れたかよ?」


「これは・・・夢・・・だったのか・・・悪い夢・・・いや・・・いい夢だった・・・」


「俺には夢が無い。でもな、夢を守る事はできる」


「キミにも必ずあるわ不思議な力が。夢見れば夢も夢じゃない」


「私の夢になってよ」


「開け! 夢の扉!!」


「子の夢が親の夢なんだよっ!」


「なんかよ、いい夢見させてもらった。けどな、ありゃあ夢だ。ただの夢なんだよ」




そろそろキリが無いのでこのぐらいにしておきます


思わず、読む途中でほっぺたつねりそうになりましたが、どうやら現実のようです


さらにページをめくると、そこには直立不動の姿勢で地面にめりこんでいるという

ギャグ漫画でしか見た事が無いようなポーズでオリバさんにぶん殴られてるゲバルさんの姿が


いやぁ、これは驚きましたね

地球を支えにした一撃、どのような技かと思っていましたが、


まさか一週丸々溜めに使った肩透かしとは


確かに凄い威力でした。読んだのが電車の中じゃなけりゃ、私足ズッコケかましてましたよ


「闘いは終わりだ
もう歌は聴こえない」


「強いッスね」


勝利を確信して対戦相手を離れ、主人公に向かって語りかけるオリバさん


そして、中途半端な若者敬語のせいでビビってるように見えるバキ君



「あなたの・・・肉体への信仰が勝った」

「簡単に言うな 強かったぞゲバルは
愛はないがな 筋肉への愛が」



自分の勝因を語り始めるオリバさん
と言うか、「筋肉への愛」って。中々珍しい表現です

この単語だと真っ先に思う浮かぶのは『椿ナイトクラブ』なのですが

まぁマリアさん萌えのオリバさんもある意味同レベルの変態なので違和感ありません



「俺よりもず〜〜っと早い段階で――――
筋肉というかけがえのない恋人に別れを告げている
脱力だ 技術だ 重心だ 支えだ・・・と
他の恋人達とイチャイチャやってきた
復讐されたのさ 嫉妬深いからな筋肉は」



オリバさんが何を言ってるのか。正直、よく分かりませんが


とりあえず筋肉=原素子って認識はできました


※原素子・・・『ガンパレードマーチ』と言うゲームに出てくるキャラクター

主人公が調子に乗って浮気してると問答無用で刺してくるヒロイン。ヒロイン?

この人に狙われると、ロボットで巨大な怪物を倒すのが日常な主人公でも不可避な死が待ち受ける


ツン・デレ・ツン(包丁で脇腹を)にコンボ繋げられないように女性には気をつけようねって話です



「今見ている俺の肉体―――
実はこれ・・・・・・・・・本来のサイズではない」



勝利に気をよくしたのか、筋肉トークを続けるオリバさん

正直、この別次元の会話についていけるのは寺門ジモンぐらいだと思うのですが


オリバさんは自身の筋肉を握り締めつつ熱く語ります。野球の話をするパンチ佐藤ぐらい熱く語ります



「では何故こうもコンパクトに納められているのか
閉じ込めているからさ
仮に閉じている扉を開いたら―――
この筋肉の大きさは―――おそらく・・・・・・・・・」



そして挿入される「オリバ’Sマッスル本来の大きさver」のイメージ映像は・・・


・・・なんと言うか、クトゥルフ的なものでした


下の方で小さくなった刑務所が踏み潰されてますから、

スパロボで言うならダイターン3ぐらいの大きさになると思います


どこのG細胞持ってるんだこの人は


地球を支えにしたゲバルさんのハッタリも大きかったですが、
筋肉を解放したらゴジラよりデカくなると言ってるオリバさんも中々大きいです


と言うか、ここまでくるともう邪気眼の類だと思うのですが


いっそ私も、「今見ている私の脂肪――
実はこれ・・・・・・本来のサイズではない」とか言ってみましょうかね(言ってどうする)


でも、貧乳の女の子が強がって
「今見ている私のバスト――
実はこれ・・・・・・本来のサイズではない」

とか言い出したら、それはそれで萌えるかも知れません(何の話だ)


ただ、その後で挿入されるイメージ映像がエイケンになりそうなのが問題です


とりあえずゲバルさんも倒れてしまったので、
どの辺りのタイミングでバキ君や勇次郎が駄目押しするのかが気になります


アライJrの悲劇、再びか・・・?