範馬刃牙
第52話『新たなる動き』
2007年のバキ初めだ!
主人公の戦いは、多分夏前には始まると思います
そのバキ君の対戦相手候補のゲバルさん
――まぁ、戦う前に勇次郎に横取りされそうな感もありますが――
ゲバルさんにとってのメインイベント、オリバさんとの戦いもいよいよクライマックスです
今までの展開からすると、まだあと半年は続きそうな気もしないでもないですが、
いい加減一週につき一撃って展開が延々と続くのは、
アニメ版ドラゴンボールZ直撃世代にとっても辛いので、頑張って決着つけて欲しいものです
さて、前回ついにオリバさんが拳を握り、
最大のピンチに追い込まれているゲバルさん
果たして、ゲバルさんはこの窮地をどう切り抜けるのでしょうか?
「ビスケット・オリバ―――――
アメリカ最強の男よ・・・・・・・・・
君の価値 それはその肉体にこそある
180cm余りの身長に――――
人類史に前例を見ない150キロを超える筋肉の搭載
その肉体から生み出される破壊力は
俺の持つ想像力を――――――」
「超えはしない!!」
なんと、ここまでほとんどいいところの無かったゲバルさん
この期に及んで、オリバさんのパワーを想定の範囲内だと断じてしまいます
いやいやゲバルさん、あまり適当な事言っちゃいけませんよ?
ヘタしたら、風説の流布とかで再逮捕されてしまいますよ?(ゲバエモン)
一体ゲバルさんはどうしちゃったんでしょうか? パンチの当たり所が悪かったんでしょうか?
しかし、ゲバルさんも伊達や酔狂で4ページもかけてこんなモノローグ流しているわけではありません
ビッとオリバさんが破り脱いだタキシードを指差すと、
なんと一瞬にして直立していたタキシードが張りを失って地面に崩れ落ちました
この出来事に、囚人達も
「立っていたタキシードが」
「まるで命じられたようにッッ」
と、驚きを隠せないようです
えぇ、これは確かに驚くべき出来事ですね
むしろ、今まで立っていたタキシードに驚きです
以前のチャンピオンとか見てみると、確かにタキシード、まだ立ってます
引きの絵だというのに主人公以上の存在感かもし出してるのは正直どうかと思いますが
ともかくそのスーパータキシードがへたってしまいました
「素手による闘いの歴史―――武術史は
人類史にそのままリンクする
筋肉への信仰と否定を繰り返しつつ
やがては脱力による 速度の獲得に至る
筋力・脱力・重心――――――
速度・角度・急所――――――
気や呼吸力にまで及ぶ 様々な技術革新 創意工夫
しかるに近代格闘技
未だ棍棒・石斧の有史以来―――
たったの一歩も進んでいない決定的死角が存在する」
クライマックス直前に、崖に追い詰められた犯人のように長々と語り始めるゲバルさん
オリバさんも、さっさと殴れば決着なのにわざわざ
「フフ・・・・・・興味深いな」と話を聞いてあげる気満々です
主人公だったらここで「その間実に二秒!」とか叫んで蹴りをいれそうなとこなのに
決着直前に講釈を始める方も聞く方も、中々の自由っぷりですね
「教えよう 支えだ!
4000年の歴史を自負する中国拳法に於いてすらが―――
支えとなる台地を―――面としかとらえていない
ボクシングも 相撲も あらゆる格闘術が
大地を斜めの面でとらえることに何の疑問も持たない
ナルホド 筋肉に頼らざるを得まい
地球という――――――偉大な支えを認識していないのだから
大地の下 1ミリ先の地下ですらワカっちゃいない
ただつっ立っているだけ・・・・・・今から君は実感する
地上から6378000メートル地下に存在する核の硬さを!!!」
なるほど、格闘技の死角については分かりました
タキシードを指し示したのも、支えを失ったタキシードが容易く倒れる姿を実例として見せようとしたのですね
うんうん、実例を伴っていたためにとても分かりやすい説明でしたよ
じゃあ次は支えを失ってたはずのタキシードが
いつまでも立ちっぱなしになってた説明をお願いします
あと、ついでに毎回毎回都合のいいタイミングで吹いてくる風についても説明が欲しいところです
しかし、そう言えば以前スモウレスラーと戦った時もそんな事言ってましたねゲバルさん
どうやらゲバルさんの戦闘術の真骨頂は、この地面を捉える力、立ち方にあるようです
言われてみれば、地面を蹴る力を伝えるのはあらゆる武術に共通する強打の方法ですからね
「地球の核を捉える」とまで言い切るゲバルさんにしてみれば、
あらゆる格闘技のパンチは腰の入ってないテレフォンパンチも同じと言う事でしょうか
「支える力」と言うのは、確かにオリバさんの筋肉に対抗できる力として説得力があります
ゲバルさんはもう持ちネタを使い切ったと思っていましたが、とんでもない話でしたね
まったく。なんで、この「地面を蹴る力」の存在を忘れていたんでしょうか
多分、三合拳の陳海王やアライJrのせいですね
じゃあしょうがねぇや(なんでだ)
長々とした講釈も終わり、ついにゲバルの必殺の一撃がオリバさんに放たれます!
まず、長話を聞いてたせいで油断しまくってたオリバさん
あっさりゲバルさんの足払いを食らって宙に浮いてしまいます
・・・この、明らかにオリバさんの身長よりも高く吹っ飛ばした足払いも『支え』の効用なんでしょうか?
「とらえろッッ
俺の脚―――――――――
地底の遥か底の底―――――――
この惑星の真中心にある確かな物体
核の硬さを!!!」
地面を十の力で押し、返る十の力を加えて上空のオリバに拳を叩き込む!
果たしてこの一撃は、オリバの超筋力が生む一撃を超える事ができるのでしょうか?
だとすれば、この一発で勝負がついてしまうのも納得はできますが、
オリバの一撃を話術でかわして先に一撃当てて勝利、と言うのはあまり納得したくありません
まぁ、ゲバルの『支え』同様、
オリバさんも『マリアさんからのラブパワー』を使ってませんし、
これでピンチになっても一週間丸々使ってマリアさんとラブシーンして復活する可能性があります
・・・考えるだけでもおぞましいので、またバキ君が邪魔してくれないかなぁ?
とりあえず、バキ君も見てるだけの回が続いているので、
せめてこの見続けていた時間を無駄にしないように頑張ってほしいですね
ゲバルさんの地面を捉える一撃は、
真上にしか攻撃できなさそうなので応用は難しそうですが、
そこはありとあらゆる技をパクれる主人公として驚きの工夫を見せて欲しいものです
例えば、真上に突き上げる力には優れているから、この『支え』の力と
SAGAを組み合わせてスーパー駅弁とか
・・・・・・「この力で頑張って支えれば、マリアさんだって相手にできるな」とか、
新年最初のバキでそんな事ばかり考えるのもどうなんだろう?
この感想で下劣シモネタ感想が続くのと
バキ君が主人公として目覚めるの、どっちが先になるんでしょうかね?(改善のための努力をしろ)